2009/01/04
示現塾 高度に出る午前問題を解こう! (2009-01-04)
*-----------------------------------------------------------------------* ■■ 示現塾 ■■ 高度に出る午前共通問題を解こう! システム監査,プロジェクトマネージャなど,各種セミナー開催・受付中! 午後問題や解答用紙のダウンロード http://zigen.cosmoconsulting.co.jp 春の情報処理技術者試験日まで、あと105日 2009年1月4日(日) 本格版 1589号 ** =================================================================== ** これは,2009年春の情報処理技術者試験のうち、応用情報技術者試験 午前問題 及び高度試験 午前共通問題 に対応したものです。 本日の問題テーマは,次の6つです。 第1問−アルゴリズムとプログ ラミング ・・・配列AからデータXを2分探索法を用い て探し出す処理 第2問−システム構成要素 ・・・アプリケーションサーバの機能 第3問−データベース ・・・SQL-LEFT OUTER JOIN 第4問−ネットワーク ・・・サブネットマスク 255.255.255.254 第5問−セキュリティ ・・・コンピュータセキュリティ対策 第6問−システム開発技術 ・・・トップダウンテストの結合テストで必要 となるもの ** ------------------ やる気が出る(?)名言集 ----------------------- ** ベストを尽くして打て。 結果よければ、すべて良し。悪ければ、忘れろ。 (ウォルター・へーゲン) ** =================================================================== ** 第1問 アルゴリズムとプログラミング 分野−2-2 技術レベル−3 出題頻度−中 出典:SW17-S-11 本問は、図表を含みますので、下記をクリックしてください。 http://zigen.cosmoconsulting.co.jp/mailmag/pic/2009-01-04-1.htm *-----------------------------------------------------------------------* 解説:2 分探索法は、データが整列されていることを前提にし、次の比較を行う 方法である。 (1) 整列済みのデータを2分し、その中央値と探索するデータを比較する。 (2) 2分されたデータのうち、探索するデータが入っている方をさらに、2分 し、比較を繰り返す。 問題のフローチャートでのa,bが入る箇所は、上記の(2)の“探索するデータ が入っている方”に絞り込む所である。 a,bの上の判断子では、A(k)とxを比較している。A(k)は、現在比較している 中央値であり、xは探索する目的データの値である。 したがって、A(k) < x となるaの場合は、目的データxがA(k)よりも、大 きく、A(k)よりも後半にあるとわかるので、次に比較すべき範囲は、k+1を loにセットし、比較する最小値(lo)をkの一つ次にする。 また、A(k) > x となるbの場合は、目的データxがA(k)よりも、小さく、 A(k)よりも前半にあるとわかるので、次に比較すべき範囲は、k−1をhiにセ ットし、比較する最大値(hi)をkの一つ前にする。 正解:ウ ** =================================================================== ** 第2問 システム構成要素 分野−4-1 技術レベル−3 出題頻度−高 出典:SD18-03 3層アーキテクチャのクライアントサーバシステムで用いられるアプリケーション サーバの機能に関する記述のうち,適切なものはどれか。 ア 業務プロセスの変更に伴い,プレゼンテーション層の全クライアントに新ア プリケーションを一括配布する。 イ データ層への接続やトランザクションの管理機能をもち,ファンクション層 として業務処理の流れを制御する。 ウ ファンクション層で必要となるアプリケーションを,データ層のデータベー スで管理する。 エ プレゼンテーション層のクライアントから要求されたアプリケーションを, 要求の都度クライアントに供給する。 *-----------------------------------------------------------------------* 解説:ア プレゼンテーション層の全クライアントに新アプリケーションを一括 配布するには、別の仕組みが必要である。アプリケーションサーバもデータ ベースサーバも、アプリケーションプログラムをクライアントに配布する機 能は想定されていない。 イ 3 層クライアントサーバシステムは、処理をプレゼンテーション層・ファ ンクション層・データ層の3層に分けるアーキテクチャであり、プレゼンテー ション層をクライアントが、ファンクション層をアプリケーションサーバが、 データ層をデータベースサーバが担当する。 従来の2 層クライアントサーバシステムのサーバ部分を2つに分けたと考え ると理解しやすい。 ┌──────────┐ │プレゼンテーション層│---クライアント └──────────┘ ↑ ↓ ┌──────────┐ │ ファンクション層 │---アプリケーションサーバ └──────────┘ ↑ ↓ ┌──────────┐ │ データ層 │---データベースサーバ └──────────┘ サーバ部分を2つに分けた理由は、処理速度の向上にある。 ウ ファンクション層で必要となるアプリケーションは、アプリケーションサー バで管理する。 エ アプリケーションサーバは、クライアントから要求されたデータを、データ べースサーバに要求し、条件に合致したものを取得した都度クライアントに 供給する。 