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2009/11/10

示現塾 高度に出る午前問題を解こう!(2009-11-10)

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            春の情報処理技術者試験日まで、あと159日
  2009年11月10日(火)                                      本格版 1871号
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  これは,2010年春の情報処理技術者試験のうち、応用情報技術者試験  午前問題
  及び高度試験  午前共通問題  に対応したものです。

  本日の問題テーマは,次の6つです。

  第1問-基礎理論            ・・・8ビットレジスタに関して、常に成立する
                                    関係式
  第2問-コンピュータ構成要素・・・リトルエンディアン
  第3問-データベース        ・・・論理データモデル-トップダウン、ボトム
                                    アップアプローチ
  第4問-ネットワーク        ・・・バス型配線の説明
  第5問-セキュリティ        ・・・ディジタル署名の手続とハッシュ値の使用
                                    方法
  第6問-システム開発技術    ・・・UMLをDFD又はE-R図と対比した記述

** ------------------  やる気が出る(?)名言集  ----------------------- **

    有名な人と普通の人を分けるのは、

    何かに打ち込んだ量の差だと思う。
                                                      (イアン ソープ)

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第1問  基礎理論
分野-1-1        技術レベル-3        出題頻度-中        出典:SW17-A-06

8 ビットのレジスタがある。このレジスタの各ビットの値をd0,d1,…,d7とし,
パリティビットの値をpとする。奇数パリティの場合,常に成立する関係式はどれ
か。ここで,◎は排他的論理和演算を表す。

ア  0 ◎ d0 ◎ d1 ◎ … ◎ d7 = p     イ  d0 ◎ d1 ◎ … ◎ d7 = p

ウ  d0 ◎ d1 ◎ … ◎ d7 ◎ p = 0     エ  d0 ◎ d1 ◎ … ◎ d7 ◎ p = 1

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解説:奇数パリティは、全ビットを足すと奇数になるように、パリティビットを
    調整する方法である。

      例えば、d0~d7のすべてのビットが0の場合は、全部足しても0で偶数にな
    ってしまうので、パリティビットを1にして、奇数にする。

      同様に、d0のみ1で、d1~d7のすべてのビットが0の場合は、全部足すと、
    1で奇数になるため、パリティビットを0にして、奇数のままにする。

    また、排他的論理和は、演算の対象となるビットが同じだったら 0、異なっ
    ていれば 1にする演算である。式で示せば次のようになる。

    0 ◎ 0 = 0      0 ◎ 1 = 1      1 ◎ 0 = 1      1 ◎ 1 = 0  

    ここまで理解していれば、例を考えて各選択肢の論理式の結果を演算した方
    が、ミスが少なく、早く解ける。

    d0~d7のすべてのビットが0、パリティビットが1の場合

    ア  0 ◎ 0 ◎ 0 ◎ … ◎ 0 = 0 ≠ p = 1 --- 正しくない

    イ  0 ◎ 0 ◎ … ◎ 0 = 0 ≠ p = 1 --- 正しくない

    ウ  0 ◎ 0 ◎ … ◎ 0 ◎ 1 ≠ 0 --- 正しくない

    エ  0 ◎ 0 ◎ … ◎ 0 ◎ 1 = 1 --- 正しい 

    したがって、選択肢エが正解である。

正解:エ

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第2問  コンピュータ構成要素
分野-3-1        技術レベル-3        出題頻度-低        出典:AP21-A-24

16進数 ABCD1234をリトルエンディアンで4バイトのメモリに配置したものはどれか。

        0   +1   +2   +3                  0   +1   +2   +3
    ┌──┬──┬──┬──┐           ┌──┬──┬──┬──┐
ア  │ 12 │ 34 │ AB │ CD │       イ  │ 34 │ 12 │ CD │ AB │
    └──┴──┴──┴──┘           └──┴──┴──┴──┘

        0   +1   +2   +3                  0   +1   +2   +3
    ┌──┬──┬──┬──┐           ┌──┬──┬──┬──┐
ウ  │ 43 │ 21 │ DC │ BA │       エ  │ AB │ CD │ 12 │ 34 │
    └──┴──┴──┴──┘           └──┴──┴──┴──┘

