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2009/06/22

『家づくりで泣く人・笑う人』~第119号~ <2009/06/22>

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『住まいづくり専門コンシェルジェ』が綴る家づくり総合マガジン
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ vol.119━2009.06.22━

《隔週刊》 家┃づ┃く┃り┃で┃泣┃く┃人┃・┃笑┃う┃人┃
      ━┛━┛━┛━┛━┛━┛━┛━┛━┛━┛━┛━┛ 
                            〜第119号〜
   ◆家づくりは人生最大の「事業」
   ◆事業を成功に導くための、プロのコンサルタントの助言
   ◆あなたも「笑う人」になって豊かな生活を送りましょう!
                    《発行部数 約4,500部》

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 【今週のテーマ】

 ・「匂い」と「臭い」の違い
 ・コーヒーブレイク
 ・今週のワンポイントアドバイス
 ・編集後記

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 このメルマガでは、
 家づくりのナビゲート役を行なっている「住生活エージェント」が、日頃
 の業務を通じた気づきなどを、消費者に近い立場から発信していきます。

 どこにも影響されない中立的な立場で、住宅業界の実態も伝えます!
 あなたの家づくりのセカンドオピニオンとしてお役立てください。
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 こんにちは、発行人の若本です。

 今回は、皆さんにお伝えしたいことがあったので、
 久しぶりに私がメルマガを書いてみようと思います。

 前回のメルマガを発行した二週間前の6月8日、
 久々に明るいニュースに、日本国中が沸きましたね♪

 国際ピアノコンクールで、盲目の日本人ピアニスト、
 弱冠20歳の辻井伸行さんが、みごと優勝を果たしました。\(^o^)/

 彼のピアノの音を聞いて、涙する観客もたくさんいたようです。
 同じ鍵盤を弾いても、凡人とは全く音色が違います。


 5月には、同様に『ユーチューブ』で
 「天使の歌声」が話題になりましたね♪

 イギリスのオーディション番組に出た47歳の冴えない女性が、
 ステージで歌い始めた途端、審査員や会場の雰囲気が変わりました。

 ⇒ http://www.youtube.com/watch?v=hZTmbmvYSm0

   ※注)動画で音声が出ますので、ご注意下さい!


 容姿からは想像もつかないような歌唱力で、
 全世界から注目され、ニュース報道もされました。

 いい音色、歌声、心地よい音楽を聴くと、
 心が豊かに感じるから不思議です。

 それでは、今週の本文の始まりです。

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 ▼「匂い」と「臭い」の違い   〜クレームから学ぶ家づくり〜
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 家は「建てたら終わり」ではありませんね?!

 新居での生活がスタートしてからが、
 本当に「家の価値」真価が問われます。

 施工者側に比較的こだわる人たちの多い「断熱性能」に関しては、
 入居後も及第点を出せることが多くなっていると思います。

 逆に、「気密」や「断熱」を重要視していない会社は、
 契約時点で詳しい説明をしておらず、施主側も気にしていません。

 一般的な省エネ基準さえクリアしておけばお互い御の字です。
 大きなクレームにはなりません。

 今回のメルマガでは、「匂い・音・明るさ・風通し」など、
 入居後のクレームとして、個人差の大きいものをテーマにしてみます。
 断熱性能以上に、普段の生活に影響を及ぼします。

 盲目の天才ピアニストや、天使の歌声の持ち主であれば、
 例え音量が大きくても、その音色に多くの人が感動するでしょう。

 しかし、新居で不快に感じる「音」や「臭い」が発生していたら・・・
 今回、私がサポートしたお客様の実例をご紹介いたします。


       ●----------------------
                シックハウス症候群?
               -----------------------●


 昨年末、無事お引渡しを終えて新居に入居されたNさんご家族。

 奥さんが輸入住宅に憧れ、こだわりを実現するため、
 アマゾンから洋書を何冊も購入するほどの気の入れようでした。

 床や壁の質感も重視し、ドアやモールディングなどは、
 アメリカから直接輸入しました。

 日本ではクロスが主流の壁も、本場のドライウォール下地に
 水性塗料を塗り、床も無垢のフローリングにペンキ塗装。
 奥さんのお気に入りの空間が出来ました。

 納得の家づくりに、大満足です。\(^o^)/


          ▽ ▼ ▽


 入居後、少し室内の臭いが気になります。


 「新築だから、仕方ないか・・・」


 冬に入居したので、あまり窓を開けて換気も出来ません。
 幸い、2×4工法で気密性は高いので、機械換気でも十分換気可能です。

 ご主人はそれほど気に留めていませんが、
 奥さんは家にいることが多く、次第に体調がすぐれない時期が続きました。

 この頃、私や施工した工務店側にも情報が入りました。


 「もしかして、シックハウス症候群は考えられないでしょうか・・・?」
                ^^^^^^^^^^^^^^^^^^

 奥さんの体調を気にされて、ご主人からの相談です。

 塗装の溶剤など、規制をクリアしてある材料を使っています。
 しかし、放置も出来ないので自宅まで訪ね、対策を協議しました。

 玄関を入ってみると、明らかに「臭い」を感じます。

 臭いの感じ方に個人差はあるとはいえ、
 入居者が不快と感じる臭いは放置しておけません。


 そこで、まずは空気環境測定を行う専門会社の手配です。
 施工者とは利害のない調査会社に、私のほうから連絡しました。

 建築基準法で規制されている物質だけでは疑わしいため、
 ホルムアルデヒドのほか、アセトアルデヒド、トルエン、キシレン、
 エチルベンゼン、スチレン、パラジクロロベンゼンの7種を計測しました。

