2009/12/10
イタリアあれこれマガジン“あんぬんつぃ”
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ イタリアあれこれマガジン”あんぬんつぃ” 第69号 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ みなさま、こんにちは。 今年最後のメルマガです。 一年間、ありがとうございました。 どうぞ、良いお年をお迎え下さい。 すでに冬になりましたが、今年の秋は天気の良い日も多く、 行楽や散歩にはとても適していました。 名古屋検定をきっかけに、地元の歴史や地理に興味を持ち始め、 この秋もあちらこちらの場所を巡りました。 尾張という土地は、どうも古くから(奈良時代あたりから)中央との 結びつきが強かったようです。 春日井の内々神社には行けませんでしたが、ここに祭られる神々は 中央と尾張地方との強い結びつきを物語っているようです。 守山区の東谷山(名古屋で一番高い山)にはフルーツパークという 施設がありますが、その脇の東谷山の頂上に尾張戸神社という、 かつては熱田神宮と並ぶほどの神社があり、そこへ行く途中には いくつかの古墳があります。 今年の紅葉は犬山の寂光院に行ってきました。尾張の紅葉寺と言うそうで たいそう紅葉が綺麗でした。 イタリア人の郷土愛に負けないように、これからも地元の再発見に 励みたいです。 そして、日本の中でもイタリア通の多い町、名古屋といわれるように 頑張りたいです。 < 目次 > ◇ イタリア会と日光見学 ◇ JIJI-Milano (今月はお休みです) ◇ イタリア旅行記 親子旅行(南イタリア編) ────────────────────────────────────────────── ◇ イタリア会と日光見学 ◇ (この話題は、2007年4月のことです) 東京で行われた母校の同窓会、イタリア会の総会に参加してきました。 イタリア会というのは、母体は東京外国語大学のイタリア語学科の卒業生ですが、 それ以外の人も参加可能ということで、今回の話し手の坂本先生と縁のある 他の学科の教授や、日本語学科の学生で将来イタリアに日本語を教えに行きたい という学生なども参加していました。 総勢で120名ほどでしたが、やはり一線を退かれた方も多いようで、僕は 一番若い方から数えても10番目ぐらいでした。 先輩方の中には、今もイタリアに関して第一線の方も多く、本を何冊も出版して いる方、翻訳で賞を受賞された方など、そうそうたる顔ぶれで、僕は隅のほうで 小さくなっていた次第です。 さすがイタリア学科と思ったのは、みなさんお年を召されても、元気というか、 溌剌としておられ、個性的で、今も青春を謳歌されているように見えました。 講演をしてくださった坂本先生は、イタリアに教授としてゆかれた経緯、 イタリアでの活躍の足跡、イタリアでの学生、大学の実情、東西の文化論と 多岐にわたって興味深いお話を、実に分かりやすく楽しく語ってくれました。 坂本先生のイタリア語の本は、かなり格式もあり、わりと難しい例文も多く、 またエッセイなどの著書も、多くの事項が矢継ぎ早に繰り出されていて、 きっと今回も難しいお話をされるのでは、と思っていましたが、 良い意味で予想を覆してくれました。 生き生きとした先輩方の姿、現役で活躍されている方々、そして坂本先生の ほとばしるような知性と、穏やかさ、話題の豊富さを拝見して、改めて 自分の目標というか、理想像を見せていただいた気持ちで、非常に有意義でした。 イタリア会の前日、この機会に、前々から行きたかった日光東照宮を参拝して きました。東陽門にゆく手前に、左手に有名な『みざる、いわざる、きかざる』 の三猿の彫刻があります。 この猿の解釈に関しては、公式的なもの、あるいはその他の解釈なども あると思うのですが、実に不思議な彫刻です。 三猿の前には、心配そうに周りを見張りながら小猿を抱く母猿の彫刻があります。 キリスト教の描くイエスに愛情の眼差しを注ぐ聖母マリアの姿と比べて、 大きな違いを感じました。愛する子供に視線を注ぐこともままならない 家康の育った環境を描いたのでは、と考えてしまいました。 見る、言う、聞くということに関して、僕の知っている範囲で、イタリアと 日本の比較を試みて見たいと思います。 まずは、見ること。日本にも『百聞は一見にしかず』という諺がありますが、 これは見えないものは信じないという意味ではなく、言葉で聞くよりも、 実際に自分で確かめたことのほうが正確に、しかも早く理解できることを 示しています。 イタリア人は、『見えないものは信じない』とよく言われます。 キリスト教の国なのに、と不思議に思うでしょう。 イタリア人が荘厳な教会を競って建てたこと、信仰の対象でなくても、 聖母マリヤの像や絵画を多く作り出したのも、僕が思うに、 心の中の感動、感銘の世界と、目に映ることで得られる感動、感銘を 一致させたいという想いがあったのかもしれません。 その点、日本では、無駄なものを省き、質素な中に非常に尊い価値を見出そうと したことは対照的であります。 美の対象としての女性は、自分の美しさをできるだけ人目にさらすように、 服装、髪型、素振りなどを意識して表現しています。 