2009/06/21
示現塾 高度に出る午前問題を解こう! (2009-06-21)
*-----------------------------------------------------------------------* ■■ 示現塾 ■■ 高度に出る午前共通問題を解こう! ITストラテジスト,ネットワークスペシャリストのセミナー開催・受付中! 午後問題や解答用紙のダウンロード http://zigen.cosmoconsulting.co.jp 秋の情報処理技術者試験日まで、あと120日 2009年06月21日(日) 本格版 1743号 ** =================================================================== ** これは,2009年秋の情報処理技術者試験のうち、応用情報技術者試験 午前問題 及び高度試験 午前共通問題 に対応したものです。 本日の問題テーマは,次の6つです。 第1問−基礎理論 ・・・並列処理の同期がある実行順序 第2問−システム構成要素 ・・・デュプレックスシステム 第3問−データベース ・・・同姓同名を検索するSQL 第4問−ネットワーク ・・・IPデータグラムのあて先の組合せ 第5問−セキュリティ ・・・JIS Q 27001:2006に規定されているもの 第6問−システム開発技術 ・・・処理の流れを記述する分析設計図法 ** ------------------ やる気が出る(?)名言集 ----------------------- ** ボクがどうして毎日練習するかって? その理由は簡単です。 いい時の状態って、すぐに体が忘れるじゃないですか。 それを忘れないように、毎日やるのであって、 それ以外の何物でもありません。 (イチロー) ** =================================================================== ** 第1問 基礎理論 分野−1-5 技術レベル−3 出題頻度−中 出典:SW17-S-15 次の流れ図のうちで,処理1と処理2が交互に繰り返し実行されるものはどれか。 ここで,太い横線は、並列処理の同期を表す。 ア [開始] ┌──┐ イ [開始] │ ↓ │ │ ━━┯━━┷━━┯━━│ ━━┯━━┷━━┯━━ ┌─→│ │ │ ┌─→│ │ │┌─┴─┐ │ │ │┌─┴─┐ │ ││処理1│ │ │ ││処理1│ │←─┐ │└─┬─┘ │ │ │└─┬─┘ │ │ │━━┿━━━━━┿━━│ │━━┿━━━━━┿━━│ │ │ ┌─┴─┐│ │ │ ┌─┴─┐│ │ │ │処理2││ │ │ │処理2││ │ │ └─┬─┘│ │ │ └─┬─┘│ │━━┿━━━━━┿━━│ │━━┿━━━━━┿━━│ └──┘ └──┘ └──┘ └──┘ ウ [開始] エ [開始] │ │ ━━┯━━┷━━┯━━ ━━┯━━┷━━┯━━ ┌─→│ │ ┌─→│ │←─┐ │┌─┴─┐ │ │┌─┴─┐ ┌─┴─┐│ ││処理1│ │←─┐ ││処理1│ │処理2││ │└─┬─┘ │ │ │└─┬─┘ └─┬─┘│ │━━┿━━━━━┿━━│ │━━┿━━━━━┿━━│ └──┘ ┌─┴─┐│ └──┘ └──┘ │処理2││ └─┬─┘│ └──┘ *-----------------------------------------------------------------------* 解説:ア 処理1は、最上部にある太い線に戻されていない。したがって、処理2 が最上部の太い線に達した時点で、止まってしまう。 イ 処理1と処理2が交互に繰り返されるので、これが正解である。 ウとエ 下の太い線で、同期を取った後、処理1と処理2は、同時に開始される。 正解:イ ** =================================================================== ** 第2問 システム構成要素 分野−4-1 技術レベル−3 出題頻度−中 出典:SM16-07 デュプレックスシステムに関する記述として,適切なものはどれか。 ア 使用する資源と処理内容が同じならば,正常時には,デュプレックスシステム の現用系のスループットはデュアルシステムとほぼ同等となる。 イ 冗長なバックアップ用システムを使用するので,デュアルシステムよりも信頼 性は高くなるが,運用経費も増加する。 ウ ハードウェアを二重にもち,同じ処理を並列的に実行し,結果を一定時間ごと に比較照合する方式である。 