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ガッテン・その時、歴史が動いた・美の巨人など科学・歴史・芸術系教養番組の内容をワンポイント紹介とコメントで復習する。テレビを見なくても見た気になれるマガジン(笑)。書評、展覧会評などの新企画も好調。

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2008/03/19

教ドキュWeekly 3/18号

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  教ドキュWeekly                  2008.3.18号
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先週のダイジェスト(3/11-3/17)
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3/12 たけしの本当は怖い家庭の医学「芸能人症例SP」(テレビ朝日系)

 睡眠時間のほとんどない多忙な毎日と、脂っこいもの中心の食事に1日100
本以上のタバコといった生活の挙げ句に、心筋梗塞で倒れた徳光氏の事例を紹
介。また症例としては過労から脳出血で倒れたエリートサラリーマンの例。身
体に明らかに過労の兆候が現れていても、仕事の成功などの精神的高揚感があ
るとそれで誤魔化されてしまい、ついには疲労を感じない危険な状態になって
しまうことがあるので要注意だとのこと。

・典型的な過労死パターンです。一番危ないのは、本当に仕事が好きでハード
ワークになっている例。嫌々やっている仕事なら過労死するほど頑張らない?
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3/11 ガイアの夜明け「マネー動乱第2幕」(テレ東系)

 アメリカのサブプライムローンの破綻で世界経済に失速がかかる中で、中国
だけは株ブームで好調を保っていた。しかし昨年末、ついに中国でも株価が暴
落、株ブームに浮かれていた人々は大きな損害を出してわれに返っている。世
界同時不況の危険性さえ出てきた中で、現在注目を浴びているのがアラブのオ
イルマネー。特にアラブ王家の富が注目されている。

・バブルに踊った馬鹿どもの宴の後というイメージ。株ニートばかりを養成す
る現行のグローバル経済とやらは、そろそろ捨てるべき時期が来ているようだ
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3/12 ためしてガッテン「突然の激痛!「隠れ胆石」1000万人の真実」(NHK)

 1000万人の患者がいると言われている胆石。しかし大抵の患者は何の予兆も
ない突然の激痛で苦しむことになる。コレステロールで出来ている胆石はX線
検査では写らず、エコー検査をしないと発見できない。また胆石が胆嚢から出
て、胆管を閉塞させた時に初めて症状が出るからだという。胆石が出来る原因
は、不規則な食生活。規則的に胆嚢から胆液を出させることで、胆液の濃縮に
よる胆石の生成を防ぐことが出来る。

○胆石は胆嚢癌の発見を妨げることもあるので、自覚症状がないからと放って
置いてはいけないとか。とにかく規則正しい食生活、これに限る。
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3/12 その時歴史が動いた「戦国北条百年王国の夢」(NHK)

 日本初の戦国大名となった北条早雲は、民を慈しむことで、過酷な政治を行
っていた足利氏を逐って伊豆・相模に勢力を確立する。その後も北条家では早
雲の教えに留意した統治が行われる。しかし五代の氏直の治世、天下統一を目
指す秀吉の侵攻を受ける。氏直は徳川や伊達と結ぶことで秀吉に対抗しようと
したが、両者が秀吉に下ったことで抵抗を諦め、開城して降伏する。

○北条家と対照的に、農民上がりの秀吉は、農民から徹底的に搾取する苛政を
行っています。これは庶民にとっては不幸な事なんですよね。
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3/15 美の巨人たち「河鍋暁斎作「大和美人図屏風」」(テレ東)

 幕末から明治にかけて活躍し、その卓越した技倆から画鬼とも呼ばれたのが
河鍋暁斎である。明治政府によってイギリスから招かれた建築家のコンドルは
日本文化に傾倒すると共に暁斎の作品に見せられて、熱烈な希望によって弟子
入りする。表題作は暁斎からコンドルのために描いた作品で、その製作の様子
をコンドルは記録に残している。最近になってコンドルの子孫の元で本作が発
見されたことで、暁斎の存在が再注目を浴びつつある。

