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ガッテン・その時、歴史が動いた・美の巨人など科学・歴史・芸術系教養番組の内容をワンポイント紹介とコメントで復習する。テレビを見なくても見た気になれるマガジン(笑)。書評、展覧会評などの新企画も好調。

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2008/07/15

教ドキュWeekly 7/15号

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  教ドキュWeekly                  2008.7.15号
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先週のダイジェスト(7/8-7/14)
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7/8 ガイアの夜明け「ペットボトル・古紙 資源ゴミがカネになる」

 原油の高騰などでベットボトルが資源として注目され、中国が大量の買い付
けを行っている。日本の自治体が回収したペットボトルなども中国に流れてお
り、その煽りで日本のリサイクル業者は苦境に陥っている。また木材チップの
高騰で、製紙メーカーが古紙比率を増やす方向に進んだことで、古紙の争奪戦
も激化している。日本のメーカーでは今まで再生の困難だった不純物の混ざっ
た紙を再生する技術を開発し、局面の打開を狙っている。

◎リサイクルを全面的に中国に依存するとなれば、中国に何かあった時の影響
が大きい。ただ日本の容器包装リサイクル協会は明らかに天下り役人のために
ある利権組織のような印象が強いが。
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7/9 ためしてガッテン「今年も猛暑!お宅の氷激ウマ大革命」(NHK)

 氷を作る時は、製氷皿にタオルを巻くなどして徐々に冷やせば、氷の結晶が
大きく成長して、不純物の少ない解けにくい氷ができる。また氷をすぐに作り
たい時には、実は水よりも湯を入れた方がムペンバ効果で早く凍るということ
である。さらには注いだ途端にグラスの中で氷ができる過冷却水の作り方も紹
介している(氷と塩でペットボトルの水を冷やす)。

◎ムペンバ効果は私も初めて聞いた。非常に不思議な現象であるが、水の分子
配列の影響が効いているのではないかというのが私の仮説。
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7/9 その時歴史が動いた「古池や蛙飛びこむ水のおと〜松尾芭蕉」(NHK)

 伊賀上野の出身の芭蕉は、当初は古典に題材を録る貞門の俳諧の流派に属し
ていたが、後に江戸に出てから、当時流行しつつあった談林俳諧に魅力を感じ
て乗り換える。しかし所詮は現在の俳諧は単なる言葉遊びに過ぎないと感じた
彼は、新しい俳諧の形を求めて西国に旅に出る。そのたびの過程で、感じたこ
とを率直に17文字で表現する新しい形の俳諧・蕉風を確立する。これ以降、蕉
風俳諧(俳句)は短歌と並ぶ新しい芸術として発展することとなる。

・松尾芭蕉の内面の葛藤が中心なので、どうしても番組としては地味になる。
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7/11 解体新ショー「走ると横腹が痛くなるわけ&涙がとまらないわけ」

 走ると腸間膜にぶら下がっている形の腸が激しく揺れ、蠕動活動が停止する
ことで内部にガスが溜まり、それが大腸の屈曲部に集中するので、神経が圧迫
されて痛みを感じるのだという。また涙については、大脳に涙を流すためのス
イッチがあり、そのスイッチが入ると涙が流れ続けることになるとか。また泣
く行為にはストレス解消の効果があるのだという。

◎「今は泣きたいだけ泣くがいいさ・・」というのは根拠があったようです。
実用性はともかくとしてなかなか面白い内容が多かった。
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7/12 探検ロマン世界遺産「絶景庭園 皇帝が夢見た天地 北京・頤和園」

 北京で多くの観光客を集める頤和(いわ)園は、清朝最盛期の皇帝・乾隆帝
が築いたものである。その規模は皇居よりも大きいこの公園は、人工的に湖と
山を作ったものであり、蘇州に模した水路や杭州の西湖の堤を模した堤など中
国全土の名所を集めようとしている。精力的な遠征で清朝の領土を広げた乾隆
帝だが、頤和園の中にチベット仏教の寺院を建設するなど、各民族の融和を目
指す姿勢もあったという。しかし彼の死後、清朝は急激に衰退する。

○民族融和は結構だが、結局はそれを上から押しつけたらなかなかうまくいか
ないんですよね。今日のチベット問題を見ているとなんとも皮肉。
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7/12 美の巨人たち「片岡球子作「山富士山」「面構」」(テレ東)

 絵の道を志した片岡球子は、教師をしながら院展に応募し続けるが、5回続
けて落選してしまい、落選の神様とまで呼ばれるようになる。しかし小林古径
などは彼女の才に注目しており、ゲテモノを通り越したところに彼女の新展開
があると見抜いていたという。全国の火山をスケッチして回った彼女は、最後
に富士に到達。鮮烈な色彩を使って独自の感性で富士を描くと共に、彼女の独
自の芸術をそこで開花させていく。

・彼女が師と仰いだ画家は、前田青邨、安田靫彦、小林古径とのことですが、
いずれの画家も彼女とは対極的に、繊細な線を使う画家なんですよね。
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7/12 サイエンスZERO「ナノの世界に輝く光 近接場光」(NHK教育)

