2006/03/13
こころのともしび(第35号)
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☆ 心のともしび(第35号) ------仏教の教えより------- ☆
☆ 2006.3.13 ☆
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■覚(さとり)への道 (しばらくお休みをいただいています)
■鈍海のちょっとコラム 【敗戦47年目の回想】 (平成4年に記す)
その5(最終回)
■頭の体操 −やさしい数学− 第5回 答え
■編集後記
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■鈍海のちょっとコラム 【敗戦47年目の回想】(平成4年に記す)
その5(最終回)
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●● ここにもある差別 ●●
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「靖国」というのは差別の宗教であると言われています。靖国神社に
祀られるのは国家から承認を受けた人だけです。軍属などで、いかに
国家のために尽くして戦死した人でも、国の承認が得られなかったら
神と祀られることはないのです。
その他戦争でなくなった民間の人や、外国の人も含まれないことは
もちろんです。
何故かと言うことは、前回の「どんな目的で出来たのか」をもう一度
読み返して頂くとわかります。戦争の犠牲者は兵隊さんだけではない
のです。
東京の皇居に近い場所に「千鳥ヶ淵戦没者墓園」があります。
ここは外地から収拾された戦死者の遺骨から、戦災で亡くなられ引き
取り手のなかった遺骨まで、すべてが祀られ、参る人それぞれが自分
自分の宗教儀礼に従って参拝をしています。
外国の「無名戦士の墓」と似たようなものですが、それらの考え方は
一回り大きなものなのです。
我が西本願寺教団では毎年9月、ここで「全戦没者追悼法要」を営み
ます。
そして今回の戦争で亡くなられた兵士・民間人・外国人の全てを含
めて、その死を悼(いた)み、再び戦争をしないことを誓います。
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●● 法は情に優先する ●●
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憲法20条には「国家はいかなる宗教活動もしてはならない」と決められ
ています。我が国では明治以来国家神道を「宗教でない」と言いごまか
して、国民に従うことを押しつけてきました。
政府高官や高級軍人達は自分たちの考えを「神の意志である」として、
国民に意見を言わせませんでした。
そして国民や外国の人2千万人を死なせ、傷つけ、「最後には神風が吹い
て日本は必ず勝つ」と国民の尻をたたきましたが、最後に来たのは神風
ではなく、二発の原子爆弾であったこと、決して忘れてはおられないはず
です。
もし日本の国に自由にものが言える場があったら、あの戦争は防げたかも
しれないのです。その口を塞いだものは「虎の威を借る狐」では無く、
「神の威を借る軍人・高官ども」でありました。
それを防ぐため、憲法には「政治は宗教にかかわってはならない」
(政教分離)と決められています。「公式参拝」を言うのは情であり、
政教分離は法です。
法が情に優先することは当然の道であり、公式参拝に対しては我々真宗
各教団から政府に対して、厳しい抗議がなされております。
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●● たたりも及ばないお念仏の人 ●●
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最後に「我が家は門徒だが家族の戦死者がすでに靖国神社に祀られて
いるようだが、どうしたらよいか」と悩んでおられる方が案外多いよ
うです。戦時中は国によって強制的に祀られたもので遺族には何の責
任もありません。
戦死された方々は既にお浄土で仏様になっておられるのです。
そして私たちに「阿弥陀さまの教えを聞きお念仏してくれよ」と頼ん
でいて下さるのです。
たとえどこの神に祀られていようと関係はないのです。
お念仏の行者は十方諸仏に護られており、いかなるものも祟ったり害
を及ぼすという事は出来ません。唯、念仏申すだけで後は放っておい
ても一向に差し支えありません。
