2009/01/05
示現塾 高度に出る午前問題を解こう! (2009-01-05)
*-----------------------------------------------------------------------* ■■ 示現塾 ■■ 高度に出る午前共通問題を解こう! システム監査,プロジェクトマネージャなど,各種セミナー開催・受付中! 午後問題や解答用紙のダウンロード http://zigen.cosmoconsulting.co.jp 春の情報処理技術者試験日まで、あと104日 2009年1月5日(月) 本格版 1590号 ** =================================================================== ** これは,2009年春の情報処理技術者試験のうち、応用情報技術者試験 午前問題 及び高度試験 午前共通問題 に対応したものです。 本日の問題テーマは,次の6つです。 第1問−アルゴリズムとプログ ラミング ・・・平均探索回数 第2問−システム構成要素 ・・・グリッドコンピューティング 第3問−データベース ・・・自然結合した結果表 第4問−ネットワーク ・・・サブネットマスクを誤って設定したとき に発生する事象 第5問−セキュリティ ・・・セキュリティコントロール予防・検知・ 復旧−復旧に該当 第6問−システム開発技術 ・・・ドライバ又はスタブの機能 ** ------------------ やる気が出る(?)名言集 ----------------------- ** 下足番を命じられたら、日本一の下足番になってみろ。 そうしたら、誰も君を下足番にしておかぬ。 (小林 一三) ** =================================================================== ** 第1問 アルゴリズムとプログラミング 分野−2-2 技術レベル−3 出題頻度−中 出典:SW17-S-13 相異なるn個のデータが昇順に整列された表がある。この表をm個ごとのブロック に分割し,各ブロックの最後尾のデータだけを線形探索することによって,目的 のデータの存在するブロックを探し出す。次に,当該ブロック内を線形探索して 目的のテータを探し出す。このときの平均探索回数はどれか。ここで,m<nとし, 目的のテータは必ず表の中に存在するものとする。 n n n m n ア ―― イ ―― ウ m + ―― エ ―― + ―― m 2m m 2 2m *-----------------------------------------------------------------------* 解説:線形探索法は、単純に先頭から探索するデータを一つずつ調べていく方法で ある。n個のデータがある場合の線形探索法の比較回数は、最低1回、最大n−1 回、平均n÷2回になる。 本問では、2段階の検索をするので、その条件に照らして考えていく。 (1)目的のデータが存在するブロックを探す m個ごとのブロックに分割し,各ブロックの最後尾のデータだけを線形探索 する。ブロックの個数は、n÷m個であるので、各ブロックの最後尾のデー タだけを調べると、n÷m回が必要になる。しかし、本問では、データは、 昇順に並んでいるため、比較している間に、目的のデータの値と各ブロッ クの最後尾のデータの値を比較し、もし、目的のデータの値>各ブロック の最後尾のデータの値になった時点で、それ以上、後ろには、目的のデー タがないとわかる。目的のデータは、様々なので、線形探索する確率は平 均化され、(n÷m)÷2回 = n÷2m回が必要な平均比較回数になる。 (2)存在したブロックの中から目的のデータを探す 通常の線形探索の比較回数になるので、平均比較回数は、m÷2回になる。 (3)上記2段階の平均比較回数を合計する。 n÷2m + m÷2 = m/2 + n/2m となり、選択肢エが正解になる。 正解:エ ** =================================================================== ** 第2問 システム構成要素 分野−4-1 技術レベル−3 出題頻度−中 出典:SW18-A-22 グリッドコンピューティングを説明したものはどれか。 ア OS を実行するプロセッサ,アプリケーションを実行するプロセッサという ように,それぞれの役割が決定されている複数のプロセッサによって処理を 分散する方式である。 イ PC から大型コンピュータまで,ネットワーク上にある複数のプロセッサに 処理を分散する方式である。 ウ カーネルプロセスとユーザプロセスとの区別がなく,複数のプロセッサが基 本的に同等なものとして振る舞うことができる処理方式である。 エ プロセッサ上でスレッド(プログラムの実行単位)レベルの並列化を実現し, プロセッサの利用効率を高める方式である。 *-----------------------------------------------------------------------* 解説:ア 非対称型マルチプロセッサ方式の説明である。 イ グリッドコンピューティングは、統一されたプロトコルにより複数のコンピ ュータをネットワークで結び、ネットワーク上に仮想的に1台の巨大コンピュ ータを構築する仕組みのことである。 1万台といった多数のパソコンをネットワークで接続し、スーパコンピュー タ並みの性能を引き出すものもある。 