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2009/06/13

今の美術業界を考える(その275)

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        今の美術業界を考える(その275)

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 経済学の本質                2009年6月13日

実は、大学時代の私の専攻は理工学部の管理工学科で計量経済学でした。
ざっくりいうと、コンピューターで経済の実データをもとに、システムを
組んで予想したりする学問です。ゼミの先生は、亡くなられましたが
森 敬先生で、森ビルのご長男さんでした。奥様は 森 洋子さんといって
ブリューゲルの専門家で、2人のお嬢さんの一人は現代アーティストの
森 万里子さんです。なんだか、このあたりから今の私が出来上がる
前兆があったようにも感じます。

ですから私の興味範囲は幅広く、今でも経済とコンピュータと芸術にとても
興味をそそられます。今、日経新聞の私の履歴書で書かれている経済学者
、篠原三代平氏の6月4日の記事を読んで考えさせられるフレーズが
ありました。

それは、資源の再配分をするのが経済の本質であるという言葉です。経済を
成長させるということは、資源を使うということで、もちろん、労働力なども
資源のひとつですが、石油や食料や水も資源です。単純に考えると、経済
成長をさせるためには資源を消費しなければならなくなり、環境問題を
考えさせられます。経済を成長させることが善であるという前提で考えると
環境巡回型の経済成長を考えなければならないと思います。問題として、
限りある資源と無限の資源を同じ資源として扱うことの経済成長を否定
したのが今回の金融危機だと思っています。

第二次世界大戦後にドル本位制度を確立してから、お金という資源は無尽蔵
に増えることが可能になりました。ですから、経済成長を考える時に
「エンデの遺言」http://blog.yanagi.com/archives/50836179.html
のコラムにも書きましたが、有限の資源を消費する経済と、無限の資源を消費
する経済との区別と管理が政治的に必要になる時代がくるのだと思っています。

ある意味、金融商品は無限の資源を利用した経済です。そして、文化や教育
なども、無限の資源を利用した経済です。心の成長を経済成長とリンクさせる
分野は無限に成長する可能性があると思いますし、大いに頑張るべきだと
思います。サービスを消費するのも同じです。目に見えないものにお金を
使う世界では、どんなに成長しても地球資源を毀損することはないのだと
思います。しかし、食べ物や、ものづくりにおいては、消費期限のために
食べ物を捨てたり、新しい家電を買うために使える家電を処分したりと、
どう考えても先進国においては、この分野の成長は良心が痛むことですし、
限りある資源を無駄にすることが多いのだと思います。

                       文責    野呂 洋子


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