◎この春に京都国立博物館で河鍋暁斎展が開催されます。彼については私は一
昨年から注目しておりますが、彼は間違いなく奇才です。
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3/15 サイエンスZERO「都市鉱山を生物パワーで掘り起こせ」NHK教育)

 都市鉱山とも言われる廃家電からのレアメタル回収が社会的課題となってい
るが、実際は経済的な問題などから困難がある。そこで生物の力を利用する研
究がなされている。マンガンを濃縮する働きのあるカビを利用して金属を濃縮
させようという研究や、微生物を利用して自動車触媒用の貴金属の微粒子を生
成する研究などを紹介した。

◎レアメタル回収の最大の問題は濃度が低いこと。これを生物を使用して濃縮
できれば劇的なコスト低減が期待できる。注目すべき技術。
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3/16 所さんの目がテン!「自動販売機」(日テレ系)

 もはや自販機だけで生活が出来るぐらい進化したのが今日の自販機。番組で
はまず1万枚の10円玉を使って、どんな硬貨がはねられるかをチェック。する
とはねられたのは35枚。反っていたもの、欠けていたもの、ギザ10、付着物が
あったものなど。これは自販機が厚さ、大きさ、材質、重さなどをチェックし
ているから。同様に紙幣はクシャクシャのもの、大きな落書きのあるものがは
ねられた。さらに日本人は自販機の左のものを良く買う(文字を見る時のクセ
で左上から見るから)とか、最新の顔で年齢を判別する自販機などを紹介。

○顔を判別する自販機は、しわや顔のパーツの位置で判別するとか。とは言っ
てもやっぱり老け顔とかには反応することがありそうな気がする。
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3/16 ダーウィンが来た!「スクープ特集1親から子へ命のリレー」(NHK)

 総集編。宮崎県枇榔島のカンムリウミスズメの巣立ち、タンザニアのサーバ
ルの子育て、ニホンミツバチの巣分かれなどを紹介。

・春になるとNHKは再放送が多くなります。それにしてもウミスズメ、サー
バルという「かわいい路線」の次になぜミツバチなんだ?
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3/16 素敵な宇宙船地球号「グーグルアースが守った森」(テレ朝系)

 グーグルでは勤務時間の20%を自由に使うことができるというルールを使用
して、環境問題に取り組む社員が多いという。またグーグルアースに自然環境
に関する情報をリンクして、環境問題に関する情報を得られるようにするなど
の試みをしている。この情報共有システムを開発したレベッカ・ムーア氏は、
サンタクルーズ山脈のセコイアの森を水道局が伐採する計画を立てた時、詳細
な調査で森を守った経験がグーグルアースでの開発につながったという。

○グーグルという会社は、このような善意と、グーグル八分に象徴される情報
統制といった悪意の双方が混在している会社なんですよね。
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各番組の詳細は教養ドキュメントファンクラブ
http://homepage1.nifty.com/sagi/
もしくは各番組のホームページへ
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今週のキーワード

○「サブプライムローン」(ガイアの夜明け)
 アメリカ版「ゆとりローン」。そもそも破綻しない方がおかしいシステム。

○「胆嚢」(ガッテン)
 肝臓の下にあり、肝臓から分泌される胆液を一時的に蓄える器官。胆液は脂
肪分の分解に利用される。

○「レアメタル」(サイエンスZERO)
 希少金属。地球上にわずかしか存在しないが(しかもなぜか、中国やロシア
などややこしい国にばかり存在する)、先端技術にとっては欠かせない素材。
それだけに資源の有効活用が重要となる。
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今週の放送予定&期待度
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3/18 ガイアの夜明け「食のチャイナショック」(テレ東系)
 ○日本も本気で国内農業の再建を目指さないといけないということ。

