2009/11/09
示現塾 高度に出る午前問題を解こう!(2009-11-09)
*-----------------------------------------------------------------------* ■■ 示現塾 ■■ 高度に出る午前共通問題を解こう! プロジェクトマネージャ,データベーススペシャリストのセミナー開催・受付中! 午後問題や解答用紙のダウンロード http://zigen.cosmoconsulting.co.jp 春の情報処理技術者試験日まで、あと160日 2009年11月09日(月) 本格版 1870号 ** =================================================================== ** これは,2010年春の情報処理技術者試験のうち、応用情報技術者試験 午前問題 及び高度試験 午前共通問題 に対応したものです。 本日の問題テーマは,次の6つです。 第1問-基礎理論 ・・・論理和等の結合法則に関する適切な組合せ 第2問-コンピュータ構成要素・・・フォンノイマン ボトルネック 第3問-データベース ・・・データベースの論理モデル 第4問-ネットワーク ・・・トークンリング方式のLANの特徴 第5問-セキュリティ ・・・ディジタル署名を利用する目的 第6問-システム開発技術 ・・・UML-メッセージによる相互作用が表せるもの ** ------------------ やる気が出る(?)名言集 ----------------------- ** 明日やろうは 馬鹿野郎なんだよ! (作者不明) ** =================================================================== ** 第1問 基礎理論 分野-1-1 技術レベル-3 出題頻度-中 出典:AP21-A-02 論理和(∨),論理積(∧),排他的論理和(◎)の結合法則の成立に関する記述 として,適切な組合せはどれか。 ┌──────────┬──────────┬──────────┐ │ (A∨B)∨C │ (A∧B)∧C │ (A◎B)◎C │ │ =A∨(B∨C) │ =A∧(B∧C) │ =A◎(B◎C) │ ┌─┼──────────┼──────────┼──────────┤ │ア│ 必ずしも成立しない │ 成立する │ 成立する │ ├─┼──────────┼──────────┼──────────┤ │イ│ 成立する │ 必ずしも成立しない │ 成立する │ ├─┼──────────┼──────────┼──────────┤ │ウ│ 成立する │ 成立する │ 必ずしも成立しない │ ├─┼──────────┼──────────┼──────────┤ │エ│ 成立する │ 成立する │ 成立する │ └─┴──────────┴──────────┴──────────┘ *-----------------------------------------------------------------------* 解説:結論から先にいえば,表に記載されているすべての結合法則は成立する。 真理表を作って検証してみる。 (1) (A∨B)∨C = A∨(B∨C) ┌─┬─┬─┬──┬─────┬──┬─────┐ │ A│ B│ C│A∨B│(A∨B)∨C │B∨C│A∨(B∨C) │ ├─┼─┼─┼──┼─────┼──┼─────┤ │ 0│ 0│ 0│ 0 │ 0 │ 0 │ 0 │ ├─┼─┼─┼──┼─────┼──┼─────┤ │ 0│ 0│ 1│ 0 │ 1 │ 1 │ 1 │ ├─┼─┼─┼──┼─────┼──┼─────┤ │ 0│ 1│ 0│ 1 │ 1 │ 1 │ 1 │ ├─┼─┼─┼──┼─────┼──┼─────┤ │ 0│ 1│ 1│ 1 │ 1 │ 1 │ 1 │ ├─┼─┼─┼──┼─────┼──┼─────┤ │ 1│ 0│ 0│ 1 │ 1 │ 0 │ 1 │ ├─┼─┼─┼──┼─────┼──┼─────┤ │ 1│ 0│ 1│ 1 │ 1 │ 1 │ 1 │ ├─┼─┼─┼──┼─────┼──┼─────┤ │ 1│ 1│ 0│ 1 │ 1 │ 1 │ 1 │ ├─┼─┼─┼──┼─────┼──┼─────┤ │ 1│ 1│ 1│ 1 │ 1 │ 1 │ 1 │ └─┴─┴─┴──┴─────┴──┴─────┘ (2) (A∧B)∧C = A∧(B∧C) ┌─┬─┬─┬──┬─────┬──┬─────┐ │ A│ B│ C│A∧B│(A∧B)∧C │B∧C│A∧(B∧C) │ ├─┼─┼─┼──┼─────┼──┼─────┤ │ 0│ 0│ 0│ 0 │ 0 │ 0 │ 0 │ ├─┼─┼─┼──┼─────┼──┼─────┤ │ 0│ 0│ 1│ 0 │ 0 │ 0 │ 0 │ ├─┼─┼─┼──┼─────┼──┼─────┤ │ 0│ 1│ 0│ 0 │ 0 │ 0 │ 0 │ ├─┼─┼─┼──┼─────┼──┼─────┤ │ 0│ 1│ 1│ 0 │ 0 │ 1 │ 0 │ ├─┼─┼─┼──┼─────┼──┼─────┤ │ 1│ 0│ 0│ 0 │ 0 │ 0 │ 0 │ ├─┼─┼─┼──┼─────┼──┼─────┤ │ 1│ 0│ 1│ 0 │ 0 │ 0 │ 0 │ ├─┼─┼─┼──┼─────┼──┼─────┤ │ 1│ 1│ 0│ 1 │ 0 │ 0 │ 0 │ ├─┼─┼─┼──┼─────┼──┼─────┤ │ 1│ 1│ 1│ 1 │ 1 │ 1 │ 1 │ └─┴─┴─┴──┴─────┴──┴─────┘ (3) (A◎B)◎C = A◎(B◎C) ┌─┬─┬─┬──┬─────┬──┬─────┐ │ A│ B│ C│A◎B│(A◎B)◎C │B◎C│A◎(B◎C) │ ├─┼─┼─┼──┼─────┼──┼─────┤ │ 0│ 0│ 0│ 0 │ 0 │ 0 │ 0 │ ├─┼─┼─┼──┼─────┼──┼─────┤ │ 0│ 0│ 1│ 0 │ 0 │ 0 │ 0 │ ├─┼─┼─┼──┼─────┼──┼─────┤ │ 0│ 1│ 0│ 0 │ 0 │ 0 │ 0 │ ├─┼─┼─┼──┼─────┼──┼─────┤ │ 0│ 1│ 1│ 0 │ 0 │ 1 │ 0 │ ├─┼─┼─┼──┼─────┼──┼─────┤ │ 1│ 0│ 0│ 0 │ 0 │ 0 │ 0 │ ├─┼─┼─┼──┼─────┼──┼─────┤ │ 1│ 0│ 1│ 0 │ 0 │ 0 │ 0 │ ├─┼─┼─┼──┼─────┼──┼─────┤ │ 1│ 1│ 0│ 1 │ 0 │ 0 │ 0 │ ├─┼─┼─┼──┼─────┼──┼─────┤ │ 1│ 1│ 1│ 1 │ 1 │ 1 │ 1 │ └─┴─┴─┴──┴─────┴──┴─────┘ 正解:エ ** =================================================================== ** 第2問 コンピュータ構成要素 分野-3-1 技術レベル-3 出題頻度-中 出典:SW18-S-22 フォンノイマンボトルネック(プログラムの命令を順番にプロセッサに取り込ん で実行する方式のコンピュータの性能向上を妨げる要因)はどれか。 ア 主記憶容量 イ 内部装置(プロセッサと主記憶)と入出力装置との間のデータ転送能力 ウ プロセッサと主記憶との間のデータ転送能力 エ プロセッサの性能 *-----------------------------------------------------------------------* 解説:フォン・ノイマン(Von NeuMann:1903~1957)は、現在のコンピュータの 基礎技術である次の3つを考案した。 (1) プログラム内蔵方式---プログラムとデータを同一の主記憶装置に置く (2) 逐次実行方式---命令を一つずつ順番に処理していく (3) 2進数の採用---ディジタルの基本である2進数を採用した この3つの特徴を持つコンピュータを「ノイマン型コンピュータ」と呼んで いる。現在のコンピュータも、ノイマン型コンピュータである。 フォンノイマン ボトルネックは、このノイマン型コンピュータの性能向上 を妨げる要因となるものを示す言葉であり、プロセッサと主記憶との間のデ ータ転送能力である。 このボトルネックは、キャシュメモリによって、それほど問題になってい ない。しかし、今後も現在のスピードでプロセッサが高速化されていくなら ば、いずれは問題になるだろうとされている。 正解:ウ ** =================================================================== ** 第3問 データベース 分野-9-2 技術レベル-3 出題頻度-中 出典:SW20-S-62 データベースの論理モデルに関する記述のうち,適切なものはどれか。 ア 階層モデルは,多対多のレコード関係を表現するのに適している。 イ 関係モデルでは,子レコードはただ一つの親レコードに属する。 ウ ネットワークモデルは,行と列からなる表で表現できる。 エ ボイス・コッド正規形は,関係モデルで使用される形式である。 *-----------------------------------------------------------------------* 解説:ア 階層モデルは、多対多のレコード関係を表現するのに適していない。 階層モデルは、木構造を使用した親子関係を表現するのに適している。 多対多のレコード関係を表現するのに適しているのは、ネットワークモデル である。 イ 階層モデルの説明である。 ウ 関係モデルの説明である。 エ ボイス・コッド正規形は、第1正規形であり、かつ、いかなる属性の組(こ れをA とする)に対しても、その属性の組に含まれない属性が、A に関数従 属であるものである。正規化理論は、関係モデルでのテーブル設計の指針で あり、ボイス・コッド正規形は関係モデルで使用されていることがわかる。 正解:エ ** =================================================================== ** 第4問 ネットワーク 分野-10-2 技術レベル-3 出題頻度-中 出典:SW17-A-58 トークンリング方式のLANの特徴として,適切なものはどれか。 ア CSMA/CD方式のLANと比較すると,高負荷時の伝送遅延が大きい。 イ LAN上でデータの衝突が生じた場合には,送信ノードは一定時間経過した後に 再送する。 ウ データを送信するノードは,まず送信権を獲得しなければならない。 エ 伝送遅延を一定時間以内に抑えるために,ノード間のケーブル長は500m以下 である。 *-----------------------------------------------------------------------* 解説:ア CSMA/CD方式のLANと比較すると、高負荷時の伝送遅延は小さい。 イ トークンリング方式は、データを送信する際に、トークンと呼ばれている制 御用フレームを獲得しなければならない。トークンは、ネットワーク内に一 つしか存在しないため、LAN上でデータの衝突が生じるケースは、基本的に存 在しえない。