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解説:エンディアンとは,多バイトのデータを主記憶装置上に配置する方式の種
    類であり,次の2つがある。

    (1) リトルエンディアン … 最下位のバイトから順番に配置する方式
    (2) ビッグエンディアン … 最上位のバイトから順番に配置する方式

    したがって,16進数ABCD1234を,リトルエンディアンでメモリに配置すると
    選択肢イの形になる。ビッグエンディアンでは,選択肢エの形になる。

正解:イ

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第3問  データベース
分野-9-2        技術レベル-3        出題頻度-中        出典:SW17-A-43

論理データモデル作成におけるトップダウンアプローチ,ボトムアップアプローチ
に関する記述として,適切なものはどれか。

ア  トップダウンアプローチでは,新規システムのユーザ要求だけに基づいて論理
    データモデルを作成するので,現状業務の分析を行ってはならない。

イ  トップダウンアプローチでもボトムアップアプローチでも,最終的な論理デー
    タモデルは,正規化され,かつすべての属性を備えていなければならない。

ウ  トップダウンアプローチでもボトムアップアプローチでも,ユーザが使用する
    現状の画面や帳票を素材として分析を行うのは同じである。

エ  ボトムアップアプローチは現状業務の分析に用いるものであり,新規システム
    の設計ではトップダウンアプローチを使用する。

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解説:ア  トップダウンアプローチは、経営計画に記載された“望ましい業務のあ
    り方”に基づいて、論理データモデルを作成する。

      トップダウンアプローチは、新規システムのユーザ要求だけに基づいて論理
    データモデルを作成するのではないし、現状業務の分析も、取り組むべき経営
    課題を把握するために行なわれる。

イ  わかりにくい文章だが、他の選択肢が×なので、消去法により○になる。

ウ  ユーザが使用する現状の画面や帳票を素材として分析を行うのは、ボトムアッ
    プアプローチである。

エ  現状業務の分析は、トップダウンアプローチでもボトムアップアプローチでも
    行われる。
      また、トップダウンアプローチ・ボトムアップアプローチの両方とも、新規
    システムの構築、または既存システムの更改時の設計に使用される。両者は、
    分析者・設計者の判断によって選択されるものであり、新規システム・既存シ
    ステムとの必然的な結びつきはない。

正解:イ

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第4問  ネットワーク
分野-10-2       技術レベル-3        出題頻度-高        出典:SW19-A-58

LANのノード(制御装置,端末など)を接続する配線の形態の説明のうち,バス
形配線に該当するものはどれか。

ア  ケーブルを環状に敷設し,それに全ノードが接続されている。

イ  中央に制御用のノードを配置し,それに全ノードが接続されている。

ウ  中央のノードに幾つかのノードが接続され,それらに更に別のノードが接続
    されている。

エ  同軸ケーブルなどの1本のケーブルに,全ノードが接続されている。

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解説:ア  リング形配線の説明である。

イ  スター形配線の説明である。

ウ  ツリー形配線の説明である。

エ  そのとおりである。10BASE-5や10BASE-2で使用される。

正解:エ

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第5問  セキュリティ
分野-11-1       技術レベル-3        出題頻度-中        出典:SW19-S-72

公開鍵暗号方式によるディジタル署名の手続とハッシュ値の使用方法のうち,適
切なものはどれか。

ア  受信者は,送信者の公開鍵で署名を復号してハッシュ値を取り出し,元のメ
    ッセージを変換して求めたハッシュ値と比較する。

イ  送信者はハッシュ値を自分の公開鍵で暗号化して,元のメッセージとともに
    受信者に送る。

ウ  ディジタル署名を付ける元となったメッセージは,署名を変換したハッシュ
    値から復元できる。

エ  元のメッセージ全体に対して公開鍵で暗号化を行い,ハッシュ値を用いて復
    号する。

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解説:ア  ディジタル署名は、通信文を公開かぎ暗号方式によって暗号化し,正
    規の受信者だけが内容を見ることができ、更に、送信者の認証も行えるよう
    にするための仕掛けである。

