2009/07/05
フェアトレード~イスラエルのガザ攻撃は援助目当て?
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フェアトレード&エコロジーの店 「ふぇあうぃんず」メールマガジン
『貧困のない世界を作る!~フェアトレードの話 182号』
発行者:斉木隆男
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バックナンバーはこちら⇒ http://mscience.jp/magft.htm
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こんにちは。
発行者のフェアトレード&エコロジーの店「ふぇあうぃんず」の斉木です。
もっと早くに発行しようと思ったのですが、メルマガ配信スタンドの
「まぐまぐ」が昨日までずっとメンテナンス中で発行ができませんでした。
まぐまぐのサイトだと昨日4日から発行できるはずだったのですが、昨日はま
だログインすることができませんでした。
7月に入ってから昨日までメンテナンスというのは、かなり期間が長い気がし
ます。その終了を待ちかねて、今日発行されるメルマガはものすごく多いのか
もしれません。
さて、今回は以前も取り上げたパレスチナの話題です。
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イスラエルのガザ攻撃は援助目当て?
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「パレスチナ人権センター」のサイトに、2008年12月27日~2009年1月18日に
行われたイスラエルのガザ攻撃によるパレスチナ人の死者数が確定したという
ことで、その最新データが載っていました。
【最新確定データ】
死者総数:1417人
一般市民:926人(うち未成年者313人、女性116人)
非戦闘員の警察官:255人
レジスタンスの戦闘員:236人
PCHR(パレスチナ人権センター):ガザ攻撃の死者数の最新確定データ
http://palestine-heiwa.org/news/200904021336.htm
今回のイスラエルによるパレスチナ自治区「ガザ」への攻撃については、2月
ごろに発行したこのメールマガジンでも何度か取り上げ、大きな反響を得まし
た。
売上をガザ地区の障害者施設への寄付にあてる目的で企画された「ガザ緊急支
援クッキー」は、私の店も販売に協力。当店だけでおそらく100個以上は買
っていただいたのではないかと思います。トータルで売れたクッキーの数は、
2,069個だったとこれを企画した「パレスチナオリーブ」のニュースにありま
した。
クッキーを生産する障害者施設の運営するパン屋さんの生産能力に限りがあっ
たのと、オリーブオイルの在庫がなくなってしまったため、この数になったよ
うなのですが、もっと作れればもっと売れたのではないかと思います。
167号 ガザ緊急支援クッキー
http://fwinds.jp/mail-magazine/167gaza-cookie.html
●あれは戦争だったのか?
先ほどから「イスラエルのガザ攻撃」というような言い方をしています。戦闘
機による空爆があり、地上軍の侵攻もあったわけで、「戦争」という言葉を使
った方が適切なような気がします。
しかし、戦争という言葉で、先のイスラエルによるガザ攻撃を呼んでいるメデ
ィアはないのではないかと思います。
少し前にのことになりますが、5月の終りに東京でガザに何年間も通い続けて
いる二人のジャーナリストの人たちの講演会がありました。
「イスラエルとガザ 二人のジャーナリストが語る-あれは戦争だったのか、
メディアは何を訴えられるのか」という題名の講演会です。
「あれは戦争だったのか」とある「あれ」とは、先ほどから述べている昨年12
月から今年1月にかけて行われたイスラエルによるガザ地区への攻撃のこと。
当日講師をしたのは二人のフォトジャーナリストで、藤原亮司、小田切拓の両
氏。彼らが「あれは戦争だったのか?」と疑念を抱く点は、以下のとおり。
* ガザは事実上イスラエルに軍事支配されているため、
国対国の戦争ではない
* 国内の軍事勢力と戦うような内戦とも言い難い
* 事実上イスラエルの国内で起きている出来事
* テロとの戦いでもない
講師の二人は、イスラエルによるガザの軍事占領をやめろという話が、メディ
アからも国際社会からもなぜか聞こえてこない点にも、疑問を呈していました。
そもそもは、イスラエルによるガザ支配というものが原因になっているのに。
●ガザはイスラエルにとって金の生る木??
当日の講師の一人、小田切氏の話によると、「この3年間入ることを許されな
かったガザ地区に、この「戦争」後はすんなり入れてもらえるようになった」
ということです。
なぜか?
