2009/01/03
示現塾 高度に出る午前問題を解こう! (2009-01-03)
*-----------------------------------------------------------------------* ■■ 示現塾 ■■ 高度に出る午前共通問題を解こう! システム監査,プロジェクトマネージャなど,各種セミナー開催・受付中! 午後問題や解答用紙のダウンロード http://zigen.cosmoconsulting.co.jp 春の情報処理技術者試験日まで、あと106日 2009年1月3日(土) 本格版 1588号 ** =================================================================== ** これは,2009年春の情報処理技術者試験のうち、応用情報技術者試験 午前問題 及び高度試験 午前共通問題 に対応したものです。 本日の問題テーマは,次の6つです。 第1問−アルゴリズムとプログ ラミング ・・・3種類の構成法にふさわしい探索手法の 組合せ 第2問−システム構成要素 ・・・3層クライアントサーバシステムの特徴 第3問−データベース ・・・ビューを作る目的 第4問−ネットワーク ・・・サブネットマスク 172.20.100.52/26 第5問−セキュリティ ・・・給与システムでのインテグリティ確保 第6問−システム開発技術 ・・・トップダウンテストと比較したボトム アップテスト ** ------------------ やる気が出る(?)名言集 ----------------------- ** 負けても終わりではない。 やめたら、終わりだ。 (ニクソン) ** =================================================================== ** 第1問 アルゴリズムとプログラミング 分野−2-2 技術レベル−3 出題頻度−中 出典:SW19-A-11 探索表の構成法を例とともに a 〜 c に示す。探索の平均計算量が最も小さい 探索手法の組合せはどれか。ここで,探索表のコードの空欄は表の空きを示す。 a:コード順に格納した b:コードの使用頻度 c:コードから一意に 探索表 順に格納した探索表 決まる場所に格納 ↓ ↓ した探索表 ↓ ↓ ↓ コード データ コード データ コード データ ┌────┬────┬──┬────┬────┬──┬────┬────┐ │ 120380 │ ……… │ │ 120381 │ ……… │ │ │ │ ├────┼────┼──┼────┼────┼──┼────┼────┤ │ 120381 │ ……… │ │ 140140 │ ……… │ │ 120381 │ ……… │ ├────┼────┼──┼────┼────┼──┼────┼────┤ │ 120520 │ ……… │ │ 120520 │ ……… │ │ │ │ ├────┼────┼──┼────┼────┼──┼────┼────┤ │ 140140 │ ……… │ │ 120380 │ ……… │ │ 120520 │ ……… │ ├────┼────┼──┼────┼────┼──┼────┼────┤ │ │ │ │ │ │ │ 140140 │ ……… │ ├────┼────┼──┼────┼────┼──┼────┼────┤ │ │ │ │ │ │ │ │ │ ├────┼────┼──┼────┼────┼──┼────┼────┤ │ │ │ │ │ │ │ 120380 │ ……… │ ├────┼────┼──┼────┼────┼──┼────┼────┤ │ │ │ │ │ │ │ │ │ └────┴────┴──┴────┴────┴──┴────┴────┘ a b c =========== =============== =============== ア 2分探索 線形探索 ハッシュ表探索 イ 2分探索 ハッシュ表探索 線形探索 ウ 線形探索 2分探索 ハッシュ表探索 エ 線形探索 ハッシュ表探索 2分探索 *-----------------------------------------------------------------------* 解説:選択肢に表記されている各探索法の特徴をまとめてみる。 2分探索…探索表のちょうど真ん中の位置のコードと、検索するコードを照合す る。一致しなければ、真ん中の位置のコードと検索するコードを比較し、 前者が後者よりもが大きければ、探索表の4分の1のコードと探索コー ドを照合する。もし、前者が後者よりもが小さければ、探索表の4分の 3のコードと探索コードを照合する。このようにして、まさに探索範囲 を2分しながら、検索するコードを探していく方法である。 大前提として、探索表はソートされていなければならない。そこで、a が妥当する。 線形探索…単純に、探索表の最初から順に、検索するコードと一致しているかを 照合する方法である。したがって、探索表はどんな順序にソートされて てもよい。しかし、bのように使用頻度順にならんでいれば、最初から 順に照合するため、探索時間が短くて済む。そこで、bが妥当する。 ハッシュ表探索…ハッシュ表探索は、ハッシュ関数を利用した探索である。ハッ シュ表は、例えば、キー値を15で割った余りをアドレスとするように、キー 値に対し、特殊な計算をした結果が示すアドレスにデータを格納した表であ る。