2009/10/28
示現塾 高度に出る午前問題を解こう!(2009-10-28)
*-----------------------------------------------------------------------* ■■ 示現塾 ■■ 高度に出る午前共通問題を解こう! プロジェクトマネージャ,データベーススペシャリストのセミナー開催・受付中! 午後問題や解答用紙のダウンロード http://zigen.cosmoconsulting.co.jp 春の情報処理技術者試験日まで、あと172日 2009年10月28日(水) 本格版 1858号 ** =================================================================== ** これは,2010年春の情報処理技術者試験のうち、応用情報技術者試験 午前問題 及び高度試験 午前共通問題 に対応したものです。 本日の問題テーマは,次の6つです。 第1問-基礎理論 ・・・nビットを2進数で表現したときのビット数 第2問-コンピュータ構成要素・・・パイプラインでの分岐先を予測して命令を 実行するもの 第3問-データベース ・・・ACID特性のうちの独立性 第4問-ネットワーク ・・・トランスポート層の機能 第5問-セキュリティ ・・・公開かぎ暗号方式 第6問-システム開発技術 ・・・DFD ** ------------------ やる気が出る(?)名言集 ----------------------- ** 人から言われてやった練習は、努力とは言わない。 (満田 拓也) ** =================================================================== ** 第1問 基礎理論 分野-1-1 技術レベル-3 出題頻度-中 出典:SW18-A-01 a を正の整数とし,b = a^2 とする。a を 2 進数で表現すると n ビットである とき,b を 2 進数で表現すると高々何ビットになるか。 ア n+1 イ 2n ウ n^2 エ 2^n 注:a^2 は、a の 2 乗の意味である。 *-----------------------------------------------------------------------* 解説:“8の2乗は、64”を例にとり、上記の問題文を置き換えてみる。 (1) aを8とする。 (2) aの2乗は、8×8=64になる。これがbである。 (3) 8を2進数で表現すると、1000 になる。したがって、4ビットである。 これがnである。 (4) 64を2進数で表現すると、1000000 になる。したがって、7ビットである。 上記を選択肢ア~エに当てはめてみる。 ア 4+1=5 イ 2×4=8 ウ 4^2=16 エ 2^4=16 問題文が言う"高々"は、多くても、という意味なので、計算結果が、上記(4)の 7ビットよりも少しだけ多い、選択肢イ(8ビット)が正解になる。 まだ、納得できない方は、下記の例も見る。 (5) aを7とする。 (6) aの2乗は、7×7=49になる。これがbである。 (7) 7を2進数で表現すると、111 になる。したがって、3ビットである。 これがnである。 (8) 49を2進数で表現すると、110001 になる。したがって、6ビットである。 上記を選択肢ア~エに当てはめてみる。 ア 3+1=4 イ 2×3=6 ウ 3^2=9 エ 2^3=8 この例では、イが(7)と(8)の関係をピッタリ示しており、正解はイになる。 正解:イ ** =================================================================== ** 第2問 コンピュータ構成要素 分野-3-1 技術レベル-3 出題頻度-中 出典:SW18-A-17 パイプラインの性能を向上させるための技法の一つで,分岐条件の結果が決定する 前に,分岐先を予測して命令を実行するものはどれか。 ア アウトオブオーダ実行 イ 遅延分岐 ウ 投機実行 エ レジスタリネーミング *-----------------------------------------------------------------------* 解説:ア アウトオブオーダ実行は、互いに依存関係がない複数の命令で、与え られたプログラムコードにおける順序より効率的な実行順序がある場合、そ れらを置き換えてしまう機能である。逆に、プログラムコードに書かれた順 番通りに実行する場合を、インオーダー実行と言う。 イ 遅延分岐は、分岐命令の後にある命令を、分岐命令の前に実行し、その後に 分岐命令を実行する機能である。この動作により、分岐時のパイプラインの 乱れを軽減する。 ウ 投機実行は、プログラムの途中に条件分岐判断が含まれる時、分岐判断の材 料がまだ揃わない状況でも、分岐予測を行い、暫定的な結果を得る機能であ る。もし、予測が外れた場合は、当然その命令の実行は無効になってしまう。 そのため、やり直し時間が必要になり、予測が外れた時のロス時間が発生す る。 エ パイプライン処理中に同時実行される複数の命令が、同じレジスタを利用し ようとすることを“レジスタ依存”と言う。レジスタが少ないCPUでは、レジ スタ依存が頻繁に発生し,パイプラインの乱れを生じさせる原因になる。 そこで、CPU にプログラムが明示的に使用できるレジスタ以外のレジスタ を隠し持っておき、レジスタ依存が発生した時に、隠し持っていたレジスタ に、プログラムが指定したレジスタの名称をリネームして(=付けて)使う 機能を、レジスタリネーミングと言う。 正解:ウ ** =================================================================== ** 第3問 データベース 分野-9-1 技術レベル-4 出題頻度-中 出典:DB14-38 トランザクションの ACID 特性のうち,独立性(isolation)について述べたもの はどれか。 ア すべての処理が実行されるか,まったく実行されないかのいずれかである。 イ 正常終了したとき,更新結果はデータベースから消失しない。 