2009/08/31
[SKJ]■世界キリスト教情報■第971信
==================================== ■■■■■■■ ■■■■ ■■■■ ■■■■■ ■■■ ■ ■■ ■■ 世界 ■■■ ■■■■ ■■■■ キリスト教 ■■■ ■ ■■■ ■■ ■■ 情報 ■■■ ■■■■■■■ ■■■■ ■■■■ ■■■■ (c)世界キリスト教情報 連絡先E-mail:cjc-skj@mail.goo.ne.jp ==================================== 2009年8月31日(月) 第971信(週刊・総合版)☆☆ ==================================== = 目 次 = ▼WCC次期総幹事にノルウェー教会のトゥヴェイト牧師 ▽オラフ・フィクセ・トゥヴェイト氏略歴 ▼ノコ・LWF総幹事がトゥヴェイト氏選出に歓迎の声明 ▼WCC次期大会は合同大会にはならず ▼ドイツで教会税方式の財政問題が浮上 ▼教皇に「第二バチカン公会議」の改革計画ない、とベルトーネ枢機卿 ▼韓国がキリスト教宣教団体メンバーの中東地域旅行制限を検討 ▼パキスタンでキリスト者8人誘拐=インド通信社 ▼《編集めも》 ▼《メディア展望》 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――― ◎WCC次期総幹事にノルウェー教会のトゥヴェイト牧師 【ジュネーブ=CJC】世界教会協議会(WCC)は本部ジュネーブで開催し た中央委員会で8月27日、次期総幹事にノルウェー・ルーテル教会のオラフ・ フィクセ・トゥヴェイト牧師(48)を選出した。 トゥヴェイト氏は、WCC61年の歴史の中で初代のウイレム・A・ヴィサー トゥフト氏以来、最年少の総幹事。 同氏は受諾演説で「この務めを神の召しだ、と本当に感じている。私たちは共 になすべきことがたくさんあると思う」と語り、一致の精神を強調、中央委員に 引き続き祈ってほしい、と訴えた。 2002年以来、同氏はノルウェー教会協議会のエキュメニカル・国際関係部 門の総幹事を務めている。WCCでは信仰職制委員。 04年に就任したサミュエル・コビア総幹事が08年2月に、任期満了と共に 再任を求めず退任する意向を示したことから、後任候補選考の委員会が設けられ、 最終的にトゥヴェイト氏と韓国のパク・ソンウォン氏に絞られていた。 中央委は8月26日から9月2日までの日程で、WCC本部のあるエキュメニカ ル・センターで開催した。□ ◎オラフ・フィクセ・トゥヴェイト氏略歴 1960年11月24日生まれ。 87~88年、兵役義務に服し、陸軍従軍牧師。 88~91年、ノルウェー教会メレ教区ハラムの教会担任牧師。 99~2000年、ノルウェー教会教理委員会幹事 2001~02年、ノルウェー教会政教関係委員会幹事。 02年~、ノルウェー教会エキュメニカル・国際関係部門総幹事。 ノルウェー教会協議会理事・常議員。WCCでは信仰職制委員。パレスチナ・ イスラエル・エキュメニカル・フォーラム中核グループの共同議長。(CJC) □ ―――――――――――――――――――――――――――――――――――― ◎ノコ・LWF総幹事がトゥヴェイト氏選出に歓迎の声明 【CJC=東京】ルーテル世界連盟(LWF)のイシュマエル・ノコ総幹事は 世界教会協議会(WCC)新総幹事に選出されたオラフ・フィクセ・トゥヴェイ ト氏に歓迎の意向を声明で明らかにした。 「神学者であり実践者でもある。深い信仰、謙虚な姿勢、率直な発言の人でも ある。これらの経験と賜の全てが役に立ち、またWCCを引っ張って行くために もなる」と言う。□ ―――――――――――――――――――――――――――――――――――― ◎WCC次期大会は合同大会にはならず 【CJC=東京】世界教会協議会(WCC)は次期大会を2013年に予定し ているが、非加盟教派や団体の参加によって規模拡大が予想される。しかし世界 改革教会連盟(WARC)やルーテル世界連盟(LWF)との合同大会にはなら ない、とジュネーブのエキュメニカル・センターで開催中の中央委で明らかにさ れた。 合同大会構想は2006年にブラジルのポルトアレグレで開催された大会でサ ミュエル・コビア総幹事が提唱、WARCやLWFからも好意的な反応が出てい た。しかし「最近、WARC、LWF双方がこの構想に、新たな情勢変化に直面 して、再検討するようになった」と拡大大会検討グループの「サッシマのゲンナ ディオス」府主教が語った。 