「イスラエルは、プレスを入れたかった」からというのが小田切氏の見方です。
つまり、プレス(報道陣)を入れれば、この「戦争」で壊れたところが世界に
向けて報道されることになる。そうすれば、それを見た世界の人たちから、
「復興」の名目でお金が集まる。それによって、イスラエルの経済は、潤うこ
とになる。むしろ、 「戦争」終了後の復興事業の金目当てに、イスラエルは
この「戦争」を起こしたのではないかというのが小田切氏の推測です。
ただそれはイスラエルに確認したわけではないし、どうせ本当のことを言うわ
けはないので、「あくまで状況証拠による」ということを協調していました。
その状況証拠とは、次のようなことです。
まず、イスラエルの攻撃によって死亡したガザの人の数が少ないこと。
約1400人が死亡したということになっているが、150万人を超えるガザの人
口から比べると、その数は少ない。それは日本の東京大空襲などに比べてもケ
タ違いの数の少なさ。その気になればもっと殺せるはずなのに、それをしなか
った。
白燐弾が使われたという報道もあるが、それにしても攻撃に恣意的なものを感
じる。
被害を受けていないところは何も受けていない。建物が壊されたといっても、
一部といって良い。自分のように同じ場所に何度も通っていれば、今回の攻撃
で破壊されたところか、2000年から始まった第2次インティファーダなどで壊
されたところか区別がつくが、そうでないとわからない。前から壊れていたと
ころを、CNNで、今回の攻撃で壊されたかのように報道しているのを見たと
いいます。
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注)インティファーダ
インティファーダは、「蜂起」とか「反乱」の意味で使われるアラビア語で、
特にパレスチナ人によるイスラエルへの抵抗運動のことを指します。
第1次インティファーダ (First Intifada) は1987年に発生。1993年8月のオ
スロ合意およびパレスチナ自治政府の設立に伴い沈静化しました。
ここでいう第2次インティファーダは、2000年9月29日に発生。イスラエルの
シャロン・リクード党首・外相(後に首相)が1,000名の武装した側近と共に
アル・アクサモスクに入場したのがきっかけ。今回のガザ攻撃のように、イス
ラエル軍による攻撃を受け、民家や公共施設が破壊され、5,400人が死亡しま
した。犠牲者のほとんどがパレスチナ人です。
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ガザでは、消費の8割がイスラエルの製品になっていて、ガザとイスラエルは
同じ通貨シュケルを使います。
国外から何かを輸入すると17パーセントの関税がかかるが、イスラエル・ガザ
間には関税はかからない。そのため、復興事業を行うのであれば、そのための
資材の調達などは、イスラエルから調達することになる。結果、イスラエル経
済の底上げにつながることになります。
昨年(2008年)まで、イスラエルは日本同様にシュケル高で輸出がうまくいか
ず苦しんでいました。またこの国は国外のユダヤ人からの資金援助で成り立っ
ている部分が大きい。国内のGDPだったか、国家予算だったか、5~10パー
セントのお金が世界から集まる。が、世界同時不況の影響で、アメリカなどか
らの資金の流れが滞っている。
そのうえ、今回の攻撃が始まる前からのガザへの復興援助のために、国際的な
取り決めで、8700億円程度が入ってくることになっていたが、この不況の影響
で、約束のお金がなかなか入ってこない。
さらに、湾岸諸国がこれまた不況の影響で、イスラエルへの投資を引き揚げて
しまった。
そこで、イスラエルは「戦争」終了後の国際社会からの援助目当てに、ガザへ
の攻撃を行ったのではないか、というのが小田切氏の考えです。
経済的に厳しい状況にあるとはいえ、イスラエルは、国家予算の10パーセント
を軍事費に充てている。軍事予算は確保できている。攻撃を行うことは可能。
それにより、武器の実験も行うことができるし。
先ほども述べたように、その攻撃は、ガザの一部のエリアだけに行われていた。
被害もそれほどではない。
死者の数も少ない。
一部のエリアへの攻撃で、やられていないところが(援助で)潤うようなこと
もある。
だから、今回の攻撃は、イスラエルが国際社会からの援助目的で行ったもので
ある疑いが強いと小田切氏は考えています。
が、これは状況証拠から小田切氏が推測した見解で、真実かどうかはわかりま
せん。小田切氏自身もそう言っていました。しかし、国際社会からの援助、
NGOが入ったりすることで、イスラエルが経済的に潤っているのも事実です。
