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2009/03/23

マンガの園】055・一人ぼっちになるための!号

マ】ン】ガ】の】園】          *
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     │MANGA NO SONO      
     └───────●Vol.055
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2009.3.23            【 一人ぼっちになるための 】


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  このメールマガジンは、ピュア1st.がほぼ同世代に向けて発信する
     マンガとエンターテインメントの雑談マガジンです。

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なんとまあ、今年最初の発行が

3月です!

今年もおつきあいくださいね。


◯卒業シーズンですね】━━━━━━━━━━━━━━━◇◇◇◇◇magazine◇
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この時期ラジオ聴いてると、『桜/さくら』だの『卒業』だのよく
流れていますね。アーティストとしてもう少しひねったタイトルが付けられない
ものかと思いますけど(笑)

今年になって気になったのは「卒業したくない」と言ってるような歌詞が
目立つような気がするんだよね。《友だち》や《好きな人》と別れたくない
という切なさを歌いたいんでしょうけど。
あれ〜?ボクは「卒業が切なかった事があるかなあ?」と疑問に
思ってしまいました。

小中学の卒業式は「新たな舞台への期待」の方が上回っていたよね。
「友だちとの別れ」に疑問なんて無かった。
《卒業式》という劇場空間には《感動》してたけどね〜
(思い出に対して感極まることを否定しません)

高校は男子校なんで、やっぱり別れが悲しいなんて事は無かった。
しかしこの時のクラスが一番、なつかしい。
思い出も多いよ。
卒業式が終わって教室に戻ると、穏やかな空気が流れててね。
特別な事は話さないで、担任の先生が何か話してただろうけど、
それは覚えてなくて。ただ一つ覚えている先生の最後の言葉が…

「さあ…、帰れ!」

だった。
みんなから好かれてる先生でね、これでも愛情ある言葉だった。
「俺たちに未練なんて似合わない」と言われているかのよう。

立ち去りがたいんだけど、苦笑いしながら素直に解散。
みんな言いたい言葉はあっただろうけど、
あえて口にはしなかったんだろうなと思う。
また大学の卒業は、学生の身分でなくなるのが惜しい気がしていたが
感傷的になるムードではなかった。

いずれにしても「友だちと別れを惜しんだ」事はいっさい無くて、
大概「ずっと友だちでいよう」なんて言わないでしょう?
卒業後に会う友だちもいれば、二度と会わないやつもいる…。
そこに疑問はありません。


友情っていつでも側にいる事だけではないと思う。
日頃会う事が無くても、
何年と会わなくても、
必要とあらば「友人の為にいつでも駆けつける想い」は
常にありますよ。

そして話は《集団ヒーロー》へと移ります。



◯集団ヒーローの時代】━━━━━━━━━━━━━━━◇◇◇◇◇magazine◇
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《萌え》は《キャラクター萌え》が一番ピンと来やすいです。
つまり「ある集団ヒーローの中で誰が好きか?」という視点ですよね。
古い所では『ワイルド7』とか『アストロ球団』とか。
毛色は違うけど『ガンバの冒険』もいいね。
その集団の絆に熱くなったりするわけですし、またそれを構成する個々の
キャラクターに別個の思い入れをしたり。

時代劇にも何度もマンガ化された集団があります。
『里見八犬伝』『真田十勇士』『新撰組』など繰り返し描かれますが
飽きられる事は無いですよね。

野球やサッカーのスポーツ物も一種の《集団ヒーロー》でしょうか。
・・・あっそうだ。
ある人気のある野球マンガの表紙を見たら、9人の顔が載っていたんですが
「中肉中背=平均的な男の子=ちょっとかわいい」顔ばかり描いてあって、
「これはジャニーズ?」なんて思ってしまいました(笑)

これが『ドカベン』だったら…、【山田太郎】ずんぐりむっくり。
【岩鬼正美】企画外れの怪物。【殿馬】ちびで一見ルーズな天才。
【土井垣】熱血漢。【微笑三太郎】好青年。そして【里中】が唯一アイドル性
のあるキャラクターと、大きいの小さいの凸凹が集まっているんです。

一癖二癖ある人物を描き分けてこそ《キャラ萌え》が成り立つ・・・
と思うんです。『サイボーグ009』しかり、『アパッチ野球軍』しかりです。
本来なら背反するキャラが一時的にまとまるから《萌える》いや
《燃える》んです!

《集団ヒーロー》《キャラ萌え》に対し一定の理解を持っている事を前提と
した上であえて言いたいのは、逆に「ヒーローは群れなさんな」という事です。

いいサンプルは『サイボーグ009』ですかねえ。
ボクは読破していないんですが、サイボーグ戦士たちは、普段は
祖国に散らばっていてそれぞれの職業に従事しているわけです。
そして事件があれば、世界中から集結するのです。

本当は「常人でない=サイボーグの悲しみ」があって、
戦いには戻りたくないはず…なんですよ。
現実の兵士だってそうだと思うのですよ。
「やっと地獄の前線から戻されたと思ったら、また新たな戦線へつく」
なんて事になったらメンタルへのダメージは計り知れない。

(『サイボーグ009』は1964年連載開始ですが)
主に70年代ヒーローは悲しみを乗り越えて戦う姿がみな共通しているように
思うのです。反面「80年代以降」のヒーローは「戦いを楽しんでいる」。
…しかも「いつも群れている!!!」

何も《戦隊シリーズ》を指しているんじゃないですよ。
広い意味においてです。…というか《少年●●●●》のマンガに対して?(笑)
マンガのヒーローたちは、大概は《友情》で結ばれているんですが、
しかし前半でも書いたように
「友情とはいつも側にいるばかりじゃない」と思うのです!