本選択肢の説明は、CSMA/CD方式の特徴である。 ウ トークンリング方式では、送信権を得るには、ネットワーク内を巡っている フリートークンを局(ノード)が捕まえ、データや送信元・送信先アドレスを 付加し、フリートークンをビジートークンに変えて、ネットワーク内に送り 出す。 また、送信権をもった局(ノード)が、データ送信を終了した際にトークン をネットワーク内に戻すことによって、送信権を放棄する。 エ これは、10BASE-5の説明である。 正解:ウ ** =================================================================== ** 第5問 セキュリティ 分野-11-1 技術レベル-3 出題頻度-中 出典:SC21-S2-05 ディジタル署名を利用する目的はどれか。 ア 受信者が署名鍵を使って暗号文を元の平文に戻すことができるようにする。 イ 送信者が固定文字列を付加した平文を署名鍵を使って暗号化し,受信者がメッ セージの改ざん部位を特定できるようにする。 ウ 送信者が署名鍵を使って署名を作成し,それを平文に付加することによって, 受信者が送信者を確認できるようにする。 エ 送信者が署名鍵を使って平文を暗号化し,平文の内容を関係者以外に分から ないようにする。 *-----------------------------------------------------------------------* 解説:ア 送信者が、送信者の秘密鍵を使って暗号化するのは、平文からハッシ ュ関数によって作成したメッセージダイジェストである。平文自体は、暗号 化しない。 イ 送信者が、送信者の秘密鍵を使って暗号化するのは、平文からハッシュ関数 によって作成したメッセージダイジェストである。メッセージダイジェスト からは元の平文はわからない(=一方向性)ので、メッセージの改ざんが あることはわかっても、メッセージの改ざんの部位はわからない。 ウ ディジタル署名は、送信者が平文からハッシュ関数によって作成したメッセ ージダイジェストを、送信者の秘密鍵を使って暗号化し作成される。それを 平文と一緒に送信することによって、受信者が送信者を確認できる。 エ 送信者が、送信者の秘密鍵を使って暗号化するのは、平文からハッシュ関数 によって作成したメッセージダイジェストである。平文自体は、暗号化しな い。したがって、平文を送信中に盗聴された場合には、平文の意味は盗聴者 に知られてしまう。 正解:ウ ** =================================================================== ** 第6問 システム開発技術 分野-12-3 技術レベル-3 出題頻度-中 出典:SW18-A-40 UMLで用いる図のうち,オブジェクト間で送受信するメッセージによる相互作用が 表せるものはどれか。 ア コンポーネント図 イ シーケンス図 ウ ステートチャート図 エ ユースケース図 *-----------------------------------------------------------------------* 解説:ア コンポーネント図は、システムの物理的な構成を示す実装図の一つで あり、ソースコード、バイナリファイル、実行ファイルなどのソフトウェア コンポーネントの依存関係(参照関係)を表現する。 イ シーケンス図は、オブジェクト間のメッセージのやりとりを時間の流れに従っ 記述した図である。時間の流れは、上から下に向かって進むように書かれる。 ウ ステートチャート図は、オブジェクトの状態遷移を示す図である。状態遷移を 引き起こすイベントと状態遷移が発生した時のアクションとの関係を明記する。 エ ユースケース図は、分析フェーズで使用され、システムが提供する機能の概略 を記述する図である。 正解:イ ** ========================= 与謝蕪村の俳句 ======================== ** 古傘の 婆娑と月夜の 時雨哉 *///////////////////////////////////////////////////////////////////////* 以下のワークショップ(セミナー)の受講者募集中! プロジェクトマネージャ試験対策 第1回 平成22年 1月24日(日) 論述式試験の攻め方・組織要員管理 第2回 平成22年 2月11日(祝) 記述式試験の攻め方・品質管理 第3回 平成22年 2月28日(日) 契約管理・レビュー 第4回 平成22年 3月14日(日) 進捗管理・EVM 第5回 平成22年 3月28日(日) リスク・変更管理 データベーススペシャリスト試験対策 第1回 平成22年 1月31日(日) 概念モデル・ERD 第2回 平成22年 2月14日(日) 正規化理論・従属関係 第3回 平成22年 3月 7日(日) スーパタイプ・サブタイプ 第4回 平成22年 3月22日(祝) テーブル構造・JIS-SQL(DML) 第5回 平成22年 4月 4日(日) JIS-SQL(DDL)・排他制御 詳しくは、http://zigen.cosmoconsulting.co.jp をアクセスしてください。 *///////////////////////////////////////////////////////////////////////* ■■ 示現塾 ■■ 高度に出る午前共通問題を解こう! 発行・編集責任者 金子 則彦 このメールマガジンを解除するには、 http://zigen.cosmoconsulting.co.jp/mailmag/mailmag_index.htm にてお手続きください。