3/19 ためしてガッテン「大発見!レタス魔法の調理術」(NHK)
 ◎確かにレタスって、置いておくとすぐに変色するんだよな。

3/19 その時歴史が動いた「平安王朝華麗なる一族」(NHK)
 ○藤原道長は糖尿病だったというのは有名ですが。

3/22 美の巨人たち「ジェリコー作「メデュース号の筏」」(テレ東)
 ◎非常に劇的な絵ですが、いろいろと逸話はありそう。

3/22 サイエンスZERO「速さへの挑戦 次世代新幹線」NHK教育)
 ・再放送です。春になると本当にこれが多い。

3/23 所さんの目がテン!「きれいな字」(日テレ系)
 ○人並み外れた悪筆の私には、字にはあまり良い思い出がない。

3/23 ダーウィンが来た!「スクープ特集2人と生きものいい話」(NHK)
 ・で、こちらも要は総集編。

3/16 素敵な宇宙船地球号「グーグルアースが守った森」(テレ朝系)
 ◎グーグルは別の意味での世界の危機を招いている気もするが。
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晴耕雨読ヘッドライン
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鷺の主宰する時事コラムページ「晴耕雨読」
http://www.geocities.jp/ksagijp/
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今週の一冊
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 次の本をまだ読み終わってません。すみません。

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展覧会レポート
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 ここのところどうも「鉄分の高い」遠征が増加していた。しかしそもそも私
は鉄道マニアではない。このままでは道を誤ってしまいそうである。と言うわ
けで、今回は原点に戻って展覧会中心の遠征へと立ち返ることにした。

 まずは通い慣れたる滋賀県立近代美術館から。新快速で京都に到着すると、
ここで普通列車に乗り換えて瀬田へ。ここからバスで到着である。

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「ウィリアム・メレル・ヴォーリズ展」滋賀県立美術館で3/30まで

 ヴォーリズは熱心なキリスト教徒で、明治時代に八幡商業高等学校に英語教
師として来日したが、英語教育だけでなく布教活動にも力を入れすぎたのが問
題となり、解任されることになったという。その後も彼は日本にとどまり、建
築事務所などに勤めて、神戸女学院や関西学院などの多くの建物を手がけた。
それらの建造物は今日高く評価されている。そのヴォーリズの作品などを概観
するのが本展。

 出展作品は神戸女学院や関西学院の模型から、彼が手がけた山荘の実物大再
現模型などもある。彼の建築について共通するのは、簡素かつオーソドックス
な洋風建築であるが、どことなく落ち着く雰囲気があり、日本の風土にマッチ
しやすいと感じられることである。この辺りは彼のキリスト教徒的価値観が濃
厚に反映しているという。

 なお展示物には、町長が異常なまでに解体に固執したことで話題となった(
多分町長が建設業者と癒着していたのだろうが)、豊郷小学校も含まれていた
。あの建物を手がけたのもヴォーリズとのこと。解体していたら豊郷町は世界
的に恥をさらすところだった。

     ──────────────────────
 瀬田駅に戻ってくると次は京都への移動であるが、ここで通常ならJRを利
用するところだが、どうもそれでは平凡すぎて面白くない。今回は若干趣を変
えることにする。

 と言うわけで今回利用したのは京阪石山坂本線。実はこの路線は私は今まで
乗ったことのない路線である。まず京阪石山駅へ。ホームに降りると正直「狭
い」という気がする。京阪のこの路線は2両編成のため、ホームもそれに合わ
せた全長しかないのである。JRのローカル線の、やけに長いホームを単両編
成の列車が通り抜けるという光景に慣れてしまっていた私の目には、このホー
ムの短さは異様に映る。

 やがて列車が到着、2両編成のロングシート車である。しかし何となく車両
幅が狭く見える。京阪電鉄はJRのような狭軌ではなく、標準軌だと聞いてい
たのだが、車両自体はなんとなく路面電車の雰囲気さえ感じさせるところがあ
る。

 列車は住宅街の間を縫って走る。まさに「縫って」というイメージそのまま
で、やけに急なカーブなどが多々あるので、走行速度が異様に遅い(カーブで
30キロぐらいか?)。しかも専用軌道を通っていると言っても、その専用軌
道幅がやけに狭く圧迫感もある。都会の列車のせいか、どうも狭苦しさを感じ
てしまうのである。そう言えば京阪については以前に本線に乗った時にも妙な
狭苦しさを感じた。この理由はいったい何なんだろう?