ウ 対称型マルチプロセッサ方式の説明である。 エ マルチスレッド方式の説明である。 正解:イ ** =================================================================== ** 第3問 データベース 分野−9-3 技術レベル−4 出題頻度−高 出典:DB19-27 関係“履修”と関係“担当”を自然結合した結果はどれか。 履修 担当 ┌────┬────┐ ┌────┬────┐ │ 学生 │ 科目 │ │ 科目 │ 教官 │ ├────┼────┤ ├────┼────┤ │山田太郎│情報処理│ │情報処理│鈴木一郎│ ├────┼────┤ ├────┼────┤ │山田太郎│ 代数 │ │ 代数 │斎藤正樹│ ├────┼────┤ └────┴────┘ │加藤花子│情報処理│ └────┴────┘ ア ┌─────┬─────┬─────┐ │ 学生 │ 科目 │ 教官 │ ├─────┼─────┼─────┤ │ 山田太郎 │ 情報処理 │ 鈴木一郎 │ ├─────┼─────┼─────┤ │ 山田太郎 │ 代数 │ 斎藤正樹 │ ├─────┼─────┼─────┤ │ 加藤花子 │ 情報処理 │ 鈴木一郎 │ └─────┴─────┴─────┘ イ ┌─────┬─────┬─────┬─────┐ │履修.学生 │履修.科目 │担当.科目 │担当.教官 │ ├─────┼─────┼─────┼─────┤ │ 山田太郎 │ 情報処理 │ 情報処理 │ 鈴木一郎 │ ├─────┼─────┼─────┼─────┤ │ 山田太郎 │ 代数 │ 代数 │ 斎藤正樹 │ ├─────┼─────┼─────┼─────┤ │ 加藤花子 │ 情報処理 │ 情報処理 │ 鈴木一郎 │ └─────┴─────┴─────┴─────┘ ウ ┌─────┬─────┬─────┬─────┐ │履修.学生 │履修.科目 │担当.科目 │担当.教官 │ ├─────┼─────┼─────┼─────┤ │ 山田太郎 │ 情報処理 │ 代数 │ 斎藤正樹 │ ├─────┼─────┼─────┼─────┤ │ 山田太郎 │ 代数 │ 情報処理 │ 鈴木一郎 │ ├─────┼─────┼─────┼─────┤ │ 加藤花子 │ 情報処理 │ 代数 │ 斎藤正樹 │ └─────┴─────┴─────┴─────┘ エ ┌─────┬─────┬─────┬─────┐ │履修.学生 │履修.科目 │担当.科目 │担当.教官 │ ├─────┼─────┼─────┼─────┤ │ 山田太郎 │ 情報処理 │ 情報処理 │ 鈴木一郎 │ ├─────┼─────┼─────┼─────┤ │ 山田太郎 │ 情報処理 │ 代数 │ 斎藤正樹 │ ├─────┼─────┼─────┼─────┤ │ 山田太郎 │ 代数 │ 情報処理 │ 鈴木一郎 │ ├─────┼─────┼─────┼─────┤ │ 山田太郎 │ 代数 │ 代数 │ 斎藤正樹 │ ├─────┼─────┼─────┼─────┤ │ 加藤花子 │ 情報処理 │ 情報処理 │ 鈴木一郎 │ ├─────┼─────┼─────┼─────┤ │ 加藤花子 │ 情報処理 │ 代数 │ 斎藤正樹 │ └─────┴─────┴─────┴─────┘ *-----------------------------------------------------------------------* 解説:自然結合は、結合するキーとなる列(この場合は、科目)が結果表に重複 して現れない“自然な感じがする”結合である。我々が普通に考える結合と 思ってよい。 従って、選択肢イ,ウ,エのように、履修.科目、担当.科目のように、科目 が2つ現れるものは誤りであり、正解は、選択肢アになる。 正解:ア ** =================================================================== ** 第4問 ネットワーク 分野−10-3 技術レベル−3 出題頻度−中 出典:SW19-S-53 本問は、図表を含みますので、下記をクリックしてください。 http://zigen.cosmoconsulting.co.jp/mailmag/pic/2009-01-05-4.htm *-----------------------------------------------------------------------* 解説:ア ADSLモデムはクライアントAにUSBで接続しているので、LANとは関係が なく、サブネットマスクの設定を誤っていても、ADSLモデムを経由してイン ターネットにアクセスできる。 イ クライアントAのサブネットマスクは、誤って255.255.0.0と設定されている。 したがって、IPアドレスの先頭から16ビット目までがネットワークアドレス 部になる。クライアントAとBのIPアドレスの先頭から16ビット目までは、と もに 10.1 であるから、クライアントAとB は、同一ネットワーク内(LAN1)に いると、クライアントAは判断する。したがって、クライアントAは、クライ アントB と通信できる。 ウ 選択肢イと同様の理由により、クライアントAは、データベースサーバDにアク セスできる。 