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2009/06/16

示現塾 高度に出る午前問題を解こう! (2009-06-16)

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            秋の情報処理技術者試験日まで、あと125日
  2009年06月16日(火)                                      本格版 1738号
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  これは,2009年秋の情報処理技術者試験のうち、応用情報技術者試験  午前問題
  及び高度試験  午前共通問題  に対応したものです。

  本日の問題テーマは,次の6つです。

  第1問−基礎理論            ・・・パルス符号変調(PCM)(計算)サンプリ
                                    ング間隔
  第2問−コンピュータ構成要素・・・ブロック長と検索時間の関係
  第3問−データベース        ・・・SQL文が示す関係演算の組合せ
  第4問−ネットワーク        ・・・IPv4のIPアドレス
  第5問−セキュリティ        ・・・BS7799-2 セキュリティ管理システム構築
                                    の枠組み
  第6問−システム開発技術    ・・・チェックディジットによってエラーと判定
                                    されるもの

** ------------------  やる気が出る(?)名言集  ----------------------- **

    真面目とは、実行するということだ。
                                                          (夏目漱石)

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第1問  基礎理論
分野−1-4         技術レベル−3        出題頻度−中       出典:SW19-A-55

PCM伝送方式によって音声をサンプリング(標本化)して8ビットのディジタル
データに変換し,圧縮処理しないで転送したところ,転送速度は64,000ビット
/秒であった。このときサンプリング間隔は何マイクロ秒か。

ア  15.6              イ  46.8            ウ  125            エ  128

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解説:パルス符号変調(PCM:Pulse Code Modulation)は、アナログ波形の音声や
    映像信号をディジタル化(パルス化)し、また逆に元のアナログ波形に戻す
    方式の一つである。アナログ波形のディジタル化は、(1)標本化  (2)量子化
    (3)符号化の3段階で行う。

    (1)標本化は、アナログ波形を、その最高周波数の2倍の時間間隔でサンプ
        リングする。この2倍以上の時間間隔でサンプリングすれば、元のアナ
        ログ波形を完全に再現できることがわかっている。これをシャノンの定
        理という。

    (2)量子化は、サンプリングされた波形の高さ(振幅の大きさ)を数値化(整
        数化)することである。

    (3)符号化は、量子化されたデータを、"0","1"に置き換えディジタル化する
        ことである。

    本問の場合、次のように計算される。

    (4)標本化
        本問では、最高周波数は、問われていないので無視し、問われている
        サンプリング間隔を、X とすると、1秒間に必要なサンプリング回数は、
        サンプリング間隔の逆数である 1/X になる。

    (5)量子化・符号化
        サンプリングした1回の高さをそれぞれ8ビットで表し、64k ビット/秒
        で転送するので、(1/X) × 8 = 64,000  ビット  になる。

        式を整えると、X = 8 ÷ 64,000 = 125 マイクロ秒  になる。

正解:ウ

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第2問  コンピュータ構成要素
分野−3-5         技術レベル−3        出題頻度−中       出典:NW17-06

磁気ディスクのレコードを,乱呼出しで検索するプログラムがある。このアクセ
ス時間の大部分は,位置決め時間と回転待ち時間と転送時間からなり,同一ブロ
ック内の複数レコードを同時に乱呼出しで検索することはない。ブロック長と検
索時間の関係に関する説明のうち,適切なものはどれか。ここで,位置決め時間
と回転待ち時間はブロック長に依存しないものとする。

ア  ブロック長の大小は,検索時間に影響を与えない。

イ  ブロック長を大きくしても,レコード当たりの転送時間は一定であるので,
    検索時間は変わらない。

ウ  ブロック長を大きくすると,ブロックの転送時間が長くなり,その分だけ,
    検索時間は長くなる。

エ  ブロック長を調整するよりも,バッファリングとディスクキャッシュを導入
    する方が,検索時間短縮に効果的である。

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解説:ア  ブロック長の大小は、検索時間に影響を与える。

