2009/11/02
示現塾 高度に出る午前問題を解こう!(2009-11-02)
*-----------------------------------------------------------------------* ■■ 示現塾 ■■ 高度に出る午前共通問題を解こう! プロジェクトマネージャ,データベーススペシャリストのセミナー開催・受付中! 午後問題や解答用紙のダウンロード http://zigen.cosmoconsulting.co.jp 春の情報処理技術者試験日まで、あと167日 2009年11月02日(月) 本格版 1863号 ** =================================================================== ** これは,2010年春の情報処理技術者試験のうち、応用情報技術者試験 午前問題 及び高度試験 午前共通問題 に対応したものです。 本日の問題テーマは,次の6つです。 第1問-基礎理論 ・・・カルノー図と等価な論理式 第2問-コンピュータ構成要素・・・密結合マルチプロセッサ 第3問-データベース ・・・会計取引に対する制約の意味-UML 第4問-ネットワーク ・・・1000BASE-Tのケーブルに関する制約 第5問-セキュリティ ・・・セッションかぎ方式 第6問-システム開発技術 ・・・UML 2.0 のコミュニケーション図 ** ------------------ やる気が出る(?)名言集 ----------------------- ** けれど けれどで 何もしない。 ひとつ ひとつ かたづけていくんだよ。 (相田 みつお) ** =================================================================== ** 第1問 基礎理論 分野-1-1 技術レベル-3 出題頻度-中 出典:SW19-S-05 A,B,C,Dを論理変数とするとき,次のカルノー図と等価な論理式はどれか。 _ ここで,・は論理積,+は論理和,XはXの否定を表す。 ┌───────┬───┬───┬───┬───┐ │ AB\CD │ 00 │ 01 │ 11 │ 10 │ ├───────┼───┼───┼───┼───┤ │ 00 │ 1 │ 0 │ 0 │ 1 │ ├───────┼───┼───┼───┼───┤ │ 01 │ 0 │ 1 │ 1 │ 0 │ ├───────┼───┼───┼───┼───┤ │ 11 │ 0 │ 1 │ 1 │ 0 │ ├───────┼───┼───┼───┼───┤ │ 10 │ 0 │ 0 │ 0 │ 0 │ └───────┴───┴───┴───┴───┘ _ _ _ _ _ ア A・B・D+B・D イ A・B・C・D+B・D _ _ _ _ _ _ _ ウ A・B・D+B・D エ A・B・C・D+B・D *-----------------------------------------------------------------------* 解説:この様な問題は、例を考えて各選択肢の論理式の結果を演算した方が、ミ スが少なく、早く解ける。 1)A=0,B=1,C=0,D=1 の場合 _ _ ア A・B・D+B・D = 0・1・1+0・0 = 0+0 = 0 _ _ _ イ A・B・C・D+B・D = 0・1・1・1+0・0 = 0+0 = 0 _ _ _ ウ A・B・D+B・D = 1・0・0+1・1 = 0+1 = 1 _ _ _ _ エ A・B・C・D+B・D = 1・0・1・0+1・1 = 0+1 = 1 問題の表と照合すれば、選択肢ウ・エに絞られる。 2)A=0,B=0,C=1,D=0 の場合 _ _ _ ウ A・B・D+B・D = 1・1・1+0・0 = 1+0 = 1 _ _ _ _ エ A・B・C・D+B・D = 1・1・0・1+0・0 = 0+0 = 0 問題の表と照合すれば、選択肢ウが正解とわかる。 正解:ウ ** =================================================================== ** 第2問 コンピュータ構成要素 分野-3-1 技術レベル-3 出題頻度-中 出典:SM20-07 密結合マルチプロセッサシステムに関する記述として,適切なものはどれか。 ア 主記憶を共有する複数のプロセッサで構成され,各プロセッサは主記憶に存 在する一つのOSによって制御される。 イ 独立に稼働する複数のプロセッサを磁気ディスクなどを共有することによっ て結合し,各プロセッサはプロセッサごとに存在するOSによって制御される。 ウ 独立に稼働する複数のプロセッサを通信線で結合し,各プロセッサはプロセ ッサごとに存在するOSによって制御される。 エ プロセッサと主記憶を結合したモジュールを複数個結合し,各プロセッサは 各モジュールに分散するOSによって制御される。 *-----------------------------------------------------------------------* 解説:ア 密結合マルチプロセッサは、複数のプロセッサが主記憶装置を共用し て一つのOS 下で動作するものである。これに対し、疎結合マルチプロセッサ は、複数のプロセッサがそれぞれ専用のメインメモリとOS を持ち、相互に 連絡するものである。