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2009/06/30

示現塾 高度に出る午前問題を解こう! (2009-07-03)

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            秋の情報処理技術者試験日まで、あと108日
  2009年07月03日(金)                                      本格版 1755号
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  7月1日から3日まで、まぐまぐのメールマガジンの配信が停止します。
  そこでやむなく、当7月3日分を6月30日の22:00ごろに送信しています。

  また、7月4日分は、7月4日の7:00ごろに配信します。

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  これは,2009年秋の情報処理技術者試験のうち、応用情報技術者試験  午前問題
  及び高度試験  午前共通問題  に対応したものです。

  本日の問題テーマは,次の6つです。

  第1問−アルゴリズムとプログ
          ラミング            ・・・B木の説明
  第2問−システム構成要素    ・・・遠隔サーバ内の手続を、呼び出し可能に
                                    した機能
  第3問−データベース        ・・・ビューのSELECT権限
  第4問−ネットワーク        ・・・サブネットマスクを誤って設定したとき
                                    に発生する事象
  第5問−セキュリティ        ・・・オプトアウトの手続きに該当するもの
  第6問−システム開発技術    ・・・総エラー数を予測する式

** ------------------  やる気が出る(?)名言集  ----------------------- **

    私は、開き直ることにした。

    自分はたぶん、他のどんな人よりも

    自分に忠実に生きてきた、という自信がある。
                                                       (本田宗一郎)

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第1問  アルゴリズムとプログラミング
分野−2-1         技術レベル−3        出題頻度−中       出典:SW18-S-09

データ構造に関する記述のうち,B 木の説明として適切なものはどれか。

ア  ある特定のアルゴリズムに従って,レコードのキー値から物理的な格納アド
    レスを求めてレコードを格納する。

イ  索引部の各ノードのキー値を中心にして,小さい側のレコード数と大きい側
    のレコード数の比率が,ある範囲内に収まるように動的に再配置しながら
    格納する。

ウ  レコードの物理的配置とは独立に,論理的にレコードをつなぐポインタに
    よって,レコードを関係づけて格納する。

エ  レコードをキー値の昇順にしてトラックなどのアクセス単位(ページ)ごと
    に格納し,各ページ内の最大キー値とそのページの番地をもつ索引を作る。

*-----------------------------------------------------------------------*
解説:ア  値をレコードの物理的な格納アドレスにする説明である。

イ  B 木は、多分木に一定の制約条件を付け、木のアンバランスを避けたデータ
    構造である。その特徴は、次のとおりである。

    (1) 階層の深さが同じになるように、節点の分割・併合を行う。
    (2) 各節点の子の数は、一定数以下にする。それを越える場合には、節点に
        キーを追加し、子を分割する。

    例えば、下記が、B 木のデータ構造である(各数値はキー値、矢印はポイン
    タを示している)。
                          ┌─┬─┬─┐
                          │  │62│  │
                          └┬┴─┴┬┘
                            │      │
            ┌───────┘      │
            ↓                      ↓
          ┌─┬─┬─┬─┐      ┌─┬─┬─┐
          │26│29│32│40│      │62│67│80│
          └─┴─┴─┴─┘      └─┴─┴─┘

    このB 木に、27を追加する。子の数は最大4とする。この場合、27 は親の62
    よりも小さいので、左の葉に追加しようとするが、子はすでに最大の4にな
    っているので、親の62に32とポインタを追加し、左の葉を分割する。
    
                          ┌─┬─┬─┬─┬─┐
                          │  │32│  │62│  │
                          └┬┴─┴┬┴─┴┬┘
                            │      │      │
                ┌─────┘      │      └──┐
                ↓                  ↓            ↓
              ┌─┬─┬─┐      ┌─┬─┐    ┌─┬─┬─┐
              │26│27│29│      │32│40│    │62│67│80│
              └─┴─┴─┘      └─┴─┘    └─┴─┴─┘

ウ  リスト構造の説明である。

エ  索引順編成ファイルの説明である。

正解:イ

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第2問  システム構成要素
分野−4-1         技術レベル−3        出題頻度−中       出典:AP21-S-14

クライアントサーバシステムのクライアントにおいて,遠隔サーバ内の手続をクラ
イアントにある手続と同様の方法で呼び出すことを可能とした機能はどれか。

ア  ACID          イ  NFS          ウ  RPC          エ  TCP/IP

*-----------------------------------------------------------------------*
解説:ア  ACIDは、データベースのトランザクションの特性を示すA(Atomicity:
    原子性)、C(Consistency:一貫性)、I(Isolation:隔離性)、D(Durability:
    耐久性)の4つの頭文字である。