 膳所を過ぎた頃からは線路も直線的になってきて、ようやくスピードが上が
る。やがて浜大津に到着、ここで京津線に乗り換えになる。この京津線には以
前に乗車したことがあるが、地下鉄に直行している路線である。とは言うもの
の、浜大津から出るといきなり信号待ち。ここからしばらくの間は路面電車に
なってしまうのである。いくらそんなに大きな車両ではないと言っても、やは
り路面電車とは比較にならないほど巨大な車両(4両編成)が路面を走るという
のだから、これは少々異様な光景。かなり無理をしているという気がする。や
がて路面をはずれると専用軌道に入るが、ここがまたとんでもなく狭い。何し
ろ上栄町駅などでは、ホームを向かい側に造れないぐらい幅が狭いから、西行
きと東行きでホームがずれているというぐらい。しかもこの辺りはカーブは多
いし、登り勾配は結構あるしと、とにかくスピードが出ない。

 ようやくスピードが出るようになるのは、山科駅が近づいた頃。そして山科
駅を過ぎるとすぐに地下に潜ってそのまま地下鉄に乗り入れである。

 こうして京阪に乗車した感想としては、やはり「遅い」というのが一番。路
線の条件が悪すぎるので、高速化の余地が全くない。それがやはり何となく路
面電車めいて感じられてしまう一因のようである。車両は新しいのだが、路線
設備が古いので、なんとなくレトロな空気が流れてしまうのである。これは現
代のような高速化時代のニーズとは何ともずれているような気がしてならない
。とは言うものの、この路線に近代化のための資本投入は到底不可能だと思わ
れるし・・・。

 東山に到着するとそこで下車、次の目的地に向かう。

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「ドイツ・ポスター 1890−1933」京都国立近代美術館で3/30まで

 19世紀末頃より、欧米においてはフランスを中心としてポスター芸術が最
先端のアート表現として確立してきた。同様の流れはドイツでも起こっており
、モダンアートとしてのポスター芸術がこの時期に花咲いている。そのような
ドイツポスターを扱ったのが本展である。

 ドイツポスターの特徴としては、ある時代から文字を絵画と融合させた表現
が頻出してきていること。全体的な印象としては、フランスのポスターほど洒
落っ気がなく、やや堅苦しい印象もある。そして第一次大戦などの時勢がもろ
に影を落とす。戦後にはプロパガンダポスターという無粋の極みのようなポス
ターが増加するが、やがては文化の爛熟を思わせるデザイン的なポスターが増
加していく。

 ポスターを通してドイツのモダンアートの流れを実感できる展覧会である。

     ──────────────────────
 美術館を出た頃にはそろそろ昼食時になっていた。今日の昼食は以前から気
になっていた「そば処桝富」でとることにした。店構えから何となくうまいそ
ばを食べられるような予感を抱いていたのであるが、今まで何度もその前を通
過していた店である。

