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派遣社員の視点から見た、ビジネスマンのあるべき姿・本質について掲載します。今の自分を変えたいと思っている人の役に立てばと考えています。

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2009/03/17

poco a poco 『一流の派遣社員になるために』 No.270

                             2009年03月17日発行
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poco a poco 『一流の派遣社員になるために』               No.270
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                         http://www.pocoapoco.ecnet.jp/
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「心定まらないとき」

この原稿を書いた後にある企業の最終選考に向かいます。派遣という働き方から離れ
正社員への道を進むことが濃厚になりつつあります。世の中の派遣社員の多くが正社
員になりたくてもなれないのに、正社員になることへの不安を抱えているというのは
贅沢なことなのかもしれませんが、現段階では漠然とした不安感に包まれています。
正社員と派遣社員では仕事への取り組み方がまったく違います。ほとんどの人が気付
いていませんが、その違いへの適応がとても難しいと私は考えています。

派遣という働き方はサービス業です。自らのスキルを他者(他社)の喜びにつなげる
ことで収入を得ているのです。神も仏も信じない私ですが、もし神様がいて私に何ら
かの役割を与えているとすれば、それは人を幸せにすることなのだと考えています。
幸せにするという表現は正確ではないかもしれません。人を不幸にさせないというの
が正しい表現でしょう。幸せは個人が掴み取るものなので、私にできるのは不幸を遠
ざけるぐらいのことが精一杯でしょう。

私がサービスを提供し、それによって苦しみから解放される人がいる。それが私の生
き方なのだと考えています。自分自身の欲に溺れることなく、誰かに尽くす。一見す
ると非常に封建的な生き方に思えるかもしれませんが、誰かの喜びや笑顔が私にとっ
ての最大の喜びなので、結局のところは私は私自身の幸せを追求しているだけのこと
です。ところがその生き方を正社員という立場でどのように活かせばよいのかが見え
ません。経験がないから当然かもしれませんが、それが大きな不安なのです。

企業の中に入って働いたとしても、私は自分と企業を融合して考えることはないでし
ょう。間違っても「私の会社」などという表現をするつもりもありません。あくまで
も労働者として労働力をサービスとして提供していくだけのことです。それでもその
目的が少し変わってきます。派遣社員のうちは派遣された職場にとっての有益性だけ
考えていればよかったのですが、正社員は企業全体の有益性を考えなければいけませ
ん。ミクロ的な成功がマクロ的な成功に繋がらなければいけないのです。

もちろん特定派遣時代にそのような経験があるのですが、ほとんどの時間を派遣先で
過ごし、社内の人と顔を合わせることもそれほど多くありません。私は社内業務も行
っていましたのでまだ営業所や事業部内の人とも面識がありましたし、全社的なプロ
ジェクトにも加わっていたので、経営陣に近い人たちとの関わりもありました。それ
でも「自社の利益」という意識は希薄で、とにかく派遣先で良い結果を出すことばか
り考えていましたので、本当の正社員というのは未体験なのです。

不安だとばかり言っていられないのですが、やはりこの状況は精神的にもよいもので
はなく、回避できるものでもないようです。同じような状況にある人は同じように不
安なのだと思います。最終面接どころか、まだ書類選考すら通らないという人は大勢
います。私の同僚もなんとか1次面接の予定が入った人が1人いるだけで、他の数名
は派遣終了が決まってから3週間でまだ書類選考を通りません。非常に厳しい時代に
なっています。この状況で楽天的になれるのはよほどのたわけでしょう。

今回の派遣切りで苦しんでいる人が世の中には大勢います。スキルが高くても仕事が
ないのです。そんな状況でもこの国のトップは何億円も使って外遊し、裏金のような
献金を受けても「問題はない」と言い切ります。もはや国は何の支えにもならないこ
とは明白です。企業も個人を守ってくれることはありません。自分の身は自分で守る
必要があります。その手段として正社員を選ばなければいけないことは残念ではあり
ますが、採用してくれる企業があることに感謝しなければいけません。

もっとも、その前に最終面接に残らなければいけません。まだ採用されたわけではあ
りません。今は面接前のこの定まらないときにやってくるプレッシャーに挫けず立ち
向かうことに集中しなければいけません。どんなときでもベストを尽くせるように良
い準備をして、面接に向かいたいと思います。そして相手が望むものを探りださなけ
ればいけません。相手が何を望んでいるかを知らなければ最適なサービスは提供でき
ません。そんな思考を持つ私はやはり根っからの派遣社員なのかもしれませんが。
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                       発行部250部(2009年03月17日現在)

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