2009/11/04
示現塾 高度に出る午前問題を解こう!(2009-11-04)
*-----------------------------------------------------------------------* ■■ 示現塾 ■■ 高度に出る午前共通問題を解こう! プロジェクトマネージャ,データベーススペシャリストのセミナー開催・受付中! 午後問題や解答用紙のダウンロード http://zigen.cosmoconsulting.co.jp 春の情報処理技術者試験日まで、あと165日 2009年11月04日(水) 本格版 1865号 ** =================================================================== ** これは,2010年春の情報処理技術者試験のうち、応用情報技術者試験 午前問題 及び高度試験 午前共通問題 に対応したものです。 本日の問題テーマは,次の6つです。 第1問-基礎理論 ・・・図に示す論理回路と等価な真理値表 第2問-コンピュータ構成要素・・・主記憶共有型マルチプロセッサシステム -性能のグラフ 第3問-データベース ・・・業務ルールに合致するE-R図 第4問-ネットワーク ・・・CSMA/CD方式 第5問-セキュリティ ・・・秘密かぎの取扱い 第6問-システム開発技術 ・・・UML-構成要素間の静的な相互関係を表現 するもの ** ------------------ やる気が出る(?)名言集 ----------------------- ** よじ登る事のない人は、 けっして落ちない。 (ヘイウッド) ** =================================================================== ** 第1問 基礎理論 分野-1-1 技術レベル-3 出題頻度-中 出典:SW19-S-06 図に示す論理回路と等価な真理値表はどれか。ここで、 ─┤★ ─┤■ │★├─は論理積、 │■├─は論理和、─┤○─は、否定を表す。 ─┤★ ─┤■ A ───┬────┤★ │ │★├─┐ B ─┬─┼────┤★ └┤■ │ │ │■├─ F │ └┤○──┤★ ┌┤■ │ │★├─┘ └──┤○──┤★ 注:┬部分は結線されているが、┼部分は、交差のみで結線されていない。 ア┌───┬─┐ イ┌───┬─┐ ウ┌───┬─┐ エ┌───┬─┐ │ A B │F │ │ A B │F │ │ A B │F │ │ A B │F │ ├───┼─┤ ├───┼─┤ ├───┼─┤ ├───┼─┤ │ 0 0 │0 │ │ 0 0 │0 │ │ 0 0 │1 │ │ 0 0 │1 │ ├───┼─┤ ├───┼─┤ ├───┼─┤ ├───┼─┤ │ 0 1 │0 │ │ 0 1 │1 │ │ 0 1 │0 │ │ 0 1 │1 │ ├───┼─┤ ├───┼─┤ ├───┼─┤ ├───┼─┤ │ 1 0 │0 │ │ 1 0 │1 │ │ 1 0 │0 │ │ 1 0 │0 │ ├───┼─┤ ├───┼─┤ ├───┼─┤ ├───┼─┤ │ 1 1 │1 │ │ 1 1 │0 │ │ 1 1 │1 │ │ 1 1 │0 │ └───┴─┘ └───┴─┘ └───┴─┘ └───┴─┘ *-----------------------------------------------------------------------* 解説:具体的に、全ケースをやってみる。 (1) A=0, B=0 の場合 (2) A=0, B=1 の場合 0 0 0 0 A ──┬───┤★ 0 A ──┬───┤★ 0 0 │ 0│★├─┐ 1 │ 1│★├─┐ B ┬─┼───┤★ └┤■ 1 B ┬─┼───┤★ └┤■ 0 │ │0 1 │■├ F │ │0 1 │■├ F │ └┤○─┤★ 1 ┌┤■ │ └┤○─┤★ 0 ┌┤■ │ 0 1│★├─┘ │ 1 0│★├─┘ └──┤○─┤★ └──┤○─┤★ (3) A=1, B=0 の場合 (4) A=1, B=1 の場合 1 1 1 1 A ──┬───┤★ 0 A ──┬───┤★ 1 0 │ 0│★├─┐ 1 │ 1│★├─┐ B ┬─┼───┤★ └┤■ 0 B ┬─┼───┤★ └┤■ 1 │ │1 0 │■├ F │ │1 0 │■├ F │ └┤○─┤★ 0 ┌┤■ │ └┤○─┤★ 0 ┌┤■ │ 0 1│★├─┘ │ 1 0│★├─┘ └──┤○─┤★ └──┤○─┤★ 本回路は、排他的論理和を作るものになっている。 