イスラエルが破壊し、殺し、その後始末は「援助」の名のもとに国際社会にや
らせる。その援助による復興事業でイスラエルの経済が潤う。
被害を受けたパレスチナ人への援助は必要ですが、その援助がイスラエルの占
領政策を支えることにもなってしまっている。
それを考えると、なんだか複雑な気分になります。
●パレスチナのオリーブオイルとクッキー
今回のメルマガの冒頭に書いた「ガザ緊急支援クッキー」を企画したパレスチ
ナ・オリーブが輸入しているフェアトレードのオリーブオイル。「船が故障し
て洋上で止まっていた」などの理由で入荷が遅れ、春先からずっと品切れにな
っていましたが、やっと最近入荷しました。
イスラエル北部のガリラヤ地方のパレスチナ人農民が作っているオリーブオイ
ルを使い、化学薬品は一切使わず、加熱処理やろ過処理も行わなずに作った最
高品質のエクストラ・ヴァージン・オリーブオイルです。
オリーブは、昔からこの地で作られ、パレスチナの人たちの暮らしを支えてき
ました。限られた水でも育つことから、イスラエルの支配にって十分な水を得
られなくなったいま、パレスチナ人農民たちの貴重な収入源になっています。
パレスチナ エクストラ・ヴァージン・オリーブオイル
http://fwinds.jp/item/ft-food/olive-oil.html
また、このオリーブオイルを使って作ったオリーブオイル・クッキーの販売も
始めました。以前販売いていた「ガザ緊急支援クッキー」と同じものですが、
量目が少し少なくなり、100円安くなりました。
甘さ控えめで、サクサクした食感が楽しめるとてもおいしいクッキーです。
オリーブ・オートミールクッキー
http://fwinds.jp/item/ft-food/oliveoil-cookie.html
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★☆パレスチナ関連イベント情報☆★
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●土井敏邦監督作品『沈黙を破る』劇場公開
* 劇場:神戸アートビレッジセンター
神戸市兵庫区新開地5-3-14/ Tel:078-512-5500/
神戸高速新開地駅5分、JR神戸駅10分)
『沈黙を破る』
撮影・監督・編集:土井敏邦/編集:秦岳志(2009/日本/130分)
2002 年春のイスラエル軍によるバラータ難民キャンプ包囲とジェニン難民
キャンプ侵攻、みずからが行なった加害行為を告発する声を上げた元イスラエ
ル軍将兵の青年たち──20数年にわたってパレスチナ・イスラエルを取材しつ
づけてきたジャーナリスト・土井敏邦による、“占領・侵略”の本質を重層的
にとらえた長編ドキュメンタリー。4部作『届かぬ声─パレスチナ・占領と生
きる人びと』の第4部。
* 上映時間:
7月11日(土)~17日(金)(14日(火)休):午前10:30
7月18日(土)~24日(金)(21日(火)休):午後6:50
* 料金:当日/一般1500円/学生1300円/シニア1000円
詳細は神戸アートビレッジセンターのサイトで
http://kavc.or.jp/cinema/index.html
●地球の上に生きる2009
DAYS JAPAN フォトジャーナリズム写真展 in 名古屋
フォトジャーナリズム月刊誌 『DAYS JAPAN』の名古屋のサポーターズクラブ
が開く写真展。
「人々の意思が戦争を止める日が必ず来る」 「一枚の写真が国家を動かすこ
ともある」 という想いを多くの方と共有できる機会になればという願いが込
められています。
2009年7月11日(土)~20日(祝)10:00~20:00
※最終日は17:00まで
会場 名古屋国際センター4F 展示室
http://www.cdic.jp/days/
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□■おいしい!「マスコバド糖のかりんとう」 ■□
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遺伝子組換えでない菜種油が手に入らなくなったことから、長らく製造中止に
なっていた「マスコバド糖のかりんとう」。現在販売を再開しています。
今回から、菜種油と米の油えを半々にすることで、製造を再開することができ
ました。
とってもおいしくて、香ばしいい味。フェアトレード・チョコにも使われてい
る、おいしいマスコバド糖が使われています。
おいしい砂糖の味が良くわかるかりんとうです。
フェアトレードチョコとそんなに値段は変わりませんが、こちらの方がたくさ
ん入っているので満足感があります。
止まらなくなるおいしさです!
