銀座柳画廊ニュースレター  RSSを登録する

銀座柳画廊が美術業界の様子を独自の切り口で情報発信しています。これからの美術業界の発展に貢献したいと思っています。

最新号をメルマガでお届けします    
登録 解除

規約に同意して

登録した方には、まぐまぐの公式メルマガ(無料)をお届けします。
2009/05/30

今の美術業界を考える(その273)

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

        今の美術業界を考える(その273)

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 21世紀展より              2009年5月30日

 一流といわれる日本の画商が気にするのがこの「21世紀展」です。
 何故ならば、東京美術倶楽部をはじめとする日本全国の5つの美術倶楽部
 を中心に、開かれる現存作家の展覧会です。この展覧会の特殊な点は、
 絵描きさんの選定は美術倶楽部員による推薦が必要で審査にパスした
 作家しか出品できません。ですから、多くのプロの目が通る展覧会ですし、
 また 販売に関しても美術倶楽部員(画商さん)しか入札をすることが
 できません。
 この展覧会で欲しい絵がある場合には美術倶楽部のメンバー
 である画商さんにお願いして入札をすることになります。そしてさらに
 入札の結果は、美術雑誌に掲載されるということになりますから、推薦
 した画商さんは、一生懸命販売活動をすることになります。
 閉鎖的といえば、閉鎖的といえるシステムですが、この仕組みが過去
 長い間、景気の上がり下がりを見ながら非常に上手く機能していたのだと
 思います。28日の木曜日に、雨の中を拝見させていただいたのですが
 多くの方がいらしており、なかには若い絵描きさん風の方もおりました。
 非常に質の高い展覧会ですし、専門家であれば見逃すことはできない
 展覧会のひとつです。市場を意識する画商であれば、必ず見に来るこの
 展覧会に、数年前から現代美術の日本人作家が参加するようになりました。

 銀座柳画廊としては島村信之先生を推薦しておりますので、お客様からの
 注文取りをしています。この先生は写実の先生でして、作品点数が非常に
 少ないため、お客様は順番まちになっています。ですから、昨年などは
 発表価格からすると驚くほど高い値段で落札されましたし、今年の
 作品に関しても高い人気を誇っています。今年もお客様からご注文を
 いただいて札を29日の金曜日にいれてきましたが、人気が高く
 高い落札価格でしたので購入することができませんでした。
現代美術に関して言えば、私はどちらかといえばコレクターの方の立場と
して見ているのですが、松井冬子さんがこの21世紀展では会場を意識
した作品を出品していて彼女らしさを出さなくなってきているようで少し
残念です。会田誠さんが不出品なのも残念です。原因はわかりませんが、
伝統を重んじる美術倶楽部において、伝統を打ち破ろうとする現代美術を
一緒に並べること自体に無理があるように感じます。
また、伝統のど真ん中にある美術倶楽部がこの展覧会のご挨拶文で
今の時勢にたいして、並々ならない危機感を感じているのも確かです。
日本の美術を担う東京美術倶楽部には、是非とも元気で頑張って
もらいたいと思っていますが、東京美術倶楽部の枠組みの中で私に
お役にたてることがないのが残念です。

                      文責    野呂 洋子


▼▼ ご意見・ご感想を ▼▼

 このコラムへのご意見・ご感想をお待ちしております。

 ⇒ info@yanagi.com


 ▼▼ 柳画廊の最新情報 ▼▼

 柳画廊ホームページをご覧ください

 ⇒ http://www.yanagi.com

 ▼▼ 購読解除・受信メールアドレスの変更について ▼▼

 下記URLよりお願いいたします

 ⇒ http://www.yanagi.com/mail/sample.shtml


 ▼▼ メールマガジン バックナンバー ▼▼

 以下にバックナンバーを掲載しております

 ⇒ http://www.yanagi.com/mail/mailmagazine.shtml


 ※メールマガジン配信システム※

このメールマガジンはインターネットの本屋さん「まぐまぐ」のシステムで配
信しています。

【発行責任者】株式会社 銀座 柳画廊
【お問い合わせ】http://www.yanagi.com/contact.shtml


最新号をメルマガでお届け
登録 解除

規約に同意して

登録した方には、まぐまぐの公式メルマガ(無料)をお届けします。

最近の記事

上へ戻る