2009/06/29
示現塾 高度に出る午前問題を解こう! (2009-06-29)
*-----------------------------------------------------------------------* ■■ 示現塾 ■■ 高度に出る午前共通問題を解こう! ITストラテジスト,ネットワークスペシャリストのセミナー開催・受付中! 午後問題や解答用紙のダウンロード http://zigen.cosmoconsulting.co.jp 秋の情報処理技術者試験日まで、あと112日 2009年06月29日(月) 本格版 1751号 ** =================================================================== ** これは,2009年秋の情報処理技術者試験のうち、応用情報技術者試験 午前問題 及び高度試験 午前共通問題 に対応したものです。 本日の問題テーマは,次の6つです。 第1問−アルゴリズムとプログ ラミング ・・・スタックとキューの二つのデータ構造 第2問−システム構成要素 ・・・アプリケーションサーバの機能 第3問−データベース ・・・既に存在する値の入力を禁止するSQL 第4問−ネットワーク ・・・IPアドレスの設定を正しく行っている 端末の組合せ 第5問−セキュリティ ・・・設定できるパスワードの個数を求める式 第6問−システム開発技術 ・・・命令網羅での最小テストケース数 ** ------------------ やる気が出る(?)名言集 ----------------------- ** 人は、教えることによって、 もっともよく学ぶ。 (セネカ) ** =================================================================== ** 第1問 アルゴリズムとプログラミング 分野−2-1 技術レベル−3 出題頻度−中 出典:SW16-10 スタックとキューの二つのデータ構造がある。次の手続を順に実行した場合, 変数xに代入されるデータはどれか。 ここで, データyをスタックに挿入することをpush(y), スタックからデータを取り出すことをpop( ), データyをキューに挿入することをenq(y), キューからデータを取り出すことをdeq( ), とそれぞれ表す。 push(a) push(b) enq(pop( )) enq(c) push(d) push(deq( )) x ←pop( ) ア a イ b ウ c エ d *-----------------------------------------------------------------------* 解説:問題文に従って、スタックとキューの状況を再現してみる。 (1) push(a) ---aをスタックに挿入する (2) push(b) ---bをスタックに挿入する (3) enq(pop( ))---スタックから取り出したデータをキューに挿入する (4) enq(c) ---cをキューに挿入する (5) push(d) ---dをスタックに挿入する (6) push(deq( )) ---キューから取り出したデータをスタックに挿入する (7) x ←pop( ) ---スタックから取り出したデータを変数xに代入する │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │b│ ├─┤ ├─┤ ├─┤ ├─┤ ├─┤ ├─┤ │ │ │b│ │ │ │ │ │d│ │d│ ├─┤ ├─┤ ├─┤ ├─┤ ├─┤ ├─┤ │a│ → │a│ → │a│ → │a│ → │a│ → │a│ └─┘ └─┘ └─┘ └─┘ └─┘ └─┘ ┬─┬─┬ ┬─┬─┬ ┬─┬─┬ ┬─┬─┬ ┬─┬─┬ ┬─┬─┬ │ │ │ │ │ │ │b│ │ │c│b│ │c│b│ │c│ │ ┴─┴─┴ ┴─┴─┴ ┴─┴─┴ ┴─┴─┴ ┴─┴─┴ ┴─┴─┴ (1) (2) (3) (4) (5) (6) (7)でスタックから取り出されるのは、bである。 正解:イ ** =================================================================== ** 第2問 システム構成要素 分野−4-1 技術レベル−3 出題頻度−高 出典:SD18-03 3層アーキテクチャのクライアントサーバシステムで用いられるアプリケーション サーバの機能に関する記述のうち,適切なものはどれか。 ア 業務プロセスの変更に伴い,プレゼンテーション層の全クライアントに新ア プリケーションを一括配布する。 イ データ層への接続やトランザクションの管理機能をもち,ファンクション層 として業務処理の流れを制御する。 ウ ファンクション層で必要となるアプリケーションを,データ層のデータベー スで管理する。 エ プレゼンテーション層のクライアントから要求されたアプリケーションを, 要求の都度クライアントに供給する。 *-----------------------------------------------------------------------* 解説:ア プレゼンテーション層の全クライアントに新アプリケーションを一括 配布するには、別の仕組みが必要である。アプリケーションサーバもデータ ベースサーバも、アプリケーションプログラムをクライアントに配布する機 能は想定されていない。 イ 3 層クライアントサーバシステムは、処理をプレゼンテーション層・ファ ンクション層・データ層の3層に分けるアーキテクチャであり、プレゼンテー ション層をクライアントが、ファンクション層をアプリケーションサーバが、 データ層をデータベースサーバが担当する。 従来の2 層クライアントサーバシステムのサーバ部分を2つに分けたと考え ると理解しやすい。 ┌──────────┐ │プレゼンテーション層│---クライアント └──────────┘ ↑ ↓ ┌──────────┐ │ ファンクション層 │---アプリケーションサーバ └──────────┘ ↑ ↓ ┌──────────┐ │ データ層 │---データベースサーバ └──────────┘ サーバ部分を2つに分けた理由は、処理速度の向上にある。 ウ ファンクション層で必要となるアプリケーションは、アプリケーションサー バで管理する。 エ アプリケーションサーバは、クライアントから要求されたデータを、データ べースサーバに要求し、条件に合致したものを取得した都度クライアントに 供給する。 正解:イ ** =================================================================== ** 第3問 データベース 分野−9-3 技術レベル−3 出題頻度−中 出典:SW19-S-70 指定した列の値としてナル(NULL)は許すが,既に存在する値の入力を禁止する SQLの字句はどれか。 ア CHECK イ REFERENCES ウ RESTRICT エ UNIQUE *-----------------------------------------------------------------------* 解説:ア CHECKは、検査制約であり、指定された条件以外の入力を禁止する。 例は、選択肢エの単価を参照。 イ REFERENCESは、参照制約であり、外部キーを指定する。例は、選択肢エの商 品番号を参照。 ウ RESTRICTは、テーブル変更・削除時の外部キーに関する参照動作を指定する。 RESTRICT が指定された場合は、指定した表がビューや整合制約により参照さ れたものである場合は変更・削除が行われない。 エ UNIQUEは、一意制約であり、既に存在する値の入力を禁止する。例えば、下記 の更新日時時分秒である。 CREATE TABLE 売上明細( 伝票番号 DEC(10), 商品番号 DEC(7), 数量 DEC(8), 単価 DEC(6) CHECK ( 単価 > 0 ), 更新日時時分秒 DEC(14) UNIQUE, PRIMARY KEY (伝票番号,商品番号), FOREIGN KEY (商品番号) REFERENCES 商品 ) 正解:エ ** =================================================================== ** 第4問 ネットワーク 分野−10-3 技術レベル−4 出題頻度−中 出典:AP21-S-36 IPネットワークにおいて,二つのLANセグメントを,ルータを経由して接続する。 ルータの各ポート及び各端末のIPアドレスを図のとおりに設定し,サブネットマ スクを全ネットワーク共通で255.255.255.128とする。 ルータの各ポートのアドレス設定は正しいとした場合,IPアドレスの設定を正 しく行っている端末の組合せはどれか。 ┌───────────────────────────────┐ │ ルータ │ └──────┬─────────────────┬──────┘ │172.16.0.1 │172.16.1.5 │ │ ■──■■──■■──■■──■ ■──■■──■■──■■──■ │ │ │ │ ┌┴┐ ┌┴┐ ┌┴┐ ┌┴┐ │A │ │B │ │C │ │D │ └─┘ └─┘ └─┘ └─┘ 172.16.0.10 172.16.0.130 172.16.1.140 172.16.1.20 注:■■は、1つの長方形と解釈してください。 ア AとB イ AとD ウ BとC エ CとD *-----------------------------------------------------------------------* 解説:サブネットマスクは、全ネットワーク共通で、255.255.255.128 である。 ┌──────────┬────┬────┬────┬────┐ │ サブネットマスク │ 255 │ 255 │ 255 │ 128 │ ├──────────┼────┼────┼────┼────┤ │ 同上の2進数 │11111111│11111111│11111111│10000000│ └──────────┴────┴────┴────┴────┘ 上図より、ネットワークアドレス部は25ビット、ホストアドレス部は7ビッ トであるとわかる。 当問題のネットワークは、2つのLAN セグメントから構成されているので、 それぞれは、同一のネットワークアドレス部になる必要がある。 (左側のLAN セグメント) ルータ 172.16.0.1 →ネットワークアドレス部 172.16.0.0 A 172.16.0.10 →ネットワークアドレス部 172.16.0.0 B 172.16.0.130 →ネットワークアドレス部 172.16.0.128 (右側のLAN セグメント) ルータ 172.16.1.5 →ネットワークアドレス部 172.16.1.0 C 172.16.1.140 →ネットワークアドレス部 172.16.1.128 D 172.16.1.20 →ネットワークアドレス部 172.16.1.0 したがって、端末A,Dはルータと一致しており正しく、C,Bは誤ってい る。 正解:イ ** =================================================================== ** 第5問 セキュリティ 分野−11-2 技術レベル−3 出題頻度−高 出典:AU19-19 パスワードに使用できる文字の種類の数をM,パスワードの文字数をnとするとき, 設定できるパスワードの総数を求める数式はどれか。 M! M! (M+n−1)! ア M^n イ ━━━━ ウ ━━━━ エ ━━━━━ (M−n)! n!(M−n)! n!(M−1)! 注:M^n は、M の n 乗の意味である。 *-----------------------------------------------------------------------* 解説:パスワードに使用する文字の種類をM 、パスワードのけた数をn とすると き、設定できるパスワードの個数は、M のn 乗になる。 これは、0と1の2通りしか表現できないビットが、8 ビットあれば、2 の8 乗分の文字が表現できるのと同じ考え方である。 正解:ア ** =================================================================== ** 第6問 システム開発技術 分野−12-5 技術レベル−3 出題頻度−中 出典:SW18-A-44 あるプログラムについて,流れ図で示される部分に関するテストを,命令網羅で 実施する。この場合,考えられる最小のテストケース数はどれか。ここで,それ ぞれの判定条件は互いに独立であるとする。 │ /\ ┌─────< >─────┐ │ \/ │ ┌─┴─┐ ┌─┴─┐ ┌─┴─┐ │ A │ │ B │ │ C │ └─┬─┘ └─┬─┘ └─┬─┘ └─────→│←─────┘ │ /\ ┌─────< >─────┐ │ \/ │ ┌─┴─┐ ┌─┴─┐ │ D │ │ E │ └─┬─┘ └─┬─┘ └─────-→←-─────┘ │ /\ ┌─────< >─────┐ │ \/ │ ┌─┴─┐ ┌─┴─┐ ┌─┴─┐ │ F │ │ G │ │ H │ └─┬─┘ └─┬─┘ └─┬─┘ └─────→│←─────┘ │ ア 3 イ 6 ウ 8 エ 18 注:A〜Hのアルファベットは、解説の都合上、このメールマガジンの著者が 追加した。元の問題にはない。 *-----------------------------------------------------------------------* 解説:命令網羅は、ホワイトボックステストの技法の一つであり、全命令が少な くとも1回は、実行されるようにテストケースを設定する方法である。 問題文は、「それぞれの判定条件は互いに独立である」としているので、フ ローチャートの上の判定条件が、下には影響しないと読める。 したがって、次のようなテストケースを設定すればよい。 テストケース設定例1 ケース1:→A→D→F→ ケース2:→B→D→G→ ケース3:→C→E→H→ 次の設定例でも構わない。要は、すべての命令を通過するテストケースを 設定すればよい。 テストケース設定例2 ケース1:→A→D→G→ ケース2:→B→E→F→ ケース3:→C→D→H→ 正解:ア ** ========================= 与謝蕪村の俳句 ======================== ** 牡丹切て 気のおとろひし 夕かな *///////////////////////////////////////////////////////////////////////* 以下のワークショップ(セミナー)の受講者募集中! 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