2009/12/21
【ホンカコ】「著者が売る」ということ/「著者としての片山一行さん」/2009年総括
☆~★~☆~★~☆~★~☆~★~☆~ < http://www.ady.co.jp/honkako/ > ★まぐまぐID:000124136★通称【ホンカコ】★通常号★ 本を書こう。著者が自分で売る時代の出版戦略研究(2009/12/21) ☆~★~☆~★~☆~★~☆~★~☆~★~☆~★~☆~★~☆~★~☆~ ご意見、ご感想のメールはこちらまで。 a_bu0874トル@ツメyahoo.co.jp←文字を削除してください。 目 次 +-・+-・+-・+-・+-・+-・+-・+-・+-・+-・+-・+-・+-・+-・+-・ ●「著者が売る」ということ(片山一行) ●「著者としての片山一行さん」(大勝文仁) ●「編プロ・アディの、南向きのオフィスから~」(大門久美子) +-・+-・+-・+-・+-・+-・+-・+-・+-・+-・+-・+-・+-・+-・+-・+-・+-・ 【おわび】 今号は4ヵ月ぶりの発刊となります。諸般の事情で、発刊が滞ってしまっ たことを、深くお詫び申し上げます。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ●「著者が売る」ということ(片山一行) --------------------------------------------------------- 出版不況が長引き、本がなかなか売れない。こういう時代は著者も「出版社 任せ」にせず、自分なりに売る工夫をしなければならないだろう。 私は10月始め、ダイヤモンド社から、 「いつの間にか相手の心をつかむ すごい! 聞き方」 という本を出した。最初はペンネームでこっそりと……と思っていたのだが、 担当編集者の人が、 「片山さんは表情がよくて、それだけで、話を聞いてくれそうなおじさん、 だから、顔写真を出しましょう」 ということになってしまった。そうなると、本名で出すしかない。 出すからには売れてほしい。とくに四国の実家では無様な結果になっては いけない。 しかしそもそも四国の片田舎・宇和島市で、ビジネス書は売れない。そこで私 は、父に協力を頼んだ。 まず私から、宇和島で最大手の宮脇書店あてに 見本を3冊と手紙、それから POPを送った。宇和島には郊外店の宮脇書店と明屋書店がある。大きいのは 宮脇のほうで、実家からも近い。 しかも宇和島宮脇書店には「郷土出身の著者コーナー」がある。しかし、そこ に1冊では意味がない。 宮脇書店は、私の出身中学のそばにある。 POPには「宇和島出身(城北中、宇和島東校)の著者!」 と大書した。 一方で版元のダイヤモンド社には、 「宇和島の宮脇にだけは最低10冊置いてくれ、絶対に売れるから」 と頼んだ。他の書店は配本しなくてかまわない、と。 さらに、父に頼んで販促である。 父は地元では「片山辰巳」の柳号で、川柳では知らない人はいない。県内の 各市で毎週のように「句会」が開かれるが、父はしょっちゅうそこに出かけ てトロフィーや賞状をかっさらってくる。 本が出てからは、大会に行くたびに、父はチラシを配り、 「親バカですんませんなあ。倅がこんな本を出しまして……」 とやったわけだ。もともと衣料品店を経営していたから、営業トークはうま い。 「こういう本は若い人が読むとええですから、お知り合いやお子さんに… …」 などとやったという。その結果、8月から11月まで、宇和島宮脇書店では ベストセラーの月間ランキングトップである。実売は11月30日までで1 50冊を超えたそうだ。 愛媛県全体なら、その倍ぐらいは行っているだろう。 知り合いの中には、宮脇書店に行けない人もいる。そういう人には父が買っ て、ちゃんと定価で売った。 「ただで差し上げてしもうたら、お前のトクにならんやろが」 というわけだ。 もちろん私も、地元の同窓生にDMを送り、 「宮脇で買ってくれや」 とPR。さらに、地元の愛媛新聞に知り合いがいるので書評を依頼。かなり 大きく写真入りで掲載された。 * 最近は、しろうと出版プロデューサーがやたらと著者の書店営業を勧めてい る。実はこれはあまりよくない。 つまり、版元営業部にも方針やプライドのようなものがある。あまり著者が 「暴れまくる」のは、本来的にはよくないのだ。ましてや今回のように、四 国で売ってくれなどというと、出版流通を知らないと思われかねない。 今回、「宮脇だけ」にしたのも、そもそも宇和島なんかでビジネス書が売れ るわけがないというのが版元の常識だからだ。それなのに、宇和島の明屋に も、あちらにもこちらにも……とやると、著者のエゴになる。 しかし、「とりあえず宮脇だけ、確実に20冊は見込める」というなら、版 元営業部もクビを縦に振る。要は、 「この著者は、出版流通のことをわかっているな」 と思ってもらうことが先決になるのだ。これがあったから、宮脇で火をつけ ることが出来たのだと思っている。あくまで、版元の営業部との「連携」を 大切にすることである。 東京などでもそこそこの売れ行きを示してくれ、順調にいけば来春にも増刷 になるかもしれない。しかし、もし愛媛県内であれだけ売れてなかったら、 今頃、出版社は在庫の山だっただろう。 その意味では、「宇和島宮脇書店戦略」は、いちおう成功したと言えるだろ う。 -片山一行さん略歴-------------------- 出版プロデューサー。編集者。1953年愛媛県宇和島市生まれ。大学卒 業後、出版社勤務。98年から独立。「わかりやすいビジネス書を作る」技 術には定評があり、手がける本のほとんどが増刷、ロングセラーとなってい る。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ●「著者としての片山一行さん」(大勝文仁) --------------------------------------------------------- 今回は、ビジネス書のベテラン編集者である片山一行さんからの原稿を掲 載させていただきました。 