 公的に認められている『パッシブ法』と呼ばれる測定方法です。

 およそ一週間後に測定結果が出ました。
 すべての物質が、基準値を大幅にクリアし、
 過半数はほとんど検出されないほどの微量です。
     ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
 この調査は、施工者側には伏せて、私も立会いのもと行いました。


       ●----------------------
                 匂いと臭いの違い
               -----------------------●

 音にも心地よく感じる音と、不快に感じる音があります。

 同じピアノの音色でも、感激するような音律と、
 騒音にしかならないような雑音があります。

 においにも「香り」と呼ばれる、心を落ち着かせる匂いと、
 不快に感じるような「臭気」と呼ばれる臭いがあります。

 同じアロマのにおいでも、感じ方に個人差があります。


 今回、空気環境の測定結果では「シックハウス」の原因物質として
 想定される『VOC(揮発性物質)』は基準値以下でした。

 しかし、それで奥さんの不快感がぬぐえるわけではありません。
 においの物質や原因が何であれ、においを軽減する必要があります。

 そこで、元請の工務店社長と、実際に塗装した塗装会社の社長に連絡し、
 施主の自宅に集まってもらいました。


 「今回のにおいが法的に問題があるなしではなく、
    快適に過ごしてもらうのが、プロとしての私たちの務めですね!」
                 ^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^

 私を含めた3者の意見が一致し、
 とにかく「においを抑える」対応策を準備し、施主に説明です。
 もちろん、施主に工事費の負担は求めないことを確認しました。

 数日後、においを分解する『酸化チタン』を室内に吹付け、
 吹付け前と吹付け後の「においの強さ」をテスターで計測します。

 塗装会社の社長も、熱心に対応してもらいました。
 吹付けや計測を、部屋ごとに数日に渡って繰り返したのです。


 「すいぶん臭いが収まって来たのが分かるようになりました!」


 施工後一週間を経過して、ご主人から連絡をいただき、
 我々も少しだけ安心しました。

 これから、また経緯を見守りたいと思います!


        ☆彡------☆彡------☆彡


 音や臭いの感じ方は個人差が大きいものの、
 基準さえクリアしておけばいいのではありません。

 特に臭いは、音のような「何デシベル」という基準もなく、
 人体への影響も否定できないので、注意が必要です。

 それではまた再来週♪
                       
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 【次は、ちょっとコーヒーブレイク♪】
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       ┌───┐      
 /\へ / ̄V  ロロ|/\ / ̄\ 
 |田  L旧   ロロ└ 日|_| 田| 
┴─────────────────────────

 全国各地で活躍中の住まいのコンシェルジェが、家づくりの話題や、
 日常のさまざまな気づきを発信するコーナーです。
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           「紫外線」
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 こんにちわ。住宅CMサービス広島の林です。

 さて、日に日に暑さが増してきて、

 6月なのにすでに真夏のようですね。

 とともに、お肌や目にダメージを与える紫外線の影響も気になります。



 先日テレビを見ていますと、昼間サングラスをせずに

 長時間歩いたり運転をしていると、眼の中のレンズの

 役割をする「水晶体」が、活性酸素によって傷付けられ、

 将来、白内障や老眼になる可能性を一気に早めてしまうそうです。

 恐ろしいですね・・・。


 レンズの色は濃いものよりも薄いものの方がよいそうです。

 色の濃いレンズの場合、瞳孔が開きやすくなり、

 さらに頬からの反射でたくさんの紫外線が入ってくるので、

 より水晶体が傷付きやすくなるとか。




 そして更に紫外線は、日中、燦燦と家の中に降り注ぎ、

 フローリングやカーテン・家具の色も日焼け・色褪せさせてしまいます。

 せっかくのお気に入りの床や家具の一部だけが色褪せて、

 まだらになってしまったりしたらとても悲しいですよね。



 そうならないようにするには・・・

 住宅の窓に使われるものにはUVガラスのほか、

 最近では、フィルムタイプや、塗るタイプのものなどもあります。

 そこまではちょっと・・・という方はUVカット機能付きの

 レースカーテンなどは気軽に取り入れらますね。


 人の肌や目や、家にも家具にも大敵な紫外線です。

 日頃の心がけでなるべく防いでいきたいものです。


                        <広島:林由美子>

 ■住宅CMサービス広島
 ⇒ http://www.cms-hiroshima.com/

 〒730-0802
 広島市中区本川町2-5-17オオタビル703
 TEL:082-297-5026

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     ┏□■━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━■□┓
            ▼今週のワンポイント・アドバイス
     ┗□■━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━■□┛


