「週刊 みどりのひとりごと」Vol.042
「週刊 みどりのひとりごと」(マガジンID: 0000123512)Vol.042 2005.10.10
☆はじめに☆
皆さん、こんにちは。今週もメルマガを読んで下さり
ありがとうございます。
また、前回発行以来、あまりにも間があいてしまいまして、
本当に申し訳ありませんでした。web連載を持たせて
いただいてから、仕事の合間に両方を同時に書くのは
非常に困難で、メルマガとの兼ね合いをどうつけるべきか、
ずっと悩んでおりました。
最後に改めて書きますが、今のスタイルでの発行は
今回までとさせていただきたいと思っています。
でも、メルマガをやめるわけではありません。
リニューアルして、10月中に、本来の「週刊」の
スタイルにして再スタートをできたら、と考えて
おります。(詳しくは最後に書かせていただきます)
なお、web連載は月2回、blogは週2〜3日程度更新して
います。引き続きよろしくお願い致します。
○web連載「つきのみどりの教育カフェテリア」
(「ロゼッタストーン」web内)
http://www.rosetta.jp/education/index.html
○ブログ「こんにちは、つきのみどりです」
http://tsukinomidori.cocolog-nifty.com/happy/
☆Vol.042 「現代にふさわしい進路指導」☆
今回は「現代にふさわしい進路指導」です。
現在の日本では、学校のレベルがたとえ同程度
でも、「どの高校に進学するか」で、「どういった
進路指導が受けられるか」ということが決まって
しまっています。国公立か私立、ということでは
なく、学校によって考える基準に違いがありすぎる
のです。
たとえば、「公立校の中で、東大合格者数が全国
トップクラス」のある高校では、「○○大学を
受けなさい」、「医学部はどうですか」などと
いう形で進路指導をしているようです。医学部を
受けさせるのは、合格すれば「優秀な生徒がいる」と
いうことで、学校の高評価にも直結するからでしょう。
私の知人が、このような形で医学部進学を進められ
ました。で、この生徒(女子)は、成績優秀だけれども
非常におとなしく、話があった当初は「自信がない」と、
まったくしり込みしていたそうです。
受験が近づいても、もともと成績は良かったのですが、
それ以上に成績が伸びていきません。大学入試直前に
なると、一般的に、男子のほうがぐんと学力が伸びて
きて、追い込みで勉強した成果が現れてきます。彼女も
どんどん男子に抜かれ、学校からは「もう□□大学
しか受けられませんよ」などと言われたようでした。
結局、それでも、もともと非常に優秀だったので、
彼女は無事医学部に合格しました。ところが、
同級生には浪人して年上の人が多く、しかも、性格が
おとなしいので、実験の片付けなどを同級生に押し付け
られてしまうことが日常茶飯事になり、人の数倍も
疲れてしまっているようです。あまりのことに、
彼女の母親が心配して、下宿先にしばらく世話をする
ために滞在する事態にまでなった、と聞きました。
彼女はこれから医師として立派に自立できるかも
しれませんが、こればかりは未知のことです。私は
最初、彼女の話を聞いた時、医学部進学をすすめたい
とは思いませんでした。というのは、かつての私の
同級生で、非常に優秀、性格も温厚で周囲に慕われて
いた女の子が、医学部に進んだのち、20代後半で自ら
命を絶ってしまった、ということがあるからなのです。
しかも、彼女は医師の娘でした。
「あの子がどうして自殺なんてしたんだろう。何が
あったのだろうか」という思いは、今も私の胸の
うちから消えることはありません。また、彼女の
志半ばでの死を思うと、ちょっとやそっとの困難や
嫌がらせで私はくじけてなるものか、とも思いますし、
頑張って生きていこう、という思いがわきあがります。
私も(過去のメルマガで書いたこともありますが)
大なり小なり周囲から足を引っ張られたり、嫌がらせを
受けたことがあります。でも、医学部ともなれば、
この引っ張り合いたるや半端なものではなく、よほど
根性が座っていなければやっていけないのではないか、と
私は考えています。ですから、いくら優秀でも、
あまりに「性格のいい子」、「おとなしい子」というのは
危険ではないかと思うのです。私の知人の将来が明るい
ものであるように願ってやみません。
この知人の出身校のように、「○○大学を受けなさい」と
いう学校もあれば、本人任せ、まったく何もしない状態に
近い学校もあります。「自分で調べてきなさい」と
いうスタンスです。
本人に能力があり、自分で調べて「この職業に就く
ためには、こういった勉強をしなくてはならない。
そのためには今、この科目を特にしっかり学ばないと
いけない」ということが分かればよいのですが、中には、
高校生になっているのに、幼児期の「大きくなったら
仮面ライダーになる」なんていうレベルから脱して
いない、つまり「現実をまったく知らない」子どもも
少なからず存在します。
たとえば、理数系がまったく苦手なのに、「看護師に
なりたい」、「薬剤師になりたい」という生徒。
不得手の度合いが「努力でカバーできるレベル」を
超えている場合、「それは”なりたい”のかもしれない
けれど、努力して、本当に”なれる”職業なんだろうか。
なりたいのならどんな勉強が必要なんだろうか」という
問いかけを、大人がしなくてはなりません。
でも、こういった働きかけをせず、ほったらかしに
近い学校もあります。その場合、生徒は受験して玉砕し、
はじめて自らの思慮のなさと学力の足りなさを思い知る、と
いうわけです。ひどい場合、自分の思慮のなさに至らず、
翌年同じ失敗を繰り返す、ということさえもあるのです。
保護者も子どもが少ないので、資金に余裕があれば、
ろくに調べもせずに子どもの無知を放置してしまう
ことも珍しくありません。
今はニートが社会問題化しています。こういう状況です
ので、自主性を重んじる姿勢も大事だとは思いますが、
大人からの適切な働きかけをしていくのが重要では
ないのでしょうか。ですから、「進路指導は本人任せ」と
いうのも、ある程度のレベルの学校ならまだしも、
そうでないのなら、単に「学校の責任逃れ」でしか
ない、と私は断言します。
今回取り上げた学校は、両極端のケースです。どちらに
しても、生徒の将来を本当に考えているのか、という
感があります。このような学校の進路指導は現代には
ふさわしいのだろうか、と私は疑問に感じます。
お子さんにとっては、どのような学校に進むのが
適しているのか、よく見極めることが大事なのでは
ないでしょうか。
☆あとがき☆
次回から、このメルマガのリニューアルをしたいと
考えています。今のスタイルのままで、web連載と
同時進行で抱えるのは無理が出てしまっています。
今後は、このような長い記事はweb連載で書かせて
いただくことにして、こちらのメルマガは、「web
連載で書ききれなかった裏話」や、「最新の教育
関連の話題を、つきのなりの視点で斬る!」という
コンセプトで書いていきたい、と考えています。
今までのご愛読に感謝申し上げるとともに、今後も
末永くよろしくお願い致します。
感想・質問などのメールをお待ちしています。
つきの みどり
(web連載)http://www.rosetta.jp/education/index.html
(HP)http://tsukinomidori.hp.infoseek.co.jp/
(blog)http://tsukinomidori.cocolog-nifty.com/happy/
tsukinomidori@infoseek.jp
※このメールマガジンは『まぐまぐ!』 http://www.mag2.com/ から
発行しています。配信中止はこちらまで
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