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仏教の用語や習慣は、長い年月のうちにその意味が薄れてしまって元の意味が分からなくなってしまう事があります。皆さんと一緒に教えの道を尋ねたいと思います。(2007年12月著者死去の後は 遺稿集より、法話をお届けしています)

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2006/06/19

こころのともしび(第38号)

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☆                                 ☆
☆   心のともしび(第38号) ------仏教の教えより-------       ☆    
☆                       2006.6.19             ☆
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■靖国問題を考えるに当たって(1)
■鈍海のちょっとコラム1       自然医学に学ぶ(1)
■鈍海のちょっとコラム2        利益(りやく)
■頭の体操        −やさしい数学−  第7回   解答
           −やさしい数学−  第8回   問題
■編集後記
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■靖国問題を考えるに当たって(1)
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先にともしび31号〜35号に渉って「靖国問題」についての基本的な事柄を述べ
させて頂きました。

これは今から14年前に認めたものです。奇しくも今、小泉首相の靖国神社参拝
を巡って 国内外に大きな波紋が巻き起こり、対中国、対韓国外交もストップに
近い状態です。次の自民党総裁選びにも大きな影響を与えるものとみられてお
ります。

靖国問題は浄土真宗の信心を考える上でいくつかの大切な問題が含まれています
が、この問題を正しく理解しておられる人は意外と少ないのではないかと思いま
す。…というのは、この問題は見る角度によって正反対とも思える解釈が出来ま
す。つまり、ねじれ現象とも言える構造になっているのです。

では、それをどのように割り切って正しい判断を下していくのか、ご参考までに
少しばかり解説をさせて頂きたいと思います。

今、私達の教団でパネルディスカッションをするとしたら、講師として一番敬遠
される題は「靖国問題」ではないかと思います。
かつて私達の仲間が集まって、この題でパネルディスカッション(討議)を行い
ました。講師の表明の間は何とか静かだったのですが、質問になってだんだんボ
ルテージが上がり、質問者がすっかり興奮してしまって収拾がつかなくなったと
言うのです。

それは戦前の靖国の戦争推進に果たした役目と、現在の靖国神社境内にある
遊就館に展示されている過去の戦争礼讃ともとれる物品・戦争犯罪人として処刑
された人々が合祠されていることに対する疑惑を述べられた事に対してでした。
「わしらは1銭5厘で招集されて身を切る想いで家族と別れ、命を的に戦って来た
のだ。お前達に何が分かるか!」平素 温厚な人となりで知られる人の言葉に唖然
となり、息をのむばかりであったということです。
いつも聴聞も熱心で良いお説教があれば奥さんを伴って東京迄でも行かれるその
人がです。この方の申される事も良くわかります。しかし、それは情に於ける世
界の話なのです。

討議に情を持ち込んだらメチャクチャになります。討議はあくまで冷静に理を表
に出して戦わせるべきものです。平素、討議の場で高い声で相手を押さえつける
ような言い方をする人がありますが、民主主義の討論というものは感情的になっ
た方が負けであるという事を念頭に置いて欲しいものです。

次号に続く

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■鈍海のちょっとコラム1    自然医学に学ぶ(1)
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ここ半年程の間にはからずもガンにご縁を頂き、80年近く杖・柱とも頼んで
きた近代医学から手を離されるという事態に立ち至ってしまいました。

それまでに東洋医学や自然医学の本は読んだことはありましたが、それは
あくまで他人事としてであり、今回のように自分の命と提げ比べしながら
味わったのは生まれて初めてでした。
私の病気の経過につきましてはともしび36号の編集後記にも書かせて頂き
ました。多少、重複するところもありますが、概略次の通りです。

平成17年10月    右足付け根に出来ていた小さなできもの、悪性腫瘍と診断
平成17年11月23日 同箇所とリンパ節共手術にて切除
平成17年11月末日〜1週間抗ガン剤連続投与
平成17年12月7日  退院
平成18年1月末日  左足付け根付近に転移を認める
平成18年2月17日  転院して手術
平成18年3月17日  退院

最初、悪性と言われた時は我が耳を疑いました。

それまでは何を調べてもらっても「異常無し」で通ってきていたのですから、
まさかという気持ちでした。それでも切除してもらって抗ガン剤を打ってもら
えばまず大丈夫とタカをくくっていました。

しかし、抗ガン剤投与から2ヶ月で転移している現状にガク然とせざるを得ま
せんでした。県内の病院の指導的立場にある病院の皮膚科に*セカンドオピニ
オンを求めましたが、出来ているものは切除するより他はありませんでした。

