海外ファンドで資産を作ろう! 第百十五回
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『 海外ファンドで資産を作ろう! 』
執筆:国際フィナンシャルコンサルタント
海外ファンドアドバイザー 荒川 雄一
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■ 第115回 「実践!国際分散投資」
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皆さん、こんにちは。
国際フィナンシャルコンサルタントの荒川 雄一です。
さてさて、世界マーケットは大変なことになっています。
まぁ、ある程度予測はしていたことですが、前回お話した「アメリカの景気減速」
と「日本売り」が断続的に続いています。
アメリカでは、ブッシュ大統領が減税を柱とする景気対策の発表と、
FRBの当初予測されていた0.5%を上回る0.75%の利下げによって、
景気の底割れ回避を狙いましたが、それでもNYダウはさらに価格変動が激しく
なっています。
逆に、市場においては、さらなる金利の引き下げを求める声が出始めています。
それだけ、今回の問題の“傷口”が大きいということです。
ただ、効果はともかく、この辺りの政府とFRBの連携の速さは、さすが
アメリカです。
それに比べて、国内における福田総理や経済閣僚の発言を聞いていると、
“危機意識”が薄いと言わざるを得ません。
ガソリン減税問題(税収確保)や今後の政権にばかり気をとられて、国の景気や
経済の“かじ取り”に意識が向かっていないと感じるのは、私だけではないと
思います。
それだけ、周りに金融や経済に対しての適確なアドバイスができる
「ブレーン」がいないということかもしれませんが・・・
とにかく、一刻も早く強いリーダーシップで、「方向性」をきちんと明示して
もらいたいですね。
このままだと日本は、景気低迷、物価上昇という「スタグフレーション」に陥る
可能性もあります。
この最悪のスパイラルに入ってしまったら、大変です。
いますぐ、対策を打たないと!
さて、メルマガ読者の皆さんは、まずは個人で出来ることからやりましょう!
その意味では、メルマガ発行来、常に言い続けてきた「国際分散投資」をいよいよ
実践に移すトキ(ターニングポイント)となったといえます。
本日は、この「国際分散投資」の“実践”について、じっくりお伝えしたいと
思います。
最後まで、ぜひご覧ください!
1.「国際分散投資」の幻想
さて、改めて言うまでもないですが、「国際分散投資」という考え方は、
今始まったわけではありません(ここ十数年、私は言いまくっていますが・・・)。
私のお付き合いしているファイナンシャルプランナーや投資アドバイザーの
方たちも、最近はこの重要性を大変強く感じてくれています
(FPのお客様も結構いらっしゃいます!)。
しかしながら、一般的に(昔)、よく言われていた「国際分散投資」とは、
国内と海外の株式と債券に分散することによって、マーケットの変化(価格変動)
があっても、補い合う形で、資産を形成していくという考えが主流を
占めていました。
少し前の証券会社などの新聞広告を見ると、
「国内外の株と債券に分散投資を行い、より着実な資産形成をしましょう!」
などという文字が躍っていました。
一例を挙げれば、
日本株式 25%
世界株式 25%
日本債券 25%
世界債券 25%
などというポートフォリオです
(比率は、必ずしも各25%でない場合もありますが・・・)。
そして、その下には、過去数十年の株式と債券市場、そして預金金利の推移が
書いてあり、株や債券に分散投資を行うことにより、預金金利を大きく上回る
リターンが得れてきたとなっています。
そう、確かに数十年前からのデータをみると、そうなっていたかもしれませんが、
問題は、果たして今現在そのセオリーが通用するのかどうかです!?
少なくとも私自身は、4〜5年前の「世界同時株安・債券安」を経験したときに、
今までの上記のセオリーはもう通用しないとうことを実感しました
(つまり、損したということですよ・・・苦笑)
それ以来、それまでも提唱していた“本来の意味”の「国際分散投資」を強く
投資家の方々にお勧めするようになったのです。
当メルマガの読者は、すでにご理解いただいていると思いますが、上記のような
「当初言われていた国際分散投資」の配分(アセットアロケーション)は、
もはや“幻想”の世界と言わざるを得ないのです。
2.マーケットの規模と「ホームカントリー・バイアス」
では、具体的にはどのような「ポートフォリオ」が理想なのでしょうか?
