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2009/03/14

今の美術業界を考える(その262)

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        今の美術業界を考える(その262)

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 アートフェア東京2009          平成21年3月14日

4月3日(金)〜5日(日)とアートフェア東京を開催します。次第に
集客も増えてきた昨今、どのような会になるかを色々な意味で注目して
います。
公式HP(http://www.artfairtokyo.com/)

アートの世界はもちろん金融と直結する部分もありますが、ある意味
日本の美術業界は良くも悪くも鎖国状態でしたので、どのようになるか
とても楽しみです。今週末の3月13日から15日と東京美術倶楽部の
春のアートフェアもあり(http://www.toobi.co.jp/event/index.html)
明日の15日に行ってみようと思っています。ある意味、東京美術倶楽部
とアートフェアの客層は全く違うので、どのような結果になるか楽しみ
です。アートフェア東京は、もともとコンテンポラリーの画商さんたちが
始めていたNICAFという団体が、コンテンポラリーの画商だけでは会の運営
が立ち行かないので、古美術、日本画、洋画と幅広い美術の範囲の
アートフェアに方針転換したときからのお付き合いです。また、東京美術
倶楽部は、日本で一番格式の高い倶楽部ですが、格式が高すぎて画商さんで
すら近寄りがたいのが実情です。しかし、それも今の時代ですから、どんどん
変化していくのだと思います。

私としては、業界全体が今のような時代では手を取り合うべきで、くだらない
縄張り意識などは撤廃するべきだと思っています。我々の仕事は美意識が
問われる仕事だと思っています。その美意識の高さを競わなければいけないの
ですが、どこまで多くの人に理解してもらえるかが勝負だと思っています。
先日、ある勉強会で 次のような意見をを頂きました。
「日本の文化を海外に発信したいということですが、文化的な背景が違う人たち
に、努力してまで日本の文化を理解してもらう必要があるのでしょうか?
我々の日本文化の評価を落とすことになるのではないでしょうか? お金の
問題がなければ、日本の文化は理解してもらえる人だけに理解してもらえば
よいのではないでしょうか?」 若い方にこういわれて、なんだかショックを
受けました。それは、今までの美術商にありがちな意見だからです。
しかし、日本経済全体が少子化で減少傾向にある中、やはり日本文化の担い手
は国内だけでなく、海外に求めていく時代なのだと思っています。アメリカ文化
を世界中に輸出しているように、中国文化も既に世界中に輸出体制に入って
います。これからのグローバル時代とは、世界が均一になることでは
なくて、多様性であることを、まず文化から認めてもらうことで始めの一歩が
踏み出せるのだと思います。
少なくとも、アートフェア東京では 多くの外国人をまきこんで多様な日本
の文化を紹介するいい機会になると思っています。

                        文責    野呂 洋子



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