2009/06/27
示現塾 高度に出る午前問題を解こう! (2009-06-27)
*-----------------------------------------------------------------------* ■■ 示現塾 ■■ 高度に出る午前共通問題を解こう! ITストラテジスト,ネットワークスペシャリストのセミナー開催・受付中! 午後問題や解答用紙のダウンロード http://zigen.cosmoconsulting.co.jp 秋の情報処理技術者試験日まで、あと114日 2009年06月27日(土) 本格版 1749号 ** =================================================================== ** これは,2009年秋の情報処理技術者試験のうち、応用情報技術者試験 午前問題 及び高度試験 午前共通問題 に対応したものです。 本日の問題テーマは,次の6つです。 第1問−アルゴリズムとプログ ラミング ・・・スタック 第2問−システム構成要素 ・・・3層クライアント/サーバ−クライアント 側に近い順 第3問−データベース ・・・注文表の行を削除する場合の注文明細表 に対する操作 第4問−ネットワーク ・・・ネットワークアドレス−最も集約範囲が 狭いもの 第5問−セキュリティ ・・・公開されている個人情報を使用したダイ レクトメール 第6問−システム開発技術 ・・・判定条件網羅のテストケース ** ------------------ やる気が出る(?)名言集 ----------------------- ** 人間は、目に見えないものを、あまり信用しない。 でも、僕は目に見えないもの、その力を大事にしたいんです。 (桑田真澄) ** =================================================================== ** 第1問 アルゴリズムとプログラミング 分野−2-1 技術レベル−3 出題頻度−中 出典:SW19-A-09 A,B,C の順序で入力されるデータがある。各データについてスタックへの挿入 と取出しを一回ずつ行うことができる場合,データの出力順序は何通りあるか。 ←───┐┌─── A,B,C │↓ │ │ │ ス │ │ タ │ │ ッ │ │ ク │ └──┘ ア 3 イ 4 ウ 5 エ 6 *-----------------------------------------------------------------------* 解説:問題は、スタック操作について、次の2つの条件を付けている。 (1) データは、A,B,C の順序で入力される。 (2) スタックヘの挿入と取出しを一回ずつ任意のタイミングで行う。 この条件を満たすスタック操作のすべては、次のように整理できる。 (↓はスタックへの挿入、↑はスタックからの取り出しを意味する) A ↓─┬ B ↓ ─┬ C ↓ ─ C ↑ ─ B ↑ ─ A ↑ │ │ │ └ B ↑ ─┬ C ↓ ─ C ↑ ─ A ↑ │ │ │ └ A ↑ ─ C ↓ ─ C ↑ │ └ A ↑ ─ B ↓ ─┬ C ↓ ─ C ↑ ─ B ↑ │ └ B ↑ ─ C ↓ ─ C ↑ 上記のとおり、データの出力順序は、5通りである。 正解:ウ ** =================================================================== ** 第2問 システム構成要素 分野−4-1 技術レベル−3 出題頻度−高 出典:CM17-03 3 層クライアントサーバシステムを構成する各層を,クライアント側に近い順に 並べたものはどれか。 ア ファンクション層,データベースアクセス層,プレゼンテーション層 イ ファンクション層,プレゼンテーション層,データベースアクセス層 ウ プレゼンテーション層,データベースアクセス層,ファンクション層 エ プレゼンテーション層,ファンクション層,データベースアクセス層 *-----------------------------------------------------------------------* 解説:3 層クライアントサーバシステムは、処理をプレゼンテーション層・ファ ンクション層・データベースアクセス層の3層に分けるアーキテクチャであり、 プレゼンテーション層をクライアントが、ファンクション層をアプリケーシ ョンサーバが、データベースアクセス層をデータベースサーバが担当する。 (データベースアクセス層をデータベース層もしくはデータ層と略してある 場合も多い) 従来の2 層クライアントサーバシステムのサーバ部分を2つに分けたと考え ると理解しやすい。 ┌────────────┐ │ プレゼンテーション層 │---クライアント └────────────┘ ↑ ↓ ┌────────────┐ │ ファンクション層 │---アプリケーションサーバ └────────────┘ ↑ ↓ ┌────────────┐ │ データベースアクセス層 │---データベースサーバ └────────────┘ 正解:エ ** =================================================================== ** 第3問 データベース 分野−9-3 技術レベル−3 出題頻度−中 出典:AP21-S-34 関係データベースの“注文”表又は“商品”表の行を削除する場合,“注文明細” 表に対する操作として,適切な組合せはどれか。 ここで,表定義中の====は主キーを,@@@@@@ は主キーと外部キー両方を表す。 注文 商品 ┌────┬─────┐ ┌────┬────┬────┐ │注文番号│受注年月日│ │商品番号│商品名称│商品単価│ └========┴─────┘ └========┴────┴────┘ 注文明細 ┌────┬────┬────┬────┐ │注文番号│商品番号│注文数量│注文金額│ └@@@@@@@@┴@@@@@@@@┴────┴────┘ 〔削除時の操作〕 A :主キー側の行を削除する際,それを参照している外部キー側の行を同時に 削除する。 B :主キー側の行を削除する際,それを参照している外部キー側の行があれば, 主キー側の行の削除を許さない。 “注文”表の行を削除する場合 “商品”表の行を削除する場合  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ア A A イ A B ウ B A エ B B *-----------------------------------------------------------------------* 解説:本問の外部キーと主キーとの組合せは,図にあるとおり,次の2つある。 (1) 外部キー:“注文明細”表の注文番号 主キー :“注文”表の注文番号 (2) 外部キー:“注文明細”表の商品番号 主キー :“商品”表の商品番号 問題のAに該当するのは,上記の(1)である。 主キー側(“注文”表の注文番号)を削除する際,それを参照している外部 キー側(“注文明細”表の注文番号)の行を同時に削除する。 “注文”表と“注文明細”表は,注文伝票のような一体のデータを分割した ものであるから,例えば,注文番号100の削除する場合,“注文”表と“注文 明細”表の両方の注文番号100の行を削除する。 問題のBに該当するのは,上記の(2)である。 主キー側(“商品”表の商品番号)を削除する際,それを参照している外部 キー側(“注文明細”表の商品番号)の行があれば,主キー側(“商品”表 の商品番号)の行の削除を許さない。 例えば,“商品”表の商品番号:0200 商品名称:テレビ 商品単価:10万 円の行を削除する場合,“注文明細”表の商品番号0200の行があれば,“商 品”表の該当行を削除すれば,外部キーから主キーへの参照制約が失われて しまう。 正解:イ ** =================================================================== ** 第4問 ネットワーク 分野−10-3 技術レベル−4 出題頻度−中 出典:NW18-26 RIP を用いたルーティングに関する記述として,適切なものはどれか。 ア 2点間の伝送遅延時間が最小になるようなルートを選択する。 イ 2点間のホップ数が最小になるようなルートを選択する。 ウ 回線速度や中継段数をコストに換算し,コストが最小になるようなルートを 選択する。 エ 複数のルートが存在する場合に,各ルートが均等に使用されるようにルート を選択する。 *-----------------------------------------------------------------------* 解説:ア 2点間の伝送遅延時間が最小になるようなルートの選択はしない。 イ RIP は、Routing Infortmaion Protocol の略であり、2点間のホップ数(中 継するルータの数)が最小になるようなルートを選択する。 最大ホップ数は、15なので、16以上になると到達不可能になる。 ウ OSPF(Open Shortest Path First)の説明である。 エ 複数のルートが存在する場合に,各ルートが均等に使用されるようなルート の選択はしない。 正解:イ ** =================================================================== ** 第5問 セキュリティ 分野−11-2 技術レベル−3 出題頻度−中 出典:SV20-50 事業者が,一般に公開されている個人情報を使用して継続的にダイレクトメール を送付する場合,JIS Q 15001:2006 への適合性から見て適切な措置はどれか。 ア JIS Q 15001:2006に規定された通知事項を本人に通知し,同意を得れば送付 できる。 イ JIS Q 15001:2006に規定された通知事項を本人に通知すれば送付できる。 ウ 一般に公開されている個人情報なので何もせずに送付できる。 エ 公開情報を使ってダイレクトメールを送付することを,ホームページに公表 すれば送付できる。 *-----------------------------------------------------------------------* 解説:JIS Q 15001:2006は、ダイレクトメールを送付する場合、“本人にアクセ スする場合の措置”として、3.4.2.7 に「3.4.2.4 のa)〜f) に示す(中略) を通知し,本人の同意を得なければならない。」としている。 正解:ア ** =================================================================== ** 第6問 システム開発技術 分野−12-5 技術レベル−3 出題頻度−中 出典:CM17-21 プログラム中の図の部分を判定条件網羅(分岐網羅)でテストするときのテスト ケースとして,適切なものはどれか。 │ /\ / \ 真 < A OR B >──┐ \ / │ \/ │ │偽 │ ┌─┴─┐ │ │ 命令 │ │ └─┬─┘ │ │←───┘ │ ア イ ウ エ A B A B A B A B ┌──┬──┐ ┌──┬──┐ ┌──┬──┐ ┌──┬──┐ │ 偽 │ 真 │ │ 偽 │ 真 │ │ 偽 │ 偽 │ │ 偽 │ 真 │ └──┴──┘ ├──┼──┤ ├──┼──┤ ├──┼──┤ │ 真 │ 偽 │ │ 真 │ 真 │ │ 真 │ 偽 │ └──┴──┘ └──┴──┘ ├──┼──┤ │ 真 │ 真 │ └──┴──┘ *-----------------------------------------------------------------------* 解説:判定条件網羅は、ホワイトボックステストの一種であり、テスト対象プロ グラムの条件判定文における真偽の分岐を、いずれも少なくとも1回は実行 するように、テストケースを設計する方法である。分岐網羅とも言う。 ア A=偽 OR B=真 の結果は真になり、真の分岐しか通らない。 イ A=偽 OR B=真 の結果は真になり、A=真 OR B=偽 の結果も真になるた め、真の分岐しか通らない。 ウ A=偽 OR B=偽 の結果は偽になり、A=真 OR B=真 の結果は真になるた め、真と偽の両方の分岐を通る。 エ A=偽 OR B=真、A=真 OR B=偽、A=真 OR B=真 の結果は、すべて真に なるため、真の分岐しか通らない。 正解:ウ ** ========================= 与謝蕪村の俳句 ======================== ** 誰住て 樒(しきみ)流るゝ 鵜川哉 *///////////////////////////////////////////////////////////////////////* 以下のワークショップ(セミナー)の受講者募集中! 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