主記憶を共有しない。 イ~エ 疎結合マルチプロセッサシステムの説明のような感じもする文章である が、よくわからない。 正解:ア ** =================================================================== ** 第3問 データベース 分野-9-2 技術レベル-3 出題頻度-中 出典:SW18-S-64 概念レベルのデータモデル中のエンティティ“会計取引”に対する制約の意味に ついて,適切な説明はどれか。ここで,モデルの表記にはUMLのクラス図を用いる。 ┌────┐ ┌────┐ ┌────┐ │ 勘定 │1 *│仕訳記入│2..* 1│会計取引│ ├────┼────┼────┼─────┼────┤ │残高 │ │金額 │ │取引日 │ └────┘ └────┘ └────┘ ↑ \ ┌──┴──┐ \ ┌─┴─┐ ┌─┴─┐ 制約: │ 借方 │ │ 貸方 │ 任意の会計取引インスタンス └───┘ └───┘ がリンクする仕訳記入インス タンスのリンク先の勘定イン スタンスは互いに異なること ア 一度記録した仕訳記入の金額が変更されないことを保証する。 イ 会計取引を記録することに勘定の残高が計算されることを保証する。 ウ 勘定間を移動する金額が,その会計取引において不変であることを保証する。 エ 同一の勘定同士で会計取引が行われないことを保証する。 *-----------------------------------------------------------------------* 解説:UML の図は、会計取引エンティティと仕訳記入エンティティの多重度を 1対2..* としているので、1つの会計取引インスタンスには、2以上の仕訳 記入インスタンスがある。 さらに、仕訳記入エンティティは、継承されて借方エンティティと貸方エ ンティティになるので、1つの会計取引インスタンスには、2以上の借方イ ンスタンス・貸方インスタンスがあることになる。 例で考えれば、次のとおりである。 2006年11月11日 金額 金額 (借方) 現金 10,000円 (貸方) 売上 10,000円 (借方) 仕入 800,000円 (貸方) 買掛金 800,000円 : : (後略) (後略) UML の図は、仕訳記入エンティティと勘定エンティティの多重度を、*対1と しているので、1つの仕訳記入インスタンスには、必ず1つの勘定インスタ ンスがある。仕訳記入エンティティは、継承されて借方エンティティと貸方 エンティティになっているので言い換えれば、借方エンティティと貸方エン ティティの各々には、必ず1つの勘定インスタンスがある。 上記の例で考えれば、次の例を思いつく。 (借方) 現金 ------> 残高 153,456円 (貸方) 売上 ------> 残高 23,453,200円 (借方) 仕入 ------> 残高 10,298,400円 (貸方) 買掛金 ----> 残高 4,674,332円 : (後略) 本問の制約は、UML の表記上、ノート(メモもしくは注)として書かれてい る。その制約には、「任意の会計取引インスタンスがリンクする仕訳記入イ ンスタンスのリンク先の勘定インスタンスは互いに異なること」と記載され ている。 「任意の会計取引インスタンスがリンクする仕訳記入インスタンスのリンク 先の勘定インスタンス」を上記の例に当てはめると、 2006年11月11日の会計取引インスタンスがリンクする 仕訳記入インスタンスの1行目(借方)の勘定インスタンスである現金 仕訳記入インスタンスの1行目(貸方)の勘定インスタンスである売上 仕訳記入インスタンスの2行目(借方)の勘定インスタンスである仕入 仕訳記入インスタンスの2行目(貸方)の勘定インスタンスである買掛金 : (後略) になる。 したがって、「リンク先の勘定インスタンスは互いに異なること」とは、 現金・売上・仕入・買掛金といった勘定科目が2以上現れないことを意味 する。 そこで、正解はエになる。 例えば、次の会計取引は現れない(現金が2以上あるから)。 (借方) 現金 10,000円 (貸方) 売上 10,000円 (借方) 現金 2,000円 (貸方) 雑収入 2,000円 (借方) 現金 80,000円 (貸方) 売掛金 80,000円 上記の会計取引は、次のようにしなければならない。 (借方) 現金 92,000円 (貸方) 売上 10,000円 (貸方) 雑収入 2,000円 (貸方) 売掛金 80,000円 正解:エ ** =================================================================== ** 第4問 ネットワーク 分野-10-2 技術レベル-3 出題頻度-中 出典:AP21-A-34 1000BASE-T のケーブルに関する制約として,適切なものはどれか。 ア カテゴリ5又はそれ以上のUTPケーブルを使用する。 イ 短波長レーザ光を使用したマルチモード光ファイバケーブルを使用する。 ウ 長波長レーザ光を使用したシングルモード光ファイバケーブルを使用する。 エ 同軸ケーブルを使用する。 *-----------------------------------------------------------------------* 解説:ア 1000BASE は,ギガビットイーサネットと呼ばれている規格であり, 1000BASE-T は,カテゴリ5e もしくは6 のUTPケーブルの8本の線を4対にして 使用する。本選択肢は,カテゴリ5またはそれ以上のUTPケーブルを使用すると しているが,5e以上が推奨されている。 イ 1000BASE-SXの説明である。 ウ 1000BASE-LXの説明である。 エ 1000BASE-CXの説明である。 正解:ア ** =================================================================== ** 第5問 セキュリティ 分野-11-1 技術レベル-3 出題頻度-高 出典:SM14-41 暗号技術には,共通かぎ暗号方式と公開かぎ暗号方式があり,近年この両者の特 徴を組み合わせたセッションかぎ方式が活用されている。セッションかぎ方式に 関する記述のうち,適切なものはどれか。 ア 共通かぎと公開かぎで,二重に暗号化するので,改ざんが難しい。 イ 共通かぎを公開かぎで暗号化するので,高速な処理には向かない。 ウ 公開かぎ暗号方式を使って,データ暗号化のための共通かぎを暗号化して通 信相手に送付する。 エ 公開かぎと共通かぎの両方が必要となり,その数は片方のかぎ数の2乗倍必要 となる。 *-----------------------------------------------------------------------* 解説:セッションかぎ方式は、公開かぎ暗号方式を使って、データ暗号化のため の共通かぎを暗号化して通信相手に送付するものである。ハイブリッド方 式とも言う。手順を示せば、次のようになる。 (1) 送信者は、共通かぎを使って、送信文(平文)を暗号化する。 (2) 送信者は、あらかじめ受信者から入手している公開かぎを使って、 (1)で使用した共通かぎを暗号化する。 (3) 送信者は、(1)と(2)で暗号化された両方を一緒に、受信者に送信する。 (4) 受信者は、暗号化された共通かぎを、自らが持つ秘密かぎで復号する。 (5) 暗号化された送信文を、(4)で復号した共通かぎで復号する。そして 送信文(平文)の内容を読む。 ア 共通かぎを公開かぎで暗号化する。 イ 共通かぎは、送信文(平文)よりも短い。したがって、公開かぎで暗号化して も短時間で完了できる。 エ 使用するかぎは、公開かぎ・秘密かぎ・共通かぎの3つである。 正解:ウ ** =================================================================== ** 第6問 システム開発技術 分野-12-3 技術レベル-3 出題頻度-中 出典:SW19-A-42 UML 2.0 のコミュニケーション図が表現するのはどれか。 ア インタフェースを介したコンポーネント同士の関係やコンポーネントの内容 を表現する。 イ オブジェクト間の相互作用を表現し,オブジェクト間のデータリンクを強調 する。 ウ クラス間の静的な関係を表現する。 エ 時間軸に沿って,状態遷移,時間制約,メッセージの送受信などを表現する。 *-----------------------------------------------------------------------* 解説:ア コンポーネント図の説明である。 イ コミュニケーション図は、UML 1.Xではコラボレーション図と呼ばれていた。 シーケンス図とコミュニケーション図は、プログラム実行時におけるオブジェ クト同士のメッセージのやりとりを記述するが、シーケンス図はメッセージの 順序に着目し、コミュニケーション図はオブジェクトの関係に着目する。 ウ クラス図の説明である。 エ シーケンス図の説明である。 正解:イ ** ========================= 与謝蕪村の俳句 ======================== ** 甲賀衆の しのびの賭や 夜半の秋 *///////////////////////////////////////////////////////////////////////* 以下のワークショップ(セミナー)の受講者募集中! プロジェクトマネージャ試験対策 第1回 平成22年 1月24日(日) 論述式試験の攻め方・組織要員管理 第2回 平成22年 2月11日(祝) 記述式試験の攻め方・品質管理 第3回 平成22年 2月28日(日) 契約管理・レビュー 第4回 平成22年 3月14日(日) 進捗管理・EVM 第5回 平成22年 3月28日(日) リスク・変更管理 データベーススペシャリスト試験対策 第1回 平成22年 1月31日(日) 概念モデル・ERD 第2回 平成22年 2月14日(日) 正規化理論・従属関係 第3回 平成22年 3月 7日(日) スーパタイプ・サブタイプ 第4回 平成22年 3月22日(祝) テーブル構造・JIS-SQL(DML) 第5回 平成22年 4月 4日(日) JIS-SQL(DDL)・排他制御 詳しくは、http://zigen.cosmoconsulting.co.jp をアクセスしてください。 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