文中にもありますように、片山さんは 「いつの間にか相手の心をつかむ すごい! 聞き方」(ダイヤモンド社) という本を著し、著者としての一歩を踏み出したのです。 片山さんは、昔から、 「文章に手を入れる編集者」として、関係者の間では知られる存在でした。 「ビジネス書における文章表現は、いかにあるべきか」 について、長年、ビジネス書づくりをしながら試行錯誤してきたのです。 私は、この本を読んで、まず最初に、 「片山さんの文章ノウハウが詰まった本だな」という印象を、強く持ちまし た。 ビジネス書、実用書を書こうという人、書いている人は、この本を、その 観点から読み、分析されるのも有益かと思います。 また、自著の売り方として、出身地の、地元の書店一店に絞って攻勢をか ける、という方法は、比較的、どんな著者でも実行可能なのでお勧めしたい ですね。 編集者とは、仕事の過程でさまざまな人とのコミュニケーションを必要と します。「人の話を聞く」技術は、編集者にとって不可欠のものです。 この本は、著者の長年のご自身の経験の上に書かれているので、説得力が あります。 なにしろ全編、ご自身の話で埋め尽くされ、著名人の逸話などは、ほとん どないのも注目すべき点です。 ◎「いつの間にか相手の心をつかむ すごい! 聞き方」 http://book.diamond.co.jp/cgi-bin/d3olp114cg?isbn=4-478-00999-4 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ●「編プロ・アディの、南向きのオフィスから~」(大門久美子) ---------------------------------------------------------------- このコーナーでは、編集プロダクション・アディインターナショナル (通称編プロ・アディ)を経営する大門久美子から、 出版業界のこと、起業のこと、セミナーや本で学んだことなど、 「いいなあ」「お得だなあ」と思った情報をお送りします。 ○今日のテーマ【2009年総括】○ 先週の朝日新聞朝刊の一面に出ていましたので読まれた方も多いと思いますが、 今年の書籍・雑誌の推定販売金額は、約20年ぶりに2兆円を切る予測とか。一 方で新刊点数はどんどん増え、増刷なんて、夢のまた夢…となりそうな勢いで すね。 手前みそですが、そのような中、当社編集(執筆)の書籍はおかげさまで増刷 をさせていただいております。 ◆『1000人が選んだ一番よく使う旅の英語72フレーズ』(三修社/2006年) ◆『使える!保育の劇あそびシナリオ集』(自由現代社/2009年)他数冊 当社は、おもに実用書・教育系の本を編集(執筆)しています。上記2点の共 通項は、「読者層を限定」「ニッチな分野を扱う」ということだと思います。 ここを押さえれば、小さいパイながらも、コンスタントに売れる本をまだまだ 作れる気がしています。 さて、最後に、私が初めてプロデュースして、先週出版された本をご紹介させ てください。 ◆『はじめてでも作れる たった3センチのミニチュア・テディベア モールベ ア』(新紀元社) http://www.amazon.co.jp/dp/4775307878/ 著者の国本雅之さんの手作り教室で早速販売したところ、完売でした^^。 本書も超限定、ニッチです。来年もこの路線で行きます。 それでは、また次回~! **************************** 編プロ・アディインターナショナル代表取締役 大門久美子(だいもん・くみこ) ★会社ホームページ http://www.ady.co.jp ★楽天ブログ http://plaza.rakuten.co.jp/nekonotewokariyo/ ★『1000人が選んだ一番よく使う旅の英語72フレーズ』、 出版から2年たった今でもアマゾン1位! (トラベル英会話部門、12/21現在) http://tinyurl.com/5mdd8d **************************** -------------------------------------------------------------------- ◎【ホンカコ】へのご意見、ご感想は、ご遠慮なくこちらまでお寄せくださ い。 honkakoトルツメ@ady.co.jp←カナを詰めてください。 -------------------------------------------------------------------- 【こちらも一緒に、ご購読ください。】 有料メルマガ『3万部売れる本をあなたも出そう~ プロ編集者が教える商業出版成功ノウハウ《個人アドバイスつき》』 ◎メルマガの詳細は、こちら。 ⇒ http://premium.mag2.com/mmf/P0/00/32/P0003229.html -------------------------------------------------------------------- ※掲載内容の無断転用、転載はお断りいたします。 *-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-* ★まぐまぐID:000124136★通称【ホンカコ】 『本を書こう。著者が自分で売る時代の出版戦略研究』 《執筆・監修》大勝 文仁(おおかつ ふみひと) 《発行・編集》アディインターナショナル・大門 久美子(だいもん くみこ) 《ホームページ》 http://www.ady.co.jp/honkako/ 《お問い合わせ》 a_bu0874トル@ツメyahoo.co.jp←文字を削除してください。 《メルマガ講読・解除》 http://www.mag2.com/m/0000124136.htm Copyright(C) 2007-2009 Fumihito Okatsu. All Rights Reserved. *-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-