合同大会計画に代わる提案が10以上中央委に提出された。中には、「友愛精 神」とWCCの特質となった合意で決定するという方式を保持しつつ「より広範 囲なエキュメニカル運動との協働を強める」より開かれた大会を呼び掛けたもの がある。 WCCには正教会、英国国教会、プロテスタント諸教会の349教会が加盟し ている。ローマ・カトリック教会は加盟してはいないものの、いくつかの委員会 のメンバーにはなっている。 加盟教会の多くはWARCやLWFといった世界組織にも加盟しているところ から、新たな包括団体結成案が出され、それへの一歩として合同大会構想が提唱 されたもの。 ドイツ福音教会(EKD)のハイケ・ボシエン牧師は自らの期待が「出された 提案より高い」と指摘した。同氏はWCC次期大会がもっとインパクトがあり、 メディアの関心を強く惹くようなものになって欲しいと言う。□ ※《編集めも》参照。 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――― ◎ドイツで教会税方式の財政問題が浮上 【CJC=東京】ドイツで長年の慣行となっている教会税が廃止の方向に進む 可能性が出てきた。きっかけは、教会法の専門家が納税忌避のため「教会という 公的組織」を離脱するが、「信者の交わりとしての教会」に留まる、と主張した こと。カトリック教会、ルーテル教会、復古カトリック教会信徒だと登録したド イツ市民は、所得税の8~9%を源泉徴収され、これが各教会に交付される。教 会税が廃止されれば、ドイツの教会が財政的に窮地に追い込まれることは必至だ。 バーデン・ヴュルテンベルク州フライブルクの行政裁判所はこの7月、カトリ ック教会に留まるものの、もう教会税は納入しないと主張したハルトムート・ザ ップ氏の訴えに有利に判示した。 2004年までフライブルク大学で教会法を講じていたツァップ氏は、カトリ ック者が、税金を支払いたくないため教会を去ったものの、受洗は有効だから、 秘跡を受け続けられると主張した。 現制度の下で、納税中止を望むカトリック者は、「教会という公的組織からの 離脱」を希望すると記した書類に署名する必要があるが、それは結果として破門 されることになる。 ツァップ氏は、書類に署名したものの、「信者の交わりとしての教会」に留ま ることを望むとの宣言を書き込むことを主張した。フライブルク大司教区は、同 氏が書き入れた宣言は無効だ、と訴えた。同氏に有利な判示が出されたが、大司 教区側は再審を要請する構え。 有力紙『南ドイツ新聞』はこのほど「教会税への弔鐘」という特集を掲載した。 現行の教会税方式は長続きしそうにない、として「世俗国家がそのように重要な 霊的な結果をもたらすことで協働するのか」と疑問を投げ掛けている。 ドイツ司教団は、「教会という公的組織」と「信者の交わりとしての教会」を 区別することは不可能で、現行税制を逃れる署名は破門を意味する、と主張して いる。 ツァップ氏は、税制の有効性を問題にするよりも、バチカン(ローマ教皇庁) に教会税制度の改革し、教会員の条件にしないことを望んでいる。 教皇庁が06年に出した文書は、教会を離脱したいとの要求は責任ある権威 (すなわち教会)によって受け入れられなければならず、国家にはそのような要 求を承諾する能力がないとしている。 ドイツ・カトリック教会は2008年には56億ユーロ(約7530億円)の 教会税収入があり、世界でも財政的に余裕のある教会の一つ。司祭始め数千人の 従業員の給料が支払われ、カリタスなどの奉仕団体を援助している。□ ―――――――――――――――――――――――――――――――――――― ◎教皇に「第二バチカン公会議」の改革計画ない、とベルトーネ枢機卿 【CJC=東京】バチカン(ローマ教皇庁)国務長官のタルチジオ・ベルトー ネ枢機卿が、第二バチカン公会議の典礼改革を「改革」するとの推測報道は「作 り話に過ぎない」と機関紙ロッセルバトレ・ロマノとのインタビューで語った。 教皇が第二バチカンに逆行しつつある、と一部で懸念されているが、との質問に 答えた。 同枢機卿は、「正教会や東方教会との理解を深めた関係」、ユダヤ教やイスラ ム教徒の対話開始など第二バチカン公会議の重要なポイントのいくつかは教皇が 推進したものだ、と指摘している。 また司教たちと積極的な関係を教皇が持ってきたとして、「ベネディクト十六 世は、私たちを神の言葉の根源に、福音的は律法と教会の生命の核であるイエス、 私たちが知り、愛し、あがめ、まねる存在に立ち返ることを呼び掛けているのだ」 と述べた。