2009/12/30
もち ●最高の子育ては とびきりの絵本を読み聞かせることです。第318号
◆◇◆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◆◇◆ 最高の子育ては とびきりの絵本を読み聞かせることです。 第318号 12/30 絵本なんてどれでも同じ……なんて思っていませんか。 読み聞かせ歴30年の「えほんおじさん」が 最高の絵本だけをご紹介します。 発行者 えほんおじさん えほんおじさんって、だれ?……という方は、こちら! http://kibiehon.net/Profile.html ◇◆◇━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◇◆◇ えほんおじさんです。 今日は12月30日、おおつごもりの前の日ですから、 つごもりというのでしょうか? そんなことはありませんね。 毎月の月末をつもごりといい、年の最後の月だから、おおつごもり、 ですね。ですから今日はおおつごもりイブです。 月が隠れるから、月隠り(つくごもりーつごもり)と 音が変化したというのが通説のようです。 さて、今日の日記はお正月の定番、「もち」について。 それでは、今日もごゆっくりお楽しみください。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ もくじ ◆読み聞かせ日記 ~ もち ~ ◆わたしのえほん ~ 雪の結晶ノート ~ ◆えほんおじさんに質問!~ クリスマス会 ~ http://kibiehon.net/index.rdf (RSSはこちら!) ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ◆読み聞かせ日記 ~ もち ~◆ 年中行事では、今日ごろまでに「正月の餅」をつきました。 ただ、現在では「餅」はお正月用と考えられているきらいが ありますが、ほんの少し前までは年中餅をついていました。 年中行事にはつきものでした。 餅は鏡餅(かがみもち)に見られるように、 神ごと(日常生活と宗教的生活が混然一体となっている) の生活の中で、 1)餅には年神や祖霊や霊魂がやどり、それを食べることが 命を新たにする(新たな魂を補充するー生命再生・更新・リセット) ことでした。だからお年玉(お年魂)とは餅だったわけです。 2)他方、日常生活においては、「餅」は人と人を結びつける 「贈与・贈答」用品の最たるものでした。 本来、食物の贈答という行為は、共食(いっしょに食べる) ことが難しい場合に、ひとつの火で煮炊きしたものをみんなに 配ることで、一体感を得ようとするものでした。 餅は魂(たましい)のやどったものですから、 それを他者に食べてもらうことは、 同じ魂を共有することになりますからね。 神さまがやってくるのは、お正月(年神さん=お正月さん) だけではありません。いろんな神さまが四季を通じてやって きますし、神さまとなった祖霊(先祖の霊)もやってきます。 そのつど、お供え物をして、それを集まった者たちで、 いっしょに食べ(共食)、参加できなかった者たちに配り ました。(=神ごと)そのとき配られた食べ物が、 赤飯であり、餅です。 現代人にとっては、「もの」は単に「物」ですが、 少し前の人たちににとってはそうではありません。 (だから、子どもにとってもそうではありません) 「物」には、それを何故つくるのか、それをつくる過程の思い (喜びや感謝)が入っています。 東アジア照葉樹林帯には、日本も属する「モチ文化圏」が 広がっているそうです。ここでは、モチのもつ特性、モチが よくて(餅は保存食品です)、作る過程(搗いて粘り気を出す) で気持ちや願いを込めやすい餅は、贈答用の象徴的な食品として 選ばれたのではないでしょうか。 このことからすると、餅の由来・語源は、 「もちもちする、粘り気がある」という五感・感覚的な 擬態語からきているというのが正しいような 気がするのですがいかがでしょうか。 こうした考え方はとても重要で、私たちのこころの奥底にある 「ものがたり(神話・昔ばなし・小説・童話・絵本、あるいは 自分史やアイデンティティでも)」においては、 「物が語り、ものについて語り」ます。 その場合、「もの」に魂(こころ)がくっついていなければ、 「ものがたり」は成り立ちようがありません。 こうして、餅を配る風習を失いつつある現代は、 やはり大きな危機を迎えているのかもしれません。 お年玉の意義をもっと強調しなければなりませんね。 クリスマスプレゼントやバレンタインデー、 誕生日・父・母プレゼントにも少しは未来があるかも しれませんが、その多くが逆向きであることに危惧があります。 ◇「もち」に…… ●コメントする! http://www.kibiehon.net/ehon/Dayly/091230/ehon.php#comment-post ●トラックバックする! http://sv25.wadax.ne.jp/~kibiehon-net/cgi/mt/mt-tb.cgi/2082 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ◆わたしのえほん「雪の結晶ノート」6才以上用◆ ◇絵つきで紹介記事が読みたい方は、こちら! http://kibiehon.net/ehon/BC23/Garagara/ehon.html ◇どんな内容? 雪の結晶は、どのようにして生まれるのでしょうか? マジックナンバーは6です。その美しい形に出会う最初の きっかけになる写真絵本です。雪の結晶、全66種掲載。 ◇読み聞かせのポイント この本の読み聞かせは、観察してみようと気にさせる、 あくまでもきっかけ作りにあります。 自主的に観察してみようという気にならなければ、 身辺に置いておくだけで良いでしょう。 簡単な雪の観察の仕方が載せてありますから、 その気になったとき手伝ってあげたらいかがでしょう。 ◇えほんの情報 マーク・カッシーノ&ジョン・ネルソン 作/千葉茂樹 訳 初版年月日:2009年11月 あすなろ書房 29ページ 20.4×20.7cm 定価1260円(税込) http://www.kibiehon.net/ehon/BC6Over/YukiK/ehon.php ◇「雪の結晶ノート」に…… ●コメントする! http://www.kibiehon.net/ehon/BC6Over/YukiK/ehon.php#comment-post ●トラックバックする! http://sv25.wadax.ne.jp/~kibiehon-net/cgi/mt/mt-tb.cgi/2078 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ◆えほんおじさんに質問!◆ ちょっと時期を過ぎてしまいましたが、 最近いただいた質問です。Aさま、ありがとうございます。 ●質問 近々子ども会のクリスマス会で絵本か紙芝居をやることに なりました。小一から小六までの元気な子たちが30人ほどいます。 この子たちに相応しいクリスマスの絵本は何かありますか。 年齢幅が大きい場合、どんなものを読んだらいいでしょうか。 サンタを信じている子もいれば、ばからしいと思ってる子も いるでしょう。 今年はもう間に合いませんが、来年以降の参考にさせて下さい。 子ども会の行事でプレゼントもらって楽しんでおしまい、 ではなく、何か、心があたたまるような、人に優しくしたくなる ような絵本に出会えたらいいなあ、と思っています。 クリスマスの由来の本もたくさんありますが、 対象年齢が広いため、帯びに短したすきに長し、 と選書の未熟な私には思えてしまいます。 「静かなクリスマス絵本」よりも「面白いクリスマス絵本」 がいいでしょうか? お手数ですが、アドバイスをいただければありがたいです。 ○答え > 近々子ども会のクリスマス会で絵本か紙芝居をやることに >なりました。小一から小六までの元気な子たちが30人ほどいます。 >この子たちに相応しいクリスマスの絵本は何かありますか。 > 年齢幅が大きい場合、どんなものを読んだらいいでしょうか。 >サンタを信じている子もいれば、ばからしいと思ってる子も >いるでしょう。 そうですね。 年齢幅が大きいと難しいですね。 でも、小1からですから何とかなると思います。 小1小2に合わせるといいでしょう。 それでも小学生ですので、本格的なものがいいですね。 ●クリスマスのものがたり フェリクス・ホフマン文・絵 /生野幸吉訳 http://www.fukuinkan.co.jp/bookdetail.php?goods_id=539 ●クリスマスのまえのばん クレメント・C・ムーア文/ ウィリアム・W・デンスロウ絵 /渡辺茂男訳 http://www.fukuinkan.co.jp/bookdetail.php?goods_id=521 ●クリスマス・クリスマス 角野栄子作 福音館書店 http://kibiehon.net/ehon/BC6Over/Xmas2/ehon.php はいかがでしょうか。 >子ども会の行事でプレゼントもらって楽しんでおしまい、 >ではなく、何か、心があたたまるような、人に優しくしたくなる >ような絵本に出会えたらいいなあ、と思っています。 おっしゃるとおりですね。 先にあげたような絵本をおたしかめください。 > クリスマスの由来の本もたくさんありますが、 >対象年齢が広いため、帯びに短したすきに長し、 >と選書の未熟な私には思えてしまいます。 >「静かなクリスマス絵本」よりも「面白いクリスマス絵本」 >がいいでしょうか? >お手数ですが、アドバイスをいただければありがたいです。 確かに、集団読み聞かせは難しいです。 いきおい「面白系」になってしまいますが、 たとえば、先にあげた「クリスマス・クリスマス」クラスの 難しい本を、絵を見せながら需要部分だけ読むという方法 でもいいと思います。 ◇「クリスマス会」に…… ●コメントする! http://www.kibiehon.net/ehon/Question/091230/ehon.php#comment-post ●トラックバックする! http://sv25.wadax.ne.jp/~kibiehon-net/cgi/mt/mt-tb.cgi/2083 ------------- あなたの質問を待っています! 無料ですから、お気軽にどうぞ! メールアドレス mailto:ask@kibiehon.net 相談ページ http://kibiehon.net/cgi/resform2/ ※メールしていただいた内容は、こういった感じでメルマガや HPにつかわせていただくことがあります。もちろん、個人 がわかるようなところは伏せますから、安心してくださいね! ■あとがき■---------------------------------------------------- 年末はいかがお過ごしでしょうか、でっちです。 こちらの都合で記事が減ったりしましたが、 今年もなんとか毎週出すことができました。 これも読んでいただいているみなさまのおかげです。 ありがとうございました! 来年もよろしくお願いします。 それでは、みなさまよいお年を! さて、今週のメルマガはいかがでしたでしょうか。 それでは、また来週です! ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ (著者)えほんおじさん(河口 純一郎) (編集)でっち (ホームページ) http://kibiehon.net/ (メールアドレス) ask@kibiehon.net (RSS情報) http://kibiehon.net/index.rdf (登録・解除はこちらから) http://kibiehon.net/MM/MM.html ※携帯メールについて http://www.kibiehon.net/ehon/Tokushu/080924/ehon.php ※転載歓迎です!が、転載されるなら全文をお願いしますね! ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━