エ 複数のプロセッサが主記憶や補助記憶などを共用し,一つのOSがシステム全体 を管理する方式である。 *-----------------------------------------------------------------------* 解説:ア 通常時は、本番系にオンライン処理などの高い信頼性が要求される処 理を行わせ、待機系(スタンバイシステム)にバッチ処理やプログラム開発を 行わせる。そして、本番系に異常が発生した場合には、待機系を本番系の代替 機として切り替えるものである。 イ デュアルシステムよりも信頼性が低く、安価である。 ウ デュアルシステムの説明である。 エ 密結合マルチプロセッサシステムの説明である。 正解:ア ** =================================================================== ** 第3問 データベース 分野−9-3 技術レベル−3 出題頻度−高 出典:SW16-71 “社員”表に存在する同姓同名の氏名を検索する SQL 文として,適切なものは どれか。 社員 ┌─────┬─────┬──────┬────┐ │ 社員番号 │ 氏名 │ 生年月日 │ 所属 │ ├─────┼─────┼──────┼────┤ │ 0001 │ 新井健二 │ 1950-02-04 │ 営業部 │ ├─────┼─────┼──────┼────┤ │ 0002 │ 鈴木太郎 │ 1955-03-13 │ 総務部 │ ├─────┼─────┼──────┼────┤ │ 0003 │ 佐藤 宏 │ 1961-07-11 │ 技術部 │ ├─────┼─────┼──────┼────┤ │ 0004 │ 田中 博 │ 1958-01-24 │ 企画部 │ ├─────┼─────┼──────┼────┤ │ 0005 │ 鈴木太郎 │ 1948-11-09 │ 営業部 │ ├─────┼─────┼──────┼────┤ │ : │ : │ : │ : │ └─────┴─────┴──────┴────┘ ア SELECT DISTINCT 氏名 FROM 社員 ORDER BY 氏名 イ SELECT 氏名, COUNT(*) FROM 社員 GROUP BY 氏名 ウ SELECT 氏名 FROM 社員 GROUP BY 氏名 HAVING COUNT(*) > 1 エ SELECT 氏名 FROM 社員 WHERE 氏名 = 氏名 *-----------------------------------------------------------------------* 解説:ア WHERE 句がないので、全社員を氏名順に並べて(ORDER BY 氏名)、 重複した氏名があれば一つにする(DISTINCT 氏名)。 イ WHERE 句がないので、全社員を氏名順に並べて(ORDER BY 氏名)、その氏名と、 件数(COUNT(*))を表示する。 ウ 氏名でグループ化し(GROUP BY 氏名)、グループ化されたものが2つ以上 ある(HAVING COUNT(*) > 1)場合、その氏名を選択する。氏名でグループ 化すると、同一氏名が集まり、それが2つの以上ある場合を指定している ので、同姓同名を検索していることになる。これが正解である。 エ WHERE 氏名 = 氏名 は、常に成り立つので、社員表の全社員の氏名がそ のまま選択される。 正解:ウ ** =================================================================== ** 第4問 ネットワーク 分野−10-3 技術レベル−3 出題頻度−中 出典:SW18-S-58 図のようなIPネットワークのLAN環境で,ホストAからホストBにパケットを送信す る。パケットがホストAからルータに伝送されるとき,パケット内のイーサネット フレームのあて先とIPデータグラムのあて先の組合せとして適切なものはどれか。 ここで,図中のMACn/IPmはホスト又はルータがもつインタフェースのMACアドレス とIPアドレスを示す。 ┌─────┐ │ ホストA │ └──┬──┘ MAC1/IP1 │ ■─────■■─────■■─────■ │ MAC3/IP3 ┌──┴──┐ │ ルータ │ └──┬──┘ │ MAC4/IP4 ■─────■■─────■■─────■ MAC2/IP2 │ ┌──┴──┐ │ ホストB │ 注:■■は、1つの長方形と └─────┘ 解釈してください。 