ウ 中間結果は,ほかのトランザクションの処理内容に何の影響も与えない。 エ データベースの整合性制約を保つ。 *-----------------------------------------------------------------------* 解説:ア 原子性の説明である。 イ 耐久性の説明である。 ウ 独立性(隔離性、直列可能性)の説明である。 エ 一貫性の説明である。 正解:ウ ** =================================================================== ** 第4問 ネットワーク 分野-10-1 技術レベル-3 出題頻度-中 出典:NW17-31 OSI 基本参照モデルのトランスポート層の機能として,適切なものはどれか。 ア 経路選択機能や中継機能をもち,透過的なデータ転送を行う。 イ 情報をフレーム化し,伝送誤りを検出するためのビット列を付加する。 ウ 伝送をつかさどる各種通信網の品質の差を補完し,透過的なデータ転送を行 う。 エ ルータにおいてパケット中継処理を行う。 *-----------------------------------------------------------------------* 解説:ア ネットワーク層の説明である。 イ データリンク層の説明である。 ウ トランスポート層の代表的なプロトコルには、ネットワーク層以下で発生す るパケットの紛失検知や再送制御などを行うTCP と、ネットワーク層以下の パケットをそのまま上位層であるセッション層につなげるUDP がある。 エ ネットワーク層の説明である。 正解:ウ ** =================================================================== ** 第5問 セキュリティ 分野-11-1 技術レベル-3 出題頻度-高 出典:SM18-41 公開鍵暗号方式に関する記述のうち,適切なものはどれか。 ア AESは,NISTが公募し,1997年に決定した公開鍵暗号方式の一種である。 イ RSAは,素因数分解の計算の困難さを利用した,公開鍵暗号方式の一種である。 ウ 公開鍵暗号方式の難点は,鍵の管理が煩雑になることである。 エ 通信文の内容の秘匿に公開鍵暗号方式を使用する場合は,受信者の復号鍵を 公開する。 *-----------------------------------------------------------------------* 解説:ア AESは,共通かぎ暗号方式の一種である。 イ RSAは,Rivest, Shamir, Adleman の3名の開発者名の頭文字である。 RSAは、整数論であるオイラーの定理と2 つの素数を使って公開かぎ暗号方 式を実現している。 ウ 公開かぎ暗号方式は、秘密かぎの管理だけをすればよいので簡単である。 共通かぎ暗号方式は、相手ごとに共通かぎを持たねばならないので、相手の 人数が増えると、その管理が煩雑になる。 エ 公開かぎ暗号方式は、暗号化と復号とに異なるかぎを用い、送信者が暗号時 に使用するかぎを公開する方式である。ただし、逆をすることもできる。 すなわち、秘密かぎで暗号化し、公開かぎで復号する。ディジタル署名では、 このようにしている。 正解:イ ** =================================================================== ** 第6問 システム開発技術 分野-12-3 技術レベル-3 出題頻度-中 出典:CM19-13 DFD の説明はどれか。 ア 業務などの処理手順を流れ図記号を用いて視覚的に表現したもの イ システムの状態がどのように推移していくかを視覚的に表現したもの ウ 実体及び実体間の関連という概念を用いてデータの構造を視覚的に表現した もの エ 適用業務をデータの流れに注目して視覚的に表現したもの *-----------------------------------------------------------------------* 解説:ア 事務フローチャートの説明である。 イ 状態遷移図の説明である。 ウ ERD(Entity Relationship Diagram)の説明である。 エ DFD は、データの流れだけを図示する。物の流れ、時間の流れ、制御の流れ などは、記載しない。 正解:エ ** ========================= 与謝蕪村の俳句 ======================== ** 名月や 夜は人住まぬ 峰の茶屋 *///////////////////////////////////////////////////////////////////////* 以下のワークショップ(セミナー)の受講者募集中! プロジェクトマネージャ試験対策 第1回 平成22年 1月24日(日) 論述式試験の攻め方・組織要員管理 第2回 平成22年 2月11日(祝) 記述式試験の攻め方・品質管理 第3回 平成22年 2月28日(日) 契約管理・レビュー 第4回 平成22年 3月14日(日) 進捗管理・EVM 第5回 平成22年 3月28日(日) リスク・変更管理 データベーススペシャリスト試験対策 第1回 平成22年 1月31日(日) 概念モデル・ERD 第2回 平成22年 2月14日(日) 正規化理論・従属関係 第3回 平成22年 3月 7日(日) スーパタイプ・サブタイプ 第4回 平成22年 3月22日(祝) テーブル構造・JIS-SQL(DML) 第5回 平成22年 4月 4日(日) JIS-SQL(DDL)・排他制御 詳しくは、http://zigen.cosmoconsulting.co.jp をアクセスしてください。 *///////////////////////////////////////////////////////////////////////* ■■ 示現塾 ■■ 高度に出る午前共通問題を解こう! 発行・編集責任者 金子 則彦 このメールマガジンを解除するには、 http://zigen.cosmoconsulting.co.jp/mailmag/mailmag_index.htm にてお手続きください。



