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仏教の用語や習慣は、長い年月のうちにその意味が薄れてしまって元の意味が分からなくなってしまう事があります。皆さんと一緒に教えの道を尋ねたいと思います。(2007年12月著者死去の後は 遺稿集より、法話をお届けしています)

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2008/02/01

こころのともしび 2月号(第48号)

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☆                                  ☆
☆  心のともしび【第48号】 ------仏教の教えより-------       ☆   
☆                        2008.2.1           ☆
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■鈍海のちょっとコラム    二兎を追う (山野鈍海遺稿集より)
■成人式を終えて       徳行    
■編集後記                                        
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初めて登録して下さった皆様、有り難うございます。心より御礼申し上げ
ます。いつも心待ちにしていて下さる皆様、ご愛読に深く感謝申し上げま
す。

今月の鈍海のコラムは中央仏教学院の通信教育を学んだ自らが、これから
学ぶ方達に向けて記したものと思われます。意味が取りにくい箇所もござ
いますが、原本のまま忠実に再現しております故、ご理解頂きたくお願い
申し上げます。
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■二兎を追う      鈍海のちょっとコラム  
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いつもの挨拶ながら、お忙しいという世の中で、口の悪い誰かさん
の言葉を借りると「国民」総忙し病」にかかっているということで
す。

この病気にかかると仕事があろうとなかろうと、「忙しい、忙しい」と
バタバタしていなければ落ち着かないのだという、なんだか分かったよ
うな判らないような話です。

中央仏教学院の通信教育に学んで23年、つどいの会に関係して13年、
生徒さんの姿を見ていると年々に学びが浅くなってきているように思い
ます。

これはやはり忙しいということが原因であるように思います。しかしこ
の忙しさが解消される見込みはありません。いや、多分ますます仕事が
増え、忙しくなると思います。

そこで今日は私のとっておきの奥の手を、あなたにだけ内緒でお教えし
ましょう。

実は誰にも話したことがないのですが、私が小学校を卒業した頃、生ま
れ故郷の山懐の山道で、そう、5月頃 2匹の子うさぎが草を食べてい
るのに出会いました。まだよちよち歩きみたいです。

「つかまえられる」と思った瞬間、私は子うさぎの方へ駆け寄りました。
でもさすがに野生の動物は機敏です。

最初は同方向に向かって逃げ出した子うさぎも、だんだんに違う方向に
向かって走ります。右へ追い、左へ走っている間にとうとう2匹とも逃が
してしまいました。

通信教育の勉強は仏教の学びです。
すでに学ばれた皆さんはご存じのはずですが、仏教の教えと世渡りの道
とは次元が違います。同じ物差しで計っていると正しい答えは出てこな
いのです。

ところが、忙しまぎれに学んでいるとその切り替えがうまくゆかず、頭
の良かったはずの人が「難しい、難しい」と悲鳴を上げることになりか
ねません。

私たちの幼い頃には、朝日や夕方の落陽を拝んでおられるお年寄りがい
て、怪訝な思いをしたものです。でもこのお年寄りの気持ちが解るよう
にならないと、本当の教えは身につかないのではないかと思います。

こうした学びの姿勢と今一つ、学ぶ時の集中力の問題です。世渡りの道
は色々なことに平均にウェイトをかける事を考えますが、仏教の学びは
集中していくことが大事です。

私の子うさぎ捕まえのように、右へ行ったり左へ追いかけたりしていて
は、結局両方とも逃がしてしまいかねません。

それには先ず他に目をくれず、目的の子うさぎを捕まえてください。
一方を確実に手に入れることです。

通信教育の学びは一応3年間、長くとも6年の勝負です。それも集中期
間は年に4〜6ヶ月あればまずまずできます。その間は世渡りのことは
傍らにおいて(従)仏教の学びに集中(主)する事です。

その気になってやれば「良かったな、有り難いことだったな」と思える
日が必ずきます。請け合います。                                                                                     
合掌              (山野鈍海 遺稿集より)

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■ 成人式を終えて       徳行(1月25日執筆)
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皆様、明けましておめでとうございます。早いもので1月も終わりですね。
私は大学のテストも残すところあと2つとなり、今は小休止といった所で
す。

さて、今月の13日に無事成人式を迎えました。成人式までの振袖の準備は
本当に大変で、慣れない和服をまとい式典に参加しました。当日は小雪も
舞って、とても寒い日でした。

振袖を着て思ったことは、この姿を一番見せたかった人に見せられなかっ
たことです。一昨年往生した伯母、そして祖父にもこの姿を見せられなく
て残念に思いました。

特に伯母は、私の晴れ着姿を本当に楽しみにしていたので、その時のこと
を思い出すと涙が浮かびます。

式典では 久しぶりに会う友人ばかりで、誰が誰か分からないという感じ
でした。最初に、昨年某遊園地のジェットコースター事故で他界した友人
への黙祷と、友人からの故人へあてた手紙を読み上げるところから始まり
ました。

