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2009/10/29

示現塾 高度に出る午前問題を解こう!(2009-10-29)

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            春の情報処理技術者試験日まで、あと171日
  2009年10月29日(木)                                      本格版 1859号
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  これは,2010年春の情報処理技術者試験のうち、応用情報技術者試験  午前問題
  及び高度試験  午前共通問題  に対応したものです。

  本日の問題テーマは,次の6つです。

  第1問-基礎理論            ・・・10進数0.25を浮動小数点形式で正規化した
                                    表現
  第2問-コンピュータ構成要素・・・パイプラインで実行する時間を表す式
  第3問-データベース        ・・・E-R図
  第4問-ネットワーク        ・・・ネットワーク層の説明
  第5問-セキュリティ        ・・・公開かぎ暗号方式-送信時に暗号化するかぎ
  第6問-システム開発技術    ・・・デマルコの構造化設計技法

** ------------------  やる気が出る(?)名言集  ----------------------- **

    鳥のように自由に空を飛びたい、なんていうのは勝手だけど、

    鳥が飛ぶためには、何万回翼を動かしているか、

    よく見てごらん。
                                                       (ビートたけし)

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第1問  基礎理論
分野-1-1         技術レベル-3        出題頻度-中       出典:SW19-A-02

数値を図に示す 16ビットの浮動小数点形式で表すとき,10 進数 0.25を正規化
した表現はどれか。ここでの正規化は,仮数部の最上位けたが0にならないよう
に指数部と仮数部を調節する操作とする。


 1ビット 4ビット      11ビット        s:仮数部の符号(0:正,1:負)
  ↓     ↓            ↓             e:指数部( 2 を基数とし,負数は
┌─┬────┬─────────┐     2 の補数で表現)
│s │    e   │         f        │  f:仮数部(符号なし 2 進数)
└─┴────┴─────────┘
              ▲
         小数点の位置

    ┌──┬────┬─────────┐
ア  │  0 │  0001  │    10000000000   │
    └──┴────┴─────────┘
    ┌──┬────┬─────────┐
イ  │  0 │  1001  │    10000000000   │
    └──┴────┴─────────┘
    ┌──┬────┬─────────┐
ウ  │  0 │  1111  │    10000000000   │
    └──┴────┴─────────┘
    ┌──┬────┬─────────┐
エ  │  1 │  0001  │    10000000000   │
    └──┴────┴─────────┘

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解説:浮動小数点形式とは、小数の表し方の一つであり、問題に示されている
    とおり、符号部・仮数部・指数部の3つから構成される。

    浮動小数点は、実数X を  X=(-1)^s×2^e×f  の形式で表現する。

                      注:□^○は、□の○乗を表す

    10 進数 0.25は、2進数では0.01 である。この0.01は、
      0.0001× 2^2
      0.001 × 2^1
      0.01  × 2^0
      0.1   × 2^-1
      1.0   × 2^-2  と小数点の位置を変えれば、様々な表現ができる。

      これらの前半を仮数部、後半を指数部と呼ぶ。また、本問の場合、小数点
    の位置が▲で示され、仮数部の先頭にあるので、0.1  × 2^-1  のように、
    0.で始まり、小数第1桁目(=仮数部の最上位けた)が0にならない形にした
    ものを“正規化された表現”と呼んでいる。

    したがって、2進数では0.01を、浮動小数点形式で表せば、
     (-1)^0×0.1×2^-1×1  になる。ただし、問題の中に、指数部が負数の場合は、
    “2の補数で表現”とあるので、 (-1)^0×0.1×^1111×1 が正解になる。

正解:ウ

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第2問  コンピュータ構成要素
分野-3-1         技術レベル-3        出題頻度-高       出典:AP21-A-09

パイプラインの深さを D,パイプラインピッチを P 秒とすると,I 個の命令を
パイプラインで実行するのに要する時間を表す式はどれか。ここで,パイプライン
の各ステージは 1 ピッチで処理されるものとし,パイプラインハザードについて
は,考慮しなくてよい。

ア  (I+D)×P                  イ  (I+D-1)×P    

ウ  (I×D)+P                  エ  (I×D-1)+P

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解説:例を考えてみる。
    パイプラインの深さをD =3、パイプラインピッチをP=1秒、I=6個の命令を
    パイプラインで実行すると下図のようになり、全体では、8秒かかる。
      ┌──┬──┬──┬──┬──┬──┐
      │ 1 │ 2 │ 3 │ 4 │ 5 │ 6 │
      └──┼──┼──┼──┼──┼──┼──┐
            │ 1 │ 2 │ 3 │ 4 │ 5 │ 6 │
            └──┼──┼──┼──┼──┼──┼──┐
                  │ 1 │ 2 │ 3 │ 4 │ 5 │ 6 │
                  └──┴──┴──┴──┴──┴──┘
    これを式で表せば、選択肢イ  (I+D-1)×P=(6+3-1)×1=8 になる。

