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2008/09/04

爆音クラシック突撃隊第258番

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     爆音! クラシック突撃隊♪    第 258 番
  
                       2008.9.4
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  【1】クラシック・コンサート感想 (第 216 回 隊員報告)
  
  
  8月23日(土)  18:00     京都コンサートホール
  
  
  京都市交響楽団   沼尻竜典指揮
  
  
  グラズノフ        サクソフォン協奏曲
  ショスタコーヴィチ    交響曲第8番
  
  
  
  京都コンサートホールは、北山にあります。
  どんな所かと云うと、東京で云えば、東急田園都市線みたいなところ。
  もしくは、京王井の頭線みたいなところ。
  都心で云えば、青山骨董通りとか広尾とか?
  ハイソな住居が整然と立ち並び、それでいてお洒落なカフェやレストラン、
  寺院や公共施設がさりげなく混じり込んで、人々は文化的な生活を自然に
  着こなしている。
  
  まぁ、要するにイイ街なんですよ。
  三条四条でもなく、祇園や京都駅でもない。
  それでいて、ホールもあれば、カフェもある。
  しっとりとした、イイ街なんですよ。
  一生こういう街には住めんのだろうな。
  
  赤坂のサントリーホールはウマイ所に作ったもんだと感心するけど、
  京都コンサートホールだってよく考えられたシチュエィションです。
  そんなオサレな場所ですから、この私がグルメ巡りを怠るわけがありませ
  ん。
  取り敢えず手堅く有名店にしておこうという事で、ホールから徒歩5分
  ちょいの老舗洋食店に寄ってみました。
  
  「キャピタル東洋亭(本店)」と言いまして、ネットでの評価は様々です。
  老舗でありながら、入り安い値段設定。
  メニューがファミレスっぽいのが残念ですが、多くのセットに付いてくる
  トマトサラダ。
  このトマトサラダが、ありそうでなかった傑作。
  京都の人はもう知っている一品なのかもしれませんが、初めてこのトマト
  サラダを食べた人は、きっと驚きの嬉しさを感ずるでしょう。
  
  小皿の上に載った、赤く熟したトマトが一つ。
  皮は綺麗に剥いてあり、フォークで切るとトロリと程よく身が溢れます。
  一見トマト一個に見えますが、トマトの真下に細工がしてあり、シーチキ
  ンをベースにしたマヨネーズ・ソースが敷いてある。
  このソースを絡めながらトマトを頂くんですが、実に旨い。
  これはまた食べたくなる味ですよ。
  京都コンサートホールに行きたい人は多々いるでしょうから、お越しの際
  は是非、このトマトサラダを食してみてください。
  
  今回はハンバーグやロールキャベツに、コーヒー&トマトサラダ・セット
  を付けたんですが、パンが食べ放題なくせに千円ちょっと。
  京都の北山、高そうな店ばっかりの一角で、そん中でも老舗洋食店なのに
  この価格努力。
  これは相当いいのかもしれないし、北山エリアそのものが美味しいゾーン
  なのかもしれない。
  みなさんも、京都コンサートホールにお越しの際は、是非街を探索してみ
  てね。
  
  さて、感想。
  2曲プログラムのアンコール無し。
  ショスタコへの意気込みが伝わる構成です。
  まず、前半が珍しい人に、珍しいナンバー。
  グラズノフのサクソフォン協奏曲なんて、あること自体知らなかった。
  
  いざ、聴いてみて。
  なんとなく漠然と予想していたとおりで、ツマラナイ、下らない、退屈だ。
  一生懸命吹いている須川展也には申し訳ないが、サックスやってても、
  クラシック部門じゃぁ喰うのも大変でしょう。
  フランス音楽や近現代ロシアにはサックスは取り入れられていますが、や
  っぱり王道のドイツ音楽に組み込まれてないと、聴く人は少ない。
  ブラームスのサックス協奏曲とか、ブルックナーのサックス四重奏曲とか
  が、もしもあったなら、サックスの運命は全く違ったものだったでしょう。
    