*セカンドオピニオン(第二の意見…診断や治療方針等について、主治医以外
の医師からの意見)

しかし、前回のようにヤミクモに抗ガン剤を使うのではなく、切除したガン
細胞で効き目をテストの上、効果のあるものを用いて欲しいと頼みました。

OKでしたが、「検査費用は自費で」との事でした。そして2/17に左足付け根
付近のポリープとリンパ節半分を切除、直ちに検査に回してもらいました。

その間、約10日間でした。それを待つ間に私の考えが少しづつ変わってき
ました。

転院前の病院で受けた抗ガン剤は、私の胃の弱さを考慮されたものか、具合
が悪くなるような事はありませんでした。しかし抗ガン剤の及ぼす症状は
色々と聞き及んでいます。
例え今度の抗ガン剤でガン細胞を叩いたとしても、相討ちでこちらも参って
しまうのではないだろうか。家内や3人の娘達にその話をすると、「ガンは
食事療法で治ると書いてあるよ!既に余命何ヶ月という人が綴った記録が載
っている本があるから持ってきてあげる」と言うのです。

そう言えば、うちのすぐ隣の奥さんが(50歳過ぎの時)住民検診で大腸ガン
が進んでおり、即手術、ところが手術中におかしいという事で調べたら胃の
方がもっと悪い。そこで、胃・脾臓・胆嚢を摘出する大手術となり、その後
抗ガン剤治療を受け、命がないと言われながら徹底した食養生で奇跡の回復。
9年後の現在はバリバリ仕事を続けておられます。

私の胸の中でだんだん希望が膨らんできました。
主治医の先生が見えたとき、「抗ガン剤治療は断念しようと思います」と
申し上げますと、先生は「それが良いでしょう。抗ガン剤は余り良いもの
じゃありませんからね」と言われました。

結果、抗ガン剤のテストは全てアウトで、あなたのガン細胞に効き目のあ
る抗ガン剤はありませんでしたとの事。その後、長女が得意のパソコンで
あらゆる情報を集めてくれました。都合、三人の先生の書かれた本を貪る
ように読破しました。

そのうち、不思議な事に気がつきました。

3人の先生に表現の違いは多少あるものの、書いておられることは一つで
あることに気がついたのです。ここに真理がある!そう実感しました。

次号に続く

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■鈍海のちょっとコラム2    利益(りやく)
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この字は日常語では「りえき」と読み、儲け・得の意味ですが、仏教では
「りやく」と読み、神仏のめぐみ、加護の意味になり、普通、「ご」をつけ
「ごりやく」と使います。

人が神仏を拝むのは何か願い事があって、その果報を得たいと思うからで、
「ごりやく」の無い宗教は 甘くない砂糖のように値打ちがありません。
ただ願っている果報がどのようなものか、と言うことが問題で、ここに各
宗派の相違点がある訳です。

「宗教には、現実を肯定するものと、否定するものとがある」と言われま
す。現実とは、人々が普通に持っている欲望の達成ということで、お金が
欲しい・病気から治りたい・地位名誉を得たい・災難を逃れ、安楽な日を
送りたい等々の欲です。

これを神仏に拝むことで叶えられる、というのが現実肯定で、この種の
「おかげ信心」は非常に沢山あります。
拝めば子宝を授かる、拝めば眼病が治るという道傍の民俗信仰から、
「この仏を拝んでおれば災難は来ない、老後も壮健で嫁の手をとらずに
ポックリ死ねる」という寺から、「うちの教団へ入れ。自然に金持ちに
なる」という新興宗教まで、信者の多い教団・流行っている寺社の多く
がこの現実肯定の宗教(?)のようです。

それに対し仏教やキリスト教は、人々が普通に持っている欲望は際限の
ないもので、追っていては満足する時はない。その欲を抑えて我慢する
ところに真の幸福があると、現実を否定する宗教なのです。

釈尊の出家の原因は「生老病死」の四苦を逃れたい。
言いかえると、老いない、病苦のない、そして死なない安楽な境界を求め
ての出家だったのです。
そして思惟と修行の末、これらの苦は人間として逃げることの出来ぬもの
だ。何故、これらが苦痛なのか その原因は人間に煩悩があるからだ。煩
悩を解脱し、我執を克服することで苦悩から逃れられるのだ、と悟られそ
れを教えておられるのであります。