イーサネットフレームのあて先 IPデータグラムのあて先  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ア MAC2 IP2 イ MAC2 IP3 ウ MAC3 IP2 エ MAC3 IP3 *-----------------------------------------------------------------------* 解説:本問は、ホストAからホストBに、パケットを送信するケースを考えている。 したがって、IPデータグラムのあて先IPアドレスは、ホストBのIPアドレス であるIP2になる。 ホストAは、ホストBのIPアドレス(IP2)を知っていることが大前提となる。 次の手順によって、送信する。 (1) ホストAは、ホストBのIPアドレスのネットワークアドレス部が、自分のIP アドレスのそれと一致していないので、ホストAに設定されている(もし くは、DHCPによって取得した)デェフォルトゲートウェイに、パケット を送信しようとする。 (2) ホストAにとってのデェフォルトゲートウェイは、ルータである。したが って、デェフォルトゲートウェイのIPアドレスは、ルータのホストA側の ものになる。本問では、IP3になる。 (3) LAN上でパケットを送信するには、MACアドレスが必要になる。ホストAが ルータのIP3に向かって、パケットを送信するには、IP3に対応するMAC3 が必要になる。そこで、ホストAは、ARP(Adress Resolution Protocol) をつかって、IP3をブロードキャストする。ルータは、IP3は自分のIPア ドレスなので、ARP要求に答え、MAC3をホストAに回答する。 (4) 上記(3)によって、MAC3を得たホストAは、ルータにパケットを送信する。 ここまでで、正解はウとわかる。しかし、このままで、ホストBまでパケ ットは、到着していない。ルータからホストBに、パケットが送信される 手順も付記しておく。 (5) ルータは、上記(4)で取得したパケットから、MACヘッダ部分を取り除き、 あて先IPアドレスが、IP2だと認識する。IP2は、IP4側に存在している ことをルーティングテーブルから知り、IP4側に渡す。 (6) LAN上でパケットを送信するには、MACアドレスが必要になる。ルータが ホストBのIP2に向かって、パケットを送信するには、IP2に対応するMAC2 が必要になる。そこで、ルータは、ARP(Adress Resolution Protocol) をつかって、IP2を、IP4側のLAN内にブロードキャストする。ホストBは、 IP2は自分のIPアドレスなので、ARP要求に答え、MAC2をルータAに回答す る。 (7) 上記(6)によって、MAC2を得たルータは、ホストBにパケットを送信する。 (8) ホストBは、パケットを受信し、MACヘッダ、IPヘッダ、TCPヘッダを取り ホストAが送信したデータを受け取る。 正解:ウ ** =================================================================== ** 第5問 セキュリティ 分野−11-2 技術レベル−3 出題頻度−中 出典:SW19-S-79 “JIS Q 27001:2006(ISO/IEC 27001:2005)情報セキュリティマネジメントシス テム―要求事項”に規定されているものはどれか。 ア ISMSが適切に運用されているかどうかを評価するために,定期的に外部監査 を受けなければならない。 イ 経営者の責任が重要であり,コミットメント,経営資源の提供,マネジメン トレビューなどに関与しなければならない。 ウ 附属書の管理策は,すべて適用しなければならない。 エ リスクアセスメントで明らかになったすべてのリスクに対して,リスク管理 策を適用しなければならない。 *-----------------------------------------------------------------------* 解説:ア ISMSが適切に運用されているかどうかを評価するために、定期的に内 部監査を実施しなければならない。 イ JIS Q 27001:2006 は、組織の情報セキュリティマネジメントシステム(ISMS) 構築、運用に関する第三者認証のための要求事項を記したISMS認証の規格で ある。 ISMSは、情報セキュリティ事故の発生を未然に防ぎ、またもしも事故が発生し た時は、その影響・損害を最小限に押さえて、組織が継続的に発展していく 為の仕組みである。そのISMSに対する第三者機関による認定がISMS認証制度で あり、JIS Q 27001:2006 は、その認証規格になっている。 