 ナノの世界で物質に光を与えた時、外に出られない光が先端に集まるという
現象が近接場光である。この現象を利用して、物質の測定を行ったり、新しい
記録システムを開発したりなどの開発が進んでいる。またこの原理によってガ
ラスを0.1ナノ以下の精度で磨き上げるといったことや、原子を自由に動か
すといったことも可能になるとのことである。

◎正直、近接場光の説明は私にも今一つ分かりませんでした。ただ、現在のナ
ノテクはとんでもないところまで行っているというのは感じます。
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7/13 所さんの目がテン!「三宅島」(日テレ系)

 三宅島では未だにガスが出ているので、島民はガスマスクを常備していると
のこと。この島では溶岩の下にまで根を張れる植物や、火山ガスに強い植物な
どが繁殖し、そこから長時間かけて森林を発達させたという。なお三宅島近海
では巨大サザエが発見されたが、それは単に普通は2年ぐらいで捕るサザエが
漁をしなかったので6年ぐらい成長してしまっただけとのこと。また多孔質の
溶岩で海底が覆われている三宅島近海は、テングサにとっては最適の繁殖場と
のことで、最後はこの番組らしく「トコロテン」を。

○矢野氏が三宅島火口に行こうとしたが、悪天候で断念とか、全体的に腰砕け
内容が多いのだが、それでも良しなのはこの番組らしいところ。
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7/13 夢の扉「人工股関節で痛みを取り去る北海道の整形外科医に密着」

 北海道で整形外科のクリニックを開く石部基実医師は、人工股関節の手術で
多くの変形性股関節症の患者を救っている。彼の手術によって、歩けないほど
の激痛に苦しめられていた患者が、普通に歩けるようになっている。ただ人工
股関節は、長期間の使用でズレが生じたり、感染症を起こして取り外してしま
う必要に迫られることがあり、新しい技術の開発がまだ進められている。

○人工股関節は結構一般的な手術なので、石部医師が腕が良いのは分かるが、
術式自体には特別なものはないように思えたが・・・。
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7/13 ダーウィンが来た!「"氷のクマ"極北の暑い旅」(NHK)

 氷の世界スピッツベルゲン島には2000頭のホッキョクグマが生息している。
彼らは春になると流氷の上でアザラシを狩り、身体に脂肪分を貯めて冬に備え
る。しかし今年は春になっても流氷が全く流れてこず、ホッキョクグマたちは
狩りが出来ずに食料に困ることとなった。地球温暖化の影響で北極の氷が減少
しており、このままではやがてホッキョクグマは絶滅するのではないかと懸念
されている。

○番組が追跡していたホッキョクグマは、幸いにしてマッコウクジラの死体に
ありついて食料を得ることができたが、餓死する事例も多いということ。
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7/13 NHKスペシャル「激流中国 告発せよ摘発せよ〜環境破壊との闘い」

 中国では環境破壊が問題となっている。中国最後の処女河川と呼ばれ、上流
地域は世界自然遺産にも指定されている怒江でもダム建設計画が進み、農民が
農地を奪われて強制移転をさせられている。この状況に環境NGOが農民と連
携して異議を唱えるが、政府は工事を強行、公安を投入してNGOを監視する
と共に、反対農民の摘発を行っている。また杭州市の環境保護局には、住民か
らの汚染企業の通報が相次ぎ、悪質な企業の摘発を進めている。しかし地区の
捜査官は企業と癒着して監視が行き届かないという。市民の環境に対する意識
が急速に高まる中で、中国国内ではあちこちで軋轢が生じている。

◎住民の反対運動を公安で抑えてしまうのは、いかにもこの国らしい暗黒部。
それにしても発展が急すぎるだけに、歪みも急激に溜まっています。これはよ
ほどのことをしないと、早晩にとんでもない破綻が起こりそうな・・・。
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7/13 素敵な宇宙船地球号「北上する海の悪魔」(テレ朝系)

 去年の6月、和歌山沖で釣り上げたイシガキダイを食べた9人が、激しい食
中毒を起こす事件があった。彼らの食中毒はシガテラ中毒。世界で毎年2万人
以上の患者が出ているが、日本では患者数は少ない。原因は有毒渦鞭毛藻ガン
ビエールディスカスという藻。有毒な藻を食べたイシガキダイが有毒化したの
だ。この藻は枯れた珊瑚に生えるもので、日本近海ではほとんどいなかったの
だが、温暖化によるオニヒトデの北上で和歌山沖の珊瑚が枯れ、そこに発生し
たのだった。

◎温暖化が進行するといろいろな病気が増えると言われているが、魚の有毒化
まで起こるとは・・・。これは由々しき問題だが煽りすぎには注意。
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各番組の詳細は教養ドキュメントファンクラブ
http://homepage1.nifty.com/sagi/
もしくは各番組のホームページへ
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今週のキーワード

