2008/02/11
レストアマガジンNo.45
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レストアマガジン 甦 れ ! ジ ャ ン ク カ メ ラ【第45号】
カメラレストアや写真の話題を提供するメールマガジンです
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【目次】
◆ ワンポイント・レストア【円形セレン】
◆ 今回のカメラ 【KOWA KALLO 281】
◆ ブックレビュー 【タモリのTOKYO坂道美学入門】
◆ お気に入りサイト 【北岡明佳の錯視のページ】
◆ 編集後記
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/▲/___ ワンポイント・レストア ___/▲/
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【円形セレン】
http://homepage1.nifty.com/fukucame/daisaku/d35.htm#uni
セレン光電池は、セレンの薄膜の光起電力を利用した光電池で、光を当て
ると電圧を生じる電池のことです。
昔のカメラの露出計の電源としてよく使われていました。この電池の寿命
は長く、数十年経った現在でも十分に使いえるものが数多く存在しています。
セレン露出計の不具合の多くは、セレン光電池の劣化よりも、接点の不良や
リード線の腐食などによるものが多いことは、レストアラーであれば周知の
ことと思います。
さて、このセレン光電池が劣化している場合、つまり光を当てても電圧が
でない場合は、新しいセレン光電池に交換することになります。現在、セレ
ン光電池の新品入手は困難ですので、部品取り用ジャンクからセレン光電池
を移植するか、太陽電池で代用することになります。
今回のワンポイントレストアは、長方形のセレン光電池ではなく、レンズ
周辺にある円形セレンの代用についてです。円形セレンの場合は、その狭い
隙間に、小型セレン光電池または小型太陽電池を入れ込む必要があります。
1cm もない隙間ですので、適するものを探すのは大変なのですが、今回。1cm
四方の太陽電池を入手して代用してみました。詳細は、上記アドレスをご覧
ください。小さくても実力は十分で、今回は太陽電池1個で十分に実用にな
りました。
なお、太陽電池の特性で、露出計指針が振り切れるなどした場合には、分
圧抵抗を使用する方法があります。JFC会員である tibikoronさんが、分
圧抵抗のレポートを下記に発表なさっていますので、ご参照ください。
(参考)キヤノフレックスRMの修理(tibikoronさん)
http://tibikoron.web.infoseek.co.jp/syuuri56.htm
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/▲/________ 今回のカメラ _______/▲/
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【KOWA KALLO 281】発売年:1959年
http://homepage1.nifty.com/fukucame/kalo281.htm
今回のカメラは、興和光器製品株式会社製の距離計連動式カメラ。コーワ
カロ281です。KALLO181のF1.8レンズをF2.8にした機種です。8角形のし
っかりしたボディーに非連動露出計を積んだ重量感のあるカメラです。
セレン光電池による露出計はLV値直読式で、指針の示したLV値に、絞
りとシャッター速度を合わせるLVシステムを採用しています。一度LV値
を合わせれば、適正露出を保ったまま絞りとシャッター速度を変えることが
できます。現在、このシステムが使いやすいかどうかは意見の分かれるとこ
ろですが、当時はよく用いられた機構です。
写りはご覧のとおり、余裕のある実力を感じさせてくれました。現在、コ
ーワのカメラは地味な存在ですが人気はあるようです。個数が少ないためか
見つけるのに苦労するカメラでもあります。
なお、このカメラはmmsoulmmさんのご厚意により、試用させていただきま
した。この場をお借りしてお礼を申し上げます。ありがとうございました。
コーワというメーカーは、コルゲンコーワでおなじみ、現在の興和株式会
社のことです。参考までにケロちゃんコロちゃんはこちらです。
(参考)
http://homepage1.nifty.com/fukucame/kalowide.htm
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/▲/______ ブックレビュー ______/▲/
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タモリ (著)
【タモリのTOKYO坂道美学入門】
出版社: 講談社 (2004)
価格: ¥ 1,680 (税込)
ISBN-10: 4063527239
ISBN-13: 978-4063527230
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4063527239/
坂道鑑賞ポイントは、次の4つ。
1勾配の具合
2湾曲のしかた