イ  NFSは、Network File Systemの略であり、UNIXシステムで利用されるファイ
    ル共有システムである。

ウ  RPC は、Remote Procedure Call の略であり、ネットワーク上の異なる
    コンピュータで処理を実行する手続き、またそのプロトコルである。

エ  TCP/IPとは、Transmission Control Protocol/Internet Protocolの略であり、
    インターネットで標準的に使われるプロトコルである。

正解:ウ

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第3問  データベース
分野−9-3         技術レベル−3        出題頻度−中       出典:DB19-33

ビューのSELECT権限に関する記述のうち,適切なものはどれか。

ア  ビューに対して問合せするには,ビューに対するSELECT権限だけではなく,
    元の表に対するSELECT権限も必要である。

イ  ビューに対して問合せするには,ビューに対するSELECT権限又は元の表に対
    するSELECT権限のいずれかがあればよい。

ウ  ビューに対するSELECT権限にかかわらず,元の表に対するSELECT権限があれ
    ば,そのビューに対して問合せすることができる。

エ  元の表に対するSELECT権限にかかわらず,ビューに対するSELECT権限があれ
    ば,そのビューに対して問合せすることができる。

*-----------------------------------------------------------------------*
解説:ビューのSELECT権限は、実表のSELECT権限とは別になっている。ビューの
    検索には、ビューのSELECT権限が必要だか、実表のSELECT権限は、不要であ
    る。また、逆に実表のSELECT権限があっても、ビューのSELECT権限がなけれ
    ば、ビューの検索はできない。

正解:エ

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第4問  ネットワーク
分野−10-3        技術レベル−3        出題頻度−中       出典:SW19-S-53

図のTCP/IPネットワークにおいて,クライアントAをLAN1に接続するに当たって,
サブネットマスクを,誤って255.255.0.0と設定してしまった。このとき,クライ
アントAで発生する事象はどれか。ここで,ADSLモデムはクライアントAにUSBで接続
し,ほかの機器はサブネットマスクを正しく255.255.255.0と設定してあるとする。
また,ルータではプロキシARPは動作していないものとする。

   ┌─────┐  
   │ プリント │
   │ サーバC  │  
   └──┬──┘  
         │10.1.2.1                                             LAN2
  ■──■■─────■■─────────────────────■
                       │10.1.2.254 
                 ┌──┴──┐  
                 │  ルータ  │  
                 └──┬──┘
                       │10.1.1.254                             LAN1
  ■──■■─────■■─────■■───────■■─────■
         │10.1.1.10                 │10.1.1.1        │10.1.1.11
   ┌──┴──┐  ┌───┐  ┌──┴───┐  ┌──┴──┐
   │  クライ  │  │ ADSL │  │データベース│  │  クライ  │
   │ アントA  ├─┤モデム│  │  サーバD   │  │ アントB  │
   └─────┘  └───┘  └──────┘  └─────┘

  注:■■は、1つの長方形と解釈してください。


ア  ADSLモデムを経由してインターネットにアクセスできなくなる。

イ  クライアントBと通信できなくなる。

ウ  データベースサーバDにアクセスできなくなる。

エ  プリントサーバCに出力できなくなる。

*-----------------------------------------------------------------------*
解説:ア  ADSLモデムはクライアントAにUSBで接続しているので、LANとは関係が
    なく、サブネットマスクの設定を誤っていても、ADSLモデムを経由してイン
    ターネットにアクセスできる。

イ  クライアントAのサブネットマスクは、誤って255.255.0.0と設定されている。
    したがって、IPアドレスの先頭から16ビット目までがネットワークアドレス
    部になる。クライアントAとBのIPアドレスの先頭から16ビット目までは、と
    もに 10.1 であるから、クライアントAとB は、同一ネットワーク内(LAN1)に
    いると、クライアントAは判断する。したがって、クライアントAは、クライ
    アントB と通信できる。

ウ  選択肢イと同様の理由により、クライアントAは、データベースサーバDにアク
    セスできる。

エ  選択肢イと同様の理由により、クライアントAは、プリントサーバCと同一ネッ
    トワーク内(LAN1)にいると、クライアントAは判断してしまう。しかし、プリ
    ントサーバCは、同一ネットワーク内(LAN1)にいないので、出力できなくなる。

