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2008/11/25

poco a poco 『一流の派遣社員になるために』 No.254

                             2008年11月25日発行
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poco a poco 『一流の派遣社員になるために』               No.254
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                         http://www.pocoapoco.ecnet.jp/
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「42.195キロの向こう側」

先日行われた湘南国際マラソンでフルマラソンに初挑戦してきました。結果は3時間
11分と初マラソンということを考えればまずまずのタイムになりました。しかしな
がらマラソンのために行った準備や練習を考えれば3時間以内のゴールも可能であっ
たはずですし、それだけのポテンシャルはあったはずなので反省の気持ちのほうが勝
っているのも事実です。もちろん過ぎたことを悔やんでも前に進めないことは百も承
知ですが、悔しさこそが最高のばねであることも忘れてはいけません。

フルマラソンは速い人で2時間と少しで完走します。大会にもよりますが遅い人で6
時間ちかくも時間をかけて完走する人もいます。形式的に順位がつくことになってい
ますが、そこに敵がいるわけでもなく、ほとんどすべてのランナーが自分自身を超え
るために走っています。以前の自分よりも向上したいという思いで練習し、大会に臨
んでいるのです。なので大切なのは誰かよりも速く走れたということではなく、自分
自身で納得できる走りができたかどうかということになります。

私自身は決して納得のいくものではありませんでした。最初から予定していたような
スピードで走ることが出来ていませんでした。それでも地道に距離を伸ばし続けまし
た。ところが30キロを過ぎたあたりから足が重くなっているのに気付きました。明
らかなオーバーペース。しかもその時点で気付いたのでは遅いのです。すでに足は棒
のようになり、まっすぐ走ることも難しくなっています。それでも気力を振り絞って
35キロまでは走りましたが、そこで気持ちが切れてしまいました。

私は走り続けることをやめ、歩きながらゴールを目指すことになったのです。もちろ
ん筋肉の疲労が抜けてきたと感じたらジョギング程度のスピードで走るのですが、そ
れも長く続くことはありません。歩いてジョギングしての繰り返し。残りの7キロが
あんなにも長いものだとは思いもしませんでした。とにかくすべての力を出し切ろう
と最後は燃えカスのような小さな火種を心に灯して残り3キロは歩くことなく前に進
み続けました。そしてすべてを出し尽くしてゴールラインをまたぎました。

完走できた喜びと、苦しかった練習とレースがこれで終わるのだという安堵感。そし
て最後まで走りきることが出来なかった悔しさ。それらの感情が複雑に交錯してひど
い顔をしていたような気がします。そして数日たって思うのはやはりもっと出来たは
ずだということなのです。レースよりもそれまでの練習で自分自身に甘さがあったの
でしょう。だからレース終盤の苦しさに耐え切れなかったのでしょう。厳しい練習に
きちんと向き合っていればもっと違う結果が待っていたはずです。

ただ、仮にもっと遅いスピードで走り続けていたらどうなったのでしょう。最後まで
走りきれたとして私は満足できたのでしょうか。きっとそれでももっと出来たのでは
ないだろうかという思いが生まれたはずです。結局のところどんな結果であれ今の自
分に満足できない性格なのかもしれません。そしてそれが今の自分を作り上げてきた
のだとも思います。「もっと出来たはず」そう思うのはなにもマラソンだけではなか
ったはずです。仕事でも同じようにさらに上を目指しているのです。

マラソンというスポーツは(走りきって思うのはこれをスポーツと呼ぶべきではない
ということですが)基本的には誰にでも出来るスポーツです。ただ、サッカーや野球
のようにまったくの素人が出来るものではありません。本当に短い距離ならともかく
42.195キロという距離は練習なくして完走はありえません。楽して結果を得られるこ
ともないのです。コツコツと継続していくことだけを求められます。まさにそれは人
生の縮図のようなものなのかもしれません。

もし派遣という仕事で成功できそうにないと思う人がいるならマラソンを始めてみて
はどうでしょう。走るのが嫌いだという人もいますが、本質的に走るのが嫌いな人は
そうそういないはずです。本当は「走らされるのが嫌い」なだけだと思います。学生
時代の嫌な思い出がよみがえるのでしょう。でも自発的に走ることで得られるものは
必ず仕事にもつながりますし、人によっては人生を大きく変える可能性もあります。
少なくとも私は「走ってよかった」とゴールした瞬間に強く感じたのですから。
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                       発行部240部(2008年11月25日現在)

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