◯たとえばルパン三世も】━━━━━━━━━━━━━━◇◇◇◇◇magazine◇
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『ルパン三世』は大好きなマンガ・アニメなのに、時々うんざりする事が
あります。それは「4人がべたべたしているシーン」に。

【ルパン】は基本、単独で何でも出来ます。
シンジケートを持っているから、世界中に協力者がいる事も手伝って。
相棒の【次元大介】を除き、【石川五右衛門】や【峰不二子】も単独で行動する。
しかし利害が一致した時には協力する間柄ではないでしょうか?

ところが日頃からグループ活動しているかのように見える
演出の時があるのが、どうもいただけない。



◯男は皆ライバル】━━━━━━━━━━━━━━━━━◇◇◇◇◇magazine◇
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それから「それは無い」と思うのが、『ちびまる子ちゃん』の
【大野くん】【杉山くん】コンビ。
スポーツもできて正義感あふれる二人だという。
こういう二人組はいません(笑)

そもそもいつも二人で行動してるのなら、それは「クラスで浮いている」
という事じゃないですか!…はぶんちょ?

人気のある男子なら、もっと周りに仲間がいるもんです。
それと、日常において美形男子がつるむ事も無いと思います。
男は潜在的にはライバル関係にあるからじゃないかと思うんです。
動物の世界でも「群れるメス」に対して「リーダーのオス」「単独のオス」が
いるんですもんね。たぶん人間も同じ。

【非モテ同盟】のように、モテない男子どうしが仲良くする光景は
珍しくはないと思いますけど(^^;。永沢君と藤木君とか…(^o^)

もしそれでも「カッコイイ二人組」がいるのだとしたら、
組まなきゃならない理由は別にあって、外見に関しては無自覚につるんでいる
のでしょう。逆にそうで無ければそういう二人組は、「モテるため」の相当の
《下心》を持っているということです。自意識過剰なんです。

同じナルシストならボクは無自覚を装った戦略的下心【大野くん】【杉山くん】
コンビより、無自覚な確信犯【花輪くん】の方が好きです。
【花輪くん】は単独行動だけど、いつも周りに友だちがいっぱいいるしね。

同様に『エースをねらえ!』の【藤堂】【尾崎】【千葉】の3人組に
不自然さを感じるし、『花より男子』の【F4】もいったいどうなんだろう〜?
と思います。良い男が群れないといられないものなのか…?
(『エースをねらえ!』は読みました。『花より男子』は未読)



◯一人ぼっちになるための】━━━━━━━━━━━━━◇◇◇◇◇magazine◇
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「卒業ソング」の人気投票をすると、1位は『3年B組金八先生』の『贈る言葉』
のようですね。(ボクはこれは《失恋ソング》と思って聴きますが)

同じ『3年B組金八先生』の主題歌だった『スタートライン』というのも
いい歌ですよ。

【YouTube】『スタートライン』
http://www.youtube.com/watch?v=GFlZD4MFhOs

♪今 私たちに大切なものは
♪恋や夢を語りあう事じゃなく
♪一人ぼっちになるためのスタートライン

♪向こうの岸辺はあんなに明るく
♪町の灯が夜を焦がすのに
♪微かな星の光を探して
♪闇を選んで走る人がいる

(作詞/武田鉄矢)

歌詞サイト
http://music.goo.ne.jp/lyric/LYRUTND19691/index.html

武田鉄矢さんの歌って、「卒業」だとか「卒業したくない」
だとか「仲間」だとか「友情」だとか直接テーマにしないのがいいですね。

「寂しさを知っている人は、人にやさしくできる」*
・・・こういう事なのかもしれません。

機会があれば今一度「70年代ヒーローの孤独」を振り返ってみたいと
思います。




*「人は悲しみが多いほど、人にはやさしくできるのだから」
 まんまでしたね。(^_^;

(敬称略)



◯あとがき】━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◇◇◇◇◇magazine◇
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ラジオで『卒業』だの『桜』だのこのシーズン毎年聴いてると、
ある種の疑問が湧いてきてしまいます。
「別れ」ばかり取り上げなくても、「励まし送り出す歌」もあり得るんじゃ
ないかとか。

発行者が小学校の時に歌った、卒業式の歌。15分もある大作で、
繰り返し「おめでとう」と言ってもらえる歌だったんです。
「悲しい」より「誇らしい気分」にさせてくれるんですよ。
と思ってたらこんな記事がありました・・・

●『15分強! 全員参加の壮大な『卒業式の歌』って?』
http://www.excite.co.jp/News/bit/E1237218955213.html

この歌をご存知の方いますか?

…それから現在の《アニメ》《特撮》《マンガ》の印象はというと
随分と仲間にめぐまれてる印象なんですが、子どもの読者・視聴者に
「仲間は最高〜!」「孤独はダメ〜〜」という価値観を押しつけすぎかな〜
とも思うんですよ。

仲間はずれになりたくなくて、必死に嫌な事も受け入れてしまう…、
そんな地獄だってあるでしょう?



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マンガの園【 一人ぼっちになるための 】
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2009.3.23
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             pure1st2001@yahoo.co.jp
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