      もし、クライアントAのサブネットマスクが、正しく255.255.255.0と設定し
    てあったとすると、IPアドレスの先頭から24ビット目までがネットワークアド
    レス部になる。クライアントAのIPアドレスの先頭から24ビット目までは、10.
    1.1 であり、プリントサーバCのIPアドレスの先頭から24ビット目までは、10.
    1.2 であり、異なっている。したがって、クライアントA は、プリントサーバ
    Cが同一ネットワーク内(LAN1)にいないと判断し、デフォルトゲートウェイで
    るルータにデータを送信する。ルータは、プリントサーバCがLAN2側にいると
    判断し、データをLAN2のルーティングする。これによって、プリントサーバC
    は、クライアントAから送信されたデータを受取り、出力する。

正解:エ

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第5問  セキュリティ
分野−11-2        技術レベル−3        出題頻度−中       出典:SD18-32

オプトアウトの手続に該当するものはどれか。

ア  電子メールで商品の購入を申し込んだユーザに,商品の利用方法を送付する際
    には,当該電子メールが不要な場合の連絡方法も記載しておく。

イ  取引に関連してクッキーを利用し個人情報が収集される場合があることをユー
    ザに説明し,当該行為について事前に本人の同意を得ておく。

ウ  ユーザが登録した個人情報を第三者に提供する場合には,事前に本人の同意を
    得ておく。

エ  ユーザ登録の際に“新商品の情報を希望”という項目を選択できるようにして
    おき,これを能動的に選んだユーザに新商品情報を送付する。

*-----------------------------------------------------------------------*
解説:ア  オプトアウトとは、ダイレクト電子メールの一種であり、送った後に
    了解を取るスタイルの宣伝メールである。
    
      例えば、ショッピングサイトである商品を購入した際、ダイレクトメールが
    送付され、メールの末尾に「以後このメールが必要ない方は、下記のURLをク
    リックして配信停止手続をお取りください。」と記載されている場合がオプト
    アウトに該当する。顧客の利便性を考えると、購買後のメールの文面は、問合
    せやサポート方法を告知すべきだが、宣伝内容を克明に記したものだとスパム
    メールだとも解釈できる。

      オプトアウトメールの逆を、オプトインメールという。オプトインメールは、
    広告メールを受け取る前に、ユーザがその受け取りを承諾した場合のみ、広告
    メールを送信するものを言う。

イ・ウ  広い意味での個人情報保護の説明である。

エ  オプトインの例である。

正解:ア

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第6問  システム開発技術
分野−12-5        技術レベル−3        出題頻度−中       出典:SW18-S-45

二つの独立したテストグループ A,B が,あるシステムについて一定期間並行し
てテストを行い,それぞれ NA 個及び NB 個のエラーを検出した。このうち,共
通のエラーは NAB 個であった。グループ A,B のエラーを検出する能力及び効率
は等しいものと仮定する。このシステムの総エラー数 N を予測する式はどれか。
ここで,NA > 0 ,NB > 0 ,NAB > 0 とし、グループ A ,B のエラーを検出する
能力及び効率は等しいものとする。

ア  N = NA + NB − NAB                イ  N =NAB × NA × NB

ウ  N = (NA + NB) / NAB              エ  N = (NA × NB) / NAB

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解説:具体的に数値を当てはめて考える。

    グループAが見つけたエラー(NA)を40、グループBが見つけたエラー(NB)を60、
    共通のエラー(NAB)を10とする。

             NA = 40
    ┌──────┬─────┐
    │  (a) 30    │  NAB 10  │
    └──────┴─────┘
                  ┌─────┬──────┐ 
                  │  NAB 10  │   (b) 50   │
                  └─────┴──────┘
                           NB = 60

    上図のように、グループA だけが発見したエラーは、(a)の30、グループB だ
    けが発見したエラーは、(b)の50 になる。

    ここで、グループB はテストをやめ、グループA のみがテストを続行したと
    する。グループAは、共通のエラー10 に対し、独自に発見したエラーが 30
    あるので、3倍の発見率があると考える。
      グループB が独自に発見したのは、(b)の50 なので、グループA がテスト
    を続行すれば、その3倍の150は、エラーが発見できると予測する。 
    ┌──────┬──────┐
    │ NAB  10    │ (b)  50    │
    ├──────┼──────┤
    │  (a) 30    │ (c)  ?    │
    └──────┴──────┘

    図で示せば、(c)は、150 になる。
    したがって、総エラー数は、10+30+50+150=240 と予測される。

    これは、N = (NA × NB) / NAB = (40 × 60) / 10 = 240 に合致する
    ので、選択肢エが正解である。 

    ちなみに、グループA はテストをやめ、グループB のみがテストを続行した
    としても、同じ結果になる。

正解:エ

** =========================  与謝蕪村の俳句  ======================== **


                   かりそめに  早百合生けたり  谷の房


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  発行・編集責任者      金子  則彦

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