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2009/06/30

示現塾 高度に出る午前問題を解こう! (2009-06-30)

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            秋の情報処理技術者試験日まで、あと111日
  2009年06月30日(火)                                      本格版 1752号
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  これは,2009年秋の情報処理技術者試験のうち、応用情報技術者試験  午前問題
  及び高度試験  午前共通問題  に対応したものです。

  本日の問題テーマは,次の6つです。

  第1問−アルゴリズムとプログ
          ラミング            ・・・自然数をキーとするデータのハッシュ表
                                    による管理
  第2問−システム構成要素    ・・・グリッドコンピューティング
  第3問−データベース        ・・・更新可能なビュー
  第4問−ネットワーク        ・・・集約したネットワークアドレスのビット
                                    数が最大になるもの
  第5問−セキュリティ        ・・・パスワードを不正に取得しようとする攻
                                    撃とその対策の組合せ
  第6問−システム開発技術    ・・・網羅性の観点から適切なテストデータの
                                    組合せ

** ------------------  やる気が出る(?)名言集  ----------------------- **

     あなたの精神が、健康か否かを計る尺度は、

     どこにでも良いことを見つけられるか否かである。
                                                        (エマーソン)

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第1問  アルゴリズムとプログラミング
分野−2-1         技術レベル−3        出題頻度−高       出典:SW19-A-12

自然数をキーとするデータを,ハッシュ表を用いて管理する。
キーxのハッシュ関数h(x) を
    h(x) =x mod n
とする。ここで,n はハッシュ表の大きさであり,x mod n は x を n で割った
余りを表す。キー a と b が衝突する条件はどれか。

ア  a + b が n の倍数			イ  a − b が n の倍数  

ウ  n が a + b の倍数			エ  n が a − b の倍数

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解説:数学的な方法で解答を誘導することもできる。しかし、このような問題は、
    適当な数値を代入する方が地味ではあるが、確実である。

      衝突が起き、かつ計算が簡単な例を想定する。n を11、データaを49、デー
    タbを27 とする(解答が心配な場合は、もう一例やってみる)。

ア  a + b = 49+27=76      76は、11の倍数ではない。

イ  a − b = 49−27=22      22は、11の倍数である。

ウ  a + b = 49+27=76      11は、76の倍数ではない。

エ  a − b = 49−27=22      11は、22の倍数ではない。

正解:イ

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第2問  システム構成要素
分野−4-1         技術レベル−3        出題頻度−中       出典:SW18-A-22

グリッドコンピューティングを説明したものはどれか。

ア  OS を実行するプロセッサ,アプリケーションを実行するプロセッサという
    ように,それぞれの役割が決定されている複数のプロセッサによって処理を
    分散する方式である。

イ  PC から大型コンピュータまで,ネットワーク上にある複数のプロセッサに
    処理を分散する方式である。

ウ  カーネルプロセスとユーザプロセスとの区別がなく,複数のプロセッサが基
    本的に同等なものとして振る舞うことができる処理方式である。

エ  プロセッサ上でスレッド(プログラムの実行単位)レベルの並列化を実現し,
    プロセッサの利用効率を高める方式である。

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解説:ア  非対称型マルチプロセッサ方式の説明である。

イ  グリッドコンピューティングは、統一されたプロトコルにより複数のコンピ
    ュータをネットワークで結び、ネットワーク上に仮想的に1台の巨大コンピュ
    ータを構築する仕組みのことである。

      1万台といった多数のパソコンをネットワークで接続し、スーパコンピュー
    タ並みの性能を引き出すものもある。

ウ  対称型マルチプロセッサ方式の説明である。

エ  マルチスレッド方式の説明である。

正解:イ

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第3問  データベース
分野−9-3         技術レベル−3        出題頻度−高       出典:SW18-S-65

更新可能なビューを作成するSQL文はどれか。ここで,SQL文中に現れる表は
すべて更新可能とする。

ア  CREATE VIEW 高額商品(商品番号,商品名)
    AS SELECT 商品番号,商品名  FROM  商品  WHERE  商品単価 > 1000

イ  CREATE VIEW 商品受注(商品番号,受注数量)
    AS SELECT 商品番号, SUM(受注数量)  FROM  受注  GROUP BY  商品番号

ウ  CREATE VIEW 受注一覧(受注番号,商品名,受注数量,受注金額)
    AS SELECT 受注番号,商品名,受注数量,受注数量*受注単価  FROM  受注,商品
       WHERE 受注.商品番号 = 商品.商品番号

エ  CREATE VIEW 受注商品(商品番号)
    AS SELECT DISTINCT  商品番号  FROM  受注

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解説:ビューは、更新可能なものと、不能なものがある。
    更新可能なビューは、次の場合に限定される。
    (1) FROM句で指定された表は一つだけである
    (2) DISTINCT句を含まない
    (3) SELECT句に演算式や集合関数を含まない
    (4) WHERE句に副問合せを含まない
    (5) HAVING句、GROUP BY句を含まない

ア  上記の(1)〜(5)の全部に該当している。

イ  集合関数SUM が使われている。GROUP BY句も含んでいる。

ウ  FROM句で指定された表は、受注と 商品の二つある。

エ  DISTINCT句を含んでいる。

正解:ア

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第4問  ネットワーク
分野−10-3        技術レベル−4        出題頻度−高       出典:NW19-32