イ  ブロック長を大きくすると、レコード当たりの転送時間も長くなり、検索時
    間は長くなる。

ウ  問題に出てくる用語を整理してみる。

    1)位置決め時間---磁気ヘッドが該当するトラックの位置に移動する時間

    2)回転待ち時間---トラックが回転して、磁気ヘッドが該当するセクタの先頭
                      に来るまでの時間

    3)転送時間---磁気ヘッドがデータの最後まで読み取る時間

    1ブロックは、複数レコードからなり、ブロックが入出力を行う単位である。
    また、本問では、「同一ブロック内の複数レコードを同時に乱呼出しで検索
    することはない。」としているので、1レコードを乱呼び出しする場合、1
    ブロックを読み出さねばならないことが分かる。

    したがって、ブロック長を大きくすると、ブロックの転送時間が長くなり、そ
    の分だけ、検索時間は長くなる。また、この場合、位置決め時間と回転待ち時
    間は変わらない。

エ  バッファリングとディスクキャッシュを導入すると、検索時間短縮に効果があ
    る。しかし、キャッシュのヒット率を計算しないと、ブロック長の調整よりも
    効果的かどうかはわからない(=一概に効果的とは言い切れない)。

正解:ウ

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第3問  データベース
分野−9-3         技術レベル−3        出題頻度−中       出典:SW18-A-65

次のSQL文は,和,差,直積,射影,選択の関係演算のうち,どの関係演算の組合
せで表現されるか。ここで,====部分は主キーを表す。

    SELECT  納品. 顧客番号, 顧客名 FROM 納品, 顧客
        WHERE  納品. 顧客番号 = 顧客. 顧客番号

   納品                               顧客
  ┌────┬────┬────┐   ┌────┬────┐
  │商品番号│顧客番号│納品数量│   │顧客番号│ 顧客名 │
  └====┴====┴────┘   └====┴────┘

ア  差,選択,射影                イ  差,直積,選択

ウ  直積,選択,射影              エ  和,直積,射影

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解説:「FROM 納品,顧客」は、納品と顧客の直積を作っている。
    「WHERE 納品.顧客番号=顧客.顧客番号」は、納品と顧客を結合し、その
    結果として、選択をしている。
    「SELECT 納品.顧客番号,顧客名」は、特定の列を射影している。

    和演算をするSQLのキーワードは、UNIONであり、差演算のキーワードは、
    EXCEPTである。それが含まれていないことからも、ア・イの各選択肢が正し
    くないことがわかる。

正解:ウ

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第4問  ネットワーク
分野−10-3        技術レベル−3        出題頻度−中       出典:SW18-S-51

IPv4のIPアドレスに関する記述のうち,適切なものはどれか。

ア  IPアドレスのクラス分けは,32ビットのうちの先頭2ビットによって,クラス
    AからクラスDまでの四つのクラスに識別される。

イ  IPアドレスは32ビットであり,8ビットごとに四つの部分に分けて,16進数で
    表記する。

ウ  IPアドレスは32ビットであり,クラスA,クラスB及びクラスCのアドレスフィ
    ールドは,ネットワークアドレス部とホストアドレス部とに分かれる。

エ  限られたIPアドレス空間を有効に利用するために,32ビットのうちのネット
    ワークアドレス部を分割して一部をサブネットアドレス部として使用する。

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解説:ア  IPアドレスのクラス分けは、32ビットのうちの先頭1〜4ビットによっ
    て、クラスAからクラスDまでの四つのクラスに識別される。

イ  IPアドレスは32ビットであり、8ビットごとに四つの部分に分けて、10進数で
    表記する。

ウ  クラスA〜Cのアドレスフィールドは、次のとおりである。

                前半:ネットワークアドレス部    後半:ホストアドレス部
              ┌─────┬─────────────────────┐
    クラスA  │0 8ビット│              24ビット                  │
              └─────┴─────────────────────┘
              ┌────────────┬──────────────┐
    クラスB  │10      16ビット      │        16ビット          │
              └────────────┴──────────────┘
              ┌───────────────────┬───────┐
    クラスC  │110      24ビット                   │   8ビット   │
              └───────────────────┴───────┘

