2009/06/30
示現塾 高度に出る午前問題を解こう! (2009-07-01)
*-----------------------------------------------------------------------* ■■ 示現塾 ■■ 高度に出る午前共通問題を解こう! ITストラテジスト,ネットワークスペシャリストのセミナー開催・受付中! 午後問題や解答用紙のダウンロード http://zigen.cosmoconsulting.co.jp 秋の情報処理技術者試験日まで、あと110日 2009年07月01日(水) 本格版 1753号 ** =================================================================== ** ★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★ ★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★ 7月1日から3日まで、まぐまぐのメールマガジンの配信が停止します。 そこでやむなく、当7月1日分を6月30日の22:00ごろに送信しています。 ★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★ ★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★ これは,2009年秋の情報処理技術者試験のうち、応用情報技術者試験 午前問題 及び高度試験 午前共通問題 に対応したものです。 本日の問題テーマは,次の6つです。 第1問−アルゴリズムとプログ ラミング ・・・ハッシュ関数として最も不適切なもの 第2問−システム構成要素 ・・・グリッドコンピューティングの利用形態 第3問−データベース ・・・ビュー 第4問−ネットワーク ・・・サブネットマスク 172.20.100.52/26 第5問−セキュリティ ・・・シングルサインオン 第6問−システム開発技術 ・・・ブラックボックステストのテストデータ の作成方法 ** ------------------ やる気が出る(?)名言集 ----------------------- ** 痛みと喜びは、光と影のように 交互にやってくる。 (スターン) ** =================================================================== ** 第1問 アルゴリズムとプログラミング 分野−2-1 技術レベル−3 出題頻度−高 出典:SW19-S-12 2 整数 X,Y をキーとするデータを,ハッシュ関数 h(X,Y) を使って,要素数 256 の 1 次元配列に格納する。X は値 1〜256 を一様にとり,Y は値 1〜16 を一様にとる。ハッシュ関数として最も不適切なものはどれか。 ここで,N=256 であり,A mod B は A を B で割った剰余を表す。 ア X mod N イ Y mod N ウ ( X+Y ) mod N エ ( X×Y ) mod N *-----------------------------------------------------------------------* 解説:ハッシュ関数は、元の値よりも桁数が少ない値であるハッシュ値を計算す る関数であり、ハッシュ値の重複が少ないほど良い関数になる。選択肢ア〜 エのハッシュ値の範囲は、次のようになる。 (1) X mod N → (1〜256) を256で割った余り → 0〜255 (2) Y mod N → (1〜16) を256で割った余り → 0〜15 (3)( X+Y ) mod N →(1〜256+1〜16=2〜272) を256で割った余り → 0〜255 (4)( X×Y ) mod N →(1〜256×1〜16=1〜4,096) を256で割った余り → 0〜255 計算されたハッシュ値の範囲が最も狭く、重複する可能性が最も強いものは (2)で計算した選択肢イである。 正解:イ ** =================================================================== ** 第2問 システム構成要素 分野−4-1 技術レベル−3 出題頻度−中 出典:SW20-S-30 グリッドコンピューティングの利用形態に関する記述のうち,適切なものはどれか。 ア 多数のPCやサーバで集めたデータを,中央のサーバに送って集中処理をする。 イ 多数のPCやサーバに分散して格納されているデータのバックアップを,中央 のサーバに取得する。 ウ 中央のサーバで,処理を並列処理可能な単位に分割し,それらを多数のPCや サーバで並列処理する。 エ 中央のサーバに集中して格納されているデータを,多数のPCやサーバで共有 する。 *-----------------------------------------------------------------------* 解説:ア データを分散・集中する仕組みではない。 イ データのバックアップとは関係がない。 ウ グリッドコンピューティングは、統一されたプロトコルにより複数のコンピ ュータをネットワークで結び、ネットワーク上に仮想的に1台の巨大コンピュ ータを構築する仕組みのことである。多数のPCやサーバでの並列処理にポイ ントがある。 エ データを分散・共有する仕組みではない。 