2008/06/29
レストアマガジンNo.46
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レストアマガジン 甦 れ ! ジ ャ ン ク カ メ ラ【第46号】
カメラレストアや写真の話題を提供するメールマガジンです
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【目次】
◆ ワンポイント・レストア【FUJICA V2の露出計】
◆ 今回のカメラ 【FLASH FUJICA S】
◆ ブックレビュー 【安原製作所回顧録】
◆ お気に入りサイト 【カメラと世相の戦後史年表】
◆ 編集後記
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/▲/___ ワンポイント・レストア ___/▲/
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【FUJICA V2の露出計】
http://homepage1.nifty.com/fukucame/tips/fujiv2_t.htm
今回は、FUJICA V2 のレストアです。このカメラは独特のデザインとその
描写力や質感において評価の高いカメラなのですが、以前から気になってい
たことがありました。それは、ボディーの奥にある露出計までどうやってた
どり着いたらよいのかということです。以前、レストアしたことがあるので
すが、途中で撤退していました。今回、気合を入れて再チャレンジしてみる
ことにしました。
大変、しっかりと作られているカメラなのですが、1つの部品を外すのに、
連動する3つの部品を外さなくてはならないような仕組みを理解するのに苦
労するカメラです。鏡胴ユニットと露出計ユニットが一体化したまま、ボデ
ィーと分離できるという構造を知ってしまうと、それほど大変ではないので
すが、そこまでいくのに、随分不要な部分を分解してしまいました。
今回は、コイル磁石にネジが吸い付けられたために、指針が動かなくなっ
たのが原因でした。カメラ内部のネジが自然に外れてこうなったのか、誰か
がレストアしてネジを落としたのかのどちらかだと思います。やはり露出計
は軍艦部にあった方がメンテナンスには適しているのかもしれません。
以上、以前から気になっていたV2の露出計アプローチの方法が分かって一
安心です。
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/▲/________ 今回のカメラ _______/▲/
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【FLASH FUJICA S】発売年:1987年
http://homepage1.nifty.com/fukucame/ffujis.htm
フラッシュフジカというカメラは、なかなかの実力の持ち主なのはご存知
のとおりです。機種としては複数存在し、当サイトにも4機種掲載しており
ます。今回そこに1機種追加となります。それは、フラッシュフジカSとい
う国内販売はされなかった輸出専用機です。ご覧のとおり、スペックは低く、
F4のレンズにシャッターも単速です。資料にはシャッター速度表示はない
のですが、シャッター速度テスターで実測したところ1/125秒のようです。
撮影は、雨の日にしたのですが、雨にぬれた路地や、窓ガラスに写るぼん
やりとした木々など、雰囲気のよい写真が撮れました。
簡易な普及機ですが、軍艦部の段差など全体の外観が美しく感じます。ど
こかで見たボディーだと思ったのですが、SEDICのCITYBOYと酷似しているこ
とに気が付きました。そこで、すきもの屋blogの ferdiさんにご連絡を申し
上げ、ブログに記載していただきました。SEDICとFUJICA間のOEMと考えられ
ます。
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/▲/______ ブックレビュー ______/▲/
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安原 伸 (著)
【安原製作所回顧録】
出版社: エイ出版社 (2008)
価格: ¥ 714(税込)
ISBN-10: 4777909263
ISBN-13: 978-4777909261
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4777909263/
当時、大きな話題になった安原一式を世に送り出した安原製作所設立者の
回顧録です。書店でこの本を見つけたとき、私はちょっとした違和感を感じ
ました。
平成16年1月に、突然「安原製作所業務終了のお知らせ」がWebサイ
トに掲載されました。そこには、「私は一カメラ技術者として「やりたいこ
と」と「やれること」を総てやり尽くせたのではないかと思っています。と
ても幸せなことだったと思います。」という安原氏のコメントが掲載されて
いました。さらに以後のサポートは不可能である旨、追記されていました。
幸せなことだという意味は理解できなくもありませんが、業務終了に際して
このようなコメントを掲載するのは慎むべきだっと感じます。多くの人々が
商品を購入したのは、安原製作所への応援という意味だけではなかったはず
だからです。
私は、「安原一式」を後日オークションで入手しました。少しでも情報提
