こころのともしび  RSSを登録する

仏教の用語や習慣は、長い年月のうちにその意味が薄れてしまって元の意味が分からなくなってしまう事があります。皆さんと一緒に教えの道を尋ねたいと思います。(2007年12月著者死去の後は 遺稿集より、法話をお届けしています)

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2007/04/30

こころのともしび(第43号)

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☆   心のともしび【第43号】 ------仏教の教えより-------     ☆   
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■鈍海のちょっとコラム  もの言う板切れ
■編集後記
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皆様、こんにちは。お変わりございませんでしょうか。あっという間にもう
四月も終わりですね。今回は短いですが、お許し下さい。

初めて登録して下さった皆様、有り難うございます。心より御礼申し上げ
ます。
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■鈍海のちょっとコラム  もの言う板切れ
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最近は科学の発達により、今までわからなかった事が次々と明らかになるよ
うになりました。でも、今から65年余り前、私の小学校の頃にはこの地球上
の事でもわからないことはいっぱいありました。

中でも世界五大陸のひとつ、アフリカは赤道の真下の熱帯地域に原生林がう
っそうと茂り、人食い人種を含む原始生活をする原住民が生活しているとい
う、今の時代ではちょっと想像できないような状態で「魔の大陸」などと呼
ばれていました。

そんなことから冒険好きの西欧人は仲間を組んで、我も我もとアフリカ探検
に出かけたものでした。これはその時のお話です。

なにぶんにも 道も充分にない原生林を進もうというのですから、その苦労
は大変なものでした。おまけにワニを始めとして毒蛇や毒のある虫もいます。

そこで一行はボートを準備して川をさかのぼる事にしました。探検は何ヶ月
という時間がかかるので生活物資を買い集め、それを選ぶために現地人のシ
ェルパーを雇い、ベースキャンプから前進キャンプに運ばせました。

ところが三つ目のキャンプに着いた時、大切な機械の部品を忘れて来たこと
に気が付きました。でも、自分達が取りに帰っていては探検の期間が狂って
しまいます。よく考えた末に良いことを思いつきました。

荷造りの板をはがして、それにたき火の跡の消し炭で簡単な手紙を書いて 
ベースキャンプに戻るシェルパーに、「帰ったらこれを渡して品物をもらっ
て来てくれ」と頼みました。

不思議そうな顔をしながらシェルパーはベースキャンプに戻り、留守番の隊
員にその板切れを渡しますと、隊員はうなずいて ひとつの品物をシェルパー
に渡して前進キャンプに届けるよう言いました。

半信半疑のシェルパーは言われたとおりにその品物を届けますと、隊員は
「うんうん、よしよし」とうなずきました。

生まれたときから文字というものに全然縁のなかったシェルパーは、ひと
ことも話さないのに、こちらの言うことがどうして向こうに伝わったのか、
いくら考えてみてもわかりませんでした。

シェルパーは恐る恐る隊員に頼んでその板切れをもらい受け、棚に祀って
「もの言う板切れ様」と、毎晩拝んだという事です。

それくらいのこと、わかりそうなものだと思われる人が多いと思います。
しかし、私達も同じような間違いをしてはいないでしょうか。自分で勝手
に線を引いて、ここから前へは進めないと勝手に決めてはいませんか?

一歩踏み出せばすばらしい世界がひらけています。
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■ 編集後記
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いつも変わらぬご愛読、深く御礼申し上げます。
四月も終わろうとしているのに、暖冬異変のせいか今年は紫陽花のつぼみ
が上がってきません。例年ならば四月の声と共に花芽を見る事ができるの
ですが、必死で探して今、やっと一つあるかないかというところです。た
だ、葉だけはどんどん茂っています。

滋賀に住む伯母も蘭を育てていますが、今年は花芽がつかなくて何か手違
いをしたのかな?と首をかしげていました。長年やっていてこんな経験は
初めてだと残念そうでした。もう90歳に手が届きそうなのですが、大の花
好きで私の園芸の先生でもあります。

気温が低くなるべき時期に気温が高すぎると花芽の形成がなされない事が
あると読んだことがあります。自然の摂理は正直です。

紫外線も強くなる時期です。気候の良い時期ではありますが、お体には充
分お気をつけ下さいませ。
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筆者について
山野鈍海、本名は西澤祥英。昭和2年滋賀県生まれ。鈴鹿山脈の山懐の貧
しい農家の長男に生まれ、田んぼや山仕事をしながら育つ。時は戦争の
真最中で、志願して軍隊勤めもする。

仏法の盛んな土地で、子供の時から教えに親しむが今一つ本当に「わか
った」と言う思いはなかった。鈍海が43才の時、次姉が交通事故に遭い
一週間の植物状態の末、意識不明のまま他界。

10年後、西本願寺の中央仏教学院通信教育で貪るように教えを学ぶ。
2年後に僧侶の、3年後に教師の資格取得の後は、勤めながら同じ志を持
って通信教育に学ぶ人たちの、勉学の手助けに明け暮れる日々を送って
いた。

2004年1月より「こころのともしび」発行。長年の夢が叶い、胸が躍っ
て眠れないほどの喜びで、希望に胸をふくらませる。

2005年秋、図らずも皮膚癌の宣告。ガン家系でなかっただけにショッ
クも大。

自宅での療養中に、なるだけ東洋医学の教えを取り入れた食生活をし、
必ず打ち勝ってみせるという強い意志のもとに家族一致団結でガンと
闘うも、力尽きて2006年12月に他界。(79歳)ガン宣告からわずか
一年後の事でした。

(41号で78歳と記しましたが誤りです。お詫びして訂正致します。
父親の年齢を間違うなんて、情けない。。)

志半ばにしてお浄土に還った鈍海ですが、それでも沢山の方々に自分
の拙い文章を読んでいただけて幸せだったと、今もなお心から手を合
わせ感謝している事と存じます。鈍海に代わりましてご愛読に深く御
礼申し上げます。(ぱせり)
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□□ 次号(第44号)発行予定日   2007年5月頃
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◆バックナンバー<http://backno.mag2.com/reader/Back?id=0000124366>
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□□ 著者:(故)山野鈍海   <http://www.eonet.ne.jp/~panacee/>
□□ 発行責任者:ぱせり   <http://plaza.rakuten.co.jp/maywind/>
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