□ ―――――――――――――――――――――――――――――――――――― ◎韓国がキリスト教宣教団体メンバーの中東地域旅行制限を検討 【CJC=東京】韓国外交通商部は8月27日、キリスト教宣教団体メンバー の中東地域旅行制限を検討していることを明らかにした。宣教活動が反感を買い、 宣教団体だけでなく韓国市民自体にテロ攻撃を招きかねないことを考慮してのも のという。 公式筋は「宣教団体の活動が現地の感情を刺激し、過激派のアルカイーダやタ リーバンの攻撃の目標になっている。一般市民の安全も脅かされる可能性が高い」 と述べている。 国外に派遣されている宣教者は約1万9000人と、韓国は最多クラス。この 所、イラン、ヨルダン、イエメンなどで、禁止されている改宗活動を行ったとし て国外退去処分を受ける事例が増加している。□ ―――――――――――――――――――――――――――――――――――― ◎パキスタンでキリスト者8人誘拐=インド通信社 【CJC=東京】インド国営PTI通信によると、パキスタンのワジリスタン 地方で少数派キリスト者8人が旅行中に誘拐された。時間は明らかでないが、少 数民族関係相のシャバズ・バッティ氏が8月27日、誘拐を非難、関係当局に安 全救出と、事態を至急報告するよう、指示した。 パキスタン辺境の部族支配地域では、無法化したところもあり、ヒンズー教徒、 シーク教徒、キリスト者など少数派が身代金目当てに過激派に狙われる事態が発 生している。□ ―――――――――――――――――――――――――――――――――――― 《編集めも》 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――― ☆「金銭に執着すると地獄に落ちる」などの文言で多額の献金をさせたのは違法 と米国の宗教法人「セインツ・オブ・グローリー教会」や日本側の担当者らに計 約8500万円の損害賠償を求めた訴訟の判決で、東京地裁は8月28日、約7 800万円の支払いを命じた。(共同通信) ☆2013年のWCC第10回大会開催候補地も今回中央委で決定。候補地は釜 山、ダマスカス、アディスアベバが上がっている。9月2日までに決定。 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――― 《メディア展望》 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――― =カトリック新聞(8月30日)=http://www.cwjpn.com ★第9回FABC総会=聖体の希望 どう生きるか=アジアの司教ら 意見交換 ★司祭の平均年齢62・18歳=中央協秘書室広報が統計発表 ★スリランカの司教ら=タミル人30万人の解放求める ★日韓学生交流会 韓国・大田で=歴史学び 平和考える ★ワールドワイド・マリッジエンカウンター(WWME)=東京でアジア会議= 12カ国から夫婦と司祭参加 ★台湾の台風水害被災者支援=緊急募金を受付=カリタスジャパン =キリスト新聞(8月29日・休刊)=http://www.kirishin.com =クリスチャン新聞(8月30日)=http://jpnews.org ★人権教育を現場へ発信=全国キリスト教学校人権教育研究協議会=教職員の交 流の場 セミナー20回に ★日本伝道会議 登録締め切り迫る参加者3割が信徒--第5回日本伝道会議 登 録締め切り迫る ★核廃絶の機運に期待=「背景にキング牧師の十字架」=千鳥ヶ淵 平和祈祷会 で関田寛雄氏 ★平和遺族会全国連絡会=侵略正当化「田母神論」9条支持の世論が止める=西 川重則氏 国会傍聴10年を報告 ★すべての民の平和を祈る教会であれ=改革派西部中会委員会8・15集会 ★日韓関係史から「平和」=関西クリスチャン罪責告白者会 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――― ●世界キリスト教情報●ご案内 ☆活動をご紹介 ……………………… http://homepage3.nifty.com/cjc-skj/ ☆既刊号をご覧頂くには ………………………… http://cjcskj.exblog.jp/ ☆記事検索は『教会と神学』(小原克博氏制作)をご利用願います。 ……………………… http://www.kohara.ac/church/ ―――――――――――――――――――――――――――――――――――― ■