マスコバド糖のかりんとう
http://fwinds.jp/item/ft-food/karinto.html
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□■東ティモール ピース・コーヒー ■□
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先月発行したメルマガでご紹介したところ、たくさんの方からご注文いただき
ました。
東ティモールのコーヒーは、世界の生産量のわずか0.1パーセントしかない、
とても珍しい、貴重なコーヒー、おいしいコーヒーです。
フェアトレードのものに限らず、いろんなコーヒーを飲みましたが、これは本
当においしいコーヒーです。「冷めてもおいしい」ということで、水筒に入れ
て会社に持っていくという方もいます。
なかなか現金収入が得られない東ティモールの農民たちの支援のために、ぜひ
多くの方に飲んでいただきたいと思います。
東ティモール ピースコーヒー
http://fwinds.jp/item/coffee/east-timor.html
●○発行者について○●
このメルマガの発行者、フェアトレード&エコロジーの店「ふぇあうぃん
ず」は、フェアトレードで輸入された商品と、髪やお肌に優しいシャンプー、
水を汚さない洗剤などのエコロジー商品を扱う通販専門店です。
本当に良い商品、生産者にとっても、お客様にとっても幸せにつながる商品
を、厳選してご紹介しています。合わせて、貧困・環境問題などに関する情報
発信も積極的に行っています。
店主は元フェアトレード団体スタッフ。自身の経験も交えながらこのメルマガ
を書いています。
■フェアトレード&エコロジー商品専門店「ふぇあうぃんず」
http://fwinds.jp/
■ブログ「エコロジーショップ経営日記」
http://www.jski.net/ecoshop-diary/
発行:フェアトレード&エコロジーの店「ふぇあうぃんず」
静岡県浜松市中区下池川町23-5 Cozy Court205
http://mscience.jp/index2.htm
Mail: info@mscience.jp
メールマガジンのバックナンバー集⇒ http://fwinds.jp/mail-magazine/
配信中止はこちら⇒ http://www.mag2.com/m/0000120655.htm
※本メールマガジンの著作権は、発行人にあります。無断転載、配布、
商用利用等を禁止します。
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マスコミで報道されている記事では、今日述べたような情報は出てこないし、
ネット上でいろいろ検索しても出てきませんでした。しかし、現地に何度も行
って取材活動をしている人の見方だし、筋が通っているように思えるし、あな
がち間違いではない気がします。
ひょっとしたらもっと、とんでもないことを考えてイスラエルはガザを攻撃し
ているのかもしれませんが。
ただ、「悲惨な話だけしていて良いのか?」という講師の方の問題提起には考
えさせられました。
ガザの悲惨な状況が報道されるほど、日本を含む国際社会からの援助が増える。
援助に使われるお金の多くはイスラエルに落ちる。ということになると、悲惨
な状況を伝えれば伝えるほどイスラエルが儲かって、占領政策を後押しするこ
とになってしまいます。
パレスチナ情報センターで、「主なイスラエル支援企業」ということで、イス
ラエルに協力的な企業と具体的にどんな協力関係にあるのかが書かれたリスト
を公表しています。
リストにある企業のボイコットを呼びかけていますが、もしこの動きが広がっ
てイスラエルの経済が悪くなったら、イスラエルはまた世界からの援助金目当
てにガザへの攻撃を行うかもしれません。
いろいろ考えることが多くて複雑です。
主なイスラエル支援企業(パレスチナ情報センター)
http://palestine-heiwa.org/choice/list.html
◎無料メールセミナー~フェアトレード&環境問題
http://fwinds.jp/mail-magazine/seminar.html