 今月初め、山口県の秋吉台にあるホテルで、
 修学旅行生が巻き込まれる一酸化炭素中毒事故がありました。

 旅行に随行したカメラマンが亡くなり、
 駆けつけた消防隊員も次々と倒れました。

 今回のメルマガでは「におい」を取り上げましたが、
 一酸化炭素は「無色無臭」の気体です。

 ハーブの匂いなどは、リラクゼーション効果もあります。
 天然ガスは、においがないため臭いをつけているそうです。

 ヒノキの匂いや新しい畳の匂いなど・・・。

 何となく新築が嬉しくなる匂いも数多くありますが、
 今回のことで、個人差によらない「臭い対策」は必要だと感じました。

 昨年はピアノ室の「防音施工」でも多くのことを学びました。

 深夜に帰宅して、無性にピアノが弾きたくなった時、
 ピアノの音で家人が眠れないという相談です。

 お引渡しの時に、ラジカセでピアノの楽曲を大音量で流し、
 「これくらい音が低減されるのであればOK」となったお宅です。

 しかし、実際に弾かれるピアノは、音色だけでなく、
 振動が木造の構造体に伝わっていくことが分かりました。

 施工者が、問題解決のために追加費用なしで対応し、
 入居者の納得が得られたのが何よりです。


  >>> この問題解決は、社長の会社の技術力アップに繋がりますよ! <<<


 ピアノ室の防音工事に、かなりの負担をしていただいた施主に、
 これ以上の追加費用の負担をしていただく訳にはいきません。

 工務店側からは、当初追加の防音工事として見積が出ました。
 しかし、私の社長への説得で、無償で対応することが出来ました。
 そのノウハウは、工務店にとっても貴重な財産となったのです。

 では、今週のワンポイントアドバイスです。

☆*☆━━━━━━━━━━━━━*☆*━━━━━━━━━━━━━☆*☆

 1.音やにおいは個人差が大きく、気のせいと放置する場合が少なくない
     ⇒ 不快と感じたら、我慢せずプロに相談しよう!

 2.感覚で話をせず、測定をして比較しよう!
     ⇒ 調査や測定は、施工者と利害の少ない会社が望ましい。

 3.引渡し後の対応策は、お互い感情的にならないように!
     ⇒ 責任は追及せず、技術レベルの向上を共通認識にしたい。

☆*☆━━━━━━━━━━━━━*☆*━━━━━━━━━━━━━☆*☆

 コラム(クレームは天の声)
 ⇒ http://www.cms-hiroshima.com/clumn/vol_11.htm

   ↑若本が以前書いたコラムに、参考情報があります。

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【 編|集|後|記 】

 知人の設計事務所の案内で、
 完成見学会にお邪魔してきました。

 長寿健康住宅を指向している設計事務所だけあって、
 自然素材を使い、落ち着きのある和と洋の組み合わせが絶妙でした。
 畳のイグサや壁紙にもこだわりが感じられる建物です。

 「リビングにダウンライトが多すぎるでしょう・・・?」

 私も感じていましたが、設計者のほうから告白されました。
 話を聞くと、照明計画はコーディネーターが担当したということ。


 「施主からのクレームが怖くて、明るくしているんです。」


 コーディネーターや照明メーカーは、暗いとクレームになるため、
 必要以上に明るくしてしまうそうです。
 確かに「明るい部屋」でクレームはありませんね♪ (^_-)-☆

 こうして、器具代もアップして照明が増え、
 誰も不満に思わないから、日本の天井には照明がたくさんです。

 音やにおい、明るさなど、個人差があるので、
 器具だけで解決できるのであれば、安全側にしがちです。

 今回のメルマガでは、プロ側が「普通以上の対策をしている」と
 自信を持った施工に対して、入居者から寄せられた相談を紹介しました。


 「法的にも、施工品質も全く問題はありません・・・!」


 恐らく、第三者の検査機関に立ち会ってもらっても、
 回答としては、施工者の責任を問えず、施主が我慢せざるを得ないでしょう。


 「若本さんのサービスを利用して、
         その良さを再度実感しました!」


 入居後の不満や不安への対応なので、嬉しさは半減ですが、
 我々のような『住生活エージェント』の役割を果たすことが出来ました。

 契約段階や施工段階での不安解消だけでなく、
 入居後も安心して過ごしていただきたいと願います。

 そんな「消費者の常識」に共感し、快く対応してもらえる
 施工者のネットワークづくりをしてくことも責務だと感じています。


 今週は、福岡の林と東京・横浜に一泊二日の出張です。
 週末には、広島市安芸区で完成内覧会。

 招待者のみの公開なので、参加したい方は直接ご連絡下さい。

 ⇒ http://www.cms-hiroshima.com/request/index.html

 ではまた、再来週お会いしましょう♪


                        <発行人:若本修治>

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<発行元>  ダブルスネットワーク(株)
       http://www.ws-network.jp/

<発行人>  若本修治 ダブルスネットワーク(株)広島本社
       http://www.cms-hiroshima.com/
       
<編集人>  林秀成 ダブルスネットワーク(株)福岡オフィス
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