正解:ウ ** =================================================================== ** 第2問 コンピュータ構成要素 分野-3-1 技術レベル-3 出題頻度-中 出典:SM19-10 本問は、図表を含みますので、下記をクリックしてください。 http://zigen.cosmoconsulting.co.jp/mailmag/pic/2009-11-04-2.htm *-----------------------------------------------------------------------* 解説:問題文は、破線は p(性能比) = n(プロセッサ数) を表すとしている。し たがって、破線は、n(プロセッサ数)が、2個、3個、4個 .... と増えれば、 性能もそれにつれて、2倍、3倍、4倍 .... と向上することを表している。 実線の途中までが破線より上にある選択肢アとイは、n(プロセッサ数)が 2個、3個、4個 .... と増えた時、性能はそれ以上に向上し、例えば2.5倍、 3.8倍、5.2倍 .... になるとすものである。プロセッサの数の増加率以上に 性能比が向上とは考えられないので、正解の候補は、選択肢ウもしくはエに 絞られる。 本問は、主記憶共有型マルチプロセッサを前提にしている。ということは、 複数のプロセッサ間で主記憶装置を共有し、かつ矛盾無く処理を進めるため に、主記憶装置の排他制御が必要になる。排他制御をすれば、あるプロセッ サが実行状態にある時、他のプロセッサは待ち状態になることがあり、プロ セッサの数の増加率よりも、性能比は鈍化する傾向になる。したがって、選 択肢ウが正解である。 正解:ウ ** =================================================================== ** 第3問 データベース 分野-9-2 技術レベル-4 出題頻度-高 出典:DB21-S2-04 業務ルールが次のように与えられている。これに基づき E-R 図を作成した。適切 な E-R 図はどれか。ここで,1 * は1対多の関連を表す。  ̄ ̄ ̄ ̄ 〔業務ルール〕 この会社は語学教材を販売している。営業員は一つ以上の担当地域が定められて おり,担当地域の1人以上の顧客から受注を得る。一つの地域を1人以上の営業員 が担当する。 ア ┌────┐* 1┌────┐1 │ 営業員 ├───┤ 地域 ├─────┐* └─┬──┘ └────┘ ┌─┴──┐ │1 │担当地域│ │* └─┬──┘ ┌─┴──┐* 1┌────┐1 *│ │ 受注 ├───┤ 顧客 ├─────┘ └─┬──┘ └────┘ │1 │* ┌────┐1 *┌─┴──┐ │ 教材 ├───┤受注明細│ └────┘ └────┘ イ ┌────┐* 1┌────┐1 │ 顧客 ├───┤ 営業員 ├─────┐* └─┬──┘ └────┘ ┌─┴──┐ │1 │ 地域 │ │* └─┬──┘ ┌─┴──┐* 1┌────┐1 *│ │ 受注 ├───┤担当地域├─────┘ └─┬──┘ └────┘ │1 │* ┌────┐1 *┌─┴──┐ │ 教材 ├───┤受注明細│ └────┘ └────┘ ウ ┌────┐* 1┌────┐1 │ 顧客 ├───┤ 地域 ├─────┐* └─┬──┘ └────┘ ┌─┴──┐ │1 │担当地域│ │* └─┬──┘ ┌─┴──┐* 1┌────┐1 *│ │ 受注 ├───┤ 営業員 ├─────┘ └─┬──┘ └────┘ │1 │* ┌────┐1 *┌─┴──┐ │ 教材 ├───┤受注明細│ └────┘ └────┘ エ ┌────┐* 1┌────┐1 │ 地域 ├───┤担当地域├─────┐* └─┬──┘ └────┘ ┌─┴──┐ │1 │ 顧客 │ │* └─┬──┘ ┌─┴──┐* 1┌────┐1 *│ │ 受注 ├───┤ 営業員 ├─────┘ └─┬──┘ └────┘ │1 │* ┌────┐1 *┌─┴──┐ │ 教材 ├───┤受注明細│ └────┘ └────┘ *-----------------------------------------------------------------------* 解説:ア 顧客が担当地域と1対多のリレーションシップになっている。