エ  限られたIPアドレス空間を有効に利用するために、32ビットのうちのホスト
    アドレス部を分割し、一部をサブネットアドレス部として使用する。

正解:ウ

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第5問  セキュリティ
分野−11-2        技術レベル−3        出題頻度−中       出典:AU16-19

BS 7799-2 におけるセキュリティ管理システム構築の枠組みは,(1)〜(6)のステ
ップからなる。正しい順番はどれか。

(1)  実施すべき管理目的及び管理策を選択・追加する。
(2)  情報セキュリティ管理システムの適用範囲を決める。
(3)  適用宣言書を作成する。
(4)  セキュリティポリシを定める。
(5)  リスクアセスメントを行う。
(6)  リスクを管理する。

ア  (3)→(4)→(2)→(6)→(5)→(1)

イ  (3)→(4)→(5)→(6)→(1)→(2)

ウ  (4)→(2)→(1)→(6)→(5)→(3)

エ  (4)→(2)→(5)→(6)→(1)→(3)

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解説:BS 7799-2 は、英国(イギリス)で作成されたセキュリティの規格である。
    
    このBS 7799-2 をISO化した(国際基準化した)ものが、ISO/IEC 17799 である。
    さらに、ISO/IEC17799が日本語に翻訳され、日本工業規格(JIS化)として策定
    されたものが、JIS X 5080である。

    BS 7799-2 は、次の順番でセキュリティ管理システムを構築する。

    (4) セキュリティポリシを定める。
    (2) 情報セキュリティ管理システムの適用範囲を決める。
    (5) リスクアセスメントを行う。
    (6) リスクを管理する。
    (1) 実施すべき管理目的及び管理策を選択・追加する。
    (3) 適用宣言書を作成する。

    したがって、選択肢エが正しい。

    注:上記の順番は、BS 7799-2の1999年版によるものです。
        最新版の2002年版では、異なっています。
        JIS X 5080は、2006に廃止され、JIS Q 27002 に改訂されました。

正解:エ

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第6問  システム開発技術
分野−12-4        技術レベル−3        出題頻度−中       出典:NW18-17

あるシステムでは,次の計算方式で“社員コード”に付与する検査数字(チェッ
クディジット)を求めている。検査数字を用いたチェックによって,エラーと判
定される社員コードはどれか。

              ┌──┬──┬──┬──┬──┐
    社員コード│    │    │    │    │    │
              └──┴──┴──┴──┴──┘
                 ↑コード本体(4けた)   ↑検査数字(1けた)

〔検査数字の計算方式〕
(1)上位のけたから順に,4,3,2,1の重み付けを行い,乗算する
(2)(1)の結果を加算する
(3)10で除算し,剰余を検査数字とする

ア  13127          イ  21121          ウ  37183        エ  49150

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解説:チェックディジットは、データの入力ミスを防ぐために付加する英数字の
    ことである。たとえば、入力データの合計値をチェックディジットとして末
    尾に付加しておくと、入力時に入力データの合計値を計算し、チェックディ
    ジットと異なる場合には、何らかの入力ミスが発生していることを判断でき
    る。 

      例えば、バーコードとして各商品に付いているJAN(Japan Article Number)
    コードにも、チェックディジットは付加されている。

    〔検査数字の計算方式〕にしたがって、各選択肢のチェックディジットを計
    算する。

ア  1×4 + 3×3 + 1×2 + 2×1 = 17  17÷10 余り 7 --- OK

イ  2×4 + 1×3 + 1×2 + 2×1 = 15  15÷10 余り 5 --- エラー

ウ  3×4 + 7×3 + 1×2 + 8×1 = 43  43÷10 余り 3 --- OK

エ  4×4 + 9×3 + 1×2 + 5×1 = 50  50÷10 余り 0 --- OK

正解:イ

** =========================  与謝蕪村の俳句  ======================== **


                     若葉して  水白く麦  黄ばみたり


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  発行・編集責任者      金子  則彦

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