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2009/06/17

示現塾 高度に出る午前問題を解こう! (2009-06-17)

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            秋の情報処理技術者試験日まで、あと124日
  2009年06月17日(水)                                      本格版 1739号
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  これは,2009年秋の情報処理技術者試験のうち、応用情報技術者試験  午前問題
  及び高度試験  午前共通問題  に対応したものです。

  本日の問題テーマは,次の6つです。

  第1問−基礎理論            ・・・標本化定理に従った場合の最低伝送速度
  第2問−コンピュータ構成要素・・・磁気ディスク装置からの読取時間(計算)
  第3問−データベース        ・・・SQL文を実行して得られる行の数
  第4問−ネットワーク        ・・・IPv4のIPヘッダに含まれるもの
  第5問−セキュリティ        ・・・ISMS適合性評価制度における情報セキュ
                                    リティ基本方針
  第6問−システム開発技術    ・・・チェックディジットを付加する目的

** ------------------  やる気が出る(?)名言集  ----------------------- **

    あらゆる創造活動は、

    まずなによりも、破壊活動である。
                                                     (パブロ ピカソ)

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第1問  基礎理論
分野−1-4         技術レベル−3        出題頻度−中       出典:NW18-34

帯域 4kHz の音声信号を 8 ビットでディジタル符号化し伝送する場合,標本化
定理に従うと最低限必要とされる伝送速度は何kビット/秒か。

ア  8              イ  16              ウ  32              エ  64

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解説:アナログ波形のディジタル化は、(1)標本化  (2)量子化  (3)符号化の
    3段階で行う。

    (1)標本化は、アナログ波形を、その最高周波数の2倍の時間間隔でサンプ
        リングする。この2倍以上の時間間隔でサンプリングすれば、元のアナ
        ログ波形を完全に再現できることがわかっている。これをシャノンの定
        理という。

    (2)量子化は、サンプリングされた波形の高さ(振幅の大きさ)を数値化(整
        数化)することである。

    (3)符号化は、量子化されたデータを、"0","1"に置き換えディジタル化する
        ことである。

    問題の条件に従って計算する。

    (a)標本化
        本問では、帯域4kHz とされているので、その2倍の8k の時間間隔でサン
        プリングすればよい。8k であるから、1秒間に8,000回サンプリングする。

    (b)量子化・符号化
        サンプリングした1回の高さをそれぞれ8ビットで表せばよいので、
        8,000 × 8ビット= 64,000 = 64kビット/秒 になる。

正解:エ

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第2問  コンピュータ構成要素
分野−3-5         技術レベル−3        出題頻度−中       出典:CM15-05

表に示す仕様の磁気ディスク装置において,500バイトのデータの読取りに要する
平均時間は何ミリ秒か。

      ┌────────────┬─────────┐
      │ 回転数                 │ 5,000回転/分    │
      ├────────────┼─────────┤
      │ 平均シーク時間         │ 10.00ミリ秒      │
      ├────────────┼─────────┤
      │ 転送速度               │ 10Mバイト/秒    │
      ├────────────┼─────────┤
      │ コントローラの処理時間 │ 2.00ミリ秒       │
      └────────────┴─────────┘

ア  12.15          イ  16.05          ウ  18.05          エ  24.05

*-----------------------------------------------------------------------*
解説:磁気ディスク装置のアクセス時間は、次の計算によって算出する。

    アクセス時間=平均シーク時間+平均回転待ち時間+データ転送時間

    (1)平均シーク時間
       これは、問題に与えられている。10.00ミリ秒---(a)

    (2)平均回転待ち時間
       磁気ディスクは、回転している。回転待ち時間は、最大1回転、最小0回転、
       平均0.5回転になる。   
       問題文の想定から、回転数は、5,000回転/分なので、0.5回転するには、
       60秒÷5,000回転÷2=0.006秒=6ミリ秒---(b)

    (3)データ転送時間
       問題文は、転送時間を、10Mバイト/秒としている。500バイトのデータを
       読み取るためには、500÷10,000,000=0.00005秒=0.05ミリ秒  ---(c)

    (a)+(b)+(c)=10.00+6+0.05=16.05ミリ秒

    問題文にあるコントローラの処理時間を加算すべきかどうか迷うが、これも
    データ読み取りには必要と考えて加算する。

    16.05+2.00=18.05ミリ秒

正解:ウ

** =================================================================== **
第3問  データベース
分野−9-3         技術レベル−4        出題頻度−中       出典:DB17-36

“製品”表と“在庫”表に対し,次のSQL文を実行した結果として得られる表の
行数は幾つか。

SELECT 製品番号 FROM 製品
    WHERE NOT EXISTS(SELECT 製品番号 FROM 在庫
                WHERE 在庫数 > 30 AND 製品.製品番号 = 在庫.製品番号)