そこのところお分かりにならない方はお寺へ参られて、充分御聴聞
していただきたいと思います。
世界に誇るべき有り難い浄土真宗の み教えの流れをくませていただ
きましたお互いが、共に又お浄土で再会出来ますよう、自らの命の
残り少なき事を思いつつ、泣く泣く思いを綴らせて頂きました。
この想いが皆様のお心に伝わりますよう念じつつ、この項を終わらせて
頂きます。
合掌
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■鈍海のちょっとコラム 【 鍵花(かぎばな)の話 】
−鈍海が昔聞いた話より−
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昔、アルプスの山の麓に両親に死に別れた一人の少年がおりました。
幸いに近くの親切な牧場に雇われて、毎日毎日羊を追って草を食べさせる
仕事をしておりました。
アルプスは険しい高い山ですが、すそ野は広く毎日場所を代えて やわらかい
草のある場所へ羊を追って行き、夕方になると小屋へ連れ戻すのが仕事です。
家から牧場までは小高い丘の間の小道を通っての行き帰りです。
それはある初夏の夕方、さわやかなお天気で 何か心の満ち足りたような気持ち
の良い日でした。その日は良い草場に行き着いて、羊たちに腹一杯やわらかい
草を食べさせてやることが出来、夕方羊を小屋に追い込んだ少年は心も軽く、
口笛を吹きながら家路を急いでいました。
いつも通る丘の間の小道でふと、今まで見たこともない珍しい不思議な花を
見つけたのです。百合の花のような、それでいて朝顔にに似た金色に近い色
をしたとてもきれいな花でした。
あまりの美しさにしばらく見とれていた少年は「家で生けよう」と思い、一枝
折って歩き出そうとしました。すると、どうでしょう。
その側にちょうど人間が立って通れる位のほら穴があるではありませんか。
「おかしいな?」と少年はキョロキョロと周囲を見回しました。毎日通っている
のに知らなかったのかな?と思いながら、少年は中をのぞいて見ました。
ほら穴はず〜っと中の方へ続いているようです。好奇心の強い少年は中へ入って
見ることにしました。
少し行くと奥にボーッと灯りが見えました。
そちらへ進むと大きなテーブルがあり、その上には石ころのようなものが山と
積んであって、隅に灯りが点され、その前に一人の真っ白い長いひげを生や
した老人が椅子にかけてニコニコ笑いながらこちらを向いて手招きしています。
少年が恐る恐る近づいてみますと、老人は、「よく来た良く来た、怖がらんでも
よい。わしは地の神じゃ。お前が折った花は鍵花といってな、その花を持って
いる者だけがここへ出入り出来るのじゃ。ここにある宝石はみんなお前のもの
じゃ。その花を持って何回でも取りにくるがよい」というのです。
目を凝らしてテーブルの上を見た少年はあっ!と驚きました。
石ころだと思っていたのは実はダイヤモンド・ルビー・エメラルド等の宝石
ばかりで、それも今まで話に聞いたこともない大きなものばかりでした。
「さ、遠慮することはない。みんな持って帰るがよい」と言われて、少年は
夢かと驚きながら花をテーブルの片隅に置いて、大き目の宝石から
手当たり次第にポケットに詰め込みました。
でも、ポケットはすぐに一杯になりました。少年は上着を脱いでいっぱい
包みました。それを見ていた「地の神」と名乗ったおじいさんは、
「一番大事なものを忘れるなよ」と言いました。
一番大事なもの…とテーブルの上を見ますと、隅の方にひときわ大きな
ダイヤモンドがピカリと光っています。少年はこれだなと思い小さな宝石
を取り出して上着の中へ入れました。
「一番大事なものを忘れるなよ」と、また地の神の声がしました。
「一番大事なもの…」と少年は又、目を凝らして見るとあるある、向こう
側の隅に見たこともない大粒のエメラルドが光っています。「これだな!」
と又、上着に詰め込みました。
「一番大事なものを忘れるなよ」またしても地の神の声です。
でも少年は、これ以上何があったって持てやしない。だいいち、これ一粒
でも売ったら一生遊んで食べていけるんだと考えて、重い上着をよっこら
しょと持ち上げて入り口へ急ぎました。
そして入り口を出たとたんに、これはどうした事でしょう。体がす〜っと
軽くなりました。
それもそのはず、パンパンに詰め込んだポケットの宝石も、上着に包んだ
はずの大粒のダイヤモンドも陰も形もありません。少年はしばらくポカ〜ン
としてしまいました。
賢明な皆さんはもうおわかりでしょう。
地の神は言いましたね。
「この花さえ持っていれば何回でも来られるのだよ」と。
