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2009/11/05

示現塾 高度に出る午前問題を解こう!(2009-11-05)

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            春の情報処理技術者試験日まで、あと164日
  2009年11月05日(木)                                      本格版 1866号
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  これは,2010年春の情報処理技術者試験のうち、応用情報技術者試験  午前問題
  及び高度試験  午前共通問題  に対応したものです。

  本日の問題テーマは,次の6つです。

  第1問-基礎理論            ・・・同じ結果が得られる論理回路
  第2問-コンピュータ構成要素・・・マルチプロセッサの性能限界(計算)
  第3問-データベース        ・・・社員エンティティを表す関係スキーマ
  第4問-ネットワーク        ・・・CSMA/CD方式で用いられるブロードキャスト
  第5問-セキュリティ        ・・・暗号方式の特徴
  第6問-システム開発技術    ・・・UMLにおけるシーケンス図

** ------------------  やる気が出る(?)名言集  ----------------------- **

    たとえ平凡で小さなことでも、

    それを、自分なりに深く噛みしめ味わえば

    大きな体験に匹敵する。
                                                       (松下  幸之助)

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第1問  基礎理論
分野-1-1        技術レベル-3        出題頻度-高        出典:AP21-S-24
            _          _    _  _
論理式 X = A・B + A・B + A・B と同じ結果が得られる論理回路はどれか。

          ─┤★                   ─┤■
ここで、    │★├─は論理積(AND)、  │■├─は論理和(OR)、
          ─┤★                   ─┤■

─┤★                          ─┤■
  │★├○─は否定論理積(NAND)、  │■├○─は否定論理和(NOR)を表す。
─┤★                          ─┤■


ア                               イ
    A ─┤★                        A ─┤★
        │★├─ X                      │★├○─ X
    B ─┤★                        B ─┤★      

ウ                               エ
    A ─┤■                        A ─┤■
        │■├─ X                      │■├○─ X
    B ─┤■                        B ─┤■

*-----------------------------------------------------------------------*
解説:問題に与えられている論理式から、真理表を作成する。ただし、否定は、
    ¬記号で表す。

    ┌──┬──┬──┬──┬────┬────┬────┬──┐
    │  A │  B │¬A │¬B │¬A・¬B│ ¬A・B │ A・¬B │  X │
    ├──┼──┼──┼──┼────┼────┼────┼──┤
    │  0 │  0 │  1 │  1 │    1   │    0   │    0   │  1 │
    ├──┼──┼──┼──┼────┼────┼────┼──┤
    │  0 │  1 │  1 │  0 │    0   │    1   │    0   │  1 │
    ├──┼──┼──┼──┼────┼────┼────┼──┤
    │  1 │  0 │  0 │  1 │    0   │    0   │    1   │  1 │
    ├──┼──┼──┼──┼────┼────┼────┼──┤
    │  1 │  1 │  0 │  0 │    0   │    0   │    0   │  0 │
    └──┴──┴──┴──┴────┴────┴────┴──┘

    論理積、論理和、否定的論理積、否定的論理和の真理表は、次のとおりで
    ある。
    ┌─────┬───┬───┬──────┬──────┐
    │          │論理積│論理和│否定的論理積│否定的論理和│
    ├──┬──┼───┼───┼──────┼──────┤
    │  A │  B │ A・B │ A+B │  ¬(A・B)  │ ¬(A+B)   │
    ├──┼──┼───┼───┼──────┼──────┤
    │  0 │  0 │   0  │   0  │      1     │      1     │
    ├──┼──┼───┼───┼──────┼──────┤
    │  0 │  1 │   0  │   1  │      1     │      0     │
    ├──┼──┼───┼───┼──────┼──────┤
    │  1 │  0 │   0  │   1  │      1     │      0     │
    ├──┼──┼───┼───┼──────┼──────┤
    │  1 │  1 │   1  │   1  │      0     │      0     │
    └──┴──┴───┴───┴──────┴──────┘

    上記の真理表より、X は、否定論理積と一致していることが分かる。

正解:イ

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第2問  コンピュータ構成要素
分野-3-1        技術レベル-3        出題頻度-中        出典:SW20-S-32

1 台の CPU の性能を 1 とするとき,その CPU を n 台用いたマルチプロセッサ
の性能 P が,
                 n
    P = ━━━━━━━━━
	   1+( n-1 )a

