清水國明の自然樂校便り  RSSを登録する

富士河口湖町に設立した「河口湖自然樂校」で自然暮らしを始めた清水國明が、日々の暮らしからのレポート、情報を発信していきます。本物の「豊かさと自由」を手に入れたい人にお届けするメッセージです。

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2009/04/02

清水国明です。ご心配かけています。元気です。

清水国明です。

すでにテレビ報道などでご存知の方も多いかもしれませんが、
日頃の不摂生がたたり、今月3日から入院することになりました。
ご心配をおかけしますが、元気です。

約二週間の入院で生還予定です。
実は、去年の暮、ふとしたきっかけで人間ドックを受診しました。
おそらく十何年近く健康診断なんて受けていなかったので、
おそらくあちこちボロボロかと思ったら、案外健康。

けれど一か所だけ、十二指腸に線種というポリープができていたので、
入院して内視鏡で切除して、それですっかり安心していたのですが、
その線種という腫瘍を調べた結果、早期のガンが見つかりました。

今度は開腹の大手術になります。
なるほど、人生の後半はこんな風に展開してゆくのか
と今、心静かに思っています。

担当のお医者さんによると、非常に見つけにくいところのガンが、
ラッキーにも発見され、しかも早期で、転位もなく、
摘出によって根治する、ラッキーなケース、とのことです。

スッパリと、やってもらうことにしました。

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3月24日、六本木のライブハウス「スィートベイジル」で行われた「あのねのね」
のコンサートで、「僕、ガンです」といきなり告白しました。
久しぶりの「あのねのね」で大笑いしようと集まってくれた人たちでしたから、
そんなこと急に言われてもどう反応していいか分からず、会場がシーンと
凍りついてしまったのです。

「ガーンとショックを受けました」というおやじギャグも中途半端にスベりましたね。

十二指腸全摘出という大手術ですが、その部位の手術実績では定評あるM先生も
コンサート会場にきてくれました。

「M先生には、こんな立派な日本の文化遺産だから、何としてでも守らなければ、
と思ってもらうために、今日のコンサートにご招待しました」
日本の文化発展のために、こんなやつの手術は手抜きしなければと思われそうな、
ひどい下ネタ連続のステージを展開した後のコメントだったので、
このあたりは少しウケましたね。

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ガン告知の後、取材やら問い合わせやらがひっきりなしです。

自分としては、不都合が起きた十二指腸を摘出するだけの、
いわば盲腸手術ぐらいに思っているのですが、世間がそれでは許さない、
という妙な反応が起きています。

ガンのリスクは承知しているつもりですが、なんだか過適応というか、
前向きに考えることを許さないというか。
もっと打ちのめされている正しいガン患者を装うように強要されている、
そんな気さえするのです。

思うにガンが不治の恐ろしい病であるというイメージが世間に浸透していて、
ガン=死、と思い込まれているようなのです。

病院は懸念事項も含め、現実を正しく説明してくれて、そんなに落ち込むことはなく、
むしろいいように考えてガンを克服するように指導してくれます。

現代医学の現実と、世間が思い込んでいる恐怖感との狭間で、沈黙せざるをえない
ガン患者が、たくさんいることを知りました。
実は僕も、私も、と告げてくれる人が後を絶ちません。

本人だけが知っていて周りが知らないというのは、本人には告げずに、
というひと昔とはえらい違いです。

本人は正しい情報を得て大したことないと思っている。
でも周りは憶測で大変な病だと思い込んでいる。

このすれ違いは、どちらにもいい結果をもたらさないでしょう。

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以前、キャスターの鳥越さんのガン闘病を追いかけた同じドキュメント番組から
取材依頼がありました。
これをしっかり見てもらえば、余計な憶測を打ち消すための無駄なエネルギーを
消耗する必要がなくなるので、快諾しました。

入院二日前の今夜、自然暮らしの会と自然楽校が僕のために開催してくれた、
「六本木ナプレ花見の会」から取材が始まりました。

この後の入院、手術の模様、
そして退院後の5月5日と6日に予定している、
千葉の大網での復活イベント、「おおあみ自然体験祭」。
さらに三重県の鈴鹿サーキットで行うオートバイ復活走行まで、
ずっと取材を続けてくれるようです。

この番組が放送されることで、
なんだガンは必ずしも死んじゃう病気じゃないんだ、
こんな風にこの病気と付き合うこともできるんだ、
隠さなくてもいいんだ、
と何人かの人が気付いて、気持ちが軽くなってくれたらいいなと思っています。

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3.23に行われた「あのねのね」コンサートのソロコーナーで歌った
「ふらり一人旅」の最後の歌詞は、
「笑顔でいますか、見上げていますか、生きると決めた、星降る空を」。

もう駄目だと打ちのめされて、死すら覚悟してさまよった夜。
見上げると満天の星。
この宇宙にあっては、地球もほんの小さな星屑で、そのさらにちっぽけな自分が、
一瞬の時の流れの中で生きることに躊躇している、
そんな滑稽さに気づかせてくれた星空がありました。

笑顔であの日と同じ星空を見上げれば、生きられるだけは生きてみるかと、
現実を受け入れる勇気が湧いてくるのです。

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コンサートの朝、森の中にある自宅のベットから出て着替えているとき、
ふと窓の外に目をやると、さんさんと太陽が降り注ぐ、
気持ち良さそうな日だまりができていました。

思わずスッポンポンのまま玄関のドアをあけ、ベランダに出て、
全身に太陽の光を浴びながら背伸びしていました。

「わー、チッコイ!」というので「失礼な。寒いからだ!」
と言い訳しようと振り返ると、妻はシイタケ木のそばに立っていて、
いつの間にか顔を出していたチンコのようなシイタケを摘まんでいたのです。

清水家のシイタケが今年の春も元気に顔を出してくれました。

長くて寒い冬、冷たい雪の下で命を繋いできたシイタケの強かな
生命力にも励まされます。

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これを書いているうちに日付が変わり、
いよいよ明日は入院です。

では、元気に、行ってきます。
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