エ 選択肢イと同様の理由により、クライアントAは、プリントサーバCと同一ネッ トワーク内(LAN1)にいると、クライアントAは判断してしまう。しかし、プリ ントサーバCは、同一ネットワーク内(LAN1)にいないので、出力できなくなる。 もし、クライアントAのサブネットマスクが、正しく255.255.255.0と設定し てあったとすると、IPアドレスの先頭から24ビット目までがネットワークアド レス部になる。クライアントAのIPアドレスの先頭から24ビット目までは、10. 1.1 であり、プリントサーバCのIPアドレスの先頭から24ビット目までは、10. 1.2 であり、異なっている。したがって、クライアントA は、プリントサーバ Cが同一ネットワーク内(LAN1)にいないと判断し、デフォルトゲートウェイで るルータにデータを送信する。ルータは、プリントサーバCがLAN2側にいると 判断し、データをLAN2のルーティングする。これによって、プリントサーバC は、クライアントAから送信されたデータを受取り、出力する。 正解:エ ** =================================================================== ** 第5問 セキュリティ 分野−11-2 技術レベル−3 出題頻度−中 出典:SV18-50 情報システムのセキュリティコントロールを予防,検知,復旧の三つに分けた 場合,復旧に該当するものはどれか。 ア オンラインアクセスにおけるパスワードの利用 イ コンピュータオペレータとプログラマの職務分離 ウ コンピュータセンタのコンティンジェンシープラン エ メッセージ認証 *-----------------------------------------------------------------------* 解説:ア 予防に該当する。 イ 予防に該当する。 ウ コンティンジェンシープランは、緊急時対応計画であり、セキュリティコン トロールの復旧に該当する。 エ 検知に該当する。 正解:ウ ** =================================================================== ** 第6問 システム開発技術 分野−12-6 技術レベル−3 出題頻度−高 出典:SW19-S-44 テストで使用されるドライバ又はスタブの機能のうち,適切なものはどれか。 ア スタブは,テスト対象モジュールからの戻り値を表示・印刷する。 イ スタブは,テスト対象モジュールを呼び出すモジュールである。 ウ ドライバは,テスト対象モジュールから呼び出されるモジュールである。 エ ドライバは,テスト対象モジュールに引数を渡して呼び出す。 *-----------------------------------------------------------------------* 解説:ア ドライバは、テスト対象モジュールからの戻り値を表示・印刷する。 イ ドライバは、テスト対象モジュールを呼び出すモジュールである。 ウ スタブは、テスト対象モジュールから呼び出されるモジュールである。 エ ドライバは、ボトムアップテストでの未開発の上位のモジュールを代行する ものである。結合テストをボトムアップ方式で行う場合、下位のモジュール (呼ばれる側のモジュール)から、上位のモジュール(呼ぶ側のモジュール) に向かってテストする。 下位のモジュールをテスト対象モジュールとしている時、上位の非テスト 対象モジュールが必要になる。その上位の非テスト対象モジュールを、“ド ライバ”と呼んでいる。 したがって、ドライバは、テスト対象モジュールに引数を渡して呼び出す ことになる。 正解:エ ** ========================= 小林一茶の俳句 ======================== ** 供部屋が さわぎ勝ちなり 年始酒 *///////////////////////////////////////////////////////////////////////* 以下のワークショップ(セミナー)の受講者募集中! プロジェクトマネージャ試験対策 Cコース 第1回 平成21年 1月25日(日)論述式試験の攻め方・組織要員管理 第2回 平成21年 2月11日(祝)記述式試験の攻め方・品質管理 第3回 平成21年 3月 1日(日)契約管理・レビュー 第4回 平成21年 3月15日(日)進捗管理・EVM 第5回 平成21年 3月29日(日)リスク・変更管理 Dコース 第1回 平成21年 2月 1日(日)論述式試験の攻め方・組織要員管理 第2回 平成21年 2月15日(日)記述式試験の攻め方・品質管理 第3回 平成21年 3月 8日(日)契約管理・レビュー 第4回 平成21年 3月20日(祝)進捗管理・EVM 第5回 平成21年 4月 5日(日)リスク・変更管理 注:CコースとDコースは日程が違うだけで内容は同じです。 詳しくは、http://zigen.cosmoconsulting.co.jp をアクセスしてください。 *///////////////////////////////////////////////////////////////////////* ■■ 示現塾 ■■ 高度に出る午前共通問題を解こう! 発行・編集責任者 金子 則彦 このメールマガジンを解除するには、 http://zigen.cosmoconsulting.co.jp/mailmag/mailmag_index.htm にてお手続きください。


