2008/12/09
poco a poco 『一流の派遣社員になるために』 No.256
2008年12月09日発行 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ poco a poco 『一流の派遣社員になるために』 No.256 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ http://www.pocoapoco.ecnet.jp/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 「マスコミに煽られることなく」 新聞やテレビのニュース番組で派遣が注目を浴び始めています。数ヶ月前に派遣社員 による殺傷事件が相次いだ際に派遣社員が注目され、日雇い派遣が廃止に追いやられ ました。その前は日雇い派遣の違法行為により、派遣会社のいくつかが派遣業から撤 退しています。今回は日雇い派遣ではなく、3万人規模の派遣労働者が職を失うのだ という2009年問題を前提とした、景気悪化による派遣社員の契約終了です。すべ て今年の出来事と思うと派遣業界にとって厳しい1年だったように感じています。 そして何よりも派遣社員という働き方が格差社会の低い側に位置するのだと明確化さ れた1年でもあります。派遣で働く人はネットカフェで寝泊りしなければいけないほ どの低賃金できつい仕事をさせられると刷り込みされているような感覚になります。 当たり前ですが派遣社員の多くは自分の稼ぎで賃貸アパートぐらいは借りることがで きます。時給1000円であっても、最低限の生活だけは確保されています。少なく とも国の判断では時給700円程度で暮らせると考えているようですから。 もっとも現実的に考えて時給700円で生活できるはずがありません。時給1000 円でも多くのことを犠牲にする必要があります。交友関係を見直さなければいけない 人もいるでしょう。派遣だから結婚できないと言われる人も笑い話ではなく現実とし てある話です。派遣で働く人は可哀想な人たちなのだというレッテルを貼られてしま ったのがこの1年なのです。私自身はどのようなレッテルを貼られようと構わないの ですが、そのことで辛い思いをする人には厳しい現実でしょう。 最悪なことはその傾向が来年に向けて強くなってくるということです。ローンを組む ことが難しいのは以前からですが、下手すればアパートを借りることすら難しくなる かもしれません。大家さんは安定収入が必要なのであり、慈善事業をやっているわけ ではないので収入の不安定な派遣社員に部屋を貸すのを渋るのは確実にありえること です。保障を必要とするものすべてにおいて派遣社員は現状よりもさらに悪い状態に なってしまうのは避けられない道なのです。 それでも私は派遣という働き方に希望がないとは考えていませんし、むしろ派遣だか ら出来ることのほうが無数にあるのだと考えています。派遣社員の地位を不当に下げ たのはマスコミの情報操作の結果に過ぎません。不景気になると社会にストレスが生 まれます。頑張って働いても生活が苦しくなる人たちのはけ口が必要になるのです。 そのはけ口として作り出されたのが今の派遣社員像です。ストレスのたまった正社員 に「もっと下がいる」と思わせるために派遣社員は不当な扱いを受けています。 マスコミがそれを意図的にやっているかどうかはわかりません。それでも「上見て暮 らすな下見て暮らせ」は古今東西多くの社会で行われてきたのは事実です。それほど 昔でもない日本においても「えた、ひにん」といった身分があり、現代においてもそ れを払拭でいないでいます。それほどまでに自分が最下層ではないという意識は精神 的な安定をもたらすのでしょう。そのような差別を受けた人よりも派遣社員のほうが 厳しくない言うまでもありませんが、大事なのは比較することではありません。 現代の新しい身分制度のなかで派遣社員という身分が確立しそうなことが問題なので す。そしてそのことを嘆いても何にもならないことは今さら言うまでもありません。 カップラーメンが1個400円などという感覚を持った首相が国を治めているのがこ の国の現実です。自分たちの存在を守ること以外に何も考えられない政治家が国を動 かしているのです。まともな政策など行えるはずがありません。結局は自分の身は自 分で守るしかないのでしょう。 派遣社員の地位が低いことは変えられないことだと思います。ただ自分自身の地位ま で不当に下げる必要はありません。仮に現状で立場の弱い派遣社員であったとしても そこから抜け出すことは絶対に可能です。そして派遣社員を楽しむこともできるはず です。派遣は身分ではなくワークスタイルのひとつに過ぎないのですから。間違って も自分自身を弱い存在だなどと考えないでください。思考が人を形成します。だから こそ、マスコミの作り出した幻想に打ち勝つだけの強さも持っているのです。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 発行部243部(2008年12月09日現在) 【WEB】 http://www.pocoapoco.ecnet.jp/ 【MAIL】 info@pocoapoco.ecnet.jp ---------------------------------------------------------------------------- 【発行】 poco a poco ---------------------------------------------------------------------------- このメールマガジンは『まぐまぐ!』 http://www.mag2.com/ を利用して発行してい ます。 配信中止はこちら http://www.mag2.com/m/0000124083.htm ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━