布であれば、美しさに意味合いを求めるイタリア人に対して、裏地に凝ることに 究極のおしゃれを感じる日本人が多いことも異なる価値観かもしれません。 美の国のイタリア人にとっては、肉体の目に美しく映らねばならず、 日本人には心の目に美しく感じ取れるものでなければならないのでしょう。 こうして、相違うもののように語っていますが、これは入口、アプローチだけの ことで、突き詰めてゆけば、不思議と日本人もイタリア人も同じ到達点に 達することも真実だと思っています。(続く) ────────────────────────────────────────────── ◇ JIJI-Milano ◇ イタリア人の友人、ミラノのファッションカメラマンFedericoと その奥さんの明子さんがミラノからフレスコな話題を お送りするコーナーです。 *************************** 今月はお休みです ────────────────────────────────────────────── ◇ イタリア旅行記 親子旅行(南イタリア編) ◇ この旅行の時期は2006年の2月です 2月18日(土) Roma → Brindisi → Lecce → Bari (→ Trani) おばさん、おばさん、あ~!、おばさん、、、 このレストランにも、ちょっと記憶に残るおばさんがいました。 一人の若い男性と、あと二人の女性と来ていた人ですが、その関係はわかりません でした。友達同士では無いようです。なぜなら、そのあばさんは、 ひっきりなしに話しをしていて、男の人はほとんどただ話を聞いている状況、 他の女の人は、話を聞いているのかいないのか、わからないほど食べること だけに夢中になっているし、二人の女性の間には会話も無いのです。 僕なりの予想では、おばさんは女性の店長、男性は忠実なマネージャ、 二人の女性はアルバイトの店員というところでしょうか? 日本では時々みかける光景でも、普通、イタリア人がレストランでこのような 雰囲気を作るということはあまり無いように思います。 それぞれが、思い思いに、おしゃべりに夢中になっていて、日本人から見ると、 しゃべっている人はいても、聞いている人は誰もいないように見える事が よくあるからです。 とにかく、そのおばさんは、僕がバイキングスタイルの前菜からお皿に 食べたいものをより分けている時に『さあ、好きなものを食べなさい! どれが美味しいか、わかるかしら?』と言いたげに、顔に笑顔を浮かべながら じっと僕のほうを見ていました。 たしか、チーズを取ったときに『そうそう、それを食べなきゃ始まらないわよ、 よくできました』と言わんかばかりにうなずいていました。 さて、前菜、一の皿と食べ進んだところです。パスタはやっとのこと、 一人前半を食べつくし、さあ、メインです。 母親は、小食ですからいらない!本当だったらパンと前菜だけでもよかった ぐらい!と言います。 でも久しぶりのイタリア、最初のレストランです。奮起して、グリルの 肉の盛り合わせとサラダを頼みました。 盛り合わせなら母親の口に合うものも多少ならあるかもしれない。 でも、お皿がやってきて開口一番、見るだけでお腹がいっぱい!。。。 しかたなく一人で食べ始めました。 豚肉、牛肉、ソーセージを素朴な味でグリルしただけの素朴で美味しい料理 でした。でも、その後のデザートなんてもちろん夢の夢。お勘定を払って レストランを出ました。 2名で30ユーロ(¥4500)です。今のイタリアでは、けっこう値打ちで 美味しい所だと思いました。 このレストランではもう一つ不思議に思った事がありました。 メニューが無かったので、仕方無しにウエイターさんが言うものの中から選んで 注文したのですが、他の人には、どうも別の食べ物を勧めていたようでした。 旅行者向きには、その地の特産物を進め、地元の人には、その日の旬のものを 勧めていたのでしょうか? まあ、おいしく食べられたのですから。レストランの人の、ありがたい配慮で あってということで納得することにしました。 食事を終えて、ホテルに戻り、1日目の旅を終えてそのまま休みました。(続き) ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 最後まで読んで頂き、ありがとうございました。 語学の勉強に関して、イタリアの情報についてご質問を頂きましたら、 可能な限りお答えしていきたいと思っています。 来年から、お試し用の4回シリーズの旅行でも使える簡単なイタリア語の レッスンを始めようと思っています。興味のある方はHPをご覧に なってください。 ジャルディーノのホームページにも遊びに来てくださいませ! www.giardino.jp ジャルディーノでは全国の皆様対象に通信教育も行なっています。 神奈川にあるジャルディーノの姉妹校もよろしくお願いします。 問い合わせ、ご意見は mailto:ciao@giardino.jp までお願いいたします。 次回は1月10日発行予定です。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━