正解:ウ ** =================================================================== ** 第3問 データベース 分野−9-3 技術レベル−3 出題頻度−高 出典:SW19-S-65 関係データベースのビューに関する記述のうち,適切なものはどれか。 ア ビューでは,元の表の列名を異なる名称で定義することができる。 イ ビューは,元の表から指定した列全体を抜き出して定義するものであり, 指定条件を満足する行だけを抜き出して定義することはできない。 ウ 二つ以上の表の結合によって定義されたビューは,いつでも更新操作が可 能である。 エ 元の表に新たな列を追加するときは,既存のビューにも影響がでるので, ビューを再定義する必要がある。 *-----------------------------------------------------------------------* 解説:ア 次のようにすればよい。 例:CREATE VIEW ビュー名(列名A,列名B,列名C) AS SELECT 列名1,列名2,列名3 FROM 表名 WHERE 条件指定 こうすれば、列名1は列名Aに、列名2は列名Bに,列名3は列名Cに 各々、置き換えられる。 イ 指定条件を満足する行だけを抜き出して定義することもできる。 例:CREATE VIEW ビュー名 AS SELECT 列名1,列名2,列名3 FROM 表名 WHERE 条件指定 このWHERE句で、条件を設定できる。 ウ 二つ以上の表の結合によって定義されたどんなビューは、更新不可である。 一般的に言えば、更新可能なビューは、次の場合に限定される。 (1) FROM句で指定された表は一つだけである (2) DISTINCT句を含まない (3) SELECT句に演算式や集合関数を含まない (4) WHERE句に副問合せを含まない (5) HAVING句、GROUP BY句を含まない 本選択肢の場合、(1)に違反しているので更新できない。 エ 元の表に新たな列を追加しても,既存のビューに、その列を追加しないので あれば、ビューを再定義する必要はない。 正解:ア ** =================================================================== ** 第4問 ネットワーク 分野−10-3 技術レベル−3 出題頻度−高 出典:SV18-15 IP アドレスが172.20.100.52/26のときのサブネットマスクはどれか。 ア 255.255.255.0 イ 255.255.255.64 ウ 255.255.255.128 エ 255.255.255.192 *-----------------------------------------------------------------------* 解説:問題が与えているIP アドレス 172.20.100.52/26 の最後の部分である “/26”は、IPアドレスの先頭から26ビットまでが、ネットワークアドレス部 であると定義している。この部分を、Prefix(プリフィックス)という。 サブネットマスクは、ネットワークアドレス部の部分までが、すべて2進数の “1”であり、ホストアドレス部を、“0”とするビット列である。 したがって、本問の場合、先頭から26ビット目までが“1”、27ビット目から 32ビット目までが“0”である。このビット列を、10進数に置き換えると、下 表のように、255.255.255.192 になる。 ┌─────┬────┬────┬────┬────┐ │ 2進数 │11111111│11111111│11111111│11000000│ ├─────┼────┼────┼────┼────┤ │ 10進数 │ 255 │ 255 │ 255 │ 192 │ └─────┴────┴────┴────┴────┘ 正解:エ ** =================================================================== ** 第5問 セキュリティ 分野−11-2 技術レベル−4 出題頻度−中 出典:AU17-14 シングルサインオンに関する記述のうち,適切なものはどれか。 ア クッキーを使ったシングルサインオンでは,サーバごとの認証情報を含んだ クッキーをクライアントで生成し,各サーバ上で保存・管理する。 イ クッキーを使ったシングルサインオンでは,認証対象の各サーバをそれぞれ 異なるインターネットドメインにする必要がある。 ウ リバースプロキシを使ったシングルサインオンでは,認証対象の各Webサーバ をそれぞれ異なるインターネットドメインにする必要がある。 エ リバースプロキシを使ったシングルサインオンでは,ユーザ認証においてパ スワードの代わりにディジタル証明書を用いることができる。 *-----------------------------------------------------------------------* 解説:シングルサインオンは、認証を必要とする複数のサーバを使用する際、一 度だけ認証を行うことで、許可されているすべてのサーバを利用できるよう にするものである。例えば、利用したいサーバが5 台ある場合、従来の方法 では、5 回ログインしなければならない。シングルサインオンでは、1 回の ログインで、5 台のサーバに全部アクセスできる。ユーザにとっては、複数 のID やパスワードを使い分ける必要がなく、利便性が増す。 シングルサインオンを実現する方式には、エージェント型とリバースプロキ シ型の2つがある。 (1) エージェント型 一度、接続したWWW サーバの認証情報を、クライアントのクッキーを格納し、 二度目以降は、WWW ブラウザがクッキーを利用して接続要求をする。WWW サーバには、ユーザー認証を代行するプラグインソフトをインストールし、 これが認証サーバと認証手続きを代行する。これをエージェント型という。 プラグインソフトがエージェント(代理人)として認証を代行するとい うイメージである。 プラグイン ┌──────┐ ┌──→│ WWWサーバ1│←──┐ │ └──────┘ │ │ プラグイン │ ┌───┐ │ ┌──────┐ │ ┌──────┐ │ユーザ│───┼──→│ WWWサーバ2│←──┼──→│ 認証サーバ │ └───┘ │ └──────┘ │ └──────┘ │ プラグイン │ │ ┌──────┐ │ └──→│ WWWサーバ3│←──┘ └──────┘ (2) リバースプロキシ型 これは、リバースプロキシ(認証サーバ)が、各WWWサーバの代理を行う方 式である。具体的には、ユーザからの認証要求をリバースプロキシが受け付 け、手続きが完了した場合のみ、アクセス要求があったWWW サーバに接続す る。クライアントにクッキーを置かないし、WWW サーバにプラグインも置か ない。ただし、ユーザが最初に接続するサーバをリバースプロキシに変更し なければならない等、ネットワーク構成の変更が必要になる。 この方式では、ユーザが入力するパスワードの代わりに、ディジタル証明 書を使うことも可能である。 ┌──────┐ ┌──→│ WWWサーバ1│ │ └──────┘ │ ┌───┐ ┌──────┐ │ ┌──────┐ │ユーザ│────→│ 認証サーバ │←──┼──→│ WWWサーバ2│ └───┘ └──────┘ │ └──────┘ │ │ ┌──────┐ └──→│ WWWサーバ3│ └──────┘ ア クッキーを使ったシングルサインオンでは、サーバごとの接続情報を含んだ クッキーをクライアントで生成し、クライアントに保存・管理する。 イ クッキーを使ったシングルサインオンでは、認証対象の各サーバをそれぞれ 異なるインターネットドメインにする必要はない。 ウ リバースプロキシを使ったシングルサインオンでは、認証対象の各Webサー バをそれぞれ異なるインターネットドメインにする必要はない。 エ リバースプロキシを使ったシングルサインオンでは、ユーザ認証において パスワードの代わりにディジタル証明書を用いることができる。 正解:エ ** =================================================================== ** 第6問 システム開発技術 分野−12-5 技術レベル−3 出題頻度−高 出典:CM19-18 ブラックボックステストのテストデータの作成方法として,最も適切なものは どれか。 ア 稼働中のシステムから実データを無作為に抽出し,テストデータを作成する。 イ 機能仕様から同値クラスや限界値を識別し,テストデータを作成する。 ウ 業務で発生するデータの発生頻度を分析し,テストデータを作成する。 エ プログラムの流れ図から,分岐条件に基づいたテストデータを作成する。 *-----------------------------------------------------------------------* 解説:ア この方法に、特別な名前はついていない。 イ ブラックボックステストは、プログラムのソースコードを見ずに、仕様書に 基づいてテストデータを作成するテスト方法である。ブラックボックステス トには、原因結果グラフ、同値分析、限界値分析などの手法がある。 ウ この方法に、特別な名前はついていない。 エ ホワイトボックステストの説明である。 正解:イ ** ========================= 与謝蕪村の俳句 ======================== ** 花いばら 故郷の路に 似たる哉 *///////////////////////////////////////////////////////////////////////* 以下のワークショップ(セミナー)の受講者募集中! ITストラテジスト試験対策 第1回 平成21年 7月12日(日)論述式試験の攻め方・IT人材育成 第2回 平成21年 7月26日(日)記述式試験の攻め方・業務改善 第3回 平成21年 8月 9日(日)経営戦略・情報戦略・IT投資 第4回 平成21年 8月23日(日)システム全般構想の立案 第5回 平成21年 9月13日(日)個別システム化計画 第6回 平成21年10月 4日(日)システム分析・業務改革 ネットワークスペシャリスト試験対策 第1回 平成21年 7月19日(日)TCP/IP・ルーティング 第2回 平成21年 8月 2日(日)LAN・スイッチ・VLAN 第3回 平成21年 8月16日(日)ARP・DNS・DHCP 第4回 平成21年 9月20日(日)ADSL・PPPoE・携帯電話 詳しくは、http://zigen.cosmoconsulting.co.jp をアクセスしてください。 *///////////////////////////////////////////////////////////////////////* ■■ 示現塾 ■■ 高度に出る午前共通問題を解こう! 発行・編集責任者 金子 則彦 このメールマガジンを解除するには、 http://zigen.cosmoconsulting.co.jp/mailmag/mailmag_index.htm にてお手続きください。