正解:イ ** =================================================================== ** 第3問 データベース 分野−9-3 技術レベル−4 出題頻度−中 出典:DB16-32 “商品”表と“売上明細”表に対して,次のSQL文を実行した結果の表として, 正しいものはどれか。ここで,結果の表中の“−”は,値が空値(NULL)である ことを示す。 SELECT X.商品番号, 商品名, 数量 FROM 商品 X LEFT OUTER JOIN 売上明細 Y ON X.商品番号 = Y.商品番号 商品 売上明細 ┌────┬───┐ ┌────┬─────┬────┬──┬────┐ │商品番号│商品名│ │売上番号│ 売上日 │商品番号│数量│売上金額│ ├────┼───┤ ├────┼─────┼────┼──┼────┤ │ S101 │ A │ │ U001 │2004/02/10│ S101 │ 5 │ 7,500 │ ├────┼───┤ ├────┼─────┼────┼──┼────┤ │ S102 │ B │ │ U002 │2004/02/26│ S104 │ 2 │ 4,000 │ ├────┼───┤ ├────┼─────┼────┼──┼────┤ │ S103 │ C │ │ U002 │2004/02/26│ S101 │ 10 │ 15,000 │ ├────┼───┤ ├────┼─────┼────┼──┼────┤ │ S104 │ D │ │ U003 │2004/03/05│ S103 │ 5 │ 5,000 │ └────┴───┘ ├────┼─────┼────┼──┼────┤ │ U003 │2004/03/05│ S104 │ 8 │ 16,000 │ └────┴─────┴────┴──┴────┘ ア┌────┬───┬──┐ イ┌────┬───┬──┐ │商品番号│商品名│数量│ │商品番号│商品名│数量│ ├────┼───┼──┤ ├────┼───┼──┤ │ S101 │ A │ 5 │ │ S101 │ A │ 5 │ ├────┼───┼──┤ ├────┼───┼──┤ │ S101 │ A │ 10 │ │ S101 │ A │ 10 │ ├────┼───┼──┤ ├────┼───┼──┤ │ S102 │ B │ − │ │ S103 │ C │ 5 │ ├────┼───┼──┤ ├────┼───┼──┤ │ S103 │ C │ 5 │ │ S104 │ D │ 2 │ ├────┼───┼──┤ ├────┼───┼──┤ │ S104 │ D │ 2 │ │ S104 │ D │ 8 │ ├────┼───┼──┤ └────┴───┴──┘ │ S104 │ D │ 8 │ └────┴───┴──┘ ウ┌────┬───┬──┐ エ┌────┬───┬──┐ │商品番号│商品名│数量│ │商品番号│商品名│数量│ ├────┼───┼──┤ ├────┼───┼──┤ │ S101 │ A │ 15 │ │ S101 │ A │ 15 │ ├────┼───┼──┤ ├────┼───┼──┤ │ S102 │ B │ − │ │ S103 │ C │ 5 │ ├────┼───┼──┤ ├────┼───┼──┤ │ S103 │ C │ 5 │ │ S104 │ D │ 10 │ ├────┼───┼──┤ └────┴───┴──┘ │ S104 │ D │ 10 │ └────┴───┴──┘ *-----------------------------------------------------------------------* 解説:外結合の問題である。外結合は、結合をする上で、不一致部分も含めて結 合するものであり、不一致部分には、空値(NULL)が埋められる。外結合する 方向によって、左外結合(LEFT OUTER JOIN)と右外結合(RIGHT OUTER JOIN)が ある。左外結合は、A LEFT OUTER JOIN B の場合、左側のA表に存在するが、 右側のB表に存在しないものも結合の対象とし、A表にない列には、空値(NULL) を埋める。 本問のSQL 文を解釈すると次のようになる。 SELECT X.商品番号, 商品名, 数量 ---(3) FROM 商品 X LEFT OUTER JOIN 売上明細 Y ---(1) ON X.商品番号 = Y.商品番号 ---(2) (1) 商品表と売上明細表を左外結合する。 (2) 結合の基準は、商品表と売上明細表の商品番号が一致することである。 (3) 商品番号, 商品名, 数量を抽出する。 本問の場合、商品表の商品番号にはあるが、売上明細表の商品番号にはない値 は、S102である。したがって、S102の行の数量を空値(NULL)として結合する。 商品番号S101,S103,S104は、商品表と売上明細表の両方に存在するので、通 常の結合をする。 したがって、選択肢アが正解である。 正解:ア ** =================================================================== ** 第4問 ネットワーク 分野−10-3 技術レベル−3 出題頻度−高 出典:SU19-17 ネットワークに接続されているホストのIPアドレスが212.62.31.90で,サブネット マスクが255.255.255.224のとき,ホストアドレスはどれか。 ア 10 イ 26 ウ 90 エ 212 *-----------------------------------------------------------------------* 解説:IP アドレス 212.62.31.90 と、サブネットマスク 255.255.255.224 の 各々を2進数で表して、その論理積を取ると次のようになる。 ┌──────────┬────┬────┬────┬────┐ │a:IP アドレス │ 212 │ 62 │ 31 │ 90 │ ├──────────┼────┼────┼────┼────┤ │b:a の2進数 │11010100│00111110│00011111│01011010│ ├──────────┼────┼────┼────┼────┤ │c:サブネットマスク │ 255 │ 255 │ 255 │ 224 │ ├──────────┼────┼────┼────┼────┤ │d:c の2進数 │11111111│11111111│11111111│11100000│ ├──────────┼────┼────┼────┼────┤ │e:b とd の論理積 │11010100│00111110│00011111│01000000│ ├──────────┼────┼────┼────┼────┤ │f:e の10進数 │ 212 │ 62 │ 31 │ 64 │ └──────────┴────┴────┴────┴────┘ f がネットワークアドレスである。したがって、残りである 212.62.31.90 − 212.62.31.64 = 26 がホストアドレスである。 正解:イ ** =================================================================== ** 第5問 セキュリティ 分野−11-2 技術レベル−3 出題頻度−中 出典:SM17-46 コンピュータセキュリテイ対策に関する記述のうち,適切なものはどれか。 ア 一時記憶領域に残っている機密データの漏えいに対しては,ジョブ終了時に 一時記憶領域のデータを確実に消去する。 イ 金利計算処理などで,端数を特定口座に振り込む,いわゆるサラミ技術に対 しては,データにチェックディジットを付加する。 ウ 端末から入力された数値データの改ざんに対しては,仮想記億領域のぺージ 又はセグメント単位に割り付けられた記憶保護キーによって,保護のレベル を変える。 エ ユーテイリテイプログラムを使用したデータ改さんに対しては,そのユーティ リティプログラムのバックアップをとっておき,元のプログラムと比較する。 *-----------------------------------------------------------------------* 解説:ア 一時記憶領域に残っている機密データは、ジョブ終了時に確実に消去 する。そうでないと一時記憶領域に残っている機密データが漏洩する可能性 がある。 イ チェックディジットは、データの入力ミスを防ぐために付加するものである。 サラミ技術には、ソースコードレビューが有効な対抗手段である。 ウ 端末から入力された数値データの改ざんと記憶保護キーの保護レベル変更と は関連がない。端末から入力された数値データの改ざんには、入力結果を 原始証憑と照合するなどの入力結果のレビューが有効な対抗手段である。 エ 改ざんされたのはデータなので、ユーティリティプログラムのバックアップ と元のプログラムとを比較しても意味がない。ユーティリティプログラムを 使用したデータ改ざんには、ユーティリティプログラムの実行ログのレビュ ーが有効な対抗手段である。 正解:ア ** =================================================================== ** 第6問 システム開発技術 分野−12-6 技術レベル−3 出題頻度−中 出典:SW17-A-45 トップダウン方式で結合テストを行うとき,特に必要となるものはどれか。 ア スタブ イ ダイナミックテスタ ウ デバッガ エ ドライバ *-----------------------------------------------------------------------* 解説:ア スタブは、トップダウンテストでの未開発の下位のモジュールを代行 するものである。結合テストをトップダウン方式で行う場合、上位のモジュ ール(呼ぶ側のモジュール)から、下位のモジュール(呼ばれる側のモジュ ール)に向かってテストする。上位のモジュールをテスト対象モジュールと している時、下位の非テスト対象モジュールが必要になる。その下位の非テ スト対象モジュールを、“スタブ”と呼んでいる。 イ ダイナミックテスタは、コンピュータの専門用語としては使用しない。Web で検索してみると、自動車の衝突試験などに使用するようである。 ウ デバッガは、プログラムの実行を通してプログラムの誤りを見つけるツール である。 エ ドライバは、ボトムアップテストでの未開発の上位のモジュールを代行する ものである。 正解:ア ** ========================= 小林一茶の俳句 ======================== ** 我々が 顔も初日や 御代の松 *///////////////////////////////////////////////////////////////////////* 以下のワークショップ(セミナー)の受講者募集中! プロジェクトマネージャ試験対策 Cコース 第1回 平成21年 1月25日(日)論述式試験の攻め方・組織要員管理 第2回 平成21年 2月11日(祝)記述式試験の攻め方・品質管理 第3回 平成21年 3月 1日(日)契約管理・レビュー 第4回 平成21年 3月15日(日)進捗管理・EVM 第5回 平成21年 3月29日(日)リスク・変更管理 Dコース 第1回 平成21年 2月 1日(日)論述式試験の攻め方・組織要員管理 第2回 平成21年 2月15日(日)記述式試験の攻め方・品質管理 第3回 平成21年 3月 8日(日)契約管理・レビュー 第4回 平成21年 3月20日(祝)進捗管理・EVM 第5回 平成21年 4月 5日(日)リスク・変更管理 注:CコースとDコースは日程が違うだけで内容は同じです。 詳しくは、http://zigen.cosmoconsulting.co.jp をアクセスしてください。 *///////////////////////////////////////////////////////////////////////* ■■ 示現塾 ■■ 高度に出る午前共通問題を解こう! 発行・編集責任者 金子 則彦 このメールマガジンを解除するには、 http://zigen.cosmoconsulting.co.jp/mailmag/mailmag_index.htm にてお手続きください。