IP アドレスが 192.168.10.0/24 〜 192.168.58.0/24 のネットワークを対象に
経路を集約するとき,集約した経路のネットワークアドレスのビット数が最も
多くなるものはどれか。

ア  192.168.0.0/16                    イ  192.168.0.0/17

ウ  192.168.0.0/18                    エ  192.168.0.0/19

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解説:IP アドレスが 192.168.10.0/24 〜 192.168.58.0/24 の“/24”は、プリ
    フィクスと呼ばれ、ネットワークアドレス部の先頭からのビット長を意味し
    ている。したがって、先頭から24ビット目までがネットワークアドレス部で
    あり、クラスCと同じ取扱いになっている。

    192.168.10.0 と 192.168.58.0  を2進数で表現すれば次のようになる。

    192.168.10.0 ---  11000000  10101000  00001010  00000000
    192.168.58.0 ---  11000000  10101000  00111010  00000000
                      ========  ========  ==

    したがって、集約できる範囲は、同じビット列である上記の下線部分であり、
    ネックワークアドレス部が先頭から18ビット目までになっている選択肢ウが
    正解である。

正解:ウ

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第5問  セキュリティ
分野−11-2        技術レベル−3        出題頻度−中       出典:SV20-46

サーバへのログイン時に用いるパスワードを不正に取得しようとする攻撃とその
対策の組合せのうち,適切なものはどれか。

          辞書攻撃             スニッフィング       ブルートフォース攻撃
     ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄     ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄     ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
ア  パスワードを平文で送    ログインの試行回数に    ランダムな値でパスワ
    信しない。              制限を設ける。          ードを設定する。

イ  ランダムな値でパスワ    パスワードを平文で送    ログインの試行回数に
    ードを設定する。        信しない。              制限を設ける。

ウ  ランダムな値でパスワ    ログインの試行回数に    パスワードを平文で送
    ードを設定する。        制限を設ける。          信しない。

エ  ログインの試行回数に    ランダムな値でパスワ    パスワードを平文で送
    制限を設ける。          ードを設定する。        信しない。

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解説:(1) 辞書攻撃…パスワードによく用いられる文字列を辞書に登録しておき、
    それを順次試行してパスワードを突き止める攻撃 → パスワードには通常用
    いられないランダムな文字列をパスワードにする。

(2) スニッフィング…ネットワークを流れるパケットを取得して解析し、パスワ
    ードなどを盗聴する方法。スニファ攻撃とも言う。 → 盗聴されないように
    パスワードを暗号化してネットワークに流す。

(3) ブルートフォース攻撃…文字列のすべての組合せを順次試行してパスワード
    を突き止める総当り攻撃 → 数回、ログインに失敗した場合は、アカウント
    ロックをする。

正解:イ

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第6問  システム開発技術
分野−12-5        技術レベル−3        出題頻度−中       出典:SW19-S-45

データが昇順に並ぶようにリストヘデータを挿入するサブルーチンを作成した。
このサブルーチンのテストに用いるデータの組合せとして,網羅性の観点から
適切なものはどれか。ここで,データは左側から順にサブルーチンへ入力する。

ア  1,3,2,4                        イ  3,1,4,2

ウ  3,4,2,1                        エ  4,3,2,1

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解説:ア  (1) 新規データ:1    →  リスト:1
    (2) 新規データ:3    →  リスト:1 , 3         リストの末尾に追加
    (3) 新規データ:2    →  リスト:1 , 2 , 3     リストの中間に追加
    (4) 新規データ:4    →  リスト:1 , 2 , 3 , 4 リストの末尾に追加
    リストの先頭に追加するケースがない。

イ  問題文が言う「データが昇順に並ぶようにリストヘデータを挿入するサブル
    ーチン」とは、下記のような動作を行なうサブルーチンである。選択肢イの
    例で説明する。

    (1) 新規データ:3    →  リスト:3
    (2) 新規データ:1    →  リスト:1 , 3         リストの先頭に追加
    (3) 新規データ:4    →  リスト:1 , 3 , 4     リストの末尾に追加
    (4) 新規データ:2    →  リスト:1 , 2 , 3 , 4 リストの中間に追加

    このように、選択肢イのテストデータは、リストの先頭・中間・末尾のへ
    すべての挿入ケースを網羅しているので、適切であると考えられる。

ウ  (1) 新規データ:3    →  リスト:3
    (2) 新規データ:4    →  リスト:3 , 4         リストの末尾に追加
    (3) 新規データ:2    →  リスト:2 , 3 , 4     リストの先頭に追加
    (4) 新規データ:1    →  リスト:1 , 2 , 3 , 4 リストの先頭に追加
    リストの中間に追加するケースがない。

エ  (1) 新規データ:4    →  リスト:4
    (2) 新規データ:3    →  リスト:3 , 4         リストの先頭に追加
    (3) 新規データ:2    →  リスト:2 , 3 , 4     リストの先頭に追加
    (4) 新規データ:1    →  リスト:1 , 2 , 3 , 4 リストの先頭に追加
    リストの中間と末尾に追加するケースがない。

正解:イ

** =========================  与謝蕪村の俳句  ======================== **


                     鮒ずしや  彦根が城に  雲かゝる


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  発行・編集責任者      金子  則彦

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