2009/11/13
示現塾 高度に出る午前問題を解こう!(2009-11-13)
*-----------------------------------------------------------------------* ■■ 示現塾 ■■ 高度に出る午前共通問題を解こう! プロジェクトマネージャ,データベーススペシャリストのセミナー開催・受付中! 午後問題や解答用紙のダウンロード http://zigen.cosmoconsulting.co.jp 春の情報処理技術者試験日まで、あと156日 2009年11月13日(金) 本格版 1874号 ** =================================================================== ** これは,2010年春の情報処理技術者試験のうち、応用情報技術者試験 午前問題 及び高度試験 午前共通問題 に対応したものです。 本日の問題テーマは,次の6つです。 第1問-基礎理論 ・・・正規分布を表すグラフ 第2問-コンピュータ構成要素・・・主記憶装置とキャッシュメモリの平均読込 時間 第3問-データベース ・・・関数従属から導かれる候補キー 第4問-ネットワーク ・・・物理層,データリンク層,ネットワーク層 で中継する装置 第5問-セキュリティ ・・・CRL 第6問-システム開発技術 ・・・開発規模と開発工数との関係のグラフ ** ------------------ やる気が出る(?)名言集 ----------------------- ** 志士は、一瞬でも立ち止まってはならぬ (高杉 晋作) ** =================================================================== ** 第1問 基礎理論 分野-1-2 技術レベル-3 出題頻度-中 出典:SW18-A-04 本問は、図表を含みますので、下記をクリックしてください。 http://zigen.cosmoconsulting.co.jp/mailmag/pic/2009-11-13-1.htm *-----------------------------------------------------------------------* 解説:標準的なテストの成績の場合(標準学力検査や知能検査など)は、平均点 の近くの人数が一番多く、0点や100点に近づくほど人数が少なくなり、左右 対称の釣鐘型になることが多い。このようなグラフの型を正規分布と言う。 正規分布のグラフは、下記の特徴を持つ。 (1) y軸に対し左右対称になっている。 (2) 平均は中央にある対称軸であり、平均のところで最も大きな値を持つ。 したがって、選択肢アとイが正規分布に該当する。 また、標準偏差は、平均からプラスとマイナス側の両方にあるので、選択肢 アが正解になる。 ちなみに、平均をu、標準偏差をσとすると、次の関係が成り立つことがわか っている。 (a) u±σに入る確率は、68.26%である。 (b) u±2σに入る確率は、95.44%である。 (3) u±3σに入る確率は、99.74%である。 正解:ア ** =================================================================== ** 第2問 コンピュータ構成要素 分野-3-2 技術レベル-3 出題頻度-高 出典:SW19-A-19 図のアーキテクチャのシステムにおいて,CPUからみた,主記憶とキャッシュメ モリを合わせた平均読込み時間を表す式はどれか。ここで,読み込みたいデータ がキャッシュメモリに存在しない確率をrとし,キャッシュメモリ管理に関するオ ーバヘッドは無視できるものとする。 ┌───────────┐ ┌───────────┐ ┌───┐ │ キャッシュメモリ │ │ 主記憶 │ │ CPU ├──┤ 容量:a Mバイト ├──┤ 容量:b Mバイト │ └───┘ │読込み時間:x ナノ秒 │ │読込み時間:y ナノ秒 │ └───────────┘ └───────────┘ (1-r)・a r・b ア ━━━━━ ・x + ━━━ ・y イ (1-r)・x +r・y a+b a+b r-a (1-r)・b ウ ━━━ ・x + ━━━━━ ・y エ r・x +(1-r)・y a+b a+b *-----------------------------------------------------------------------* 解説:平均読込時間は、ヒット率(データがキャッシュメモリに存在する確率) と、キャッシュメモリ、主記憶装置の読込時間に依存する。 本問では、r は、データがキャッシュメモリに存在しない確率とされてい るので、データがキャッシュメモリに存在する確率は、1 - r になる。 キャッシュメモリの読込時間は、x なので、キャッシュメモリの平均読込時 間は、( 1 - r )・x である。 これに対し、データがキャッシュメモリに存在せず、主記憶装置を読まね ばならない確率は、r であり、主記憶装置のの読込時間は、y なので、主記 憶装置の平均読込時間は、 r ・y である。 上記の2つを合計して、( 1 - r )・x +r ・y がシステム全体の平均読 込時間になる。 なお、問題では、キャッシュメモリと主記憶装置の容量が与えられているが 使い道がない。単なるひっかけである。 正解:イ ** =================================================================== ** 第3問 データベース 分野-9-2 技術レベル-3 出題頻度-高 出典:DB21-S2-02 関係R の関係スキーマが R(A,B,C,D,E)であり,関数従属 A→BC,CD→E が 成立する。これらの関数従属から決定できるR の候補キーはどれか。 ここで,A,B,C,D,Eは属性集合であり,XY は XとY の和集合を表す。 ア AC イ ACD ウ AD エ CD *-----------------------------------------------------------------------* 解説:問題に記載された関数従属性を図で示せば、次のようになる。 ┌─────┐ ──┴── ↓ A B C D E ─┬─ ↑ ↑ └───┴───┘ 候補キーとは、主キーになる候補となるキーであり、表のなかで、行を一意 に識別する冗長性のない1つまたは複数の属性である。 