顧客が 地域を担当するとは考えられない。また、強引だが、顧客がある地域に住ん でいることを「地域担当」で示しているとしても、一人の顧客が複数の地域 に住んでいることになり、奇妙なE-R図になる。 イ 担当地域と地域が、1対多のリレーションシップになるのが間違っている。 また、受注と担当地域にリレーションシップがあるのも、無理がある。 ウ 地域と営業員が、担当地域を介して、1対多と多対1に分解されており、 これが正しい。 エ 受注と地域にリレーションシップがあるのが間違っている。 正解:ウ ** =================================================================== ** 第4問 ネットワーク 分野-10-2 技術レベル-3 出題頻度-高 出典:SU19-21 CSMA/CD方式に関する記述のうち,適切なものはどれか。 ア 衝突発生時の再送動作によって,衝突の頻度が増すとスループットが下がる。 イ 送信要求の発生したステーションは,共通伝送路の搬送波を検出してからデ ータを送信するので,データ送出後の衝突は発生しない。 ウ ハブによって複数のステーションが分岐接続されている構成では,衝突の検 出ができないので,この方式は使用できない。 エ フレームとしては任意長のビットが直列に送出されるので,フレーム長がオ クテットの整数倍である必要はない。 *-----------------------------------------------------------------------* 解説:ア CSMA/CD 方式は、具体的には、次の手順で通信する。 (1) データを送信したいノード(機器)は、ケーブルの通信状況を監視し (Carrier Sense)、ケーブルに誰も通信していないと送信を開始する。 (2) もし複数のノードが同時に送信を開始するとケーブル内でデータが衝 突して壊れるので(Collision Detection)、両者は送信を中止する。 (3) 複数のノードは、お互いに重なりにくいランダムな時間を待って送信 を再度試みる。 衝突発生時には、上記(3)の再送動作によって、衝突の頻度が増すとスルー プットが下がる。 イ 送信要求の発生したステーションは、共通伝送路の搬送波を検出してからデ ータを送信する。しかし、複数のステーションが、共通伝送路の搬送波を検 出して、搬送波がないことを確認した後、同時にデータを送信すると、衝突 が発生する。 ウ ハブは、物理層でデータを転送する接続装置であり、衝突発生時のコリジョ ンパケットも転送する。ハブを使っている構成でも衝突は、検知できる。 エ フレームは、プリアンプルが7オクテット、SFD(Start Frame Delimiter)が 1オクテット、DA(Destination Address)から最後のFCS(Frame Check Sequence)が64~1,518 オクテットであり、オクテットの整数倍になる。 正解:ア ** =================================================================== ** 第5問 セキュリティ 分野-11-1 技術レベル-4 出題頻度-中 出典:AU17-13 社内のセキュリティポリシで,利用者の事故に備えて秘密かぎを復元できること, 及びセキュリティ管理者の不正防止のための仕組みを確立することが決められて いる。電子メールで公開かぎ暗号方式を使用し,かぎの生成はセキュリティ部門 が一括して行っている場合,秘密かぎの取扱いに関する記述のうち,適切なもの はどれか。 ア 1 人のセキュリティ管理者が,秘密かぎを暗号化して保管する。 イ 暗号化された秘密かぎのそれぞれを分割し,複数のセキュリティ管理者が分 担して保管する。 ウ セキュリティ部門には,秘密かぎを一切残さない。 エ 秘密かぎの一覧表を作成して,セキュリティ部門内に限り参照できるように 保管する。 *-----------------------------------------------------------------------* 解説:ア 1 人のセキュリティ管理者が、秘密かぎを暗号化して保管すると、その 1 人が突然、行方不明になるなど事故が発生した場合に、対処できなくなる。 