もちろん、常々メルマガにも書いていますが、ヘッジファンドを含めた
オルタナティブファンドの活用が有効なのは言うまでもありません。
ただ、その前に、株式や債券についてもう少し考えてみたいと思います。
というのも、本来の「国際分散投資」を考える場合に、全く株式や債券ファンドを
入れないというのは、現実的ではありません。
もちろん、ケースによっては、ターゲットリターンも抑える代わりに、リスク低減
を最優先に考える投資家の場合、ヘッジファンドのみでポートフォリオを構築する
場合もあります
(ある程度投資資金があって、8―9%程度の本当に手堅い運用を望んでいる方です)。
しかし、通常10−15%程度のターゲットリターンを狙う投資家の場合、
株式マーケットに全く配分しないということは現実的ではありません。
最近の新興国市場(エマージングマーケット)の急成長ぶりをみても、ある程度の
リターンを上げるためには、リスクを取る配分も必要なことはお分かり頂けると
思います。
ここで私が申し上げたいのは、その株式や債券市場への配分比率なのです。
上記した通り、「国際分散投資」というと、
日本株式 25%
世界株式 25%
日本債券 25%
世界債券 25%
のようなイメージを持たれる方がまだまだ多くいらっしゃいます。
ここで、注目して頂きたいのは、国内と海外の比率です。
わかりやすいように、株式だけで考えてみましょう。
日本株式に50%、世界株式に50%を配分して、「国際分散投資」を行う。
では、ここで質問します。
この配分の根拠は何でしょうか?
「?????????????????????」
多くの方は、あまり疑問に思ったこともないかもしれません。
「日本人だから日本株の比率が多いのは当たり前」
という方もいらっしゃるかもしれません。
でも、何となく“想い”はわかりますが、それははたして正しい配分
なのでしょうか!?
世界の主要株式市場の2007年末の時価総額は、60兆1000億ドル
(約6300兆円)と言われていますが、皆さんは日本市場の規模はどのくらいか
ご存知ですか?
「・・・・・・・・・・・・」
東京証券取引所の市場規模は4兆4000億ドル(約462兆円)で、
世界第二位の位置を何とかキープしています。
1位は、ダントツでニューヨーク証券取引所15兆3000億ドル
(約1607兆円)です
(年明けからは、残念ながらだいぶ下がっていますが・・・冷)。
それでは、次に見方を変えて、地域で考えてみましょう。
まず、バブル当時、日本の株価が絶頂期だったころの世界の時価総額のシェアを
観てみましょう。
日本 40%
北米 34%
欧州地域 25%
新興地域 1%
と日本が他の地域を圧倒していました(日経平均3万円台、懐かしいですねぇ〜)。
では、現在ではどのようになっているかというと、
およそ
日本 9%
北米 45%
欧州地域 35%
新興地域 11%
と、まさに様変わりです(ちょっと、寂しいですね。。)。
つまり、1証券取引所でみると、何とか時価総額で2位を保っています
(欧州、エマージング市場が急追していますが・・)。
しかしながら、地域で見ると、この20年で大きくそのシェアが低下している
ことがわかります。
さらに、より「投資価値」を理解するために、先ほどのバブル期から現在に至る
平均投資収益率で見てみると、
およそ
日本 −2%
北米 10%
欧州地域 6%
新興地域 12%
となっています。
日本への投資が、圧倒的に“投資効率”が悪いことがわかるのではないでしょうか。
さて、ここで何が言いたいのか!?
一般的に、日本の年金などの運用比率は、国内株60−70%に対して、
外国株が30−40%程度の運用となっています。
しかし、上記の数値を見ても、それが“投資効率上”合理的でないのは、
明らかなことです。
これは、日本国内だけではなく、世界中のマーケットでも同じような傾向が
見られます。
つまり「自国のマーケットへの投資配分を多くしてしまう」、
このことを「ホームカントリー・バイアス」と呼びます。
自分の国の企業、しかも自国通貨で投資ができ、自国の繁栄につながる
可能性もある。。。
確かに、多く配分しやすくなるのは理解できます。
しかし、その“想い”は、必ずしも合理的な「投資配分」にはなっていない
という点を、よく考える必要があります。
どうでしょう!?
皆さんも、ご自身の「ポートフォリオ」や資金配分を一度再点検してみてください。
「日本」への投資比率が、高いことに気づくはずです。
しかしながら、「資産運用」や「国際分散投資」を、“投資効率”の観点から
合理的にみた場合、そのような配分が必ずしも正しくないことをご理解いただき
たいのです。
上記の国内外の株式・債券への単純な4分割の投資方法が、“幻想”で
あることが、より鮮明になったのではないでしょうか。
3.これからの「国際分散投資」の在り方
では、具体的に、いったいどのように「国際分散投資」に取り組めば良いので
しょうか!?