そこで、cが妥当する。 上記の選択肢に当てはめると、アが正解になる。 正解:ア ** =================================================================== ** 第2問 システム構成要素 分野−4-1 技術レベル−3 出題頻度−高 出典:SW19-S-29 3層クライアントサーバシステムの特徴として,適切なものはどれか。 ア GUIツールの利用によって比較的簡単にプログラムを作成でき,プロトタイピ ング開発やエンドユーザコンピューティングに適する。 イ 各層間の相互依存度が比較的少ないので,開発作業を層ごとに並行して行う ことができる。 ウ 業務処理とデータベース処理の分離ができないので,クライアント側のアプ リケーションの拡張の仕方によってはデータベースアクセス要求が増加し, レスポンスが遅くなる。 エ 業務ロジックに変更が生じた場合,すべてのクライアントにインストールさ れたプログラムを入れ替える必要がある。 *-----------------------------------------------------------------------* 解説:ア 当選択肢に該当する特別な名前は付いていない。 イ 3層クライアントサーバシステムは、実現すべき機能全体を、プレゼンテーシ ョン層、ファンクション層、データベースアクセス層の3つに分けて、その層 ごとに開発作業を進める。この3つの層は、相互依存度が比較的少ないので、 開発作業を層ごとに並行して行える。 ウ 業務処理は主にファンクション層に、データベース処理はデータベースアクセ ス層に分離できる。 エ 業務ロジックは、主にファンクション層に実装される。したがって、業務ロジ ックに変更が生じた場合、ファンクション層を担当するアプリケーションサー バにインストールされたプログラムを入れ替えることが多い。プレゼンテーシ ョン層のプログラムに、業務ロジックの一部が実装されているケースもあり、 その場合は、すべてのクライアントにインストールされたプログラムを入れ替 える必要がある。消去法により×になる。 正解:イ ** =================================================================== ** 第3問 データベース 分野−9-3 技術レベル−3 出題頻度−高 出典:SW19-A-64 関係データベースにおいて,ビューを作る目的として,適切なものはどれか。 ア 記憶容量を節約するため イ 処理速度を向上させるため ウ セキュリティを高めたり表操作を容易にするため エ デッドロックの発生を減少させるため *-----------------------------------------------------------------------* 解説:ア ビューを使っても、記憶容量は節約できない。 イ ビューを使う方が、ビューを解釈する時間分、遅くなる。ビューは呼ばれた 時に、仮想表を作成するからである。ただし、DBMSによっては、ビューの結 果をハードディスクに書き込み、処理速度を向上させることができるものも ある(例:OracleのMaterialized View )。 ウ SQLのGRANT ON ビュー名 TO ユーザ名 を使えば、そのビューのアクセスを 制限できる。また、ビューを定義しておけば、結合処理や抽出処理はビュー がやってくれるので表操作が容易になる。 エ ビューは、デッドロックを防止するために作成するものではない。 正解:ウ ** =================================================================== ** 第4問 ネットワーク 分野−10-3 技術レベル−3 出題頻度−高 出典:SV18-15 IP アドレスが172.20.100.52/26のときのサブネットマスクはどれか。 ア 255.255.255.0 イ 255.255.255.64 ウ 255.255.255.128 エ 255.255.255.192 *-----------------------------------------------------------------------* 解説:問題が与えているIP アドレス 172.20.100.52/26 の最後の部分である “/26”は、IPアドレスの先頭から26ビットまでが、ネットワークアドレス部 であると定義している。この部分を、Prefix(プリフィックス)という。 サブネットマスクは、ネットワークアドレス部の部分までが、すべて2進数の “1”であり、ホストアドレス部を、“0”とするビット列である。 したがって、本問の場合、先頭から26ビット目までが“1”、27ビット目から 32ビット目までが“0”である。このビット列を、10進数に置き換えると、下 表のように、255.255.255.192 になる。 ┌─────┬────┬────┬────┬────┐ │ 2進数 │11111111│11111111│11111111│11000000│ ├─────┼────┼────┼────┼────┤ │ 10進数 │ 255 │ 255 │ 255 │ 192 │ └─────┴────┴────┴────┴────┘ 正解:エ ** =================================================================== ** 第5問 セキュリティ 分野−11-2 技術レベル−3 出題頻度−中 出典:AU16-17 給与システムにおいて,情報セキュリティの要素の一つであるインテグリティの 確保に該当するものはどれか。 ア 運用担当者が,給与システムの処理時間を短縮するためにシステム構成を 変更する。 イ 給与明細表が,支給日までに確実に印刷される。 ウ 権限のない従業員が,給与データを書き換えることはできない。 エ 権限のない従業員が,給与データを読むことはできない。 *-----------------------------------------------------------------------* 解説:情報セキュリティの3要件として、Confidentiality(機密性)、Integrity (完全性)、Availability(可用性)の3つがある。この3要件を満たしている とセキュリティは確保されていると言える。 ア セキュリティとは直接の関係がないが、広く考えられば、Availability(可用 性)に関する記述である。 イ Availability(可用性)に関する記述である。 ウ Integrity(完全性)に関する記述である。 エ Confidentiality(機密性)に関する記述である。 正解:ウ ** =================================================================== ** 第6問 システム開発技術 分野−12-6 技術レベル−3 出題頻度−高 出典:SW14-52 トップダウンテストと比較したときのボトムアップテストに関する記述のうち, 適切なものはどれか。 ア 既存のシステムを修正してシステム開発する場合よりも,新規に開発するシ ステムに適用すると効果がある。 イ テストの最終段階で,モジュール間のインタフェース上の問題が発見された ときの影響が大きい。 ウ 未開発の上位のモジュールを代行するスタブが必要になる。 エ モジュール数の多い下位の部分から開発していくことになるので,開発の初 期の段階ではプログラミングとテストの並行作業が困難である。 *-----------------------------------------------------------------------* 解説:ア 既存のシステムを修正する場合と、新規に開発する場合で、どちらか 有利であるかはわからない。早くできた方からテストするのが、得策なので 上位モジュールと下位モジュールのどちらが先に出来たかで、有利不利が決 まる。 イ ボトムアップテストの場合、下位モジュールからテストを進めるので、テス トの最終段階で、モジュール間のインタフェース上の問題が発見されたとき テスト済みの下位モジュールの修正が多くなり、今まで実施済みのテストが ムダになり、影響が大きい。 ウ ボトムアップテストにおいて、未開発の上位のモジュールを代行するのは、 ドライバである。スタブは、トップダウンテストでの未開発の下位のモジュ ールを代行するものである。 エ 開発の初期の段階では、上位・下位の様々なモジュールが同時に作成される だろう。上位・下位モジュールが平均的に作成されていても、比較的に下位 の方がたくさんのモジュールが完成される。したがって、ボトムアップテス トのように、下位モジュールからテストを進めていく方が、プログラミング とテストの並行作業が容易になる。 正解:イ ** ========================= 小林一茶の俳句 ======================== ** とそ酌も わらじながらの 夜明哉 *///////////////////////////////////////////////////////////////////////* 以下のワークショップ(セミナー)の受講者募集中! プロジェクトマネージャ試験対策 Cコース 第1回 平成21年 1月25日(日)論述式試験の攻め方・組織要員管理 第2回 平成21年 2月11日(祝)記述式試験の攻め方・品質管理 第3回 平成21年 3月 1日(日)契約管理・レビュー 第4回 平成21年 3月15日(日)進捗管理・EVM 第5回 平成21年 3月29日(日)リスク・変更管理 Dコース 第1回 平成21年 2月 1日(日)論述式試験の攻め方・組織要員管理 第2回 平成21年 2月15日(日)記述式試験の攻め方・品質管理 第3回 平成21年 3月 8日(日)契約管理・レビュー 第4回 平成21年 3月20日(祝)進捗管理・EVM 第5回 平成21年 4月 5日(日)リスク・変更管理 注:CコースとDコースは日程が違うだけで内容は同じです。 詳しくは、http://zigen.cosmoconsulting.co.jp をアクセスしてください。 *///////////////////////////////////////////////////////////////////////* ■■ 示現塾 ■■ 高度に出る午前共通問題を解こう! 発行・編集責任者 金子 則彦 このメールマガジンを解除するには、 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