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一番大事なものとは、大粒のダイヤモンドでもなければすばらしい大きな
エメラルドでもなかったのです。
この宝石はみんなお前のものだと言われて有頂天になって、後先を判断する
能力を失ってしまったのです。
でも、私たちにもそんな事ありますよね。良く考えてみましょう。
ほら穴の中で宝石をいっぱい抱えて有頂天になっているのは、紛れもなく
私の今の姿なのです。
着るものにも食べるものにも、また住む家にもその他身辺のもろもろの
道具にも不思議なほど恵まれています。
でもその幸せはほら穴を一歩出たら(命が終わったら)夢と消え失せる
のです。でもあの鍵花さえ持っていれば何回でも往復出来て全部私のも
のになる。
私にとっての鍵花は「南無阿弥陀仏」のお念仏だったのですよね。
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■頭の体操 −やさしい数学− 第5回 答え
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先月の問題の答えです。解けましたか?
++++++++++++問題+++++++++++
1.太郎くんの今までの算数のテストの平均点は67点でしたが、今度99点
をとったので平均点が4点上がりました。
算数のテストは全部で何回あった事になりますか
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答え
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99点−67点−4点=28点……67点より多い点数
28点÷4点=7(回)
7回+1回=8回……今までのテストの回数
++++++++++++問題+++++++++++
2.ある会社の昨年の社員数は42人で平均年齢は35歳でした。
今年は3人の新入社員が加わり45人になりましたが、平均年齢は
昨年と同じでした。
3人の新入社員の今年の平均年齢は何歳ですか。
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答え
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昨年の社員42人の今年の平均年齢は、
35+1=36歳
今年の社員数は45人で平均年齢は35歳だから、
(35×45−36×42)÷3=21(歳)……新入社員の平均年齢
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■ 編集後記
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三寒四温の言葉の通り、だんだん春の足音が近づいて来ております。
皆様お変わりございませんでしょうか。
早くも花粉が飛び始めて、つらい日々を送っていらっしゃる方もおら
れるかもしれませんね。心よりお見舞い申し上げます。
庭先の梅が馥郁(ふくいく)とした香りを漂わせ、その控えめな姿と
共に万人に愛される花と言われる所以がわかるような気がします。
京都から福岡県の太宰府天満宮に左遷された菅原道真公も、こよなく
梅を愛した一人でした。
「東風(こち)吹かば 匂ひおこせよ 梅の花
あるじなしとて 春な忘れそ」
春に東の風が吹いたら、香りを届けておくれ、梅の花よ。主人が
いないからと言って、春を忘れてはいけないよ。
太宰府天満宮には、この時一夜にして 京都から道真のもとに飛んで
きたとされる「飛梅」が、本殿の向かって右前にあり、早春、どの
梅よりも早く開花するそうです。
また菅原道真は学問の神様としても有名で、幼少の頃から頭脳明晰で、
若くして文章博士(もんじょうはかせ)となります。
ちなみに、5歳の頃詠んだ和歌は、
うつくしや 紅の色なる梅の花 あこが顔にも つけたくぞある
(あこ「阿呼」:道真公の幼名のこと)
なんと美しいのでしょう、紅色をした梅の花は。
(あまりにきれいなので)私の顔にも、つけてみたくなってしまいます
5歳にしてこの句、お見それしました。
皆様、お体を大切になさって下さいませ。
山野鈍海は病院へUターンしており、今しばらくご迷惑をおかけします
事、心よりお詫び申し上げます。
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□□ 次号(第35号)発行予定日 2006年4月10日(月)
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