イ 最も穏当な解決策である。暗号化された秘密かぎをグループに分割し複数のセ キュリティ管理者が分担して保管すれば、各グループごとに相互牽制があり、 セキュリティ管理者の不正防止に有効である。 ウ セキュリティ部門に秘密かぎを一切残さないと、利用者が秘密かぎを紛失した 場合、復元できなくなってしまう。 エ セキュリティ部門の全員が秘密かぎを共有することになり、セキュリティ管 理者の不正防止の観点から望ましくない。 正解:イ ** =================================================================== ** 第6問 システム開発技術 分野-12-3 技術レベル-3 出題頻度-中 出典:SW17-A-41 UMLで使われる図のうち,システムの構成要素とそれらの静的な相互関係を表現 するものはどれか。 ア クラス図 イ シーケンス図 ウ ステートチャート図 エ ユースケース図 *-----------------------------------------------------------------------* 解説:ア UMLは、Unified Modeling Languageの略であり、オブジェクト指向の ソフトウェア開発における仕様書・設計書の表記方法の一つである。オブジ ェクト指向のソフトウェア開発における仕様書・設計書表記方法の事実上の 標準となっている。 UML 1.3 では、9種類の図を用いて、システムを表現する。クラス図は、その 一つであり、様々な種類のクラスとそれらのクラス間の関係(リレーションシ ップ)を記述する図である。 クラス図が“静的構造図”と言われる理由は、動的と対比されており、シ ステムの動き方を示す部分がないからである。 UMLが用いる9種類の図の名前は、次のとおりである。 (これは、UML 1.3ベースのものである。UML 2.0では、13種類の図がある。) 機能モデル (1)ユースケース図 静的モデル (2)クラス図 (3)オブジェクト図 動的モデル (4)シーケンス図 (5)アクティビティ図 (6)コラボレーション図 (7)ステートチャート図 実装モデル (8)コンポーネント図 (9)展開図 イ シーケンス図は、オブジェクト間のメッセージのやりとりを時間の流れに従っ 記述した図である。 ウ ステートチャート図は、オブジェクトの状態遷移を示す図である。状態遷移を 引き起こすイベントと状態遷移が発生した時のアクションとの関係を明記する。 エ ユースケース図は、分析フェーズで使用され、システムが提供する機能の概略 を記述する図である。 正解:ア ** ========================= 与謝蕪村の俳句 ======================== ** 菜畠の 霜夜は早し 鹿の声 *///////////////////////////////////////////////////////////////////////* 以下のワークショップ(セミナー)の受講者募集中! プロジェクトマネージャ試験対策 第1回 平成22年 1月24日(日) 論述式試験の攻め方・組織要員管理 第2回 平成22年 2月11日(祝) 記述式試験の攻め方・品質管理 第3回 平成22年 2月28日(日) 契約管理・レビュー 第4回 平成22年 3月14日(日) 進捗管理・EVM 第5回 平成22年 3月28日(日) リスク・変更管理 データベーススペシャリスト試験対策 第1回 平成22年 1月31日(日) 概念モデル・ERD 第2回 平成22年 2月14日(日) 正規化理論・従属関係 第3回 平成22年 3月 7日(日) スーパタイプ・サブタイプ 第4回 平成22年 3月22日(祝) テーブル構造・JIS-SQL(DML) 第5回 平成22年 4月 4日(日) JIS-SQL(DDL)・排他制御 詳しくは、http://zigen.cosmoconsulting.co.jp をアクセスしてください。 *///////////////////////////////////////////////////////////////////////* ■■ 示現塾 ■■ 高度に出る午前共通問題を解こう! 発行・編集責任者 金子 則彦 このメールマガジンを解除するには、 http://zigen.cosmoconsulting.co.jp/mailmag/mailmag_index.htm にてお手続きください。