言い換えると、欲しいから、つらいからと、安直に神に祈ったからと言っ
て、すぐに「御利益」があるものでないぞ。それにはまず、自分の生きざ
ま、こころの持ち様を振り返ってみることだ。人間が真の人間として生き
る道を踏んでいるなら、苦悩はそのまま苦悩ではなくなるのだ、と教えら
れているのです。

人間の勝手な欲望(主として物質的なものが多い)を、思い通り叶えられ
る考えを「現世利益」と言って、仏教では厭(いと)い排除するものです
が、人間が神仏を拝むのは何か願い事があって果報を得たいと思うからで
すから、広い意味での「現世での利益」が無ければ宗教としての条件が揃
っていないことになります。

親鸞聖人は「現世利益和讃」をお作りになって、阿弥陀如来の教えを聞いた
者は仏様の徳を身にめぐまれ、満ち足りた安心と喜びの心を与えられ、悪が
転じて善の方向に向くし、悩み苦しんでいる人々に手をさしのべ、倶(とも)
に仏様の道を開こうとさそいすすめる気持ちがわいてくる、と示されてい
ます。
狭い意味の現世利益とはすっかり違って精神的な大らかなもので、人間が
人間として、誠の生き方が出来るようになるとの広大で高次元の「御利益」
であります。

    ---生駄密蔵先生著「暮らしの中の仏教語」に依る---

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■頭の体操     −やさしい数学−  第7回   解答
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前回の答えです。

--- 問題 ---
ここに14リットルの油があります。
これを3リットル・5リットルの二つの升を使って、7リットルづつに
計り分けるにはどうしたらいいでしょう。

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答え  
****************************************************************

A)3リットル升で3リットルの油をくみ出し5リットル升に移す

B)3リットル升で3リットルの油をくみ出し5リットル升に移す。
 3リットル升に1リットルが残る

C)5リットル升の油を全て容器に戻す

D)3リットル升の中の1リットルを5リットル升に移す。

E)3リットル升で容器から3リットルの油をくみ出し5リットル升に入れる。
 5リットル升には4リットルの油が入る事になる。

F)3リットル升で容器から3リットルをくみ出す。

G)容器には7リットル、3リットル升には3リットル、5リットル升には
 4リットルとなり見事に半分づつに分けられました。(^-^)g

出来ましたか?えっ、簡単すぎる?それでは今月の問題をどうぞ。

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■頭の体操     −やさしい数学−  第8回   問題
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楽しい算数で頭の体操を致しましょう!今回は過不足算で遊びましょう。

問題1.りんごを8個づつ入れると9個余り、10個づつ入れると5個足り
    ません。箱の数とりんごの数はそれぞれいくつでしょうか。.

問題2.進君のグループで魚釣り大会をしました。釣れた魚を皆で分ける事
       になり、12匹づつ分けると8匹余り、14匹づつ分けると24匹
       足りません。グループの人数と釣れた魚の数を求めましょう。
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■ 編集後記
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皆様お変わり無くお過ごしでしょうか。
お陰様で、山野鈍海もひと山越しつつあるようで、何とか原稿に筆を走らせ
るようになって参りました。…とは言っても、まだまだ体の修復はそう簡単
には行かないようで、来る夏を頑張って乗り越えなければなりません。
皆様には大変ご迷惑をおかけしておりますが、なんとか養生の上、以前のよ
うに元気になってもらいたいと願っております。
今年は6月半ばになっても朝夕の気温が低く、湿度も例年に比べると低いよ
うです。勤務先ではエアコンが既に稼働しておりますが、自宅ではまだ一度
もスイッチを入れる日がありません。日中は暑くとも、日が落ちると人間に
とっては眠りやすく過ごしやすい気温なのですが、農作物等に障害が出ない
かと心配です。

大根おろしと梅干し、生姜等は、白血球を元気にしてくれる役目があります。
一日に一回以上摂取出来ると理想的です。私たちの体を外敵から守ってくれ
る大切な白血球にしっかり働いてもらいましょう。
どうぞお体にはくれぐれもお気をつけ下さい。もうそこまで来ている暑い夏
を頑張って乗り切りましょう。            (ぱせり記)
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□□ 次号(第39号)発行予定日   2006年7月17日(月)
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◆バックナンバー<http://backno.mag2.com/reader/Back?id=0000124366>
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□□ 著者:山野鈍海       <http://www.eonet.ne.jp/~panacee/>
□□ 発行責任者:ぱせり   <http://plaza.rakuten.co.jp/maywind/>
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