私の在所は小学校も中学校も1つしかなく、全員が全員をよく知っている
という場所でして、勿論その友人のこともみんなよく知っています。

本当に優しくて、いい子でした。駅で会えば気軽に声を掛けてくれる。
そんな子が…、あまりに突然すぎて正直受け入れるまでには時間がかかり
ました。

中学の卒業式で、学年主任の先生が「こうして全員が揃うことは最後にな
るかも知れないんだぞ」とおっしゃいました。その言葉の通り、成人式に
は全員が揃うことはなくて、でもこんなに早く友人との死別があるとは思
わずに、本当に命というものの尊さと儚さを痛感しました。

とりわけ、ここ2年程は生老病死に対する考えが変わったように思います。
それは伯母・祖父・そして友人の死が私を1周りも2周りも大きくさせて
くれたように思います。

今、91歳になる父の母(私から見れば祖母)の体の調子があまり良くなく、
何か出来ることはないかと図書館へ足を運んだり、時間があれば会いに行
くようにしていますが、やはり心配です。

きっと何をしても満足するようなことは出来ないと思いますが、長生きし
て欲しいので出来ることを精一杯やりたいと思います。

冒頭に述べました通り、大学のテストもあと2つで春休み(大学の春休み
は2月〜4月上旬までです) なのですが、検定試験・得度に向けてと、ま
だまだ勉強に追われる日々が続きます。

得度が終わると、いよいよ3月から本格的に国家公務員試験に向けての勉
強となります。大学生は時間があって遊んでいると思われがちですが、結
構忙しいものです。長い春休みを無駄にしないように、しっかりと過ごし
たいと思います。

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■編集後記                    ぱせり(記)
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皆様、誠に遅ればせながら新年おめでとうございます。発行が二月にくい
込んでしまいました。もう目前に立春を控えております。

ここ大阪の枚方では寒いとは言いながらも、雪より雨の降る日が圧倒的に
多く、あちこちでインフルエンザの声も聞こえてきます。
皆様も体調を崩されませんように充分ご留意下さいませ。

大阪府知事選挙で予想通り橋下徹氏が圧勝しました。知事が替わって政治
も一新しようとするのならば、知事だけでなく根底から入れ替えすれば…
と政治オンチの私は思います。
どこまで大阪を変えてくれるのか、お手並み拝見と言ったところです。正
しい行動や政策が、他の大きな勢力によって押しつぶされないよう、強い
意志で頑張って頂きたいと願っています。ちなみに私は他の候補に一票を
投じましたが。

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■筆者について
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山野鈍海、本名は西澤祥英。昭和2年滋賀県生まれ。
鈴鹿山脈の山懐の貧しい農家の長男に生まれ、田んぼや山仕事を
しながら育つ。時は戦争の真最中で、志願して軍隊勤めもする。

仏法の盛んな土地で、子供の時から教えに親しむが 今一つ本当に
「わかった」と言う思いはなかった。鈍海が43才の時、次姉が交通
事故に遭い、一週間の植物状態の末、意識不明のまま他界。

10年後、西本願寺の中央仏教学院通信教育で貪るように教えを学ぶ。
その2年後に僧侶の、3年後に教師の資格取得の後は、勤めながら同
じ志を持って通信教育に学ぶ人たちの勉学の手助けや地域の日曜学
校にと、多忙に明け暮れる日々を送っていた。

2004年1月より「こころのともしび」発行。長年の夢が叶い、胸が
躍って眠れないほどの喜びで希望に胸をふくらませる。

2005年秋、図らずも皮膚癌(パジェット癌)の宣告。ガン家系でな
かっただけにショックも大。かなり悪性で進行が早い癌と聞く。
自宅での療養中に、なるだけ東洋医学の教えを取り入れた食生活を
し、必ず打ち勝ってみせるという強い意志のもとに家族一致団結で
ガンと闘うも、力尽きて2006年12月に他界(79歳)。ガン宣告か
らわずか一年後の事。

現在は鈍海の遺志を継ぐべく、遺稿集より法話をお届けしています。

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□□ 次号(第49号)発行予定日   2008年3月頃
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◆バックナンバー<http://archive.mag2.com/0000124366/index.html>
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□□ 著者:(故)山野鈍海   <http://www.eonet.ne.jp/~panacee/>
□□ 著者兼発行スタッフ:徳行(とくぎょう)   
□□ 発行責任者:ぱせり   http://plaza.rakuten.co.jp/maywind/
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□□ mag2ID:0000124366   『こころのともしび』不定期発行
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