 製品                                    在庫
┌────┬────────┬───┐  ┌─────┬────┬───┐
│製品番号│     製品名     │ 単価 │  │倉庫コード│製品番号│在庫数│
├────┼────────┼───┤  ├─────┼────┼───┤
│ AB1805 │CD-ROMドライブ  │15,000│  │   WH100  │ AB1805 │   20 │
├────┼────────┼───┤  ├─────┼────┼───┤
│ CC5001 │ディジタルカメラ│65,000│  │   WH100  │ CC5001 │  200 │
├────┼────────┼───┤  ├─────┼────┼───┤
│ MZ1000 │プリンタA       │54,000│  │   WH100  │ ZZ9900 │  130 │
├────┼────────┼───┤  ├─────┼────┼───┤
│ XZ3000 │プリンタB       │78,000│  │   WH101  │ AB1805 │  150 │
├────┼────────┼───┤  ├─────┼────┼───┤
│ ZZ9900 │イメージスキャナ│98,000│  │   WH101  │ XZ3000 │   30 │
└────┴────────┴───┘  ├─────┼────┼───┤
                                        │   WH102  │ XZ3000 │   20 │
                                        ├─────┼────┼───┤
                                        │   WH102  │ ZZ9900 │   10 │
                                        ├─────┼────┼───┤
                                        │   WH103  │ CC5001 │   40 │
                                        └─────┴────┴───┘

ア  1               イ  2               ウ  3               エ  4

*-----------------------------------------------------------------------*
解説:相関副問合せの問題である。相関副問合せとは、カッコ内のSELECT文
    (これを副問合せという)のWHERE句内に、カッコの外にあるSELECT文の
    FROM句で指定された表名が使用されている場合をいう。

    本問の場合は、カッコの外にあるSELECT文のFROM句 製品が、カッコ内の
    SELECT文のWHERE句内の製品.製品番号として指定されている。

    この相関副問合せの場合は、まずカッコの外にあるSELECT文に従って、
    行が取り出され、その行に基づいて、カッコ内のSELECT文が評価される。
    (1) カッコ内のSELECT文のWHERE句が真になる場合
            カッコ内のSELECT文を抜け、カッコの外にあるSELECT文に従っ
            て、次の行が取り出され、再び、カッコ内の評価に入る。
    (2) カッコ内のSELECT文のWHERE句が偽になる場合
            カッコ内のSELECT文に従って、次の行を評価する。
            (a) その行も偽ならば、さらに(2)を続ける。
            (b) その行が真ならば、(1)と同様にする。
            (c) 最後の行まで評価したが、その行が偽の場合は、(1)と同様
                にする。

    この制御の流れに従って、本文をシミュレートすると

    (1) 製品表の1行目を取り出す
        (a) 在庫表の1行目を取り出す
            製品番号(AB1805) = 製品.製品番号(AB1805),在庫数(20) < 30
            →偽である。    
        (b) 在庫表の2行目を取り出す
            製品番号(CC5001) <> 製品.製品番号(AB1805),在庫数(200) > 30
            →偽である。    
        (c) 在庫表の3行目を取り出す
            製品番号(ZZ9900) <> 製品.製品番号(AB1805),在庫数(130) > 30
            →偽である。 
        (d) 在庫表の4行目を取り出す
            製品番号(AB1805) = 製品.製品番号(AB1805),在庫数(150) > 30
            →真である。カッコ内のSELECT文を抜ける。NOT EXISTS  が指定
              されているので判定して、偽である。従って、カッコ外の
              SELECT文は、実行されず、製品番号は表示されない。

    (2) 製品表の2行目を取り出す
        (a) 在庫表の1行目を取り出す
            製品番号(AB1805) <> 製品.製品番号(CC5001),在庫数(20) < 30
            →偽である。    
        (b) 在庫表の2行目を取り出す
            製品番号(CC5001) = 製品.製品番号(CC5001),在庫数(200) > 30
            →真である。カッコ内のSELECT文を抜ける。NOT EXISTS  が指定
              されているので判定して、偽である。従って、カッコ外の
              SELECT文は、実行されず、製品番号は表示されない。

    (3) 製品表の3行目を取り出す
        (a) 在庫表の1行目を取り出す
            製品番号(AB1805) <> 製品.製品番号(MZ1000),在庫数(20) < 30
            →偽である。    
        (b) 在庫表の2行目を取り出す
            製品番号(CC5001) <> 製品.製品番号(MZ1000),在庫数(200) > 30
            →偽である。    
        (c) 在庫表の3行目を取り出す
            製品番号(ZZ9900) <> 製品.製品番号(MZ1000),在庫数(130) > 30
            →偽である。    
                            :
                            :   
        (h) 在庫表の8行目を取り出す
            製品番号(CC5001) <> 製品.製品番号(MZ1000),在庫数(40) > 30
            →偽である。 最後の行まで偽だったので、カッコ内のSELECT文を
              抜ける。NOT EXISTS  が指定されているので判定して、真である。
              従って、カッコ外のSELECT文が実行され、製品番号が表示される。

      以下、同様に製品の最終行である5行目まで処理を続ける。
      そうすると製品番号が表示されるのは、MZ1000とXZ3000の2つだけである
      とわかる。

    NOT EXISTS --- EXISTS 以降の副問合せが真になる場合が一つでもあれば
                    偽とする。副問合せがすべてが偽になる場合だけ、真と
                    とする。

