2009/10/08
示現塾 高度に出る午前問題を解こう!(2009-10-08)
*-----------------------------------------------------------------------* ■■ 示現塾 ■■ 高度に出る午前共通問題を解こう! ITストラテジスト,ネットワークスペシャリストのセミナー開催・受付中! 午後問題や解答用紙のダウンロード http://zigen.cosmoconsulting.co.jp 秋の情報処理技術者試験日まで、あと11日 2009年10月08日(木) 本格版 1852号 ** =================================================================== ** これは,2009年秋の情報処理技術者試験のうち、応用情報技術者試験 午前問題 及び高度試験 午前共通問題 に対応したものです。 本日の問題テーマは,次の6つです。 第1問-企業活動 ・・・研究開発費として処理するもの 第2問-ヒューマンインタフェ・・・Webページ パンくずリスト ース 第3問-ビジネスインダストリ・・・SFA 第4問-法務 ・・・EDIの情報表現規約で規定されるもの 第5問-システム監査 ・・・データ入力の重複の発見・修正に有効な 内部統制 第6問-サービスマネジメント・・・ソフトウェア障害への対処として、最初 に行う作業 ** ------------------ やる気が出る(?)名言集 ----------------------- ** 人間というのは、怒りがあるラインを超えると、 思考能力がガクンと落ちる。 勝負ごとは、冷静さを失ったら負けさ。 (小錦) ** =================================================================== ** 第1問 企業活動 分野-22-3 技術レベル-3 出題頻度-中 出典:AU18-30 市場販売目的のソフトウェア開発の際に,研究開発費として費用処理するものは どれか。 ア 外部から購入したソフトウェアに著しい改良を加え,販売用のソフトウェア 製品とするときに要した開発費用 イ 研究開発費で開発されたソフトウェア製品に,引き続き軽微な機能を追加し たときの費用 ウ 既に販売中のソフトウェア製品に不具合が発見されたとき,その修正にかか わる設計変更及び開発に要した費用 エ ソフトウェア製品を販売する際に,顧客特有の機能の追加開発やカスタマイ ズに要した費用 *-----------------------------------------------------------------------* 解説:平成10年3月13日に企業会計審議会から公表された“研究開発費等に係る会 計基準の設定に関する意見書”によれば、ソフトウェア開発に関わる研究開 発費は、以下のようにの取扱われている。 ソフトウェア開発に関する会計処理は、研究開発目的のソフトウェアと、 研究開発目的以外のソフトウェアで、異なっており、研究開発目的以外のソ フトウェアは、下図に示す分類がなされる。 ┌─自社利用目的 ---- (a) │ 研究開発目的以外──┤ ┌─受注開発目的 ---- (b) └─販売目的───┤ └─市場販売目的 ---- (c) 本問の場合は、“市場販売目的”とされているので、(c) に該当する。 (1) 市場販売目的のソフトウェア ソフトウェアを市場で販売する場合には、通常、製品マスタ(複写可能な 完成品)を制作し、これを複写したものを市場で販売する。 このソフトウェアを開発・販売する過程をさらに、次の2つに区分する。 (2) 研究開発に該当する部分 ここで言う研究開発とは、ソフトウェアの制作過程において、製品番号 を付すこと等により販売の意思が明らかにされた製品マスタ、すなわち “最初に製品化された製品マスタ”が完成するまでの制作活動を指す。 これらの活動に該当する費用は、研究開発費として処理する。 (3) 製品の製造に相当する部分 出来上がった製品マスタから市場販売目的のソフトウェアを複写するこ とにより、市場販売目的のソフトウェアを制作する過程で発生する費用 は、資産計上しなければならない。 (4) 研究開発終了後のソフトウェア制作費の取扱い 製品マスタ又は購入したソフトウェアの機能の改良・強化を行う制作活 動のための費用は、著しい改良と認められない限り、資産に計上しなけ ればならない。 バグ取り等、機能維持に要した費用は、機能の改良・強化を行う制作活 動には該当せず、発生時に費用として処理する。 ア 上記の(4)に該当し、研究開発費として費用処理する。 イ “軽微な”機能追加であっても、機能追加をしているので、資産計上しなけ ればならない。 ウ 当費用は、費用処理されるが、研究開発費にはならない。 エ 当費用は、上記の(b)に該当し、請負工事の会計処理に準じて処理しなければ ならない。したがって、研究開発費にはならない。 正解:ア ** =================================================================== ** 第2問 ヒューマンインタフェース 分野-7-1 技術レベル-3 出題頻度-低 出典:AP21-S-25 Webページに“パンくずリスト”や“topic path”,かつ“breadcrumbs list” などと呼ばれる情報を表示する目的はどれか。 ┌────────────────────────┐ パンくずリスト⇒ │トップ>情報公開>サイト管理>不正アクセス対策 │ │ ̄ ̄ ̄  ̄ ̄ ̄ ̄  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ │ │不正アクセス対策 │ │1.修正プログラム適用状況 │ │ ・2009年4月 │ │ ・2009年3月 │ │ │ └────────────────────────┘ ア Webサイトに掲載されている情報を一覧表示することによって,利用者が必要 としている情報を探しやすくする。 イ Webサイトの更新履歴や利用者への通知を日付順に表示することによって,各 種の更新を分かりやすく伝えるとともに,頻繁に内容を更新している活気ある Webサイトであることを宣伝する。 ウ 閲覧しているページがWebサイトの中でどこに位置しているかを表示すること によって,利用者がWebサイト内を移動しやすくする。 エ 過去の不正アクセスへの対応状況を一覧表示するとともに,安全なWebサイト であることをアピールする。 *-----------------------------------------------------------------------* 解説:パンくずリストとは、閲覧しているページの、Webサイトの中で位置を、階 層構造の上位ページへのリンクのリストで簡潔に記述したものである。 例えば、情報処理技術者試験の“受験申し込み”ページの上には、 HOME >> 情報処理技術者試験 >> 受験申込み がある。  ̄ ̄  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ もし、上記の“HOME”をクリックしたら、IPAのトップページに移動する。 正解:ウ ** =================================================================== ** 第3問 ビジネスインダストリ 分野-21-1 技術レベル-3 出題頻度-高 出典:SD16-34 SFA を説明したものはどれか。 ア 営業活動にITを活用して営業の効率と品質を高め,売上・利益の増加や,顧 客満足度の向上を目指す方法である。 イ 企業全体の経営資源を有効に総合的に計画,管理し,経営の効率を良くする ための手法,概念である。 ウ 小売店の売上と利益を伸ばすことによって,卸売業・メーカが自社との取引 拡大につなげるための小売店の経営活動を支援するシステムである。 エ 消費者向けや企業間の商取引を,インターネットなどの電子的なネットワー クを活用して行うことである。 *-----------------------------------------------------------------------* 解説:ア SFA は、Sales Sorce Automation の略であり、営業支援のための情報 システム、またはそのシステムを使って営業活動を効率化することである。 OA(Office Automation)が事務プロセスのオートメーション化を目指した のに対し、SFA は営業プロセスのオートメーションを目指したものといえる。 具体的には、次のような機能を持っている。 (1) 営業日報を入力し、顧客情報を蓄積する。 (2) コンタクト履歴、商談のプロセス、営業スケジュールを管理する。 (3) 営業案件の進捗状況や案件成立の見込みを営業チーム内で共有する。 イ ERP の説明である。 ウ リテールサポートの説明である。 エ EC(Electronic Commerce:電子商取引)の説明である。 正解:ア ** =================================================================== ** 第4問 法務 分野-23-5 技術レベル-3 出題頻度-中 出典:AP21-S-73 EDIを実施するための情報表現規約で規定されるべきものはどれか。 ア 企業間の取引の契約内容 イ システムの運用時間 ウ 伝送制御手煩 エ メッセージの形式 *-----------------------------------------------------------------------* 解説:EDI は、Electronic Data Interchange の略であり、異なる企業間で、 商取引のためのデータを、通信回線を介して標準的な規約(可能な限り広く 合意された各種規約)を用いて、コンピュータ(端末を含む)間で交換す ることとされる。 EDIにおける当事者間の取り決めは、取引基本規約、業務運用規約、情報 表現規約、情報伝達規約の四つから構成される。 (1) 取引基本規約(第4レベル) EDI を用いた取引に係わる基本的かつ総合的な契約で、導入の有無にか かわらない基本契約やデータ交換協定の内容について合意をする。例え ば、受発注の方法や検収の時期と方法、担保責任や代金支払方法などの 事項を確認する。 (2) 業務運用規約(第3レベル) EDI の運用方法に係わる取り決めで、EDI を実施するために必要な運用 に係わる技術的な諸事項や、業務処理の方法に関することを決定する。 例えば、交換するデータの種類や業務運用フロー、送受信スケジュール などの手続や、データの保存期間や保存方法、料金の分担方法、障害時 の連絡方法などをあらかじめ取り決める。 (3) 情報表現規約(第2レベル) 交換するデータを双方のコンピュータが理解するために必要なデータ記 述方法に係わる取り決めで、標準メッセージをコンピュータ処理できる ように交換するファイルを組み立てるための規約である。日本では CII 標準、米ではANSI X.12が一般的である。国際標準としては、UN/ EDIFACT などの規約がある。 (4) 情報伝達規約(第1レベル) コンピューター間の通信手順(通信プロトコル)に係わる取り決めで、 EDI を行うために自社と取引先のコンピュータを接続し、回線を通じて 正しくデータを送受信するための方法や順序を定めた規約である。 ア 企業間の取引の契約内容は、取引基本規約で規定される。 イ システムの運用時間は、業務運用規約で規定される。 ウ 伝送制御手順は、情報伝達規約で規定される。 エ メッセージの形式は、情報表現規約で規定される。 正解:エ ** =================================================================== ** 第5問 システム監査 分野-16-2 技術レベル-3 出題頻度-中 出典:SU17-34 データ入力の重複を発見し,修正するのに有効な内部統制手続はどれか。 ア ドキュメンテーションの完備 イ 取引記録と入力データの照合 ウ 入力時のフィールド検査 エ バックアップリカバリ手順の確立 *-----------------------------------------------------------------------* 解説:データ入力の重複を発見し、修正するのに有効な内部統制手続は、データ の入力間違いを発見するためのコントロールである。従って、選択肢イの「 取引記録と入力データの照合」が正解である。 例えば、“取引記録”を納品書から起票された仕入伝票とし、“入力デー タ”を仕入伝票入力プルーフリストとすれば、この2つは完全に一致しなけ ればならない。その一致を保証するために、この2つを照合し、違っている 場合は、仕入伝票データの修正を行う。 イ以外の選択肢は、入力されたデータの重複を発見できない。 正解:イ ** =================================================================== ** 第6問 サービスマネジメント 分野-15-3 技術レベル-3 出題頻度-中 出典:SM20-30 本番稼働中のシステムに発生したソフトウェア障害への対処として,最初に行う 作業はどれか。 ア 修正に関する選択肢を検討する。 イ 修正の内容を文書化して承認を得る。 ウ 修正量,修正費用及び修正時間を見積もる。 エ 障害の内容を把握するための検証を行う。 *-----------------------------------------------------------------------* 解説:障害が発生した場合の対応手順は、下記のとおりである。 (1) 状況の正確な把握 (2) 障害記録票の作成 (3) 応急処置と障害の切り分け (4) 障害範囲の特定 (5) 関係部署への通知 (6) 障害復旧 (7) 再発防止策の検討 最初に行なう(1)に該当するのは、選択肢エである。 正解:エ ** ========================= 与謝蕪村の俳句 ======================== ** 灯篭を 三たびかかげぬ 露ながら *///////////////////////////////////////////////////////////////////////* ■■ 示現塾 ■■ 高度に出る午前共通問題を解こう! 発行・編集責任者 金子 則彦 以下のワークショップ(セミナー)の受講者募集中! プロジェクトマネージャ試験対策 第1回 平成22年 1月24日(日) 論述式試験の攻め方・組織要員管理 第2回 平成22年 2月11日(祝) 記述式試験の攻め方・品質管理 第3回 平成22年 2月28日(日) 契約管理・レビュー 第4回 平成22年 3月14日(日) 進捗管理・EVM 第5回 平成22年 3月28日(日) リスク・変更管理 データベーススペシャリスト試験対策 第1回 平成22年 1月31日(日) 概念モデル・ERD 第2回 平成22年 2月14日(日) 正規化理論・従属関係 第3回 平成22年 3月 7日(日) スーパタイプ・サブタイプ 第4回 平成22年 3月22日(祝) テーブル構造・JIS-SQL(DML) 第5回 平成22年 4月 4日(日) JIS-SQL(DDL)・排他制御 このメールマガジンを解除するには、 http://zigen.cosmoconsulting.co.jp/mailmag/mailmag_index.htm にてお手続きください。