 店内に入るとかなり狭い。既に先客もおりしばし待たされる。10分程度待
たされた後、ようやく席につける。私が注文したのはにしんそば定食の大盛り
(1300円)。

 そばを口に含むと結構弾力がある。しかし温そばであるということを割り引
いて考えても、あまりそばらしい感触がなくどうも精彩に欠ける。またご飯に
も干からびたような硬い部分が含まれており(ジャーなどに長時間保温してい
たら、外回りがこのような状態になるが)、あまりに感心しない。正直「これ
は私の読みが外れたか・・・」と落胆する。そこでメニューをひっくり返して
みると、どうやらこの店のそばは二種類あることが判明する。私が注文したに
しんそばは、京打ちそばというそばで、一部自家製粉のそば粉6に小麦を4、
さらにつなぎとしてつくね芋を加えて機械打ちした弾力の強いそばと解説して
いる。これに対して石臼による自家製粉のそば粉9に小麦1の手打ちのそばも
あるという。つまりはそばにも上と下があったというわけである。

 そこで私は続けてこの手打ちそばによるざるそば(750円)を注文する。店
が混雑しているせいで製造が間に合っていないらしく、20分ほど待たされた
後にようやくそばが到着する。

 薬味のわさびをそばにつけてひとすすり、独特の強めの歯ごたえと共に、鼻
につんと抜けるようなそばの香りが立つ。ここで思わず大きくうなずく。そう
、これなのである。つまり分かったことは、私がこの店に感じた「うまいそば
が食べられそう」という予感は間違ってはいなかったのであるが、最初に注文
したメニューが間違っていたということである。そういえば、「京都でうまい
ものを食べたいと思ったときは、金をケチってはいけない」ということを以前
に誰かから聞いたような気もする。やはり上下があった時には上を選ぶべきが
京都流なのか。

 なおこのざるそばには、わさび以外に辛味大根も薬味として添えられていた
が、こちらを使った場合もわさびとはまた異なる清清しさで美味であった。

 そばを腹にたたき込んだところで次の目的地に地下鉄で移動する。

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「乾山の芸術と光琳」京都文化博物館で4/13まで

 江戸中期に乾山流といわれる陶芸の流派を確立した尾形乾山は、琳派を代表
する画家である尾形光琳の弟である(ちなみに琳派の名は尾形光琳に由来する
のだが、琳派の創始者自体は俵屋宗達である)。その尾形乾山が開いた窯の発
掘調査が近年になって行われたとのことであり、そこから乾山の芸術の神髄が
明らかとなってきた。その乾山について紹介した展覧会。

 琳派といえば絢爛豪華な装飾的画風で知られるが、実は乾山の陶器も同様の
傾向がある。その着色は極めて鮮やかで、また文様については多分に装飾化さ
れている。実際、乾山の陶器に対して光琳が絵付けをしたコラボレーション作
品なども多数展示されており、この兄弟が芸術的にも交流していたらしきこと
は明らかである。

 陶器は完全に専門外の私であるが、本展展示作には非常に興味を惹かれる作
品が多々あった。琳派の作風を思い出しながら作品を見ていけば、さらに興味
が増す。江戸中期の富裕層の嗜好というのが良く伺える。

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 これで京都での予定は終了である。続いて大阪にとんぼ返りする。こういう
時の移動はやはり新快速が一番速い。

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「エミリー・ウングワレー展」国立国際美術館で4/13まで

 エミリー・ウングワレーはオーストラリアの先住民であるアポリジニの芸術
家である。彼女はその芸術的原点を、オーストラリアの赤い大地とアポリジニ
の固有の文化においての創作活動を続けている。

 モダンアートの流れの一つにプリミティブアートがあるが、彼女の作品は明
らかにその流れである。巨大なキャンバスの一面に線を引いただけの作品、極
彩色の点を多数打っただけの作品などが中心であるが、その色遣いなどは明ら
かにアポリジニ文化に見られるボディペイントなどが根元となっていると思わ
れる。彼女の場合、その色彩その他は明らかに自身の文化的背景に根ざしてい
るので、いわゆる欧米の模倣者などと違い、色彩の一つ一つに必然性が感じら
れるということが、類似の作品とは微妙に違う印象を受けた点である。

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 最後は大阪湾岸の埋め立て地のはずれである。いつものことだが、ここはど
うも遠くていけない。

