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2009/09/28

【第223号】漫画本エッセイ「イグアナの娘」

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 ◆◆◆漫画本エッセイ◆◆◆         第223号 2009.9.28発行

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「イグアナの娘」 小学館文庫 全1巻

作者:萩尾望都
出版社:小学館
初出時期:1992年(プチフラワー)
分野:少女マンガ
ジャンル:ヒューマン・ドラマ
内容:生まれてきた子供は……。母と娘の間に生まれがちな愛憎の心が、風変
わりなビジュアルで表現された異色傑作。

◆テレビドラマでご存知の方もいらっしゃると思いますが、原作は約50ペー
ジという、とってもとっても短い短編なのです。だから内容に関しては、でき
るだけ触れないようにしたいと思います。親(特に母親)が子を思う心。子が
親を思う心。そこには深い愛だけでなく、時には拭いきれない疑いや、憎しみ
が生まれてくることもあります。そんな親と子の愛憎の葛藤が感じられます。
冒頭はファンタジーな童話のような感じで始まり、あっという間に読んでしま
う長さですが、その内容は実に深いものがあると思います。

◆この作品のコンセプトに感じるのは「醜形恐怖症」というもののようです。
この「醜形恐怖」という言葉は、1990年頃に多くなってきた障害のようで、
自分の容姿に自身が持てず、整形をしても結局満足できずにいる精神的な病の
ようです。整形というのは、本人にとっては明るい未来を切り開くための、ひ
とつの手段なのかもしれませんが、子供を生むことができる女性にとっては、
生まれてくる子供のことも考えなければならないのかもしれません。自分の生
んだ子供が全く自分に似ていないので、愛することができないと悩む人も実際
にいらっしゃるようです。また、自分は両親に全く似ておらず、本当の子供で
はないのではないかと考えたことのある人は多いのではないでしょうか。そん
なコンセプトも、この作品からは感じることができるのではないかと思いまし
た。

◆1996年にテレビ朝日系でテレビドラマ化されました。本当に短い作品にもか
かわらず、内容は非常に深いものがあるからこそ、全11話というテレビドラマ
に膨らむことができたのでしょう。制作にはこのような内容から、けっこう困
難していたようで、初回の視聴率は低調だったようです。しかし深い内容と、
見事な仕上がりから、徐々に人気が上がっていきました。主演をした菅野美穂
さんは当時まだ19歳で連続ドラマ初主演でしたが、見事な熱演は高く評価さ
れ、素晴らしい女優への始まりとなりました。しかし、よくこの作品を実写ド
ラマ化したと思います。(まんじん)

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今号はここまでです。いつもご愛読いただきありがとうございます。
では、また次回の配信をお楽しみに。

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発  行:浪漫人(ロジン&まんじん)
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