正解:イ

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第4問  ネットワーク
分野−10-3        技術レベル−4        出題頻度−中       出典:NW18-22

IPv4 の IP ヘッダに含まれるものはどれか。

ア  あて先 MAC アドレス               イ  あて先ポート番号

ウ  シーケンス番号                    エ  生存時間(TTL)

*-----------------------------------------------------------------------*
解説:ア  あて先 MAC アドレスは、イーサヘッダ(MAC ヘッダ)に含まれている。

イ  あて先ポート番号は、TCP ヘッダに含まれている。

ウ  シーケンス番号は、TCP ヘッダに含まれている。

エ  IPv4 の IP ヘッダは、以下のようになっている。

    0    4     8           16     19                   31ビット
   ┌──┬──┬─────┬─────────────┐
   │(a) │(b) │   (c)    │        パケット長        │
   ├──┴──┴─────┼──┬──────────┤
   │        識別子        │(d) │        (e)         │
   ├─────┬─────┼──┴──────────┤
   │ 生存期間 │   (f)    │   ヘッダチェックサム     │
   ├─────┴─────┴──┴──────────┤
   │               送信元 IP アドレス                 │
   ├─────────────────────────┤
   │               あて先 IP アドレス                 │
   ├──────────────┬──────────┤
   │        オプション          │     パディング     │
   └──────────────┴──────────┘
     (a)−バージョン  (b)−ヘッダ長    (c)−サービスタイプ
     (d)−フラグ      (e)−フラグメントオフセット
     (f)−プロトコル番号

正解:エ

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第5問  セキュリティ
分野−11-2        技術レベル−3        出題頻度−中       出典:AP21-S-40

ISMS 適合性評価制度における情報セキュリティ基本方針に関する記述のうち,適
切なものはどれか。

ア  重要な基本方針を定めた機密文書であり,社内の関係者以外の目に触れない
    ようにする。

イ  情報セキュリティのための経営陣の方向性及び支持を規定する。

ウ  セキュリティの基本方針を述べたものであり,ビジネス環境や技術が変化し
    ても変更してはならない。

エ  特定のシステムについてリスク分析を行い,そのセキュリティ対策とシステ
    ム運用の詳細を記述したものである。

*-----------------------------------------------------------------------*
解説:ア  情報セキュリティ基本方針の公開は、企業などの組織が取組みとして、
    一定の対策を行っていることを意味する。したがって、情報セキュリティに
    対する姿勢を示す意味で重要であり、可能な範囲で公開することが望ましい。 

イ  ISMS適合性評価制度は、企業が運用しているISMSが、国際標準規格である
    “ISO/IEC 27001”に準拠していることを認定する制度であり、財団法人
    日本情報処理開発協会(JIPDEC)が運用している。

    情報セキュリティ基本方針は、事業の特徴、組織、その所在地、資産及び
    技術を考慮して策定する。また、これは、経営陣の方向性や支持を規定して
    いるとも言える。

ウ  セキュリテイの基本方針を述べたものであり、ビジネス環境や技術の変化に
    応じて変更しなければならない。

エ  特定のシステムについてのセキュリティ対策やシステム運用の詳細を記述し
    たものではない。企業などの組織全体に関するものである。

正解:イ

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第6問  システム開発技術
分野−12-4        技術レベル−3        出題頻度−中       出典:CM15-27

コードにチェックディジットを付加する目的はどれか。

ア  コードの入力誤りや読取り誤りを検出する。

イ  コードの入力時間を短縮する。

ウ  入力されたコードの重複を検出する。

エ  入力されたコードの文字種を検査する。

*-----------------------------------------------------------------------*
解説:チェックディジットは、データの入力ミスを防ぐために付加する英数字の
    ことである。たとえば、入力データの合計値をチェックディジットとして末
    尾に付加しておくと、入力時に入力データの合計値を計算し、チェックディ
    ジットと異なる場合には、何らかの入力ミスが発生していることを判断でき
    る。 

      例えば、バーコードとして各商品に付いているJAN(Japan Article Number)
    コードにも、チェックディジットは付加されている。

    JAN コードは、次の13 桁で構成されている。
    1-2 : 国コード    (日本は49と45が割り当てられている)
    3-7 : メーカコード
    8-12: 商品コード
    13  : チェックデジット

    JANコードのチェックディジットは、モジュラス10 という方法で計算される。
    次のような計算例になる。

    コード    4   9   0   1   2   3   4   5   6   7   8   9  
              ×  ×  ×  ×  ×  ×  ×  ×  ×  ×  ×  ×
    ウェイト   1   3   1   3   1   3   1   3   1   3   1   3  

    合計       4  +27 +0  +3  +2  +9  +4  +15 +6  +21 +8 +27 = 126 

    126(合計)÷ 10(モジュラス)= 12  余り  6 
    10 − 6(余り)= 4(チェックディジット) 

    完成したコード
               4   9   0   1   2   3   4   5   6   7   8   9   4 

正解:ア

** =========================  与謝蕪村の俳句  ======================== **


                    寂として  客の絶え間の  ぼたん哉


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  発行・編集責任者      金子  則彦

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