     ──────────────────────
「マリー・ローランサン展」サントリーミュージアムで5/11まで

 ローランサンはいわゆるエコール・ド・パリの一人であるが、誰とも違う独
自の画風の作品で知られる女流画家である。彼女は突然変異的に現れ、結局は
誰も追従者は存在しないという孤高の存在に今日ではなっている。その彼女の
作品を初期から最晩期に至るまで概観する展覧会。

 彼女も初期はピカソのキュビズムなどの影響が顕著に現れている時期がある
のだが、それが次第にあの独特の白い肌の人物像へと収斂していっている。彼
女自身がその画風を確立した後は、一見ではほとんど同じような作品に見える
のだが、実際には微妙な色彩などが年代により異なっており、それは恋愛、別
れ、結婚、亡命など波乱に満ちた生涯を送った彼女の心理状態と密接にリンク
しているようである。

 本展では年代ごとに、その時の彼女の私生活における状態と、その時期の作
品とを対照できるようになっているので、その辺りの微妙な変遷が非常に理解
しやすい。正直、私はローランサンに対しては「ワンパターンの面白くない画
家」という良くない印象を持っていたのだが、本展によって認識を新たにする
ことが出来た。ローランサンに対してよほどの嫌悪を感じていなければ、本展
は訪れる価値が十分にある

     ──────────────────────
 以上で今回の予定は終了である。今回は展覧会が中心の久々に私らしい遠征
となったようである。

 なお今回の遠征中にトラブルが発生した。kissデジがエラー99を表示
してシャッターがおりなくなったのである。電源を落としてリセットするとシ
ャッターを切れることがあるのだが、やはりすぐにエラー99が表示され、3
回に1回ぐらいしかまともにシャッターを切れなくなってしまった。遠征中は
私はニコンのコンパクトデジカメも持参しているので事なきを得たが、これは
非常に困ったことになってしまった。

 帰宅後ネットで調査したところによると、エラー99というのはレンズにト
ラブルが発生した時のエラー表示だという。どうやら私が使用している標準レ
ンズに何らかのトラブルが発生した模様である。どうも最近、オートフォーカ
スの動作が不安定に感じていたのだが、恐らくモーター系にトラブルが生じた
と思われる。レンズを修理に出さないといけないのだが、今から修理に出して
いたのでは次の遠征に間に合わない。しかも次の遠征はかなりカメラの活躍す
る場が多いことが予想されている。

 というわけで、急遽アマゾンでレンズを購入する羽目になってしまった(貧
乏な私ですから、キャノン純正など当然買えるわけもなく、シグマの製品です
)。これは非常に手痛い出費である。

     ──────────────────────
<連絡>

 この度、新しいHPを立ち上げました。その名は「私的美術館紀行」。
 今までに掲載した展覧会レポートを中心としながら、さらに新しい情報を付
け加えたページです。私が遠征のために集めた各美術館の展覧会スケジュール
データなども掲載しております。
  URL http://www.b-kikou.com/

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 現在、超話題の書籍ということだそうです・・・。

 『また「あるある」にダマされた』 三才ブックスより発売中

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でいる時世に危機感を感じた私が、「全編完全書き下ろし」で仕上げました。
 本著は「あるある大事典」での放送内容について、具体的に問題点を指摘す
ることで、巷に氾濫する誤った情報について斬っていく形式をとっています。

 詳細な情報についてはこちらをご参考ください。
  http://homepage1.nifty.com/sagi/book.html

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あとがき

 最近「鉄分」が多すぎたので、今回は久々に鉄分を抑えた遠征を行ってきま
した(笑)。次回は広島方面を回ってくるつもりですが、これがまだかなりドタ
バタした遠征になりそうな模様です。体力がもつかな・・・。

教ドキュWeekly 発行者 鷺(さぎ) sagi@yo.rim.or.jp
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発行しています。配信中止はこちら http://www.mag2.com/m/0000125100.htm
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