Aが決まると、BとCが決まり、CとDが決まれば、Eが決まるため、AとDが決ま れば、B、C、E は決まる。したがって、AとDが、候補キーになる。 正解:ウ ** =================================================================== ** 第4問 ネットワーク 分野-10-2 技術レベル-3 出題頻度-高 出典:SM19-35 OSI 基本参照モデルの物理層で中継する装置,データリンク層で中継する装置, ネットワーク層で中継する装置の順に並べたものはどれか。 ア ブリッジ,リピータ,ルータ イ ブリッジ,ルータ,リピータ ウ リピータ,ブリッジ,ルータ エ リピータ,ルータ,ブリッジ *-----------------------------------------------------------------------* 解説:選択肢の3つの装置に関する説明を整理すると下記のようになる。 (1) 物理層で中継する装置 リピータ … 伝送途中で減衰した信号レベルの補正と再生増幅を行う。 (2) データリンク層で中継する装置, ブリッジ … フレームのあて先MAC アドレスが存在するポートのみにフ レームを流す。 (3) ネットワーク層で中継する装置 ルータ … 最適な経路選択を行う。 正解:ウ ** =================================================================== ** 第5問 セキュリティ 分野-11-1 技術レベル-3 出題頻度-中 出典:AU19-14 特定のCAが発行した公開鍵証明書の有効性に関する情報を提供するCRL(Certifi- cate Revocation List) の記述のうち,適切なものはどれか。 ア CRLには,そのCA自体の失効情報が記載されることもある。 イ CRLには,破棄されている公開鍵証明書と破棄された日時の対応が提示される。 ウ CRLは,ある通信プロトコルによって,鍵の漏えい,破棄申請の状況をリアル タイムに反映するプロトコルである。 エ 有効期限切れで無効になった公開鍵証明書は,所有者が新たな公開鍵証明書 を取得するまでの間,CRLに登録される。 *-----------------------------------------------------------------------* 解説:ア CRLには、そのCA自体の失効情報が記載されることはない。 イ CRLは、公開鍵証明書のうち、有効期限前に無効になったものを、認証局(CA) が定期的に配布する一覧である。 CRLの仕様は、公開鍵証明書の仕様を定めたITU-T X.509で定められており、 次の情報が記載されている。 1. CRLフォーマットバージョン番号 2. 署名アルゴリズム 3. 認証局名 4. CRL発行日時 5. 次のCRL発行日時 6. 証明書シリアル番号 7. 失効日時 8. 署名アルゴリズム 9. 認証局のデジタル署名 注:6と7は、失効された証明書の数だけ、繰り返される。 ウ CRLは、鍵の漏えい、破棄申請の状況をリアルタイムに反映しない。CAが決め た間隔に従って、定期的に更新される。 エ 有効期限切れで無効になった公開鍵証明書は、そのまま放置される。CRLは、 有効期間内に失効させられたもののみが掲載される。 正解:イ ** =================================================================== ** 第6問 システム開発技術 分野-12-3 技術レベル-3 出題頻度-高 出典:CM19-22 本問は、図表を含みますので、下記をクリックしてください。 http://zigen.cosmoconsulting.co.jp/mailmag/pic/2009-11-13-6.htm *-----------------------------------------------------------------------* 解説:ソフトウェアの開発工数は、その開発規模に対して二次曲線的に増大する とされている。ソフトウェアの開発規模が増大すると、開発に参加するメン バーの数が増加し、メンバー数の増加は、メンバー間での情報交換時間の増 加をもたらす。例えば、打合せ会議や仕様変更の伝達などである。 このような間接工数の増加が、全体の開発工数の増加につながるとされて いる。 正解:エ ** ========================= 与謝蕪村の俳句 ======================== ** 初冬や 訪んとおもふ 人来り *///////////////////////////////////////////////////////////////////////* 以下のワークショップ(セミナー)の受講者募集中! プロジェクトマネージャ試験対策 第1回 平成22年 1月24日(日) 論述式試験の攻め方・組織要員管理 第2回 平成22年 2月11日(祝) 記述式試験の攻め方・品質管理 第3回 平成22年 2月28日(日) 契約管理・レビュー 第4回 平成22年 3月14日(日) 進捗管理・EVM 第5回 平成22年 3月28日(日) リスク・変更管理 データベーススペシャリスト試験対策 第1回 平成22年 1月31日(日) 概念モデル・ERD 第2回 平成22年 2月14日(日) 正規化理論・従属関係 第3回 平成22年 3月 7日(日) スーパタイプ・サブタイプ 第4回 平成22年 3月22日(祝) テーブル構造・JIS-SQL(DML) 第5回 平成22年 4月 4日(日) JIS-SQL(DDL)・排他制御 詳しくは、http://zigen.cosmoconsulting.co.jp をアクセスしてください。 *///////////////////////////////////////////////////////////////////////* ■■ 示現塾 ■■ 高度に出る午前共通問題を解こう! 発行・編集責任者 金子 則彦 このメールマガジンを解除するには、 http://zigen.cosmoconsulting.co.jp/mailmag/mailmag_index.htm にてお手続きください。