供ができればと、当サイトに一式のレストアページ「安原一式の内部を見る」
を作成しました。皆様から故障に関する問い合わせも複数いただきました。
そして、業務終了4年後にこの著書が発行された訳です。私には前述のよ
うな先入観があるためか、本書の内容には気になる部分が散見されます。
「自分の思いがつまった製品を世に問うことさえできれば後は静かに消えて
いっても本望だったのだ。」「ユーザーがメーカーを愛しているなら、その
メーカーを支えることを考えなくてはならない。」「開発が大幅に遅れたの
は彼らの責任だが安原製作所がいずれ無くなって、かつての同僚から言わん
こっちゃないと笑われることを実は夢見ていた。」など、常に著者自身から
の視点でもの見ている気がしてなりません。回顧録なのでそれでよいのかも
しれませんが、当時話題になった安原製作所の正体は、ものづくりの原点を
取り違えたカメラメーカーだったのでしょうか。決してそうではなかったこ
とを祈るような気持で、本書を読ませていただきました。
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/▲/_____ お気に入りサイト _____/▲/
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【カメラと世相の戦後史年表】
http://homepage2.nifty.com/ko-ga/ChronoLogical/Chro_TOP_page.html
「私家版カメラ読本」というサイト内のページで、カメラの価格と、世相
・事件当時の物価を年代ごとに一覧にしてあるものです。1945年から2000年
まで1年ごとにページが作られています。
例えば、KONICA C35初代が発売された1968年には、3億円事件のような大
事件から、ボンカレーが発売になったということまで詳細なデータが載って
います。当時人気だった懐かしいテレビ番組まで記載されています。当時の
東京周辺平均月収16,080円だったのですから、当時カメラは高級品だったこ
とが再認識させられます。見ていてついつい過去にタイムスリップしてしま
う楽しいページです。
「私家版カメラ読本」
http://homepage2.nifty.com/ko-ga/
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/▲/___ 読者からのメッセージ ___/▲/
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■当家にも当然のようにセレン電池の死んでいる機種が数台眠っていますの
であの極小電池で復活を試みてみることにしてみます。今号は全記事とも、
ボクの興味にスッポリはまって面白く読ませていただきました。(Sさん)
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ご存知のとおり、セレンの寿命は意外に長いのですが、完全に劣化してい
るものには有効な電池だと思います。一時期セレンも手に入ったのですが、
現在は難しいようです。(ビュッカー)
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/▲/_________ 編集後記 _________/▲/
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年度末、年度始めの忙しさのため、発行が大変遅くなりましたことをお詫
び申し上げます。お楽しみいただけましたでしょうか。昨今、富士フイルム
が 110(ポケット)フィルムの販売を終了する予定を発表したり、ポラロイ
ドが専用フィルムの生産を6月末で終了するため、富士フイルムのインスタ
ントカメラが突如売れ出したりと、フィルムカメラも激動の時代になってき
ました。これも時代の流れなのでしょう。
「Range Finder」サイトのアクセスが200万件に達しようとしています。
日頃のご支援に感謝を申し上げます。キリ番ヒットプレゼントを考えており
ますので、今後ともどうぞよろしくお願いいたします。
また、当メールマガジンの読者数が2000名を越えました。カメラレス
トアという分野のメールマガジンがこのようにたくさんの皆様にご購読をい
ただけるとは思ってもおりませんでした。今後とも、有益で楽しい情報をお
届けするように心がけていきたいと存じます。どうぞよろしくお願いいたし
ます。
レストアや本などの情報、メルマガに関するご意見、ご感想などがござい
ましたら、遠慮なくご連絡ください。お待ちしております。
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(1)レストアは自己責任でお願いいたします。
(2)Range Finder掲示板もご利用ください。
http://rangefinder.bbs.coocan.jp/
(3)メルマガに関する、ご意見、ご要望もお待ちしております。
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【発行者】bucker(ビュッカー)
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【Website】http://homepage1.nifty.com/fukucame/
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