3まわりに江戸の風情をかもしだすものがある
4名前に由来、由緒がある
このことを人に話して興味を持ってくれたのは、たった一人だけで、その
人が日本坂道学会会長なのだそうです。坂道に興味がある人は、それほど少
ないとは意外でした。私自身も含めて、路地、坂道、崖などに何らかの魅力
を感じている人は大勢いるのではないかと漠然と思っていたからです。私の
撮る被写体もこの感覚に通じるものがあると思っています。
本書は、見開きでひとつの坂についての写真と著者のコメントで構成され
ています。さらに、史跡お散歩ルートを読んで、歴史の世界に入り込み、お
立ち寄りSPOTで、食事やお茶の時間を楽しめる。という内容になってい
ます。
ところで、坂の写真を撮るのは難しいものです。写真内に水平基準がない
と、坂なのか平坦なのかわからなくなります。特に坂の勾配を写真で表現す
るのは難しく、写り方によっては下りなのか上りなのかも認識できない場合
があります。写真だけではなく、肉眼でも錯視によってそう感じる場合もあ
ります。
当地函館の西部地区にもたくさんの有名な坂があります。また、北海道で
は小樽が坂の町として有名です。小樽には自動車が登れるのかと思うような
急で狭い坂がたくさんあります。
急な坂、曲がった坂、狭い坂、これらに遭遇した時、その先に未知の世界
が広がっているような感覚になります。細い道のY字路などにも、右と左で
別の世界に引き込まれそうな空気感があります。この感覚は私だけが持つも
のなのかもしれませんが、坂が名所になったり、坂についての書籍が出版さ
れたりすることから、人それぞれ坂に何らかの魅力を感じているのかもしれ
ません。
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/▲/_____ お気に入りサイト _____/▲/
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【北岡明佳の錯視のページ】
http://www.ritsumei.ac.jp/~akitaoka/
静止画なのに、ぐにゃぐにゃと動いて見える。紙に印刷しても動いている。
これは目の錯覚によるものです。これを錯視といいます。
今回ご紹介するサイトは、立命館大学文学部人文学科心理学専攻の北岡明
佳教授が開設している錯視のページです。坂の話題でも書きましたが、人間
の持つ錯視というものは実に不思議で謎の多い現象です。そこには科学すべ
きものがあると感じています。
私は仕事で、「分かりやすさ」について教えることがあります。分かりに
くい看板、買いにくい券売機、同じことを説明しても、その仕方によって分
かりやすさが大きく左右されます。こんなことに興味を持っていて、関連書
籍なども読んできました。これは、教育学、情報学、心理学、脳科学など広
範囲にわたる複雑な問題を含んでいます。
カメラや写真が趣味のみなさんには、視覚に興味がある方も多いのではな
いでしょうか。私たちの目は何を見ていて、何を見ていないのか。空が青い
といっても、同じ色を見ている客観的証拠はあるのか。疑問は尽きません。
写真は、3次元の景色を2次元で表現しています。私たちの目も同様で、
3次元の景色を、網膜という2次元で写し取り、脳で3次元に復元して認識
しています。その脳が、撮った写真をみて何かを感じているわけです。
この錯視のページはそんなことを考える切欠を与えてくれるページではな
いでしょうか。
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/▲/___ 読者からのメッセージ ___/▲/
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■24mmギャラリー、大盛況ですね。まさに十人十色の結果で見ていて全く飽
きません。 (Hさん)
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24mm限定のWeb写真展というのも面白いものですね。写真というものが、
カメラとフィルムと人間のコラボレーションであることを再認識しました。
(ビュッカー)
■差し上げたエスピオ24EWがどんな評価を受けるか戦々恐々としておりまし
た。(Sさん)
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お陰さまで、しっかりとした質感のコンパクトカメラに出会うことができ
ました。ありがとうございました。(ビュッカー)
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/▲/_________ 編集後記 _________/▲/
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当地は冬でも氷点下10度下回ることはあまりないのですが、今年は何日も
そんな寒い日がありました。しかし、最近ではなんとなく日差しも強くなり、
春めいてきているような気がします。寒さでヘリコイドが硬くなることは、
もう少しでなくなりそうです。では、また46号でお会いしましょう。
レストアや本などの情報、メルマガに関するご意見、ご感想などがござい
ましたら、遠慮なくご連絡ください。お待ちしております。
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