  このグラズノフという人は、もう天才的としか言い様もないほど、意味の
  無い陳腐メロディをひたすら歌い続ける。
  これだけくっだらない、それでいてバカバカしくもない音符を繋ぎ合わせ
  られるとは、まったく天才としか言い様が無い。
  百年後には、マーラーのようにグラズノフの時代が来るのかなぁ。
  世の中、何があるか分かりませんからね。
  
  休憩挟んで、いよいよ本命の蛸八。
  この日に備えて、コンドラシン盤で猛烈にヒート・アップして京都に来ま
  した!
  しかし、それがいけなかったのかも。
  
  指揮者沼尻は、昨年末びわこホールのジルベスターですっかり見直しまし
  た。
  ですから、あのような大音響な、できればオペラティックな大音響なら、
  彼の真価が発揮されるかも。
  ショスタコの第8番はかなり毛色は違うけど、大音響の度合いは半端なく
  凄まじいし、沼尻がこの曲に愛着深しなら結構イケるかもしれません。
  
  ちなみに、客の入りはサタデーナイトの割にはイマイチ。
  七割弱か?
  プログラムが渋いだけに動物レベルの観客にも出会わず、聴衆の対応は非
  常に良かった。
  選んだ座席も良好で、音が頭上を越えているとかバランスが変だ、とか云
  った事もなし。
  そういった線で、不満や不平は言えないベスト・シチュエィションでした。
    
  まず。第8番第1楽章冒頭。
  圧倒的な重低音が重戦車群を予感させるハイ・パワーでなければいけない
  のに、しょぼい。
  せめて冒頭だけでも、かまさんかい!
  あれじゃぁなメゾ・フォルテにしか聞こえへん。
  もう、この第一声で、「あかん・・・」と思いました。
  
  そんなファースト・インプレッションのせいばかりとも思われませんが、
  その後の数々もイマイチなシーンばかり。
  クラやフルートが特にショスタコ音になっておらず、これらはまさにクラ
  シックな吹き方。
  今日、今、あなた方が吹いているのは、ショスタコーヴィチなんですよ。
  
  クラシックが20世紀に入り込んで、様々な苦闘を乗り越えてきた苦労人
  ショスタコーヴィチの音が必要なんですよ!
  ショスタコがどういう経歴で、どんな状況でこの音楽を作曲したか、ちっ
  とも解かっていないクラシックな音でした。
  
  意外に思ったのは、第2楽章のハイ・スピード・テンポ。
  25分に渡るイマイチな第1楽章を払拭すべくか、第2楽章は猛烈スピー
  ド。
  これはまぁまぁ良かったんだけど、どうせ早いなら猛烈だけじゃなく爆裂
  にして欲しかった。
  早く、かつ、激しく!
  それが出来てりゃ日本のオケにおらんわい、と仰りそうですが、まだまだ
  マニアを満足させれません。
  
  前回の大友指揮のアルペン・シンフォニィよりは良かったけど、総体とし
  て反応が鈍い。
  鈍感に関しては日本一かもしれないN響よりも、鈍い。
  京都は「はんなり」という言葉があるが、そんなんはショスタコでやらん
  でもええねん。
  弦だって負けてません。
  ショスタコは弦が寂しく哀しく歌う箇所が満載ですが、それがちっとも哀
  しく聞こえて来ない。
  普通に聞こえるショスタコって、何?
  時にしてアマオケが死に物狂いでショスタコの悲壮感を表現し切ってしま
  うのに、京都市響って、これでプロオケと名乗れるの?
  
  ショスタコが好きな人は、ロシアンオケの強烈演奏を聴いている方が多い
  と思うし、強烈演奏にこそロシア(ソ連)物の神秘を感じている人が多い
  んじゃないかな。
  ショスタコと言えばこういう音、というのが頭の中にあるもので、それが
  違うと拒絶反応が出てしまう。
  
  ロシアのオケの真似事をしろ、とまでは云わない。
  どうせ、それこそ無理だから。
  しかし日本のオケならではのショスタコがやりたいと言うのなら、攻め口
  は違えども結果として説得力を伴なった音と解釈で圧倒してくれないと、
  ショスタキストは「ノン!」と吼えてしまうのです。
  
  
  
  
  ovovovovovovovovovovovovovo
              
            
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