で表されるとする。ここで,a はオーバヘッドを表す定数である。例えば,a=0.1,
n=4 とすると,P≒3 なので,4 台の CPU からなるマルチプロセッサの性能は約3
になる。この式で表されるマルチプロセッサの性能には上限があり,n を幾ら大き
くしてもある値以上には大きくならない。a=0.1 の場合,その値は幾らか。

ア  5              イ  10              ウ  15              エ  20

*-----------------------------------------------------------------------*
解説:本問のような場合には、複雑に考えず、具体的な値をいくつか式に代入
    してみるのが、最も早く正解にたどり着ける。

    a=0.1 とすると、式は、次のように整理される。

    P = n ÷{ 1 +(n-1)×0.1 } = n ÷( 0.9 + 0.1n )  

    n = 4 の場合---P = 4 ÷( 0.9 + 0.1×4 )= 3.076....
    と問題文のとおり、約 3 になる。

    そこで、次の場合を計算してみる。

    n =    100 の場合---P = 100 ÷( 0.9 + 0.1×100 )= 9.174....
    n =  1,000 の場合---P = 1,000 ÷( 0.9 + 0.1×1,000 )= 9.910....
    n = 10,000 の場合---P = 10,000 ÷( 0.9 + 0.1×10,000 )= 9.991....
 
    上記から、10 を超えないとわかる。

正解:イ

** =================================================================== **
第3問  データベース
分野-9-2        技術レベル-3        出題頻度-中        出典:SV19-26

次のような社員一覧表を分析し,図のようなデータモデルを作成した。“社員”
エンティティを関係スキーマで表したものとして,適切なものはどれか。ここで,
*    1 は関連の多重度を表す。
 ̄ ̄ ̄
                              社員一覧表
  ┌────┬──┬────┬────┬
  │ 社員名 │年齢│勤続年数│  住所  │
  ├────┼──┼────┼────┼
  │鈴木一郎│ 40 │   18   │千葉県…│
  ├────┼──┼────┼────┼
  │佐藤浩子│ 30 │    8   │東京都…│
  ├────┼──┼────┼────┼
  │   :   │ : │   :   │   :   │
  └────┴──┴────┴────┴
                            ─────────────────┬───┐
                                         保有資格             │ 所属 │
                            ─────────────────┼───┤
                            テクニカルエンジニア(データベース)│総務部│
                            ─────────────────┼───┤
                                  ソフトウェア開発技術者      │経理部│
                            ─────────────────┼───┤
                                            :                │  :  │
                            ─────────────────┴───┘

 注:上記の2つは、横に長い一つの表だと思ってください。

  ┌────┐1    *┌────┐*    1┌────┐*    1┌────┐
  │  資格  ├───┤保有資格├───┤  社員  ├───┤  部署  │
  └────┘      └────┘      └────┘      └────┘
                             データモデル

ア  社員(社員番号,氏名,生年月日,入社年月日,住所)
           ̄ ̄ ̄ ̄
イ  社員(社員番号,氏名,生年月日,入社年月日,住所,年齢,勤続年数)
           ̄ ̄ ̄ ̄
ウ  社員(社員番号,氏名,生年月日,入社年月日,住所,部署コード)
           ̄ ̄ ̄ ̄
エ  社員(社員番号,氏名,生年月日,入社年月日,住所,保有資格件数)
           ̄ ̄ ̄ ̄
*-----------------------------------------------------------------------*
解説:社員一覧表は、繰り返しグループがないので、第1正規形である。
    社員一覧表には、表示されていない属性を、データモデル、選択肢ア~エから
    類推して、関係スキーマ“社員”を考えると、次のようになる。

    社員(社員番号,氏名,生年月日,入社年月日,住所,資格コード,資格名,
          部署コード,部署名)

    この関係スキーマ“社員”の候補キー(この場合は、候補キーが一つしかな
    いので主キーでもある)は、{ 社員番号,資格コード }である。

    部分関数従属性を排除した第2正規形にすると、次の関係スキーマになる。

    保有資格(社員番号,資格コード)
               ̄ ̄ ̄ ̄   ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
    資格(資格コード,資格名)
           ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
    社員(社員番号,氏名,生年月日,入社年月日,住所,資格コード,
            ̄ ̄ ̄    部署コード,部署名)

    さらに、推移関数従属性を排除した第3正規形にすると、関係スキーマ
    “社員”は、次の2つの関係スキーマに分解される。

    社員(社員番号,氏名,生年月日,入社年月日,住所,資格コード,
           ̄ ̄ ̄ ̄    部署コード)
    部署(部署コード,部署名)
           ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