○「ムペンバ効果」(ためしてガッテン)
 そもそもはアフリカのムペンバ君が、調理実習でアイスクリームを作った時
材料を十分に冷まさずに冷蔵庫に放り込んだら、その方が早く凍ったという経
験から見つかった現象とか。未だにその原理には諸説紛々で、決定的な原因は
明らかではないとのこと。

○「過冷却」(ためしてガッテン)

 水が凍らないまま0度以下まで温度が下がった状態。0度近くでゆっくりと
冷却したら起こる。過冷却状態の水はわずかな衝撃で瞬時に凍る。

○「貞門俳諧と談林俳諧」(その時、歴史が動いた)

 貞門は古典に主題を録る俳諧で、談林はもっと世俗的なところに取材する俳
諧とのこと。俳諧とはその名に諧謔の文字を持つように、一種の風刺精神を持
つものであるが、確かに言葉遊びの傾向が強いのは事実である。

○「近接場光」(サイエンスZERO)
 番組の説明では、物質の中に光が通った時に、ナノレベルの小さな開口部か
らは光が外に拡散できず、水道の先のように光がはみ出したような状態になる
と言っていたのだが、光に表面張力があるわけもなく、意味が分からない。

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今週の放送予定&期待度
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7/15 ガイアの夜明け「いらないゴミが地方を救う」(テレ東系)
 ◎リサイクルシリーズ第2弾。ゴミの資源化は重要です。

7/16 ためしてガッテン「放置すると危険!手のしびれ最新見分け術」(NHK
 ◎私も手足がよくしびれるんですが、血管が詰まってる?

7/16 その時歴史が動いた「応仁の乱、天下を滅ぼす」(NHK)
 ○戦争というものは、概してつまらない原因で起こって泥沼化します。

7/19 美の巨人たち「片岡球子作「面構」」(テレ東)
 ・やっぱり好きではないですね。この人の絵は。

7/19 サイエンスZERO「スペシャル 太陽系の謎に迫る」(NHK教育)
 ・スペシャルってことは、要するに総集編でしょうか。

7/20 所さんの目がテン!「スキューバダイビング」(日テレ系)
 ○三宅島に行ったついでに一緒に録ってきたな。

7/20 ダーウィンが来た!「逃げろ!珍獣フクロアリクイ」(NHK)
 ◎何となくかわいらしさのある動物です。初めて見るな。

7/20 素敵な宇宙船地球号「我が家にテレビが来た日」(テレ朝系)
 ○リサイクルよりはまずはリユースの方が筋だと思います。
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<<お知らせ>>

 突然に話題の書籍になってしまいました・・・・。

 『また「あるある」にダマされた』 三才ブックスより発売中

 巷にインチキな健康・ダイエット情報が氾濫し、テレビがそのお先棒を担い
でいる時世に危機感を感じた私が、「全編完全書き下ろし」で仕上げました。
 本著は「あるある大事典」での放送内容について、具体的に問題点を指摘す
ることで、巷に氾濫する誤った情報について斬っていく形式をとっています。

 詳細な情報についてはこちらをご参考ください。
  http://homepage1.nifty.com/sagi/book.html

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晴耕雨読ヘッドライン
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鷺の主宰する時事コラムページ「晴耕雨読」
http://www.geocities.jp/ksagijp/
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今週の一冊
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展覧会レポート
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 ガソリンは高いし、今は18切符のシーズンではないし、暑いし、金はない
し、体力もないし、暇もないし、彼女もいないし・・って、これだと先週と同
じか。と言うわけで、今週も遠征はしておりません。次週に大型遠征を計画し
ておりますので、それまでお待ち下さい。

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<連絡>
 この度、新しいHPを立ち上げました。その名は「私的美術館紀行」。

 今までに掲載した展覧会レポートを中心としながら、さらに新しい情報を付
け加えたページです。私が遠征のために集めた各美術館の展覧会スケジュール
データなども掲載しております。
  URL http://www.b-kikou.com/

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<<お知らせ>>

 現在、超話題の書籍ということだそうです・・・。

 『また「あるある」にダマされた』 三才ブックスより発売中

 巷にインチキな健康・ダイエット情報が氾濫し、テレビがそのお先棒を担い
でいる時世に危機感を感じた私が、「全編完全書き下ろし」で仕上げました。
 本著は「あるある大事典」での放送内容について、具体的に問題点を指摘す
ることで、巷に氾濫する誤った情報について斬っていく形式をとっています。

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あとがき

 夏バテがかなり深刻で、体力がなかなか回復しません。今週末の遠征に向け
て今のうちから体調を整えておかないと・・・。

 ところで最近のこの手の番組を見ていると、キーワードは「中国、原油高騰
、地球温暖化」ですね。いずれもかなり無理が限界にきているということを思
わせる話題が多いのですが。

教ドキュWeekly 発行者 鷺(さぎ) sagi@yo.rim.or.jp
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このメールマガジンは『まぐまぐ!』 http://www.mag2.com/ を利用して
発行しています。配信中止はこちら http://www.mag2.com/m/0000125100.htm
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