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2009/10/26

【第224号】漫画本エッセイ「昭和史」

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 ◆◆◆漫画本エッセイ◆◆◆         第224号 2009.10.26発行

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「昭和史」 講談社文庫 全8巻

作者:水木しげる
出版社:講談社
初出時期:1988年(掲載誌不明)
分野:青年マンガ
ジャンル:歴史・昭和
内容:激動の時代といわれた「昭和」という時代を生き抜いた、水木しげる氏
自身が庶民の目から描いた近代歴史の教科書となる作品。

◆激動の時代といわれた「昭和」が終わってから、はや20年以上が過ぎ去り
ました。「明治維新」という大改革が行われ、近代国家へと歩みだした明治時
代が終わり、大正時代は「大正ロマン」といわれるように、新たなる文化が生
み出されていました。そんな大正時代は、その終わりの頃に関東大震災という
未曾有の大災害に見舞われ、その余韻を残したまま新たなる時代「昭和」へと
入っていきます。そんな激動の昭和を生き抜いた水木しげる氏自身の自伝とと
もに、この作品は語られていきます。

◆「昭和」という時代は、その3分の1が戦争という異常な世界が続き、3分
の1が戦後復興の高度経済成長が始まり、残りの3分の1でさらなる繁栄が続
き、これも異常な「バブル景気」という時代がやってくるのです。昭和の最初
の年(元年)は一週間で終わりました。そして、昭和最後の年も一週間で終わ
ったのです。そんなところからも、激動の時代がうかがわれる「昭和」という
時代は、水木しげる氏にとっても激動の半生でした。「ゲゲゲの鬼太郎」の名
脇役である「ねずみ男」がストーリーテラーとなって、比較的軽いテンポで物
語は進みますが、実際に最前線での戦争体験などは壮絶な内容です。本当にこ
んな戦争に日本が参加していたのかと、改めて感じさせられます。

◆日本人は、自分の国の歴史を知らなさ過ぎると、他国の人に言われますが、
難しい教科書や、年号だけを覚えるような歴史のテストのような学校の教育よ
りも、この作品を読んだほうが、「昭和」という時代を感じるには、よほど実
になるのではないかと思います。そして水木しげる氏の妖怪物で見慣れた作風
は、歴史物という観点からも非常に合っていると思います。

◆昭和が終わり、新しい年号の「平成」になった1989年には、第13回講
談社漫画賞を受賞しています。来年の春には、水木しげる氏の夫人が著した自
伝を原案としたNHK連続テレビ小説の『ゲゲゲの女房』が放送予定です。戦
後、妖怪漫画家として売れっ子になるまでの水木氏の半生が見られるでしょう。
(まんじん)

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今号はここまでです。いつもご愛読いただきありがとうございます。
では、また次回の配信をお楽しみに。

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発  行:浪漫人(ロジン&まんじん)
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