正解:イ

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第3問  データベース
分野-9-2         技術レベル-3        出題頻度-中       出典:SV18-29

E-R 図に関する記述として,適切なものはどれか。

ア  関係データベースへの実装を前提に作成する。

イ  業務上の各プロセスとデータの関係を明らかにする。結果として導かれる
    実体間の関連は,業務上の各プロセスを表現する。

ウ  業務で扱う情報を抽象化し,実体及び実体間の関連を表現する。

エ  データの生成から消滅に至るプロセスを表現する。

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解説:ア  関係データベースへの実装を前提にしない。論理モデルは何でも構わ
    ない。

イ  業務上の各プロセスは、表現されない。

ウ  E-R 図は、業務で扱う情報を抽象化し、業務を構成する物や概念(実体=
    Entity)と、それらの間の関連(Relationship)によって、業務のデータ構造を
    モデル化した図である。

エ  データの生成から消滅に至るプロセスは、表現されない。

正解:ウ

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第4問  ネットワーク
分野-10-1        技術レベル-3        出題頻度-中       出典:SW17-S-55

OSI基本参照モデルにおけるネットワーク層の説明として,適切なものはどれか。

ア  エンドシステム間のデータ伝送を実現するために,ルーティングや中継などを
    行う。

イ  各層のうち,最も利用者に近い部分であり,ファイル転送や電子メールなどの
    機能が実現されている。

ウ  物理的な通信媒体の特性の差を吸収し,上位の層に透過的な伝送路を提供する。

エ  隣接ノード間の伝送制御手順(誤り検出,再送制御など)を提供する。

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解説:ア  ネットワーク層は、データ伝送の中継や経路の選択を行う。

イ  アプリケーション層の説明である。

ウ  物理層の説明である。

エ  データリンク層の説明である。

正解:ア

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第5問  セキュリティ
分野-11-1        技術レベル-3        出題頻度-中       出典:DB19-46

公開鍵暗号方式を用い,送受信メッセージを暗号化して盗聴されないようにし
たい。送信時にメッセージの暗号化に使用する鍵はどれか。

ア  受信者の公開鍵                      イ  受信者の秘密鍵

ウ  送信者の公開鍵                      エ  送信者の秘密鍵

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解説:公開鍵暗号方式の場合、受信者の公開鍵で暗号化し、受信者の秘密鍵で復
    号する。

    公開鍵は、公開しているものだから、秘密鍵で暗号化したら、誰でも公開鍵
    を使って復号できる可能性がある。したがって、秘密鍵で暗号化した場合、
    盗聴に対しては有効な対策にはなり得ない。

    送信者の公開鍵で暗号化すると、受信者は、送信者の秘密鍵を持っていない
    ため、復号できなくなる。

    したがって、受信者の公開鍵で暗号化し、受信者の秘密鍵で復号する。もち
    ろん、受信者は、事前に自分の公開鍵を送信者に、送付しておくことが前提
    になる。

正解:ア

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第6問  システム開発技術
分野-12-3        技術レベル-3        出題頻度-中       出典:SW19-S-42

本問は、図表を含みますので、下記をクリックしてください。
  http://zigen.cosmoconsulting.co.jp/mailmag/pic/2009-10-29-6.htm

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解説:デマルコが提唱している構造化技法は、DFD(Data Flow Diagram)を使用す
    る。DFD で使用される図形要素は、次の4つである。

    (1) 四角形:データの源泉及び吸収:データの発生源,吸収先であり
                                      対象システムの範囲外である
    (2) 矢印:データフロー:データの流れである
    (3) 丸印:プロセス:入力されたデータを出力データに変換する処理である
    (4) 二重線:データストア:データの時間的な滞留である。

    本問に、上記の定義を当てはめると、a は、プロセスである。

    a に入力されるデータフローは、構造化仕様書とシステム構成データであり、
    a から出力されるデータフローは、テスト計画書とパッケージ化した設計で
    ある。したがって、a は何らかの設計であると類推でき、選択肢ア~ウに絞
    られる。

    選択肢ア~ウの中で、構造化技法のプロセスになりうるのは、構造化設計で
    ある。構造化分析(Structured Analysis)と構造化設計(Structured Design)が、
    構造化技法の中核になるからである。構造化技法は、上記のStructured
    Analysis 、Structured Design を略して、SA/SD と言われる。したがって、
    選択肢イが正解になる。

正解:イ

** =========================  与謝蕪村の俳句  ======================== **


                     いなづまや  堅田泊りの  宵の空


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  発行・編集責任者      金子  則彦

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