2007/09/18
アフリカの森から第99号
◇◇◇ アフリカの森から http://africanforest.jp 第99号 ◇◇◇ -=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-= こんばんは、AfricanForestの小島美佐です。 早いもので、9月も半ばですね。 お店では、お客様も、秋を意識したお買い物をされている このごろです。 オスンソープ等の卸のお話が、ここのところ中心ですが、 地味ながらお店の売り上げも順調です。 一昨年と比べると、ここ数ヶ月は売り上げは倍になりました! オンラインショップの普及により、下北沢自体の人口が減って いるとも言われていますが、アフリカの品々は、”衝動買い”や ”感動”といった、リアルショップぴったりの商品なのだと思い ます。 秋本番も、頑張ります! -=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=- 目次 The Body Shopのアニータさんが亡くなりました Osun Soapど根性物語 その5 Kojima家の中のアフリカ =-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=- The Body Shopのアニータさんが亡くなりました =-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=- 9月10日に、The Body Shop創業者のアニータ・ロデイックさんが 亡くなりました。 The Body Shopのコミュニテイトレードでは、ガーナのシアバターや、 ナミビアのマルラナッツ等、アフリカとの取引もあり、コミュニテイ トレードやフェアトレードの概念を、コスメを愛する多くの人達に広 めた、素晴らしい功労者だったと思います。 そして、単に、広報という観点のみならず、世界中の社会起業家を インスパイヤーしたという点でも、アニータさんの存在は大きなもの でした。 実際、ネパールでアロマの小さな工場を訪れた際、「私たちは、 The Body Shop」に卸したい」と担当者が話していたり、パキスタン の女性達は、「Body Gifts」というコピー商品を作っていたり、ナイ ジェリアのDudu-Osunの研究開発室にも、The Body Shopの容器が ずらっと並んでいたり、、、。私が知る範囲だけでも、世界中の原 料をつかった、一見分かりやすいThe Body Shopの商品から、現地 のリーダー達が、 「頑張れば、自分たちも同じ事ができるかもしれない」 と、勇気をもらっていました。 また、ガーナでは、The Body Shopと取引があるシアバターのサイト に随分前に行った事がありますが、村の女性達が、 「私たちのパートナーは、The Body Shop」 と、誇らしげに言っていた事が印象に残っています。その分かりやすい ブランド名は、村の人達の心も捉えていたのだと思います。 取引額も、買いたたく他の業者よりはるかに高い値段で買い取ってい ました。 私自身、まだOLをしていた頃、たまたま読んでいたJJに載っていた、 シャンプーの記事から、「動物実験反対」というクールなメッセージ と、媚びないパッケージにパンチをくらい、目から鱗だった記憶が あります。 63年という、けして長くはない一生を、一気に駆け抜けた、アニータ さん。ご冥福をお祈りします。 =-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=- Osun Soapど根性物語 その5 =-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=- 生産が、アラバ中心で動き始めると、アラバへの負担は、他の 生産者に比べて日増しに大きくなってきました。 アラバに任せていれば、自分は何もしなくても良いと、昼寝 をする人まで現れ始めたのです。 アラバは、とても聡明な女性でしたが、その分、自分の権利 を主張する能力も長けていました。 「私の給料は、仕事に対して少ないのではないか」 ある日、アラバは、私たちに交渉を始めました。 経営者にとって、ある意味、交渉をするスタッフは使いつらい ものです。 純粋に、ドライに利益追求で生産をするならば、何も考えずに がむしゃらに言う事を聞いて働くスタッフに働くだけ働いて もらって、何かあれば、別なスタッフと交換するのが、特に 海外の場合では簡単な手法かもしれません。 でも、私たちが目指しているのは、そういう雇用環境では、も ちろんありません。第一、アラバが辞めてしまったら困るので す。 石鹸工房は、たまたま弁護士事務所の向かいにあります。 私たちは、そこを訪れ、アラバの置かれている立場での、ナイ ジェリアにおける適正な賃金のアドバイスをもらいました。 アラバは、納得して、今まで以上に頑張ってくれました。 一方で、昼寝をしていたスタッフへの対応は、悩みました。 いままで職がなく子どもと家の中で過ごして来た彼女は、 体がなまってしまい、これまでの昼寝の時間になると、体 を起こしていられなくなるのです。 フェアトレードが、生産者をサポートすることにミッションがあ るとしても、そもそも仕事に適性がない人達も、かならず数 パーセントの割合で出てきます。 他のフェアトレード組織でも、そういったドロップアウト寸前組の 引き上げに苦労しているようです。 これは、オスンソープ作りにおいても、今後の課題です。 =-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=- Kojima家の中のアフリカ =-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=- 子ども達は、アフリカ人を「オダボのおじさん」と呼びます。 池袋や新宿では、アフリカ人をはじめとする黒人系の人達とす れ違う事もありますが、 「オダボ〜、バイバイ」 と、はしゃいで手を振っています。 大抵のアフリカ人は、子どもが大好きですから、笑顔で応えて くれます。 ”オダボ”とは、ヨルバ語で、”さよなら”という意味。 長男が、2歳の時にナイジェリアに初めて行って、一つだけ覚え た言葉。それが”オダボ”でした。 それ以来、アフリカ=オダボで、記憶に擦り込まれたのです。 池袋の繁華街では、アフリカ人らしき人を見ると、”オダボだ” と、ふらっと子ども達が無防備に近寄って行く事があります。 いい人達だけではありませんから、親としては冷や冷やです。 きっと、もう少し大きくなったら、”オダボ=夢の国に住む 優しい人達”だけでない現実に、傷つくのかもしれません。 でも、もう少しの間は、ミックスの子ども達の夢を壊さないで あげたい。 そんな気持ちで見守っています。 =-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=- 【発 行 人】小島美佐 【お問い合わせ】 misakojikoji@hotmail.com =-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-


