2009/02/21
今の美術業界を考える(その259)
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ 今の美術業界を考える(その259) ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ 今の美術市場 今の美術市場で何が起こっているかを、独断と偏見で考察してみたいと 思います。皆様がご存知のとおり、現在の金融危機は美術市場を直撃 しています。とはいっても、金融商品としての美術品に対してです。 美術品は好きな人が買って持っていれば、市場に出てくるものでは ありません。ですから、需給の関係で 作品が少なくて、市場に出てこない 美術品は簡単には値下がりしません。今の環境の中でも値上がりする 作家すらいるのです。しかし、作家として大家となっていくには かなりの量の作品がなければ、大家になれません。なぜならば、作品が あまりに少ないと、見てもらうチャンスが少ない上に、関係者の方々に 作品が行きわたらないからです。写実作家は、一定のコレクターがおり 作家も大量に作品を作れませんから、一部の人たちの需要で市場ができて しまうので、美術業界を潤すほどのマーケットを作ることはできません。 フランスのようにピカソが一人、日本から出現すればトヨタ自動車の 時価総額を抜くくらいの経済効果はあるのだと思います。 さて、今のような状況で美術市場が壊滅的かといえば、実際に作品がでれば 安くなってしまう可能性が高いのは事実です。しかし美術品をお持ちの方は、 他にも不動産や金融資産をお持ちの方が多いので、あえて美術品では損を したくはないのだと思います。市場に作品が出てこなくなります。そういう意味で、 オークション会社は打撃を受けると思います。売り買いする人が減ってしまう からです。こういう時期のオークション参加者は、はほとんどが我々のような 業者ばかりになってしまい、一般の方の参入は残念ながら見込めません。 しかし、私は次のように考えています。今、日本の円高は輸入企業において 有利に働いています。昨年まで、銀座柳画廊は海外で作品を販売して円安利益 を享受しておりましたが、これからは輸入が有利な時代です。ピカソや シャガールのような世界的に評価の定まった作品が円高で安く購入できる のです。ポンドにいたっては半額セールです。また、日頃から海外の人脈や 画商さんとのお付き合いから、ユーロだてで半額でもいいから購入し欲しい といったメールを頂きます。今の時代は‘現金が何より強い’といわれて おりますが、確かな目利きさえあれば、今の時代は大きなチャンスになると 思います。もちろん、無謀なことはできませんが、発想を変えていくことで あらゆる可能性を試してみることが出来る、面白い時代に突入したのでは ないかと感じています。 文責 野呂 洋子 ▼▼ ご意見・ご感想を ▼▼ このコラムへのご意見・ご感想をお待ちしております。 ⇒ info@yanagi.com ▼▼ 柳画廊の最新情報 ▼▼ 柳画廊ホームページをご覧ください ⇒ http://www.yanagi.com ▼▼ 購読解除・受信メールアドレスの変更について ▼▼ 下記URLよりお願いいたします ⇒ http://www.yanagi.com/mail/sample.shtml ▼▼ メールマガジン バックナンバー ▼▼ 以下にバックナンバーを掲載しております ⇒ http://www.yanagi.com/mail/mailmagazine.shtml ※メールマガジン配信システム※ このメールマガジンはインターネットの本屋さん「まぐまぐ」のシステムで配 信しています。 【発行責任者】株式会社 銀座 柳画廊 【お問い合わせ】http://www.yanagi.com/contact.shtml