JIS Q 27001:2006 は、経営者の責任を重要視しており、経営者は、コミット メント、経営資源の提供、マネジメントレビューなどに関与しなければなら ないとされている。 なお、JIS Q 27001:2006 は、2006年5月20日に発行され、旧認証基準であ るISMS認証基準(Ver.2.0)は、2007年11月に廃止された。 ウ 附属書の管理策は、ISMSを構築する組織が、取捨選択して適用する。 エ リスクアセスメントで明らかになったリスクのうち、セキュリティ要求事項 を達成するために対応しなければならないリスクを抽出し、そのリスク管理 策を適用する。 正解:イ ** =================================================================== ** 第6問 システム開発技術 分野−12-4 技術レベル−3 出題頻度−中 出典:SD15-15 分析設計図法には,データの流れを記述できるもの,処理の流れを記述できるも の,データと処理の両方の流れを記述できるものなどがある。分析設計図法のう ち,データの流れは記述できないが,処理の流れは記述できるものはどれか。 ア DFD イ E-R 図 ウ HCPチャート エ 状態遷移図 *-----------------------------------------------------------------------* 解説:ア DFDは、適用業務をデータの流れに注目して,視覚的に表現したもの である。データの流れのみを記述し、処理の流れは記述しない。 イ E-R 図は、業務を構成する物や概念(実体=Entity)と、それらの間の関連 (Relationship)によって、業務のデータ構造をモデル化した図である。 データの流れも、処理の流れも記述できない。 ウ HCPチャートは、Hierarchiacl Compact Description チャートの略であり、 構造化チャートの一つであり、データの流れは記述できないが、処理の流れ は記述できる。構造化チャートには、HCPチャート以外に、PSD,SPD,PAD, YAC IIなどがある。プログラムの流れを示す図表(プログラムフローチャー ト)だと思えばよい。 図例を見たい方は、下記を参照されたい。 http://www2.denshi.numazu-ct.ac.jp/mirsdoc/mirs97/05/sub/soft/hcp.html エ 状態遷移図は、名前のとおり、ある状態から別の状態に移るための条件を図 示したものである。時間の経過や状況の変化に基づいて,そのときの動作を 記述する。データの流れも、処理の流れも記述できない。 正解:ウ ** ========================= 与謝蕪村の俳句 ======================== ** 草の雨 祭の車 過ぎてのち *///////////////////////////////////////////////////////////////////////* 以下のワークショップ(セミナー)の受講者募集中! ITストラテジスト試験対策 第1回 平成21年 7月12日(日)論述式試験の攻め方・IT人材育成 第2回 平成21年 7月26日(日)記述式試験の攻め方・業務改善 第3回 平成21年 8月 9日(日)経営戦略・情報戦略・IT投資 第4回 平成21年 8月23日(日)システム全般構想の立案 第5回 平成21年 9月13日(日)個別システム化計画 第6回 平成21年10月 4日(日)システム分析・業務改革 ネットワークスペシャリスト試験対策 第1回 平成21年 7月19日(日)TCP/IP・ルーティング 第2回 平成21年 8月 2日(日)LAN・スイッチ・VLAN 第3回 平成21年 8月16日(日)ARP・DNS・DHCP 第4回 平成21年 9月20日(日)ADSL・PPPoE・携帯電話 詳しくは、http://zigen.cosmoconsulting.co.jp をアクセスしてください。 *///////////////////////////////////////////////////////////////////////* ■■ 示現塾 ■■ 高度に出る午前共通問題を解こう! 発行・編集責任者 金子 則彦 このメールマガジンを解除するには、 http://zigen.cosmoconsulting.co.jp/mailmag/mailmag_index.htm にてお手続きください。