正解:ウ

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第4問  ネットワーク
分野-10-2       技術レベル-3        出題頻度-中        出典:SW17-A-59

CSMA/CD方式のLANで用いられるブロードキャストによるデータ伝送に関する記述の
うち,適切なものはどれか。

ア  すべてのノードに対して,送信元から順番にデータを伝送する。

イ  同一セグメント内のすべてのノードに対して,一度の送信でデータを伝送する。

ウ  複数の選択されたノードに対して,一度の送信でデータを伝送する。

エ  複数の選択されたノードに対して,送信元から順番にデータを伝送する。

*-----------------------------------------------------------------------*
解説:ア  CSMA/CD では、送信元は、伝送路に対して一度の送信でデータを伝送
    する。送信されたデータは、セグメント内の全ノードに対して伝送され、送
    信先MACアドレスが自分のMACアドレスと一致した場合か、送信先MACアドレス
    の全ビットが1であるブロードキャストの場合に受信し、それ以外の場合は無
    視する。

      この選択肢の説明のように、“すべてのノードに対して,送信元から順番
    にデータを伝送する。”といった芸当は原理上できない。

イ  ブロードキャストは、放送型通信(一斉同報型通信)のことである。
    ラジオ放送やテレビ放送などのように、すべてのノード(ホスト)に対して
    同時に同じデータを送信する。例えば、ARP は、LAN セグメント内に存在す
    る全ホストのMAC を知るために、ブロードキャストパケットを送信している。

ウ・エ  選択肢アの説明と同様である。

正解:イ

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第5問  セキュリティ
分野-11-1       技術レベル-3        出題頻度-中        出典:SM19-42

暗号方式の特徴のうち,適切なものはどれか。

ア  共通鍵暗号方式では,送信側と受信側で異なった鍵を用いるので,鍵の機密
    性が高い。

イ  共通鍵暗号方式では,通信相手ごとに異なった鍵を用いると,通信相手が多
    くなるに従って,鍵管理の手間が増える。

ウ  公開鍵暗号方式で通信文を暗号化して内容を秘密にした通信をするときには,
    復号鍵を公開することによって,鍵管理の手間を減らす。

エ  公開鍵暗号方式では,署名に用いる鍵は公開しても構わない。

*-----------------------------------------------------------------------*
解説:ア  共通鍵暗号方式では、送信側と受信側は、同じ(=共通の)鍵を用い
    るので、鍵の機密性が低い。

イ  共通鍵暗号方式では、通信相手ごとに異なった鍵を用いると、
    2人-1個、3人-3個、4人-6個、5人-10個、6人-15個と、通信相手が多く
    なるに従って、鍵の数が増え、鍵管理の手間も増える。

ウ  公開鍵暗号方式で通信文を暗号化して内容を秘密にした通信をするときには、
    暗号化鍵を公開することによって、鍵管理の手間を減らす。

エ  公開鍵暗号方式では、署名に用いる鍵(=秘密鍵)は公開してはならない。

正解:イ

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第6問  システム開発技術
分野-12-3       技術レベル-3        出題頻度-中        出典:CM17-16

UMLにおけるシーケンス図を説明したものはどれか。

ア  イベントの発生によるオブジェクトの状態の変化を表す。

イ  オブジェクト間のメッセージの送受信を時系列で表す。

ウ  汎化や集約などの関係を用いて,システムの静的な構造を表す。

エ  モジュール間の依存関係を表す。

*-----------------------------------------------------------------------*
解説:ア  ステートチャート図の説明である。

イ  シーケンス図は、オブジェクト間のメッセージのやりとりを時間の流れに従っ
    記述した図である。

      図を書く用紙の一番上に、オブジェクトを並べ、各オブジェクトの生成と
    消滅のタイミングを示すためのライフラインを縦線として書く。
    図の上から下に向かって時間がすすんで行くことを前提して、メッセージの
    やりとりを矢印付きの横線で書く。

      シーケンス図の例は、次を参照されたい。
  http://www.asahi-net.or.jp/~dp8t-asm/java/tips/UMLSequenceDiagram.html

ウ  クラス図の説明である。

エ  コンポーネント図の説明である。

正解:イ

** =========================  与謝蕪村の俳句  ======================== **


                   山は暮れて  野は黄昏の  すすきかな


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  発行・編集責任者      金子  則彦

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