最近では、上記のようなことを取り入れて、日本に偏ることなく、しかも、株や
債券だけでなく、オルタナティブ(不動産や商品など)への投資を組み入れて
いる投資信託なども、見かけるようになりました。
「資産分散型投資信託」というカテゴリーの中で、確かに様々な資産を組み入れ、
3資産に分散、6資産に分散、9資産に分散など様々なタイプのものが出てきて
います。
さて、ではそのパフォーマンス(結果)は一体どうなっているのでしょうか???
実際に、投資されている方はお分かりだと思います。
確かに、まずまずの実績のものもありますが、大きく値を下げて、
「いったい何に分散しているのだろうか?」といった運用結果になっている
ものもあります。
※投資信託協会やモーニングスターなどに、各投信の実績が出ていますので、
ご興味があるかたはご覧になってみてください。
では、一体何が問題(パフォーマンスが悪い)なのでしょうか!?
仮に、
日本株式 10%
欧州株式 20%
エマージング株式 10%
日本債券 5%
世界債券 10%
不動産ファンド 10%
商品ファンド 10%
ヘッジファンド 25%
とこのような分散したポートフォリオを組んだとしましょう
(配分比率は特に意味はありませんので、、、)。
確かに幅広く様々な資産(カテゴリー)に分散投資されています。
では、この配分比率が仮に適正だったとして、このように配分された全て
のポートフォリオは期待通りのパフォーマンスを上げることができるでしょうか?
「なんでそんな質問をするんだ」
と、叱責されてしまうかもしれませんが、、、当然答えは「NO!」です。
問題は、それぞれのカテゴリーに具体的にどこの投信(ファンド)を選ぶかで、
ポートフォリオ内の配分比率は同じであっても、パフォーマンス(成果)は
全く変わってきてしまいます(当然ですね!)。
では、皆さんは一体、この「ポートフォリオ」に採用するファンドを、
具体的にどのように見つけ出しているのでしょうか?
「???????????????????????」
投信やファンドの分析をされたことがある方は、お分かり頂けると思いますが、
この「ファンドの分析・選定」という“プロセス”は非常に時間もかかり、
難しい作業なのです。
つまり、「国際分散投資」として、様々な地域、カテゴリー、資産種類などに
分散を行うだけでは、本来の目的とする「資産運用の期待収益」を得ることは
できません。
ここで、私が申し上げたいのは、上記のような分散投資やアセットアロケーションの
考え方を理解して頂いた上で、具体的に「どのファンドを選択するか」という
“ファンド選定プロセス”が、最も重要であるということです。
ここで、改めて今までの内容を整理したいと思います。
1.従来のような国内外の株式と債券だけに分散を行うような「ポートフォリオ」
では、パフォーマンスを安定させることはできない
(価格変動を低減できない)
2.その際、「ホームカントリー・バイアス」により、自国市場の比率が
多くなりやすいが、“投資効率”からみると、それは必ずしも合理的な
選択ではない
3.国内外の株式や債券に加え、ヘッジファンド、不動産ファンド、商品系
ファンドなどのいわゆるオルタナティブファンドも加えることによって、
より価格変動を抑えた補完性の高い「ポートフォリオ」とすることができる
さて、ここまでは「総論」として正しいわけです。
しかしながら、問題なのは、次の「個別プロセス(各論)」です。
4.上記の「ポートフォリオ」に採用するファンドのデュー・ディリジェンス
(ファンドの精査)並びに、リスク分析、他のファンドとの相関性分析などに
よって、「ポートフォリオ」のパフォーマンスを最大限に引き出すファンドの選定
を行う必要がある。
そう、重要なのは、この「ポートフォリオ」ごとに行う“個別プロセス”なのです。
つまり、「総論」としては国際分散投資は大変メリットの高い投資方法ですが、
問題なのは、国際分散投資ならば何でもよいのではなく、最も重要なのはその
「ポートフォリオ」に採用する“ファンドの選定プロセス”だということなのです。
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お正月にじっくりと拝見致しました。
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(貴社にとっては当たり前のことかも知れませんが・・・)
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絶妙な組み入れバランスで克服していることに予想を上回る満足感がありました。
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さて、先日豪ドル建「元本保証ヘッジファンド」の募集情報が入ってきました。
前回、締め切り後に、お問い合わせをいただいた方も、多数いらしたので、
次回はこのファンドのご紹介もしたいと思います。
それでは、今日はここまで(今日も、たっぷり書いてしまいましたぁ・・・苦笑)。
また、次回をお楽しみに!!
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