      次の手順で通信文を伝達する。

        ┌───┐                                        ┌───┐
        │通信文│─────┐                ┌────→│通信文│
        └───┘          │                │          └───┘
            │           (3)│             (5)│              │
        (1) │              ↓                │           (6)↓
            ↓        ┌─────┐    ┌─────┐ ┌──────┐
     ┌──────┐ │  通信文  │    │  通信文  │ │ メッセージ │
     │ メッセージ │ ├─────┤─→├─────┤ │ダイジェスト│
     │ダイジェスト│ │ディジタル│(4) │ディジタル│ └──────┘
     └──────┘ │   署名   │    │   署名   │        ↓
            │        └─────┘    └─────┘     (8)↑
        (2) │              ↑                │       ┌──────┐
            ↓           (3)│             (5)│       │ メッセージ │
      ┌─────┐        │                │       │ダイジェスト│
      │ディジタル│────┘                │       └──────┘
      │   署名   │                          │              ↑
      └─────┘                          │           (7)│
                                              │        ┌─────┐
                                              └───→│ディジタル│
                                                        │   署名   │
                                                        └─────┘

      (1) 通信文から、ハッシュ関数(異なる通信文から同じハッシュ値はで
          きない、ハッシュ値から元の通信文はわからない)を使って、ハッ
          シュ値(=メッセージダイジェスト)を作る。
      (2) メッセージダイジェストを、送信者の秘密かぎで暗号化し、ディジ
          タル署名を作成する。送信者の秘密かぎで暗号化する点がポイント
          である。送信者の秘密かぎは、送信者しかもっていないはずだから
          送信者しか暗号化できない(=送信者が特定される)。
      (3) 通信文とディジタル署名を一緒にする。
      (4) 送信する。
      (5) 通信文とディジタル署名を分ける。
      (6) 通信文から、ハッシュ関数を使って、ハッシュ値(=メッセージダ
          イジェスト)を作る。(1) と同じことをする。
      (7) ディジタル署名を送信者の公開かぎで復号化し、メッセージダイジ
          ェストを作る。送信者の公開かぎは、事前に送信者から受信者に送
          付しておく。公開かぎなので、そのまま送っても問題はない。
      (8) (6)と(7)のメッセージダイジェストを比較する。
          一致していれば、OKである。不一致の場合、通信文が改ざんされ
          ているか、もしくは公開かぎと秘密かぎのペアが異なっているかの
          どちらかである。

イ  送信者はハッシュ値を自分の秘密鍵で暗号化して、元のメッセージとともに
    受信者に送る。

ウ  ディジタル署名を付ける元となったメッセージは、署名を変換したハッシュ
    値から復元できない。

エ  元のメッセージ全体に対しては暗号化を行わない。

正解:ア

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第6問  システム開発技術
分野-12-3       技術レベル-3        出題頻度-中        出典:SM18-17

UMLをDFD又はE-R図と対比した記述のうち,適切なものはどれか。

ア  UML上ではデータの関係を記述できないので,E-R図を併用する必要がある。

イ  UMLではデータの流れを記述できないので,DFDを併用する必要がある。

ウ  UMLにおけるコラボレーション図(協調図)やコンポーネント図がDFDに相当
    する。

エ  UMLにおける静的な構造を示すクラス図が,E-R図に相当する。

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解説:ア  UML上では、クラス図やオブジェクト図を書けば、データの関係を記述
    できる。

イ  UMLでは、シーケンス図やコラボレーション図を書けば、データの流れを記述
    できる。

ウ  UMLにおけるコラボレーション図(協調図)は、オブジェクト間の関係とデー
    タの流れを表現し、DFDに相当する。
      しかし、コンポーネント図は、ソフトウェアのコンポーネント間の依存関係
    を表現するものであり、DFDに相当しない。DFDは、データの流れを示す図であ
    る。

エ  UMLにおける静的な構造を示すクラス図は、クラス間の関係を、汎化や集約な
    に分類し、システムの静的な構造を表す図である。
      クラス図は、E-R図を元にして考え出されたものなので、よく似ている。

正解:エ

** =========================  与謝蕪村の俳句  ======================== **


                   いばりせし  ふとんほしたり  須磨の里


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  発行・編集責任者      金子  則彦

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