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2008/08/22

☆グリーンメールマガジン No.128☆

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2008年8月22日発行                      株式会社フルハシ環境総合研究所
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         GMM[Green Mail Magazine]     No.128  

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 *GMMは地球環境問題を前向きに解決し、「緑豊かな」地球を目指すとい
  う意味を込めて、「グリーンメールマガジン」と名付け、皆様に月2回
  お届けする環境マガジンです。

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【本日の特集】
1.環境×アート の可能性
    岩田茉莉江(株式会社フルハシ環境総合研究所)

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◆本日の特集◆◇
1.環境×アート の可能性
    岩田茉莉江(株式会社フルハシ環境総合研究所)
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「たねを育てる展」
私はこのタイトルにひかれ、東京都渋谷区にあるワタリウム美術館を訪れまし
た。この展覧会を手がけたフランス出身のファブリス・イベールはアートと社
会の橋渡しとなるような作品を作るアーティストです。
 まず、入り口でクマの形をした巨大案山子(かかし)に迎えられ、壁一面に
生物や植物に関するアイディアや言葉が描き表されたドローイングが重なるよ
うに、展示されています。植物の成長過程を描いたものや、大地に雨が降りい
くつもの地層ができたところに野菜が根をはる様子を描いたもの、都会のビル
の谷間を通る田舎の風と新しい風を描いたものがあり、私たちが踏みしめる地
や風、水とのつながりを考えさせてくれます。
 また、ミミズや鳥、ミツバチなどの様々な生物が描かれた生物多様性を思わ
せるような絵には次のようなメッセージがそえられています。
「空を飛ぶ鳥たち、地をはうむしたち、目に見えない生きものたち。たねを運
び、土を作り、植物を育てる。忘れないで!もっと、もっと、もっと数え切れ
ないくらいたくさんの生きものたちが動いている。ぼくらはひとりじゃない。」
 「そよ風」と名付けられたフロアには、部屋一面に草が生い茂り、小道を歩
ける空間になっています。その湿った草の匂いといい、草が肌に触れる感触は
田舎の原風景を思い出し、懐かしくなります。
 更に上階には、ミミズ、スズメバチ、ハエの飼育が作品となっています。お
よそ8000匹のミツバチが巣をつくり、透明のパイプを通って外へ花粉を求めて
行きかう様子を観察することができます。また、約2m四方の透明ケースの土
の中にはミミズが育てられています。ミミズは体重の3倍の生ゴミを食べ、そ
れを分解して栄養豊富な土を作ります。まさに、そのふかふかな土を間近で観
察し、ミミズの存在の大切さを感じさせられます。
 
 そして、彼はビデオを通してメッセージを発信しています。「地球温暖化は
今ここにある問題です。後戻りさせることはできません。温暖化とともにどう
生きるかを考えるべきです」彼の作品はこうした考えに基づいたものだと知っ
た時、作品の見方が変わりました。展覧会のチラシにスイートバジルの種が数
粒付いており、チラシを折ると鉢になるという仕掛けは、来場者に「たねを育
てる」ことを働きかけており、会期中「Artで街をやさい畑にするProject」と
名付けて美術館周辺の空き地の畑でキュウリやナスビなどの野菜を育て、めぐ
るためのマップを配布するという仕掛けは来場者の新しい行動を願うものでし
ょう。
 
 都会のど真ん中に農のアートを仕掛ける意味は、あまり都会で自然に触れる
機会がない人たちへ向けて、私たちの食べる野菜がどんな形の種から成長し、
生物と私たちとどんなつながりがあるか、日常においても気づきをもたらすこ
とにあるのでしょう。もちろん、自然のメッセージを受け取るには、自然の中
で土や生き物に触れて自ら実感することが大事であり、その体験に基づいて懐
かしいという想いがわき起こるわけですが、都会の美術館に繰り広げられたア
ートを通して、大地や自然のメッセージを受け取ることができると新しい可能
性を感じた展覧会でした。
 
 こうした環境をテーマとしたアートや、企業がCSRの一貫として環境保全活
動とアートを結びつける取り組みもあります。一つ一つの作品や活動が何を意
味しているのか、どのようなメッセージが込められているのかを探りながら鑑
賞することで、環境についてまた違う視点を取り入れ、見つめ直すことができ
る、そう思います。
 そして、「アートは思考のたねから生まれる、森も大地の素から創りだされ
る、どちらも頭をもっともっと柔らかくしてくれて僕に新しい行動を起こさせ
る」というファブリスのように、環境とアートの共通点を見いだし、ミックス
することであなた自身も新しいエコ行動を生み出せるかもしれません。

ファブリス・イベール たねを育てる展(8月31日まで)
http://www.watarium.co.jp/exhibition/0804fab/index.html


◇◆編集後記◇◆―――――――――――――――――――――――――――
お盆休みに千葉の田舎に帰りました。畑で採ってきたなすびやほうずきを飾っ
たり、お団子を作ったりとお盆の準備を手伝う中で、先祖を迎える気持ちが整
えられていきました。ふだん、田舎の習慣や暮らしからかけ離れた生活をして
いる分、こうした習慣や作法は身にしみて学ぶことが多かったです。(岩田)
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【担当研究員】 杉浦泰葉 y-sugiura@fuluhashi.jp
【編集】    船橋康貴 y-funahashi@fuluhashi.jp
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◇エコモチ(企業人のモチベーションアッププロジェクト)
 http://www.ecomoti.jp/
◇ReSTEP(企業×企業の環境コミュニケーションサイト)
 http://restep.zttc.or.jp/

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